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No.1030 『ステキな金縛り』
No1030 『ステキな金縛り』

2010年制作 邦
監督:三谷 幸喜

≪キャッチコピー≫
『証人はただ一人、落ち武者の幽霊。』

≪ストーリー≫
失敗が続いて後がない弁護士のエミ(深津絵里)は、ある殺人事件を担当することになる。被告人は犯行が行われたときに自分は金縛りにあっていたので、完ぺきなアリバイがあると自らの身の潔白を主張。エミはそのアリバイを実証するため、被告人の上に一晩中のしかかっていた幽霊の落ち武者、六兵衛(西田敏行)を証人として法廷に召喚させるが……。

≪感想≫
大人気ドラマ「古畑任三郎」シリーズの脚本家・三谷幸喜監督作品。
私、三谷作品は結構観てきまして。
ただ、イマイチ激押しするほどのハマリ作品はないんですよねぇ・・・。
しいていうと「12人の優しい日本人」くらいかな。

うーーん、なんでしょう。
色々観てきて思うんですが、この三谷さんの作品って、面白いんですけど、
基本、お話はメチャクチャ雑で粗挽きなんですよね。
設定一発勝負というか、キャスティング一発勝負と言うか。
とにかくお話だけ観ていると、ツッコミ所満載だし、リアリティの欠片もない。
思い切っていうと「つまんない」んですよ・・・。

本作でもそれは顕著に表れていて。
ストーリーに乗っかることができない!!
冒頭30分ぐらいはもう観るのも苦痛だったくらい。
例えば。
弁護士であるエミが、かなりのドジッ子で。
いくらなんでもこんな弁護士はいないでしょう・・・。
例えば。
落ち武者六兵衛とエミのカラミ。
落ち武者だったらもっと現代社会とはかけ離れた話し方とか佇まいであるはずなのに、
すぐに慣れて現代社会に適応した喋りや佇まい。
「いやいや、それは何かおかしくないかい??」
じゃあ、その流れで行くのかななんて思ったら、突然侍キャラ復活。
もうメチャクチャ・・・。
幽霊が見える人というのは、ある3つの条件が揃った人にしか見えなくって。
それはまぁ良いんですが、そしたら、もっといろんな幽霊が見えても良いのでは??
数体しか見えないって強引すぎないかい??
最後になんで、エミは幽霊が見えなくなったの??
全員見えなくなったのかなと思ったら、検事の小佐野には見えてるし・・・。
あぁーーー、だんだん腹が立ってきたぞ!!
1個1個ツッコんでいるときりがない。
とにかく設定なんてあって無いようなもの。
適当に作って、何となく面白ければ良いんでしょ??みたいな。
本作はそれが強かったように感じました。
なんだかなぁ・・・。

ただそんな駄作も最後まで観る事ができたのは一つ。
それはやっぱり豪華キャストが贈るお祭り感でしょう。

ドジッ子弁護士のエミを演じた深津絵里さん。
いちいち、可愛らしくって日本屈指のコメディエンヌ。
先に書いた、現実離れしたドジッ子っぷりも彼女のおかげで応援したくなったり
微笑ましく観る事ができました。
落ち武者の西田敏行さん。
もう無敵です。
キャラクターとはかけ離れた面白さ。
もうこの方が面白演技をするだけぷぷぷって笑っちゃいましたよ。
他にも弁護士のボス役の阿部博さんや、小佐野検事役の中井貴一さん。
他にも「ザ・マジックアワー」の佐藤浩市さんや「THE 有頂天ホテル」の篠原涼子さん。
みんな頑張ってんなぁって。
正直、めちゃくちゃ笑いましたもん。

ふと思う。
この映画って別にキャラクターが面白かったりしてないんじゃ??
演じている役者さん達の何となくのイメージがあるから、僕が笑っているだけであって、
実はこの映画自体は面白くないのでは・・・。
これって外国人が観たらどう思うんだろう。
メチャクチャ、スベるんじゃないかなぁ・・・。

総括。
今まで観た三谷作品の中で一番笑ったんだけど、一番面白くなかった本作。
ちょっと本作で三谷作品の良さと悪さが分かったかな。
次回作は「清州会議」。
機会があれば・・・。


≪点数≫
  3点
                                           (14.11.23鑑賞)


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映画 | 08:00:00 | トラックバック(1) | コメント(6)