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No.1042 『28週後…』
No1042 『28週後…』

2007年制作 英/スペイン
監督:フアン・カルロス・フレスナディージョ

≪キャッチコピー≫
『誰もが終わったと思っていた...』

≪ストーリー≫
人間を凶暴化させる“RAGEウイルス”の猛威が収まり、復興計画が始まったイギリス。スペイン旅行中でウイルスの難を逃れたタミー(イモジェン・プーツ)とアンディ(マッキントッシュ・マグルトン)の姉弟は、父親のドン(ロバート・カーライル)と再会を果たす。しかし、感染を逃れたドンには子どもたちに言えない秘密があった。

≪感想≫
以前観たダニー・ボイル監督の「28日後・・・」の続編。

先に書いておくと本作はシリーズ物で3部作の真ん中なんですって。
なので、最終作への布石的要素も含んでいたのかな。
ただ2014年現在、続編作成の話題は上がってないみたい・・・(苦笑)

さて本作。
いやぁーーー、夢も希望もない絶望的な作品でしたよ・・・。
以前「ミスト」という作品でその終わり方に酷評し、怒りすら感じた私ですが、
本作もそれに劣らず、絶望的な終わり方。
ただ、「ミスト」の時のように怒りや無常感は生まれてこなくって。
それよりも
「いやぁ、良くできた作品だなぁ・・・。」
の方が強くって。

1つ目。
お話があまりにもいききっていて救いがない。
しかもそれが非現実的ではなく、リアルで残酷なんですよね。
本作はゾンビの怖さもさることながら、実はゾンビよりも人間の弱さとか浅はかさを
しっかりと描いているんです。
冒頭、ゾンビから逃げ惑う家族。
一家の主である旦那は、ゾンビにビビってしまい嫁を目の前に全力で逃げてしまう。
この描き方がえらいリアルなんですよね。
根は良い奴なんだろうけど、圧倒的恐怖を前にその場から逃げる。
夫婦とは何ぞや、愛とは何ぞやなんてお構いなし。
本能的に、「逃げる」と言う選択をとる。
観ているこっちは
「ばっきゃろーーー!!」
なんて思いつつも、自分の中にも臆病さはある訳で。
そんなことを思うとゾッとしたり。
中盤、安全地帯だったはずの場所にゾンビが蔓延しだし・・・。
どこもかしこも大騒ぎ。
ここで軍が撮った行動に思わずゾゾゾッ。
本作のゾンビは、ノロノロタイプではなくダッシュタイプ。
人間、ゾンビ入り乱れての逃亡戦。
誰がゾンビで、誰が人間か。
分からなくなった軍は一網打尽!!
とにかく殺しまくるという手段に。
これがまた、そこまでの過程を丁寧に描いているせいで、
ありえそうなお話になるんですよねぇ・・・。
クライマックス。
唯一の対抗策になり得るであろう抗体を持った子供2人。
この2人を助けるために、良い奴が犠牲になっていく。
そしてあのオチ・・・。
いやぁーーー、何とも言えない脱力感。
もとはと言えばこの子供2名が事の発端だったりもするんですけどね(苦笑)
とにかく、人間描写、ストーリーがとても良くできていました。

2つ目。
撮り方。
本作の撮り方、良い意味でも悪い意味でもガチャガチャしていて。
パッパパッパと切り替わる映像、グラグラと手ブレのような映像。
暗闇の中でピカピカ光る演出。
観にくいとさえ感じるその手法は実はとても効果的で。
恐怖心が煽られるというか、人間たちの恐怖と焦りが見事に伝わってきたんですよね。
パニック映画として、とても優れた撮り方だなと感じましたよ。

とにもかくにも。
ゾンビ映画を色々観てきましたが傑作の部類に入るのでは。
グロシーンも多々あるので、そういうのが苦手の人にはお勧めしませんが、
それ以外の方々には自信を持ってお勧めします!!
ぜひ続編制作をしてください!!


≪点数≫
  9点
                                           (14.12.25鑑賞)


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No.1041 『いとしきエブリデイ』
No1041 『いとしきエブリデイ』

2012年制作 英
監督:マイケル・ウィンターボトム

≪キャッチコピー≫
『あたりまえが いちばん 特別。』

≪ストーリー≫
ノーフォークの村で暮らすステファニー、ロバート、ショーン、カトリーナの兄妹は、まだ暗いうちに母カレン(シャーリー・ヘンダーソン)に起こされる。その日は兄弟二人が刑務所にいる父イアン(ジョン・シム)の面会に行く日で、姉妹は隣家で留守番をすることになっている。母子三人は長い時間をかけてバスと電車を乗り継ぎ、ようやく刑務所までたどり着く。

≪感想≫
淡々と流される日常。
刑務所にいる父親。
その理由は決して語られない。
四人の子どもと妻は、定期的に父親に会いに行く。
特に何が起こるわけでは無い。
父親を待つ家族と、家族を持つ父の日常をただ流す。

シンプルですねぇ・・・。
本作、特に起承転結がある訳でないんです。
わずかな心の揺らぎや行動も淡々と映し出すので心情が読み取りにくかったりしたんです。
ただ、子供たちの表情はとても鮮明で。
無垢な子供の表情から寂しさを知り、楽しさを知り、逞しさを知る。
子供にとっての親とは何ぞやと。
「親が無くとも子は育つ」なんて言葉もあります。
確かにそれも間違いではないのでしょう。
ただ、それだけじゃやっぱり足りないんじゃないのかな。
クライマックスで父親が出所して、その夜、夫婦喧嘩が始まるシーンがありますが、
その時の子どもたちの表情がなんともね・・・。
家族皆が揃うのは幸せ。
両親のいざこざを聞くのは不幸せ。
やはり子供はいろいろな所を見て成長しているんだなとつくづく思い知る。

