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No.1030 『ステキな金縛り』
No1030 『ステキな金縛り』

2010年制作 邦
監督:三谷 幸喜

≪キャッチコピー≫
『証人はただ一人、落ち武者の幽霊。』

≪ストーリー≫
失敗が続いて後がない弁護士のエミ(深津絵里)は、ある殺人事件を担当することになる。被告人は犯行が行われたときに自分は金縛りにあっていたので、完ぺきなアリバイがあると自らの身の潔白を主張。エミはそのアリバイを実証するため、被告人の上に一晩中のしかかっていた幽霊の落ち武者、六兵衛(西田敏行)を証人として法廷に召喚させるが……。

≪感想≫
大人気ドラマ「古畑任三郎」シリーズの脚本家・三谷幸喜監督作品。
私、三谷作品は結構観てきまして。
ただ、イマイチ激押しするほどのハマリ作品はないんですよねぇ・・・。
しいていうと「12人の優しい日本人」くらいかな。

うーーん、なんでしょう。
色々観てきて思うんですが、この三谷さんの作品って、面白いんですけど、
基本、お話はメチャクチャ雑で粗挽きなんですよね。
設定一発勝負というか、キャスティング一発勝負と言うか。
とにかくお話だけ観ていると、ツッコミ所満載だし、リアリティの欠片もない。
思い切っていうと「つまんない」んですよ・・・。

本作でもそれは顕著に表れていて。
ストーリーに乗っかることができない!!
冒頭30分ぐらいはもう観るのも苦痛だったくらい。
例えば。
弁護士であるエミが、かなりのドジッ子で。
いくらなんでもこんな弁護士はいないでしょう・・・。
例えば。
落ち武者六兵衛とエミのカラミ。
落ち武者だったらもっと現代社会とはかけ離れた話し方とか佇まいであるはずなのに、
すぐに慣れて現代社会に適応した喋りや佇まい。
「いやいや、それは何かおかしくないかい??」
じゃあ、その流れで行くのかななんて思ったら、突然侍キャラ復活。
もうメチャクチャ・・・。
幽霊が見える人というのは、ある3つの条件が揃った人にしか見えなくって。
それはまぁ良いんですが、そしたら、もっといろんな幽霊が見えても良いのでは??
数体しか見えないって強引すぎないかい??
最後になんで、エミは幽霊が見えなくなったの??
全員見えなくなったのかなと思ったら、検事の小佐野には見えてるし・・・。
あぁーーー、だんだん腹が立ってきたぞ!!
1個1個ツッコんでいるときりがない。
とにかく設定なんてあって無いようなもの。
適当に作って、何となく面白ければ良いんでしょ??みたいな。
本作はそれが強かったように感じました。
なんだかなぁ・・・。

ただそんな駄作も最後まで観る事ができたのは一つ。
それはやっぱり豪華キャストが贈るお祭り感でしょう。

ドジッ子弁護士のエミを演じた深津絵里さん。
いちいち、可愛らしくって日本屈指のコメディエンヌ。
先に書いた、現実離れしたドジッ子っぷりも彼女のおかげで応援したくなったり
微笑ましく観る事ができました。
落ち武者の西田敏行さん。
もう無敵です。
キャラクターとはかけ離れた面白さ。
もうこの方が面白演技をするだけぷぷぷって笑っちゃいましたよ。
他にも弁護士のボス役の阿部博さんや、小佐野検事役の中井貴一さん。
他にも「ザ・マジックアワー」の佐藤浩市さんや「THE 有頂天ホテル」の篠原涼子さん。
みんな頑張ってんなぁって。
正直、めちゃくちゃ笑いましたもん。

ふと思う。
この映画って別にキャラクターが面白かったりしてないんじゃ??
演じている役者さん達の何となくのイメージがあるから、僕が笑っているだけであって、
実はこの映画自体は面白くないのでは・・・。
これって外国人が観たらどう思うんだろう。
メチャクチャ、スベるんじゃないかなぁ・・・。

総括。
今まで観た三谷作品の中で一番笑ったんだけど、一番面白くなかった本作。
ちょっと本作で三谷作品の良さと悪さが分かったかな。
次回作は「清州会議」。
機会があれば・・・。


≪点数≫
  3点
                                           (14.11.23鑑賞)


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映画 | 08:00:00 | トラックバック(1) | コメント(6)
その18 『2014年 読書録-④』
つづき
映画と並行して読書も少々。
忘れないための忘備録。

16冊目
敬語で旅する四人の男/麻宮 ゆり子

何気に手に取った小説。
ほのぼのとしたお話の中に、時折重い空気が流れる。
意外にアクの強い作品でした。
本作の登場人物、異色のキャラクター斎木さん。
大好き伊坂幸太郎の「砂漠」に出てくる西嶋を思い出した。
ほんと僕らって色んな人と共存しているんだなぁ・・・。

17冊目
マスカレード・イブ/東野 圭吾

以前読んだ「マスカレード・ホテル」の前日譚。
前作はきれいさっぱり忘れていました(苦笑)
ただ読んでいく内に、
「あぁ、こんなキャラクターだったなぁ。」
と思いだし。
とても楽しく読了することができました。
このままシリーズ化していずれ映画化か!?

