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No.1020 『アンヴィル!夢を諦めきれない男たち』
No1020 『アンヴィル!夢を諦めきれない男たち』

2009年制作 米
監督:サーシャ・ガヴァシ

≪キャッチコピー≫
『30年間夢を諦めなかった男たちの夢と友情を描いた、
                笑って泣けるウソのような本当のお話!!』

≪ストーリー≫
1973年に結成されたヘヴィメタルバンド、アンヴィルが1982年に発表したアルバム「メタル・オン・メタル」は、後にビッグになる数多くのメタルバンドに影響を与えた。しかし、当の彼らはスターダムにのし上がることなく、現在は地元でしがない仕事をしながらバンド活動に精を出している。そんな彼らにヨーロッパ・ツアーの話が舞い込むが……。

≪感想≫
久しぶりのドキュメンタリー作品。

愛すべきバンド、アンヴィル!!

彼らはメタルミュージックの先駆け的存在で、多くのロックミュージシャン達に影響を
与えているんだって。
本作でも、ガンズ・アンド・ローゼスのスラッシュやメタリカのメンバーたちがその
凄さを語っている。

ただ彼らは、全然売れていない。
ボーカルのリップスは給食の販売のバイトをし、ドラムのロブは解体業をしながら
生計を立てている。
それでも彼らはロックスターになる夢を諦めずひたすら音楽に情熱を注いでいる。
彼らは夢を「諦めきれない」のではなく「諦めない」のだ。
疑う事もなく30年以上もアンヴィルを続けている。
ここら辺がまずグッと来てカッコいい!!
不細工でダメダメな生き方にも見えるがすげぇカッコいいんです!!
以前観た大傑作「レスラー」を彷彿とさせる生き方。
しかもこちらはドキュメンタリーともあって、よりリアル。

基本的にこの人たちって本当にダメダメなんですよね。
世界ツアーが決まって、各国でライブをすることになるんだけど、
色んなトラブルでギャラがもらえなかったり、お店の責任者ともめたり、
しまいには電車に乗り遅れるわで。
こりゃ、売れるわけないわな・・・。
それでも盲目的にバンドを続ける彼ら。
ひたすらスターになる事を夢見て。
これがまたカッコ良いんです・・・。
大好きなマンガ「BECK」を彷彿とさせる、落ちては登りの繰り返し。
観ているこっちは痛々しくも、無責任に応援したくなっちゃうんですよねぇ。

ここまで音楽への取り組み方、夢との向き合い方について書きましたが、
アンヴィルの最大の良さが実は別の所にあって・・・。
それは、リップスとロブの「関係性」。
他のメンバーは変われど、Vo.のリップスとDr.のロブはずっと一緒。
10代のころからずっと一緒にやってきて、お互いの存在はもう家族以上。
二人のボンクラ達は今日も喧嘩をしながらお互いを必要とし、支え合う。
これがまた良いーーーんです!!
喧嘩の内容も本当にもう子供なんです。
「なんで、俺にばっかり愚痴るんだ!!」
とか
「お前にしか弱音を吐けないんだよ!!」
とかとか・・・。
とにかくいい大人がこんな事で喧嘩をするかねっていうぐらいバカバカしくて、滑稽で可愛らしい。
僕も30年来の友達が何人かいますが、もうそんな感じですもんね。
この二人の関係がとても微笑ましくて最高で最良なんですよね。

さてさて・・・
紆余曲折あって、どん底に落ち込むアンヴィルを救ったのは・・・。
何と、日本人!!
新しいアルバムを出したアンヴィル。
どこにプロモーションしても泣かず飛ばずの所、日本からライブのオファーが。
これまでの経験から、客が少ないかもと不安がるリップスの目の前に広がる
たくさんの日本のお客さん達。
このクライマックスには不覚にも涙してしまいましたよ・・・。

最高のエンディングを迎えた本作。
本作が上映されて、アンヴィルの評価グンと上がったみたい。
もう、バイトなし、音楽だけで食っていけるようになったんだって。

いやぁーーー最高ですね。
夢との向き合い方、音楽の素晴らしさを再確認したドキュメンタリーの傑作でした!!

≪点数≫
  9点
                                           (14.11.03鑑賞)


こちら漫画「BECK」。
映画はダメダメでしたが、マンガは生涯ベスト級!!


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