子供たちのリアルな表情も良かったですが、両親のリアルな大人ならではの行動も
ズキリときました。
父親は心が弱く、少しだけ悪に手を染めたり。
母親は少しだけ浮気をしてみたり。
夫婦もまだまだ成長していかなければいけないものなんですよね。

そんなこんな色々な場面、観ようによっちゃあ重たい場面も、あくまでも淡々とシンプルに。
とても澄んだ作品でした。

本作、音楽もとても良かったです。
イギリスの田舎の風景に流れるクラシカルな音楽。
これがとても爽やかで澄んでいて素敵だったんですよね。
本作はこの音楽あってこその良作だと思います。

あとは、6年と言う長い年月をかけて撮った忍耐力でしょう。
本作は、同じ役者さんを6年間追い続けて撮られた作品。
そして本作に出てきた子供たちは本当の兄弟なんですって。
キラキラ輝く子供たちの成長記としても見応えありました。
次男坊がめちゃくちゃ可愛いーーーんですよねぇ・・・。

ドキュメンタリーのような落ち着いた良作でした。

≪点数≫
  7点
                                           (14.12.23鑑賞)


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No.1040 『ヤング≒アダルト』
No1040 『ヤング≒アダルト』

2011年制作 米
監督:ジェイソン・ライトマン

≪キャッチコピー≫
『あなたは、ワタシを、笑えない。』

≪ストーリー≫
37歳でバツイチ、恋人もいない、執筆中のヤングアダルトシリーズは終了間近で新作の予定も決まっていない自称作家のゴーストライター、メイビス (シャーリーズ・セロン)は、うかない日々を過ごしていた。そんな中、高校時代の恋人バディ(パトリック・ウィルソン)の妻から子どもが生まれたという内容のメールが届く。バディとヨリを戻し青春時代の輝きを取り戻そうと考えた彼女は、故郷の町へ舞い戻るが……。

≪感想≫
いたたたた・・・。
痛ーーーーい!!
めちゃくちゃハートがチクリ、いや激痛のはしる作品でした。

主人公のメイビスは閉鎖的な田舎町から飛び出し、都会で働いていた。
しかし、現状に嫌気がさしていたその時、昔の彼から連絡が・・・。
メイビスは昔の輝きを取り戻すため、故郷に帰ってみる事にするが・・・。

主人公のメイビス。
まずこのキャラクターが抜群に嫌なヤツで・・・・。
高飛車で、プライドが高くって、過去の栄光をそのまま引きずるヤナ女。
昔の同級生や町の人も彼女を見てはしかめっ面。
放つ言葉は毒・毒・毒。
酒をかっ喰らっては毒・毒・毒。
観ているこっちも
「なんだよ、この女!!ほんっとにイタくて嫌なヤツ!!」
なんて。
彼女がうつ伏せで寝ているシーンは今年屈指のぐうたらシーンではないでしょうか(苦笑)

ただねぇ・・・。
観ているこっちも無条件でこのメイビスの事をけなすことができないんですよね・・・。
もちろんメイビスの行動に良い事なんて全く無かったりするんです。
昔の男を運命の人だと思って、その家庭を壊しに行っているんですから。
しかもそれを一切悪いとも思っていなく、さもそれが当然かのごとくね。
ただ、彼女は彼女なりに今の生活にどこか焦りを感じていて、このまま人生が落ちていくのを
何とか食い止めようとしていたんじゃないのかなと。
その方法は間違っていますが、その気持ちは誰にでも起こり得るし、彼女の行動や言動は
いききっているだけで、その感情は誰の心にもあるもんじゃないのかなと。
もちろん、僕にも。
そんな事を思いながら鑑賞しているとあのシーン。
クライマックスで行われる元カレん家でのパーティーでの毒舌シーン。
あんなに空気が悪くなっていくのは、本当に観ていて辛い!!!!
心が痛ーーーーーい!!
「もう、止めてあげてくれ!!」
って心底思いましたよ。
とにかくこのメイビスに対しての不思議な感情。
共感なのか同情なのか。
イタタタタ・・・。

本作の終わり方もまた変わった終わり方でした。
僕の想像ではメイビスが田舎に帰って、傷つきまた立ち上がり成長して帰っていく
みたいな心温まる感じなのかなと思ったら大間違い。
結局、メイビスは更生しなかったんですよね。
見ようによっちゃあ、メイビスも革新的な物の考えでこの退屈な町を出て行った開拓者。
田舎町ならではのダメな部分も描き、多面的に物事を描く。
なるほどねぇ・・・。

メイビスは根本はきっと変わっていない。
恐らく、今後、会う事があっても嫌なヤツのまんまだ。
ただ昔よりはきっと成長している。
過去を清算し、今の自分を受け入れる事で良い意味で自己肯定力が非常に強くなった。
それはそれで悪くないのかななんて思ったり。
ただ、絶対に友達にはなりたくないけど(苦笑)

全体的に良くできた作品。
鑑賞直後は、正直胸くそ悪い映画だなと思ったのですが、色々思い返すと、
「なるほど・・・。」
と合点の良く、そして意外に後味も良い良作でした。


≪点数≫
  8点
                                           (14.12.21鑑賞)


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No.1039 『ローン・レンジャー』
No1039 『ローン・レンジャー』

2013年制作 米
監督:ゴア・ヴァービンスキー

≪キャッチコピー≫
『世界を変えるのは、正義か? 復讐か?』

≪ストーリー≫
幼い頃に遭遇した悲しい事件への復讐(ふくしゅう)をもくろむ悪霊ハンターのトント(ジョニー・デップ)は、そのスピリチュアルな力で死の一歩手前の男、ジョン(アーミー・ハマー)を救う。正義感の強いジョンは、目的を達成するためならどんな手段も用いるトントと衝突するも、愛する者を奪われたことで豹変(ひょうへん)。マスクを装着し“ローン・レンジャー”と名乗り、トントと一緒に巨悪に挑む。

≪感想≫
本作、基は1930年代ラジオドラマ。
そこから色々派生して何度かドラマ化、映画化されたみたい。
ちなみに僕は、全く知らなくって本作が初見。

さてさて。
おぉーーーー!!クライマックスのアガり具合がハンパない!!!