18冊目
悟浄出立/万城目 学

中国の古典に現れる脇役たちに焦点を当てた連作集。
やっぱり知っている人物のお話は面白かった。
西遊記の沙悟浄。
三国志の趙雲。
項羽と劉邦の寵姫。
沙悟浄のお話でのほほんとしてしまったら、趙雲の話で少しグッとくる。
そこからは一直線にジンとさせられた。
とても良い作品でした。

19冊目
流星ワゴン/重松 清

来年にドラマ化されるという事で手に取りました。
いやぁ、良いお話でした。
ちょっと邦画「歩いても歩いても」を思い出したかな。
もし過去に戻れるなら。
過去に戻ってやり直せるなら。
そんな事を考えつつも今できる事をしっかりと。
なんて思いましたよ。

-これにて2014年読書録はおしまい!!-


雑記 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(2)
No.1029 『3人のアンヌ』
No1029 『3人のアンヌ』

2012年制作 韓
監督:ホン・サンス

≪キャッチコピー≫
『言葉が通じなくたって
        恋はできちゃう。』

≪ストーリー≫
映画監督として著名なアンヌ(イザベル・ユペール)は、監督仲間のジョンス(クォン・ヘヒョ)と身ごもっている妻のクムヒィ(ムン・ソリ)と共に、モハンという海辺のまちを訪れる。ホテルに到着し、アンナがベランダで一服していると、ジョンスが以前交わしたキスのことについて尋ねてくる。その後付近を散策しに外に出たアンナは、途中で雨が降ってきたため、ホテルのオーナーの娘ウォンジュ(チョン・ユミ)から傘を借り……。

≪感想≫
ストーリー。
韓国の田舎?の海岸。
とある女子大生が時間があるからとノートに映画のシナリオを描き始める。
彼女の書いた3つの物語はそれぞれ外国から来たアンヌという女性が主人公だった・・・。

3つのオムニバス。
3つの作品内で色々とリンクする部分もあるが、パラレルワールドという訳でもなさそう。
まったくが独立した作品と言っても良いんじゃないかな。

本作のキャッチコピーである「言葉が通じなくたって恋はできちゃう。」には正直ピンとこないな。
恋愛話のような気もするけど、なんか違うような気もする。
突き詰めるとそんな気もするのだが、なんだかなぁと。

ぼんやりまったりと眺める事のできた本作。
意味なんて考えなくてもいいのかな。
だって、3つ目のお話でお坊さんが
「意味なんて必要なのかい??」
的なお話をしてたもんね(苦笑)
正直、鑑賞中少し眠りに落ちちゃったもん。
作中のアンヌとリンクしたかのごとくぼんやりウトウトと・・・。

本作の監督はホン・サンスと言うお方。
韓国のウディ・アレンと言われているみたい。
なるほど、分かるような、分かんないような・・・。

駄話的な進め方や独特な撮り方。
カメラが急にズームしたりしてたけど、どんな意図があるのかな。
とにかく印象深い変わった撮り方でした。
ただ、僕にはその撮り方がちょっと効果的には見えなくって。
むむむ・・・まぁいっか。

キャストについて。
アンヌを演じるのはフランスの女優・イザベル・ユペール。
8人の女たち」に出演されていたんですね。
知らなかったぁ・・・。
韓国に降り立った少し異物感の漂う女性はとても新鮮でした。

あ。
本作に出てくる男ども。
ライフセーバーはまだ良いとして、映画監督風の男2人は、なんだかなぁといった感じ。
劇中で
「この韓国男が!!」
とか
「韓国の男は全部こんな感じ」
的な発言に
「女性の敵め(軽憤慨)」
なんて思ったり。
浮気がばれそうになった時には思わず親指立てていましたよ。
そんな軽薄な2人を演じた役者さんは◎。

さてさて。
何度も書きますが、とにかくぼんやり眺めていた本作。
正直、ピンとこなかったです・・・。


≪点数≫
  4点
                                           (14.11.23鑑賞)


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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
No.1028 『モンスターズ・ユニバーシティ』
No1028 『モンスターズ・ユニバーシティ』

2013年制作 米
監督:ダン・スカンロン

≪キャッチコピー≫
『モンスターよ、大志を抱け。』

≪ストーリー≫
人間の子どもたちを怖がらせ、その悲鳴をエネルギー源として用いるモンスターの世界。そこに暮らすモンスター青年マイクは、明朗活発でポジティブな思考の持ち主だったが、仲間よりも体が小さくてルックスもかわいいことに劣等感を抱いていた。これでは子どもたちを絶叫させる“恐がらせ屋”にはなれないと、世界中のモンスターが憧れを抱く名門大学「モンスターズ・ユニバーシティ」に入学。期待に胸を膨らませる彼だが、そこにはサリーを筆頭に大きくて姿が恐ろしい“恐がらせ屋”のエリート候補生があふれていた。