本作の見所はたった一つ!!!!
それはクライマックスの列車アクションシーン。
誰もが聞いたことがあるであろう「ウイリアム・テル序曲」に乗せて、
動きもミュージカルっぽくテンポ良いアクションで盛り上げてくれる。
小気味よいギャグも効果的で完全にやられてしまいましたよ!!!
本当にこのクライマックスだけは何度でも観たいシーンでした。
※ウイリアム・テル序曲はこんな感じ。

そうだ!!「オレたちひょうきん族」のテーマだ(笑)

た・だ・し・・・。
それ以外の部分がまっっっったくノレなかった!!
まず、とてつもなく長く感じました。
先に書いたクライマックスのテンポに比べて他の部分の重たい感じ。
上映時間自体が長いというのもありますが、お話がつまんないというのが大きいかも。
全体的に非現実的でリアリティに欠ける作風だったので、
それならもっといききって欲しかったかなぁ。
キャラクターもイマイチ立っていなくってピンとこなかったんですよね。
主役二人のキャラ、性格もちょとつかみどころが無かったんです。
特にローンレンジャーの相棒、トント。
演じるのはジョニー・デップ。
異色キャラと言えばジョニー・デップと言っても過言ではありませんが(笑)、
今回は殆ど出オチ的な感じで、あとは2の線なのか、3の線なのか、行ったりきたり。
ちょっと行動にもピンとこなかったしね。
敵のキャラクターもちょっと盛り上がりに欠けるなぁといった感じ。
ジョンの兄貴のダニーの扱いもちょっとぞんざいだったし。
とにかくキャラクター達をもっと活かした演出をしてほしかったな。
ヘレナ・ボナム・カーターも出ていましたね。
ヘレナ・ボナム・カーターもジョニー・デップに負けず劣らずの奇抜キャラクターを演じるイメージ。
以前観た「アリス・イン・ワンダーランド」の赤の女王や、「ハリー・ポッター」シリーズのベラトリックス。
ダーク・シャドウ」では、ジョニー・デップと共演もしていました。
本作でも義足がショットガン的な、これまた出オチ的なキャラクターを演じていました。
ちょっと好きな女優さんですな。

とにもかくにも。
何度も書きますが、見所はクライマックスの列車シーン。
そこだけは10点満点!!
ただしそれ以外はダメダメ!!
という事で平均の5点とさせていただきました・・・。

ちなみに、案の定、アメリカでも日本でも大コケしたみたいですね(涙)
こりゃ続編はないだろうなぁ・・・。


≪点数≫
  5点
                                           (14.12.21鑑賞)


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No.1038 『エージェント:ライアン』
No1038 『エージェント:ライアン』

2014年制作 米
監督:ケネス・ブラナー

≪キャッチコピー≫
『巨大な謎を《解析》せよ。』

≪ストーリー≫
ウォール街にある投資銀行のコンプライアンスと経済テロ阻止を目的としたCIA情報分析班のアナリストという、二つの顔を持つジャック・ライアン(クリス・パイン)。ある日、モスクワの投資会社チェレヴィン・グループの不審な動きをキャッチし、上官ハーパー(ケヴィン・コスナー)にエージェントの現地派遣を要請する。しかし、彼から返ってきたのはライアン自身による調査命令だった。チェレヴィン・グループへの監査を装ってモスクワへと飛んだライアンだが、そんな彼に同グループの警護員が襲い掛かってくる。

≪感想≫
「ジャック・ライアン」シリーズ第5作目。
本作はリブート作品という事でこれまでの続きだ何だという作品ではないみたい。
ジャック・ライアン役もアレック・ボールドウィン⇒ハリソン・フォード⇒ベン・アフレック⇒クリス・パインへ。
クリス・パインは「スター・トレック」シリーズのリブート作品にも主演されていましたね。
旬な役者さんなのかな。

さてさて。
僕のジャック・ライアンを観る前のイメージは、主役のライアンが「ボーン・アイデンティティ」シリーズの
ジェイソン・ボーンのようにスーパー諜報員でアクションドッカンバッカンのシリーズなのかなと思っていました。
・・・が!!
これが全く違くって。
社会派バリバリの、どちらかと言うとノンフィクション気味のリアリティあるシリーズでした。
持っていたイメージとかけ離れていたせいで、少し肩すかしを喰らわされた感がありましたが、
慣れてくると良い感じに。
前作にはかなり憤りを感じましたが、2作目3作目あたりは楽しめましたよ。

さて本作。

・・・あれ?あれあれ??
これまた、今までの毛色と全然ちがーーーう!!
これって、僕がイメージしていたジャック・ライアンシリーズなのでは!?

良い意味でも悪い意味でも変わってしまっていましたよ。

まずジャック・ライアンが何でもできる、アクションもこなすスーパーマンになっていた事。
格闘もこなすし、バイクアクションもこなす。
それこそ、ジェイソン・ボーンの劣化版的な(苦笑)
まさか、期待していたものがここで観れるとは。
物語のテンポも良かったですね。
ストーリーに粗は目立ちましたが、スピード感があったせいか、観ている時は全然気にならず。

ただね。
鑑賞後に色々思い返すとツッコミ所が満載だったなぁみたいな。
とにかく脚本が雑なんですよね。
物語がトントンと進んでいくんだけど、厚みがないからサラッと終わっていく。
これきっと、一週間後には忘れてしまうぞ的な・・・。
もうちょっといままでのジャック・ライアンシリーズのように、社会派でちょっと重めの
作風にしても良かったかも。
少し不満かな。

観たかったジャック・ライアンを見る事ができたのは嬉しいですが、ちょっと物足りない感じが
したのも事実。
この調子だと続編も作れそうな雰囲気。
んんーーーー、まぁ、観るでしょうね(笑)

さて、ジャック・ライアンシリーズも本作でひとまず終了。
次はどのシリーズ物を観ようかな。
お勧めがあればぜひ。


≪点数≫
  6点
                                           (14.12.14鑑賞)


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No.1037 『グランド・ブダペスト・ホテル』
No1037 『グランド・ブダペスト・ホテル』

2013年制作 英/独
監督:ウェス・アンダーソン

≪キャッチコピー≫
『"伝説のコンシェルジュ"が究極のおもてなしとミステリーで皆様をお待ちしております。』

≪ストーリー≫
1932年、品格が漂うグランド・ブダペスト・ホテルを仕切る名コンシェルジュのグスタヴ・H(レイフ・ファインズ)は、究極のおもてなしを信条に大勢の顧客たちをもてなしていた。しかし、常連客のマダムD(ティルダ・スウィントン)が殺されたことでばく大な遺産争いに巻き込まれてしまう。グスタヴは信頼するベルボーイのゼロ(トニー・レヴォロリ)と一緒にホテルの威信を維持すべく、ヨーロッパ中を駆け巡り……。

≪感想≫
大好きウェス・アンダーソン監督最新作。
僕はこの監督さんの作品が大好きで。
これまでの作品ももちろん鑑賞しましたし、ハズレ無く楽しませてもらいました。

さて本作。

これぞウェス・アンダーソン印!!
やっぱり大好きウェス・アンダーソン!!

ウェス・アンダーソン監督の作品と言えば、独特なカメラワークや色使い。
豪華なキャスティングやどこかほっこりとした物語。
本作でもそのウェス印をいかんなく発揮。
それどころか、しっかりと進化された、いききってきた感が増していました。

世界観について。
昔、何かのレビューでも書いたかもしれませんが、ウェス・アンダーソン作品って、
大人のための絵本的と言うか、飛び出す絵本的な画作りで、とても気持ちが良いんですよね。
パノラマなカメラワークだったり、原色を多用したセットだったり。
左右対称的なセットも、座りが良くって見栄えも良い。
どこか現実とは離れたフィクショナルでファンタジックな世界観が◎。
映画なんだけど絵画的な作品でもある。
写真集とかで見ても楽しそうな感じがプンプン。
本作でもそれは活かされていて、出てくる人たちのファッションだったり、ホテルの作りもそう。
ホテルでのやり取りや、牢獄でのやり取り、クライマックスの雪上アクションシーンは良い感じ。
最高ですね。

豪華キャストについて。
ウェス・アンダーソン監督作品は豪華キャストも見所の一つ。
ビル・マーレイやジュード・ロウ、エドワード・ノートンにティルダ・ウィンストン。
他にもたくさんの俳優、女優が出演されています。
日本で言う所の三谷作品みたいな。
ただ、こんなにもたくさんの方々が出ているのにも関わらず、ごちゃごちゃしていないんです。
しっかりと各キャラクターが立っていて。
僕的にはハーヴェイ・カイテル演じる囚人、シアーシャ・ローナン演じるアガサ辺りが好きでした。
実は本作、上映時間は100分なんです。
とてもコンパクトに仕上げているにも関わらずこのクオリティとキャラ立ちは素晴らしいの一言。

物語について。
最後の最後までほっこりほくほく。
ただクライマックス、後味を考えると少しウルッときたり・・・。
映画の最後にシュテファン・ツヴァイクというお名前が出てきます。
シュテファン・ツヴァイクと言う人は実在した作家さんらしくって様々な著書があるらしい。
本作はそのお方をモデルに描いた作品らしいです。
むむむ・・・もっと勉強しなければ。

何はともあれ。
やっぱり大好きウェス・アンダーソン作品。
作品が出てくるにつれて、どんどん進化して自らの色を確立させているように思えます。
次回作も必ず観ます!!!!


≪点数≫
  9点
                                           (14.12.13鑑賞)


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No.1036 『ジ、エクストリーム、スキヤキ』
No1036 『ジ、エクストリーム、スキヤキ』

2013年制作 邦
監督:前田 司郎

≪キャッチコピー≫
『忘れられない青春の影とスキヤキ鍋をもって特別(エクストリーム)な旅に出かけよう。』

≪ストーリー≫
洞口(井浦新)は大学を卒業して以来、15年もの月日がむなしく流れたことを悟り自殺しようとするが失敗。彼は、死ぬことすらかなわないのかと悩むものの、自身の絶頂期だった学生時代の親友大川(窪塚洋介)の家を訪ねる。15年前のある出来事を機に二人は絶縁状態にあったものの、久しぶりの再会とは思えないほどスムーズに会話が弾み……。

≪感想≫
「???なんだこれ????」

かもめ食堂」「めがね」等々を輩出している株式会社スールキートス作品。
スールキートス配給の作品は全体的にゆるーいテイスト。
本作もお得意のゆるーいテイストかと思いきや・・・。