≪感想≫
大好き「モンスターズ・インク」シリーズ最新作。
前作の前日譚的お話。

やっほーーーい!!
マイクとサリーにまた会えた!!
思い返すと、僕はやっぱりマイクが大好きなキャラで。
この憎めない純粋なキャラクターがとっても好感持てて。
CMや本に見きれて載るだけで、誰よりも喜ぶとぼけたキャラが◎。
本作は、そのチャーミングなマイクが怖がらせ屋になるために奮闘する学校のお話。
後の永遠の相棒となるマイクはもちろんの事、前作のあいつ(ランドール)や
あの方(ロズ)も出演されていましたよ。

ストーリーについて。
冒頭10分くらいかな。
幼少時のマイクのお話。
もうこのシーンを観ただけで◎。
最高に可愛らしくってほっこりして、温かい。
導入としては理想的で最高の始まり方でした!!
ここから大学のお話。
マイクはその怖くないフォルムというハンデを補うべく努力に努力を重ね、
日々頑張っていくのですが、やっぱり、この怖くないフォルムが仇となり
怖がらせ学部を追い出されてしまいます。
ここでマイクは、サリーや他の落ちこぼれ達と共に学内怖がらせ大会に出場し、
優勝を目指すことに。
ここからは王道ストーリー。
最初は仲の悪かった仲間たちも徐々に打ち解け最高のメンバーに。
力を合わせ決勝戦へと勝ち進んでいく。
前作でも書きましたがピクサー作品って、基本、脚本がしっかりしているから
大人でも存分に楽しめるんですよね。
本作でもそれは健在で。
クライマックス。
サリーたちは決勝で奇跡の優勝を遂げます。
「え??まさかこれでフィナーレなの??」
「これはこれで素敵な終わり方だけどイマイチピンとこないなぁ・・・。」
マイクは夢を持ち続け、努力も怠らなかった。
決勝戦で奇跡の勝利をしてしまうと、努力をすれば奇跡は起きる!!
なんて夢のようなお話になるのも良いのですが、やっぱりそこは現実を見せて欲しかったんです。
なんて思っていたら、そこから展開が。
しっかりと綺麗な着地をしてくれました。
この終わり方はきっちりと現実的でリアルなお話。
夢はあきらめるな!!それと共に努力も怠るな!!
奇跡なんて起こさなくても、巡り巡ってより良い方向に向かうのだから。
みたいな。

これは老若男女、誰にでもあてはまる事で。
しっかりとそこを描いてくれたのは流石でしたよ。

そしてそして。
本シリーズの見所はもう一つ。
前作のレビューでも書きましたが、日本語吹替えの素晴らしさ。
また、あのマイクに会えたことが嬉しくって嬉しくって。
相変わらずの少し甲高い飄々とした語り口。
吹替えは前作と変わらず爆笑問題の田中さん。
最高でした!!

とにもかくにも。
前作の素晴らしさには少し落ちるかなと思いましたが、最高のシリーズ最新作。
また会えるかな・・・。


≪点数≫
  8点
                                           (14.11.22鑑賞)


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映画 | 08:00:00 | トラックバック(2) | コメント(4)
No.1027 『歓待』
No1026 『歓待』

2010年制作 邦
監督:深田 晃司

≪キャッチコピー≫
『踊れ!世界家族!』

≪ストーリー≫
東京の下町で若い妻・夏希(杉野希妃)、前妻の娘・エリコ(オノ・エリコ)、出戻りの妹・清子(兵藤公美)と暮らしながら印刷屋を営む小林幹夫(山内健司)は、何も事件が起こらない平和な日常に満足していた。そんな小林家に無礼な加川花太郎(古舘寛治)という流れ者が突然現れて、一家の平和をかき乱す。その上次から次へと来訪者が訪れ、一家は対応に追われるのだが……。

≪感想≫
おぉーーー掘り出し物発見。
単館系でDVDレンタルもされていないマイナー作品。
たまたま観る事ができました。

確かに低予算っぽい作りで、調べると予算があまりなかったため数日で撮ったとの事。
なるほどねぇ、それでこの満足度は凄い。

何が満足だったかと言うと。
まず、物語の作りというか、語り口と言うか、進め方。
冒頭、主要登場人物が出てくる。
この家族、何やら普通の家族構成じゃないみたい。
奥さんかと思えば、出戻りの妹だったり。
居もうとかと思えば、こちらが奥さんだったり。
娘かと思えば、別れた奥さんとの子供であったりと。
結構複雑な構成になっていて。
ただ、その複雑な家族構成も、何気に発したセリフや行動で、綺麗に整理してくれている。
ちょっと分かりにくそうな、人間関係もスッキリ語ってくれているのだ。
しかも、それが妙に押しつけがましくなくって、観ているこっちがちょうど分かるぐらいの
ニュアンスで巧みに。
良い塩梅とはこの事。
この語り口のおかげで、一気に面白みが増えて、釘づけにさせられた。
良いですねぇ・・・。