なんて言ったらいいんでしょうか。
ゆるいっちゃあゆるいんですけど、よく分からない。
雰囲気や空気感がよく分からない訳ではなく、そもそものお話や、
会話のやり取りが分からない・・・。

4人の男女が、とあるきっかけ(実はきっかけも何もないのだが)で小旅行に出かける事に。
そこで繰り広げられる会話劇的ロードムービー。

この本作の核とも呼べる会話劇。
これがもうハチャメチャで。
ずーーーーとずれた会話を繰り広げているんです。
最初は楽しく観る事は出来たんですが、これがずーーっとともなると飽きてしまう。
とにかく、何が言いたいのか全く分からない。
ひたすらズレた会話を聞かされてもねぇ。
少し話は変わりますが、漫才コンビ「オードリー」のズレ漫才を見ているのに近いかな。
「オードリー」の漫才は面白いし練られているから楽しく鑑賞できるのですが、
本作の場合は苦痛でしかない。
現代人特有のコミニケーション下手という部分を描いているのかと思えばそうでもない様子。
最後の最後までイライラしながら観てましたよ(軽怒)

物語について。
僕は前情報を全く入れないで観たので、鑑賞後、あらすじを読んで、
「あっ、洞口は自殺願望があっての冒頭のシーンなのね。」
なんてわかった次第。
それならもっと高い所からとか、上手いやり方もあったろうに。
別に自殺を推進している訳じゃありませんが、ちょっと浅はかな行動にげんなり。
そもそも、鑑賞中は事故で落っこちたと思っていたもので・・・。
まぁ、そんなことはどうでもいい訳で。
とにかくピンとこないお話。
何が言いたいのか分からない。
着地もはっきりとしない。
良さげなお話でもない。
本当によく分からない。

小説、もしくは漫画で描いていればいい感じに仕上がったのかなと思います。

前情報も何も入れないで何故借りたかって??
それは出てくる俳優さん達が魅力的だったから。
窪塚君は久しぶりに観たし、市川実日子さんは昔っから好きな女優さんですしね。
そういや、市川さんはスールキートスの専属女優さんなんでしたね。
この二人を見れただけでも良しとするか・・・。

うーーーん、最近観ている邦画はハズレてばっかりだなぁ・・・。
とほほ・・・。

≪点数≫
  2点
                                           (14.12.07鑑賞)


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No.1035 『孤高のメス』
No1035 『孤高のメス』

2010年制作 邦
監督:成島 出

≪キャッチコピー≫
『救えなかった命を、救える命へ。新たなる闘いは、始まっている。』

≪ストーリー≫
1989年、ある地方都市。市民病院に赴任した外科医の当麻(堤真一)は病院の体制に不満を感じながらも、次々と困難なオペに取り組み、医師としてやるべき仕事にまい進していく。しかしそんな中、病に倒れた市長のために、違法となっている肝臓移植手術を施すべきか否かの選択を迫られ……。

≪感想≫
物語のテーマは大きく3つ。
1つ目。
大きな大学病院と、小さな市民病院の現状。
小さな市民病院はお金もなく医療設備も整っていない。
それ故に人材も不足し、患者が来ても手術ができず大学病院へたらいまわし。
大学病院から医師を派遣されても、天下り的発想、腰掛け的発想で、負の連鎖は止まらない。
2つ目。
臓器移植の問題。
本作では、脳死状態の患者からの移植は法律で禁止されている。
それを本作で、法律を無視し手術を実行する。
マスコミ、警察、世間からの目をどう対応していくのか。
3つ目。
孤高の外科医当麻先生と、看護師浪子のロマンス。
これまでダメダメな医師しか見てこなかった浪子は当麻のその確固たる医師としての
志と魅力に惹かれ始める。

うーーーーん、全体的に薄っぺらく感じました。
色んな要素を詰め込み過ぎて、ピンとこなかったというのが正直な所。
もったいないない・・・。

観ていてグッとのめり込みそうになったら、外される。
また緊迫感でグッときそうになったら、外される。
とにかく良いタイミングでツッコミ所に引っかかる。

例えば、当麻先生は、これまで色んな病院を転々としてきたらしいんですけど、
結局その理由は語られなかった。
「それなら、その設定はいらないんじゃない??」
とか。
大学病院からの派遣医師にすっごいクズな奴が出てくるんですけど、あまりにもデフォルメされていて、
「いくらなんでもこんな悪い奴はいないでしょ!!」
もうちょっとキャラクターに深みを入れてくれればリアリティがあったのに・・・。
とかとか。
臓器移植の問題に関してもそう。
すっごい良いお話なんだけど、問題を浅く、それこそフワッと描いているせいで、
イマイチ乗りきれない。
法を犯してまでの行動なのに、そこまで大きな事をやらかしている感が全くない。
浪子の恋心のお話も別にいらなかったのでは。
お話にまったく関係なく、最後まで平行線のままだったので、ちょっと宙ぶらりんな感じ。
とにかく全部のお話が薄っぺらく感じたんですよね。
良いお話なんです!!
感動するお話なんです!!
ただ、物足りないというか、ノリきれないというか、胡散臭いというか。
とほほ・・・。

良かった所もあったんですよ。
主演の堤さんは、メチャクチャカッコよくって、誠実で少し抜けた天才医師を見事に演じてくれていたし。
手術シーンはとても緊迫感があり、ルックもリアリティがあって良かった。
特に肝臓が赤みを帯びて血色が良くなってくるところとか感動しましたもん。

これって原作本があるんですよね。
きっと原作の方がとても読みごたえがあるような気がします。
読んでみようかなぁ・・・。

だからこそ、物語をもっと丁寧に描いてくれれば・・・・。
無駄な部分を削ぎ落とし、テーマを集約して掘り下げる。
そうすればもう少し見応えのある作品に仕上がったかと。
大口叩いてしまいましたが、とにかくもったいない作品でした。


≪点数≫
  3点
                                           (14.12.06鑑賞)



こちら原作。
シリーズ化されているみたい。

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No.1034 『西遊記~はじまりのはじまり~』
No1034 『西遊記~はじまりのはじまり~』

2013年制作 中
監督:チャウ・シンチー

≪キャッチコピー≫
『誰もが知っている「西遊記」 誰もが知らなかった「孫悟空」』

≪ストーリー≫
若き妖怪ハンター玄奘(ウェン・ジャン)は、“わらべ唄 三百首”を武器に妖怪たちの善の心を呼び起こそうとするがいつもうまくいかない。ある日、彼が半魚半獣の妖怪に襲われた川辺の村で、村人たちと協力して陸に上げた魔物が人間の姿に変身する。玄奘が歌うわらべ唄は全然効果がなく、逆に攻撃された彼を女性妖怪ハンターの段(スー・チー)が救う。

≪感想≫
上映当時、僕の周りでは話題になった「少林サッカー」のチャウ・シンチー監督最新作。
僕の「少林サッカー」体験。
映画館で鑑賞し、劇場は満席。
鑑賞中、ドッカンドッカン笑いが起こって、映画館で観る楽しみの一つにはこんな体験もあるんだなぁって
思わせてくれた作品。
とにかく面白かった印象。

さて本作。
進化したシンチー節!!
最高、極上のエンタメ作品でした!!

誰もが知っているであろう「西遊記」。
三蔵法師がいて悟空、八戒、悟浄。
遥かなる天竺へと旅立つお話。
本作はその三蔵法師がそれぞれと出会うまでの話。
そう。
はじまりのはじまりのお話。

まずこのストーリー、そして展開がとっても楽しい。
と言うか、先が全く読めなくって良くも悪くもハチャメチャでワクワクが止まらない。
僕は前情報を全く入れていなかったのもあるんですが、こんなお話かなって予想していると、
見事に外される。
あれ?あれあれ??なんだこの展開は(面白!!)
それでも収まるところに収まる。
ツッコミ所はありそうなものなのに勢いがあるので気が付かない。
この映画の吸引力にやられて、のめり込んで鑑賞できる。
もう、最高でしょう!!

キャラクター達。
軟弱玄奘(三蔵法師)に、オッサン悟空、美男子八戒に根暗悟浄。
まずこの時点でイメージと違うキャラクター達にニンマリ。
そして、初めて聞くキャラクター達。
たくさんの妖怪ハンター。
ゲンショウに恋するハンターの段(スー・チー)。
これがまた猛烈に綺麗で可愛らしくってカッコいい!!
いっきにファンになってしまいましたよ。
他にも、ライバルハンターの足じぃ、軟弱そうな空虚王子、拳法使いのアニキ。
登場シーンはさほど多くないのですがキッチリとキャラ立ちできていて◎。
本作、色々なキャラクターが出てくるんですが、ごちゃごちゃしていなくて、
全てが立っているんですよね。
とても見やすいというか、分かりやすいというか。
これまた最高!!

演出について。
本作は基本的にはコメディタッチのアクションエンタメ作品。
まずこのコメディ部分が、僕的に結構、ハマったんです。
外国映画のコメディってなかなか文化的な違いもあって違和感がある場合もあるのですが、
本作(チャウ・シンチー作品)は別。
ベタな笑いなので普通に楽しい。
ちょっとドリフ的、志村的お笑いを見ている感じと近いかも。
そして、緊張と緩和を巧く使っているから、思わず笑ってしまうんですよね。
アクションもド派手でとっても楽しい。
クライマックスの悟空とのバトルはメチャクチャあがりましたもん。
うーーーん、なんでしょう。
全体的に、子供っぽさがふんだんに残ったエンタメ作品というか。
少年ジャンプ的な作品というか。
そういえば、本作をあのドラゴンボールの鳥山明先生が絶賛されていました。
ほんと、ドラゴンボールの実写版をチャウ・シンチー監督で撮りなおして欲しいぐらい(苦笑)
あと、凄く個人的な事なんですが、僕の少年期はキョンシーが流行っていて。
もれなく僕も大好きで、「霊幻道士」シリーズや「幽幻道士」シリーズをメチャクチャ楽しみにして
観ていたんです。
本作を観ていたとき、ふとその感覚に戻りまして。
その時代の古い感覚も残しつつ、全く新しいエンタメ作品。
これはやっぱり凄いです。

そしてそして。
恐らく殆どの方が引っかかるであろう、ラストのあのテーマソング。
日本人なら、なんとなく一度は耳にしたことがあるであろうあのテーマソング。
思わず吹き出しましたがカッコよかったー!!!!



何だかんだでベタ褒めの本作。
唯一、心残りなのが残酷描写。
もちろんこれが良いのは分かっています。
これがあってこその完成ですもんね。
ただ、老若男女、全ての人に見せるためにも、もう少し抑えても良かったかなと。
特に冒頭の老若男女平等に惨殺されていくところなんてギョッとね。

だって、本作がPG12って本当にもったいないですよ!!
このエンタメ感は子供にも観てもらいたい!!

チャウ・シンチーの作品は本作で2本目の鑑賞ですが、確実に「少林サッカー」を越えました。
監督には、ぜひ続編を作って欲しい!!
最高のエンタメ作品でした。
おススメです!!