ストーリーも面白かったんです。
ブラックっぽいんだけどちょっとクスリとさせられたり。
本作のキーポイントとなる人物、加川と言う男。
コイツが最初から最後までかなり胡散臭い!!
演じた方(古舘寛治)は初めて観ましたが、不思議なキャラクターを見事に
演じてくれていました。
発する言葉、行動が嘘くさいんだけど、なんか説得力があったり。
こちらも良い塩梅で、小林一家に寄生していくんです。
徐々に徐々に見えてくる加川のおかしさに気づいた時にはもう遅い!!
こんな奴、なかなかいないよなぁ・・・と思いつつも、やっぱいそうだよなぁなんて・・・。
ある意味、魅力的なキャラクターでした。
本当に少しずつ沈んでいく小林一家。
最後の最後までモヤモヤと。

上手な語り口もあってとても観やすく面白かったです。

ただし、それだけに少し惜しいなと思った点もあったり。
一つは、妻・夏希の腹違いの兄の存在。
中盤、この兄が登場する辺り、今後の展開に含みを持たせていたのですが、
その後、あまりストーリーに大きく関わる事もなく、またそれを言及する事も無かったので、
少し肩すかしを喰らってしまって。
ちょっと残念でしたね。
もう一つは、この小林家のそれぞれの背景の描き方が少し薄かったかなと。
もう少し元嫁との別れた原因だとか、現妻との馴れ初めだとか、もう少し描いてくれていれば、
もっと面白さが増えたかなって感じです。
まぁ、そこら辺は短い時間という事で難しかったのかもしれませんが。
クライマックスも、これまでの展開とはうって変わって、ちょっと「無理矢理ドン」的な盛り上げ方だったのも
少しザラッとしました。

・・・まぁまぁまぁ。

何だかんだで、楽しめたのも事実。
もし掘り出し物を探しているなら必見!!
たまにこういう作品を見つけると嬉しいですよねぇ・・・。


≪点数≫
  7点
                                           (14.11.21鑑賞)


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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
その17 『2014年 読書録-③』
つづき
映画と並行して読書も少々。
忘れないための忘備録。

11冊目
舟を編む/三浦 しをん

とても良い作品。
本を読んで涙したのは久しぶり。
辞書作りと言う地味なテーマを丁寧に。
穏やかに。
映画化もされましたね。
映画も良かったですが、小説はなお良かったです。

12冊目
首折り男のための協奏曲/伊坂 幸太郎

大好き伊坂幸太郎作品。
伊坂作品はここ数作、初期の作風に戻ってきたような気がします。
本作ももれなく楽しくって。
新作が待ち遠しい作家さんの一人です。

13冊目
カレイドスコープの箱庭/海堂 尊

バチスタシリーズ最新作。
本作は、前作「ケルベロスの肖像」の補足的な作品。
これにてバチスタシリーズは完結か。
最後の方はごちゃごちゃっとしてしまいましたが、とても見応えのあるシリーズでした。
キャラクター達がみんな立っていて、魅力的。
また続編も考えてほしいなぁ・・・。

14冊目
オール・ユー・ニード・イズ・ラブ/小路 幸也

大好き「東京バンドワゴン」シリーズ最新作。
1年に1度のお楽しみ。
ドラマ化されましたね。
観ていませんが・・・。
だってイメージが壊れそうなんですもん・・・。
恐らく作者さんの中でモデル的な方がいるんじゃないかな。
そのキャストで映画化してくれないかなぁ。

15冊目
すべての神様の十月/小路 幸也

大好き「東京バンドワゴン」シリーズの小路さんの作品。
色んな神様の短編集。
貧乏神や死神等、負のイメージのつきまとう存在。
そんな神様をテーマにほっこりあたたかい小路節で綴られる。
良いですねぇ・・・。

-つづく-


雑記 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
No.1026 『ペイン&ゲイン 史上最低の一攫千金』
No1025 『ペイン&ゲイン 史上最低の一攫千金』

2013年制作 米
監督:マイケル・ベイ

≪キャッチコピー≫
『 - 』

≪ストーリー≫
マイアミで暮らすダニエル(マーク・ウォールバーグ)は、筋トレだけが生きがいの冴えないスポーツジムのトレーナー。そんな自分の人生に嫌気が差したダニエルは、ジムの常連客である裕福なビジネスマンの誘拐を企む。同僚のエイドリアン(アンソニー・マッキー)や前科者のポール(ドウェイン・ジョンソン)らと組んで計画を実行に移し、なんとか大金を奪うことに成功したダニエルだったが、そんな彼らの前に秘密捜査官が現われ……。

≪感想≫
鑑賞中クスクス。
鑑賞後、色々思い返すとゾゾゾッ。

本作は実際に起こった事件を基に作られていて・・・。
ジムのインストラクターが仲間を集め、集団(3名)でとある金持ちを誘拐。
その金持ちからお金を巻き上げる事を計画する。