≪点数≫
  9点
                                           (14.12.05鑑賞)

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No.1033 『セレステ∞ジェシー』
No1033 『セレステ∞ジェシー』

2012年制作 米
監督:リー・トランド・クリーガー

≪キャッチコピー≫
『自分らしく生きていれば、幸せになれると思っていた――』

≪ストーリー≫
セレステ(ラシダ・ジョーンズ)とジェシー(アンディ・サムバーグ)は一見理想的な夫婦だが、会社を経営し充実した日々を送る妻セレステに対し、なかなか芽が出ないアーティストの夫ジェシーは、あくまでも自分のペースで生活していた。そんなある日、永遠に親友でいられるようにとセレステの提案で離婚を決意。しかしある出来事をきっかけに、セレステはジェシーの存在の大きさに気付いて……。

≪感想≫
自他ともに認める素敵なカップル、セレステとジェシー。
妻のセレステはバリバリのキャリアウーマン。
夫のジェシーはしがないアーティスト。
セレステはジェシーの不甲斐なさに親友に戻ろうと離婚を持ちかけ、離れて暮らすことに。
お互いが自由に暮らす中、ジェシーが別の女性との間に赤ちゃんができてしまう。
セレステは失ったものにやっと気付くことに・・・。

ちょいと痛いけど成長できる良作。
基本的には二人の話と言うか女性側、セレステのお話でしたね。
セレステは、超がつくほど真面目で、理想が高く、バリバリのキャリアウーマン。
ジェシーの事は大好きだけど、その存在が当り前になってどこかで下に見ていたんでしょう。
「いくら離婚しようが私のそばからは離れはしない」
と言う気持ちが心の奥には残っていて。
慢心と言うか甘えと言うか。
ジェシーの事は好きなんだけど嫌いな所もあるし。
やっぱりしっかりしてもらいたいし。
僕は独身なので夫婦の形を組み立てる事はまだ分かりませんが、一緒に何かを
作っていくという事は、きっとそういう事なんでしょう。
相手への敬意と不満。
そういった思惑が色々とごちゃ混ぜになって、
受け入れながら変化して二人の形を作っていく。
そんな感じでしょうか。

その過程での突然のジェシーの報告。
余裕ぶっているセレステの頭の中は警報が鳴り響く。
現実を突きつけられる毎日。
突然、最良のパートナーがいなくなった毎日。
絶望感に苛まれる毎日。
それでもセレステは立ち上がり、受け止め成長していく。

傍から見ていると、確かにジェシーものんべんだらりと情けない男。
だけど心穏やかな優しい奴。
傍から見ていると、確かにセレステも少し傲慢で我儘な女。
だけど真面目で逞しい奴。
もっと「こうすればいいのに」とか「ああすれば上手くいくのに」とか思ったりするのですが、
そうじゃないんですよね。
彼ら、彼女らはそれぞれの立場でそれぞれの性格で、もがいて戦っていたりする訳で。
その結果がたまたま別れてしまう事になった訳で。

ラスト。
二人は別れる事になってしまったけど、思い出は最良の形となり心に残り続け、
今後の人生に確実にプラスになった。
転んでも転んでも立ち上がる。
いやぁーーー、痛いけど素敵です。

恋愛映画はちょっと毛嫌いしがちですが、たまには悪くない。
女性が観たらどういう印象を受けるのでしょうか。
気になります。

さてさて。
私もいずれ結婚するのでしょうか。
少しでもこの作品が教訓になればいい。


≪点数≫
  7点
                                           (14.11.30鑑賞)


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No.1032 『少年は残酷な弓を射る』
No1032 『少年は残酷な弓を射る』

2011年制作 米
監督:リン・ラムジー

≪キャッチコピー≫
『母さん、僕が怖い?』

≪ストーリー≫
自由を重んじ、それを満喫しながら生きてきた作家のエヴァ(ティルダ・スウィントン)は、妊娠を機にそのキャリアを投げ打たざるを得なくなる。それゆえに生まれてきた息子ケヴィン(エズラ・ミラー)との間にはどこか溝のようなものができてしまい、彼自身もエヴァに決して心を開こうとはしなかった。やがて、美少年へと成長したケヴィンだったが、不穏な言動を繰り返した果てに、エヴァの人生そのものを破壊してしまう恐ろしい事件を引き起こす。

≪感想≫
良くできた映画だなぁ・・・。
だけど後味が良くないなぁ・・・。

まず、良くできていた部分。
物語の語り口がとても上手。
冒頭、エヴァは家を出ると壁にはペンキがぶちまけられ、車も汚されている。
そこで彼女が、何らかの理由で誰かに嫌がらせを受けていることがわかる。
そこから、フラッシュバックで過去と現在の状況を映し出し、少しずつ現状が鮮明になっていく。
ここら辺がとても上手で興味の持続が上手く保てている。

ただなぁ・・・。
本作で訴えたい事、伝えたい事みたいなものがちょっともやっとしたもので・・・。

母親に対し、この世に生を受けた瞬間から憎悪、それこそ殺意を抱く息子。
その理由は何なのか??