んんーー・・・。
こいつら基本的にバカなんです。
考え方が短絡的と言うか、空気を読めないと言うか、単細胞と言うか。
ベタな言い方をすると
「脳みそまで筋肉かよ!!」
みたいな。
そこら辺が観ていて、おかしくもあり、イライラしたり。

ただね。
そんな単純な動機、そこから繋がる単純な計画、実行。
これが実際に行われたと考えるとメチャクチャゾッとして。
こりゃ、どんなところでもあり得るし、もしかしたら日本でもあるかもなんて。
ちょっと、以前観たこの手の大傑作邦画「凶悪」を思い出したり。

本当にこいつらってクズでゲスなんです。
出たとこ勝負のトン吉チン平カン太。
安易な考えからドンドン転がり落ちていく。
こんな杜撰な計画が、何だかんだで上手いようにいくという所も、リアリティがあって。
被害者の男が、結局、コロンビア人だったから、警察に信用してもらえなかった所も怖かったな。
何度も書きますが本当にこんな事って起こりえるんだなぁ。
「事実は小説よりも奇なり」
なんて言葉がありますがまさしく。

ゾゾゾ・・・。

キャストについて。
ダメダメ3人組を演じたのは、「テッド」のマーク・ウォールバーグ、「ワイルド・スピード」シリーズの
ドウェイン・ジョンソン、そして「キャプテン・アメリカ/ウィンターソルジャー」のアンソニー・マッキー。
まずマーク・ウォールバーグ。
やっぱり彼は良い役者さんです。
本作ではめちゃくちゃマッチョになってすっごい変わりよう。
役者さんって改めて凄いなって感心させられましたよ。
大好きドウェイン・ジョンソンももっともKYな奴を見事に演じてくれました。
アンソニー・マッキー。
どこかで観た事あるなと思ったら「キャプテン・~」のファルコンじゃないですか!!
へぇーへぇーへぇー・・・。
他にも3人を追い詰める探偵を「スノー・ピアサー」のエド・ハリスが。
このエド・ハリスがまたいい味出していましたよ。
被害者役のトニー・シャルーブの不屈っぷりも良かったなぁ。

そんなこんなで思い返すととても怖くて良い作品だったなぁなんて思えたり。

エンドクレジットにて、実際の彼らの写真とその後が少しだけ描かれます。
それを観て、改めてほんとにこいつらっていたんだ・・・・。
やっぱりゾゾゾッ。


≪点数≫
  7点
                                           (14.11.19鑑賞)

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映画 | 08:00:00 | トラックバック(1) | コメント(4)
No.1025 『トータル・フィアーズ』
No1024 『トータル・フィアーズ』

2002年制作 米
監督:フィル・アルデン・ロビンソン

≪キャッチコピー≫
『"トータル・フィアーズ"─それは未曾有の衝撃により増幅された
                  全人類の恐怖の総和、<現代の黙示録>』

≪ストーリー≫
ロシアの大統領が急死し、アメリカ政府にとって無名同然のネメロフが新大統領になった。いったいどんな人物なのか模索する中、唯一彼が次期大統領であると進言していた若きCIAアナリスト、ジャック・ライアンはキャボット長官の助手としてロシアへ飛ぶ。その後キャボットたちはロシアの核工場を視察するが、そこで研究者の3人が行方不明であることを知りライアンは調査の結果アメリカに核爆弾が持ち込まれていることを突き止める。しかし時は既に遅く、全米最大のイベントであるスーパーボウルの会場でそれが爆発。一瞬にして何十万の命が奪われてしまう……。

≪感想≫
「ジャック・ライアン」シリーズ第4作目。
時系列的には2作目1作目3作目→本作の順と聞きましたがどうなんでしょう・・・。
ジャック・ライアンは奥さんと出会っていないし若返っているしCIAにもまだ入っていない。
本作に関しては今までのシリーズと切り離して観ても良いかもしれませんね。
ジャック・ライアン役もアレック・ボールドウィン⇒ハリソン・フォード⇒ベン・アフレックへ。

まずジャック・ライアンについて。
むむむ・・・僕はやっぱり、ハリソン・フォードの方が好きかな。
ベン・アフレックも良いんですが、ちょっと渋みに欠けるというか、スペシャリスト臭が
しないというか・・・。
コイツはやっぱり凄いんだって思わせるモノを感じる事が無かったのは残念。
まぁ、その辺は本作の相棒的存在であるCIA長官役のモーガン・フリーマンが見事に
サポートしていた訳ですが(苦笑)