親は子を選べないし、子は親を選べない訳で。
エヴァは子供を授かった時に、浮かない表情をしている。
恐らくエヴァは特に子供を必要としていなかったのかな。
その表情がお腹の子に伝わったかのごとく、息子のケヴィンは母に対する嫌悪感がハンパない。
赤子の頃からエヴァには懐かないし、少し大きくなってもずっと睨み顔。
母親と思っていないような態度の連続。
ただ、エヴァは徐々に子供に対する愛情が備わってくる。
どんなに虐げられても、敵視されても母親としての行動をとり続ける。
それでもケヴィンは変わらない。
何が理由なのか。
根に張る憎しみは取れず、癒されることはこんなにも難しい事なのか・・・。
ここら辺が観ていて、とても納得がいかないというか、合点がいかない。
上手く言えませんが違うような気がするんだよなぁ・・・。
ケヴィンは基本、誰にも懐いていないんです。
父親には良い顔するけど、それは愛情からくるものではなくただその方が
良いと思っているから。
新しく生まれてきた妹にも憎しみの連鎖は止まらず、いじめてばかり。

これは相当のオチがあるぞと思いきや・・・。
特にドデカいオチがある訳でなく、そのままスッと終わっていって。
・・・んんーーー、やっぱり納得いかないんだよなぁ。
これなら、ケヴィンを「悪の経典」の蓮見や「ノーカントリー」のシガーのような
サイコパス的着地にして欲しかったな。
理由なんて本当になく、絶対的な意識でその行動に出ているみたいな。
少し理由付けをしたせいで、もやもやっとね。

僕は子供がいないのでまだ理想の形みたいなものに囚われているのかもしれませんが、
基本的に、親子・兄妹って本作のような形では無いような気がするんですよね。
もちろん、もっと凄惨な事件や、信じられないような事件が世の中に蔓延っているのも
事実なのは知っています。
ただ、本作を観ているとやっぱり納得いかないんです。
もっともっと、ケヴィンの行動や動機を掘り下げてくれないと。
中途半端な描き込みはちょっとねぇと。

何はともあれ、映画的には良くできた作品。
サスペンス作品としては良くできた作品。
ただ、自分の中では納得いかない作品でした。


≪点数≫
  2点
                                           (14.11.29鑑賞)


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No.1031 『CUT』
No1031 『CUT』

2012年制作 邦
監督:アミール・ナデリ

≪キャッチコピー≫
『映画のために死ね』

≪ストーリー≫
売れない映画監督・秀二(西島秀俊)の作品が映画館で上映されることはなかったが、彼は映画への情熱を持ち続けていた。そんな折、兄が借金のトラブルで亡くなったことを知った秀二は、彼の映画資金調達のため兄がやくざの世界で借金していたことを知る。兄の死に対する自責の念から、秀二は殴られ屋をすることで借金を返済しようとするが……。

≪感想≫
昨今の映画社会。(特に日本映画ね)
ドラマがあって、人気が出たら映画版。
マンガが人気だから映画にしちゃおう。
ドデカイ儲けは必要ないからある程度、稼げればいいや的発想の作品達。

そんな商業映画社会に渾身のメガトンパンチを放つ本作。
ド直球のメッセージ。
なかなか熱い作品でした。

監督はアミール・ナデリというお方。
初めて聞きましたが、数多くの日本映画監督さんをリスペクトしているのかな。
日本人俳優さんを使って日本を舞台に映画を撮る。
ありがたいことです。

ストーリーについて。
映画監督志望の秀二は、死んだヤクザの兄貴の残した借金のために、
殴られ屋として金を稼ぐことに。
彼はどんなに殴られても立ち上がる。
彼をそこまでさせるのは、彼の中にある昨今の映画業界への不満。
映画への愛情からなるものだった・・・。

・・・???
ストーリーを書いているとよく分かんないな。
映画と殴られることとどう繋がるのか??
確かに、ストーリー、登場人物の行動を見ていてもピンとこないんです。
ただ、そこに意味を感じなくても何となく良いような気がして。

作中、秀二が語る映画についての愛情。
画面に映し出される映画への愛情。
近年の映画業界に対するメッセージ。
そこら辺がド直球でガンガンに伝わってくる!!
そこに意味があるんじゃあなかろうかと。
この秀二の迫真の行動に思わずブルってきましたよ。

「映画はまだ死んじゃいない!!」
「映画は真の芸術だ!!」

いやぁーーー、シビれました。

ただ全体的に良い作品だったかと言われるとそこは「?」。
実は手放しで共感できなかったりしたんです(苦笑)
その理由は、僕はこの映画で批判されている、エンタメ的作品も好きだったりするんですよね。
確かに冒頭に書いた、昨今の日本映画のやり方はあまり好きじゃないし、
観たいともあまり感じないし。
とは言え、ハリウッドのアメコミヒーロー物とか超ド級の頭カラッポエンタメ作品も大好きなんです。
そんな作品の中にもしっかりと、
「良い映画を作ったろう!!」
なんて気概を感じたりするんです。
本作では、クラシック作品にピントを合わせて、あの頃の善き映画監督は的な描き方をしていますが、
今の監督たちもしっかりと、巨匠たちをリスペクトして進化をしているんじゃないのかなと思ったり。
むむむ・・・言いたいことは分かるしガツンと胸を打たれたのも事実。

クライマックス。
監督が思うクラシックの名作100選が流れる。
あんな作品やこんな作品。
殆ど観た事ありませんが、いずれは観たいと思っていた大傑作の数々。

映画好きの方々なら唸る作品なのではないでしょうか。
評価は難しいですが、凄く魂を揺さぶられた作品です。

うーーーん、これを機にクラシック作品も手に取らなきゃなぁ・・・。


≪点数≫
  6点
                                           (14.11.29鑑賞)


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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
その19 『芳春凱喜』
あけましておめでとうございます。

2015年になりました。

今年は
「今できることを誠実に」
を心掛け過ごそう。

あとはもっともっともっと
「ちからもち」
になれればなと。

まだまだ成長期。
これからも粛々と。

ブログも楽しく続けることができています。
色んな人との交流も楽しかったり。
こちらも末永く。

映画は140本。
読書は15冊。

くらいを目標に。

それでは本年もどうぞよろしくお願いいたします。

お互い幸多き年を。


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