アクションについて。
本シリーズに派手なアクションの期待は禁物。
お話的には基本、リアル路線で緊張感あふれる描き方なので。

ただね・・・・。
本作は何と言ってもその脚本が杜撰すぎる!!
特に核に対する描き方が最悪!!
以前「ダイ・ハード/ラストデイ」で核の取り扱いについて酷評しましたが、
本作もそれに負けないダメダメっぷり。
核爆弾をなめてるのか!!
本作、アメリカ本土、しかもたくさん人が集まっているスタジアムにて核爆弾が爆発します。
その後、被害をこうむったジャックは被爆したにもかかわらず平気な顔しているし、被爆地にもガンガン足を
踏み入れます。
訳のわからない理由付けはあるのですがピンとこない。
ジャックの恋人である、キャシーも同様。
何事もないかのごとく、患者達を見て回る。
とにかく核に対する認識が雑すぎる!!
別に僕も詳しい訳じゃないんですよ。
そんな僕でも、さすがにこれは納得いかねぇぞと。
「映画だからさ、エンタメなんだからそんなの大目にみてよぉー(笑)」
なんて事を言われようともダメなものはダメ!!
むしろこんな甘い脚本だと、伝えたいことが全然伝わらない。
恐らく本作は、戦争の恐ろしさ、国交について、緊張感あふれる描き方をしたかったのでは。
なのに、先に書いた甘々でリアリティの無い描き方のせいで、全く持ってピンとこない。
どうせこんなこと、起こる訳ないっつーのなんて思ったり。
本当に噴飯もののストーリーでした。

という訳で、ジャック・ライアンシリーズで一番ダメダメだった本作。
次回作は、また新たなキャストを迎え再リブートとの事。
うんうん。
それで良いんです、二度と同じような轍を踏まないでほしいな。


≪点数≫
  3点
                                           (14.11.18鑑賞)


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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
No.1024 『モンスターズ・インク』
No1023 『モンスターズ・インク』

2001年制作 米
監督:ピート・ドクター, デヴィッド・シルヴァーマン

≪キャッチコピー≫
『「オレたちモンスター、恐がらせのプロ!」
         ――モンスターズ株式会社<インク>におまかせください。』

≪ストーリー≫
子ども部屋のクローゼットの向こう側に広がるモンスターたちの世界。彼らは夜な夜なドアを開いては子どもたちを怖がらせているのだが、実は彼らは“モンスターズ株式会社”のれっきとした社員なのだ。この会社は、モンスターシティの貴重なエネルギー源である子どもたちの悲鳴を集めるのがその仕事。しかし、最近の子どもは簡単には怖がってくれない。モンスターズ社の経営も苦しくなってきている。そんなある日、大事件が発生した。モンスターたちが実はもっとも怖れる人間の女の子がモンスターシティに紛れ込んでしまったのだ!

≪感想≫
久しぶりに鑑賞!!
昔、本作を観て面白いなぁなって思って、TVでもちょくちょくやっていたことから、
何回か観てきました。
そして今回、続編が作られたという事で、振り返りがてら再鑑賞。

やっぱり楽しいピクサー作品!!

ピクサー言えば「トイ・ストーリー」シリーズや「カールじいさんの空飛ぶ家」「WALL・E/ウォーリー」等々。
どれも傑作で大好きな作品です。

さて本作。
ピクサーシリーズの良い所の一つにストーリーがしっかりしているという点が。
本作もお話自体がとても分かりやすく、子供から大人まで楽しめる作品に仕上がっていました。

キャラクター。
マイクとサリーの名コンビ。
喧嘩しつつも何だかんだで丸く仲良くやっていくという王道バディな関係。
ドタバタと繰り広げられる展開にこっちもハラハラドキドキ。
良いですねぇ・・・。
他にも出てくるサブキャラ達がみんな魅力的なフォルム。
出てくるモンスターは殆ど気持ちの良い仕上がりになっていましたよ。
そしてそして・・・。
ヒロインのブー!!
この子がまたメチャクチャクオリティの高い可愛らしさ。
以前観たディズニーアニメの「シュガー・ラッシュ」のヴェネロペを彷彿とさせる愛くるしさ。
とても良かったです。
とにかくキャラクター達がみんな立っていて、観ていて楽しかったですよ。

そしてそして。
僕は本作を吹替え版で観たんです。
実は、この吹替え版で観たという事がかなりのプラスに働いた点でもありまして。
サリーの石塚さんも良かったのですが、何より良かったのがマイクを吹替えた爆笑問題の田中さん!!
これがめちゃくちゃ見事にハマっていたんですよね。
僕は基本的に映画は吹替えで観ないようにしているのですが、時折、こんな風に吹替えで観た方が、
大当たりの作品もありまして。
シュレック」シリーズのダウンタウン浜ちゃんもそうですね。
このマイクの上手な吹替えがあったせいで2倍、3倍増しで楽しく観る事ができました。

ストーリーも◎。
キャラクターも◎。
おまけに声優さん達も◎。

やっぱり大好きピクサー作品。
続編が楽しみですね。


≪点数≫
  9点
                                           (14.11.16鑑賞)


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その16 『2014年 読書録-②』
つづき
映画と並行して読書も少々。
忘れないための忘備録。

6冊目
娘の結婚/小路 幸也

大好き「東京バンドワゴン」シリーズの小路さんの作品。
いやぁーーー、暖かい。
結婚もしていなけりゃ子供もいない僕ですがグッときました。
いつか僕にもこういう時代が訪れるのでしょうか。
親と子供の普遍の絆。
とても良作でした。

7冊目
天使のナイフ/薬丸 岳

読みごたえのある作品でした。
本作、2度のクライマックスがあって。
最初のオチには、まぁこんなものかななんて思っていたがラストの大オチには驚かされた。
色々、伏線が散りばめられていて、それをうまく回収。
この作家さんは以前読んだ「刑事のまなざし」もそうでしたが重苦しく考えさせられるお話しだが、
読むのを止めさせない上手な描き方をしているなぁ。
他の作品も追ってみようかな。

8冊目
政と源/三浦 しをん

三浦 しをん節炸裂ですね。
以前読んだ「まほろ駅~」シリーズを思い出しました。
まほろ駅~」は映画化されました。
本作も映画化されても面白いかも。
キャストは誰になるかなぁ・・・。

9冊目
その鏡は嘘をつく /薬丸 岳

以前読んだ「刑事のまなざし」の続編。
本作の主人公、夏目信人は東野圭吾作品の加賀恭一郎を彷彿とさせますね。
物憂げでクールで誠実。
「刑事のまなざし」は少し重たくって後味悪く感じましたが、
本作は少し読みやすく仕上がっていました。
きっとシリーズ化されそうな雰囲気。
次回作が楽しみです。

10冊目
検察側の罪人 /雫井 脩介

正義とはなんぞや。
法とはなんぞや。
二人の検事がそれぞれの想いの基に対立する。
どちらが正しく、どちらが間違っているのか。
心折られそうになりながらも読了。
濃厚な良作でした。

つづく


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No.1023 『ベルリンファイル』
No1023 『ベルリンファイル』

2013年制作 韓
監督:リュ・スンワン

≪キャッチコピー≫
『敵は南か、北か、世界か――』

≪ストーリー≫
韓国国家情報院のすご腕エージェントであるジンス(ハン・ソッキュ)は、ベルリン市内で行われるアラブ系組織と北朝鮮諜報(ちょうほう)員ジョンソン(ハ・ジョンウ)の武器取引の情報をキャッチ。ジョンソンはホテルから脱出して難を逃れるものの、韓国側に情報が漏れていることに不安を抱く。さらに、北朝鮮大使館の通訳官を務める妻ジョンヒ(チョン・ジヒョン)の二重スパイ疑惑を知らされてがく然とする。韓国国家情報院の追撃を懸命にかわす中、ジョンソンは自分と妻、さらには宿敵ジンスまでもが巨大な陰謀に飲み込まれていることに気付く。

≪感想≫
いやはや、やっぱり凄いぞ韓国映画!!
とても見応えのある良作でした。

まずアクション。
なんとなく韓国映画と言えば重々しい陰鬱どっぷりの暗い作品。
本作も少し落ち着いた暗いトーンの作品でしたが、アクションがメチャクチャカッコ良かった。
銃撃戦もスタイリッシュでイケていたし、何と言っても格闘アクション。
カンフーアクションばりの格闘技を駆使したラストのバトルは必見です!!
キレがあってスピーディーでド派手。
「おぉーー・・・。」
と思わず唸るばかり。
あとフレッシュに感じた戦い方が一点。
弾の無くなった拳銃を鈍器として使う格闘は初めて見ました。
とにかく周りの物を武器にして戦うアクションは、とっても新鮮でした。
格闘術も優れていて◎。
アクションだけでも何度でもいけるな。

次に俳優さん達。
主役のジョンソンを演じたハ・ジョンウ。
やっぱり大好きこの俳優さん。
以前観た「悪いやつら」でも絶賛させていただきましたが、本作でさらに好きになりました。
佇まいと言うか、この暗い雰囲気がメチャクチャ渋いんですよね。
男前って感じではないんですけど、憧れますねぇ・・・。
とにかくカッコ良かったです。
そして本作で知り、目を奪われたキャラがまた一人。
それは敵役のミョンス演じるリュ・スンボム(この方、本作監督の実の弟さんなんですって)。
こいつがまた嫌な奴なんだけど、冷静でこれぞ悪役って感じがいい味出していたんです。
先に書きましたが、クライマックスのジョンソンとの格闘シーンは何度観ても、血が滾る。
すっげー、カッコ良かったですよ。
韓国映画を観ているといつも思うのが、脇を固めるキャラクター達もしっかりと立っていて、
魅力的で、作品にさらに面白さを足してくれているんですよね。
僕が韓国人俳優さん達をあまり知らないから、新鮮に感じるという部分もあるのでしょう。
これが邦画なら、何となく俳優さん達のイメージが知らず知らずについているでしょうから。
ただ、それだけじゃなく、韓国映画はこういうキャラ付けみたいなものが上手なんじゃないかなって。
本作はストーリー云々よりキャラクターやアクションに持っていかれたかな。

実は肝心のストーリーは、正直「???」の部分もあったり。
冒頭は、結構入り組んでいて、韓国チーム、北朝鮮チーム、ドイツチーム、
アメリカチーム、イスラムチーム。
様々な、思惑が入り組んでいて難解でした。
もう少しスッキリ描いてくれたら良かったのですが。
ちょっと最初は理解に苦しみました。
ここは唯一のマイナスポイントだったかな。

とにもかくにも。
やっぱり凄いぞ韓国映画。
今年も何本か観てきましたが、あまりハズレがない。
今後も楽しみです。


≪点数≫
  8点
                                           (14.11.15鑑賞)


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No.1022 『レッド・ドーン』
No1022 『レッド・ドーン』

2012年制作 米
監督:ダン・ブラッドリー

≪キャッチコピー≫
『北朝鮮、アメリカ全土占領』

≪ストーリー≫
アメリカの田舎町にパラシュート部隊が襲来し、瞬く間に町を制圧。 休暇で帰郷していた海兵隊員ジェド(クリス・ヘムズワース)は弟やその友人たちと共に森に逃げ込み、アメリカ全土が北朝鮮軍に占領されたことを知る。やがて敵の襲撃に遭い目の前で兄弟の父を殺されたことから、愛する人々を守り祖国を取り戻すため、若者たちは徹底抗戦を決意する。

≪感想≫
むむむ・・・なんだかなぁ・・・。
北朝鮮が突然、アメリカに攻めてきて占領するという、かなり無理があるお話。
普通に生活をしていると、突然、戦闘機群が飛来。
落下傘部隊が銃を乱射して瞬く間に制圧。
この時点で、
「いくらなんでも・・・。」
「こんなに簡単にいくわきゃないよなぁ・・・。」
てな感じ。

そんな大きな根っこの部分のツッコミどころは置いといて。

戦闘シーンはやけにリアルに感じました。
銃撃戦や、人があっけなく死ぬところ。
派手な爆破シーンもあったのですが、エンタメ的に仕上げていなくって。
戦争の嫌な部分を見せられた感じ。
少しゾッとしました。

ただ、ストーリー的には街の若者たちが武器を持って立ち上がる的なお話。
ベタな展開もなんのその。
先に書いた、リアリティある戦闘シーンでグイと引っ張ってくれました。
それでもやっぱりツッコミ所は満載なわけで・・・。
例えば、普通の若者たちが、あんなにも急に戦闘に慣れて強くなれるのか?
とか・・・。
100歩譲ってそれがまかり通ったのなら、北朝鮮軍の弱さったらないぜ。
とか・・・。
他の国々は何も行動を起こしていないのか??
などなど。
とにかく粗挽きすぎる!!!!
んんーーー、書いていて納得いかなくなってきたぞ(軽怒)

これってなんとなく続編を匂わした終わり方。
あるのかなぁ・・・。
と思ったら、本作は「若き勇者たち 」という作品のリメイクらしいですね。
基を知っている人が観たらどう感じたのでしょうか。
気になります。

ちょっと一言。
主役級であるジェド(クリス・ヘムズワース)のあの最期。
かなり驚きました。


≪点数≫
  6点
                                           (14.11.09鑑賞)


こちら基となった作品。
未観賞です。

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No.1021 『42 ~世界を変えた男~』
No1021 『42 ~世界を変えた男~』

2013年制作 米
監督:ブライアン・ヘルゲランド

≪キャッチコピー≫
『信じ続ければ、世界は変わる。』

≪ストーリー≫
1947年。ブルックリン・ドジャースのゼネラルマネージャーを務めるブランチ・リッキー(ハリソン・フォード)は、黒人青年ジャッキー・ロビンソン(チャドウィック・ボーズマン)と契約、彼をメジャーリーグ史上初の黒人メジャーリーガーとして迎える。だが、白人以外には門戸を開かなかったメジャーリーグにとって彼の存在は異端なものでしかなく、チームの選手たちはもちろん、マスコミや民衆からも糾弾される。そんな状況ながらも、背番号42を誇るようにプレーするジャッキーの姿は次第に人々の気持ちを変えていく。

≪感想≫
史上初の黒人メジャーリーガー・ジャッキー・ロビンソン。
彼の功績を称え、現在、彼のデビューした4月15日をジャッキー・ロビンソンデーとし、
毎年、この日の試合は敵味方関係なく全員が彼の背番号「42」を付けてプレーしている。
そして、彼の付けた背番号「42」は全球団の永久欠番となっている。
凄いですね。
そして粋なことをするもんだと感心。

さて本作について。

黒人差別が激しく残っているアメリカで、野球というスポーツを通して人種差別を訴えた人たち。
その歴史はとても凄まじく壮絶で、我慢の日々だったに違いない。

彼には味方は本当に少なかった。
敵はもちろんの事、味方であるはずのチームメイトでさえも、彼を受け入れる事は困難だった。
こういう言葉は不適切かもしれないが、これがまかり通るしょうがない時代背景があったんですね。
黒人というだけで、肌の色が違うと言うだけで、差別され虐げられていた。
黒人と言うだけで罵られ、白人と入場口を分けられ、トイレも分けられる。
毎日の脅迫文は当然の事、家族にまで身の危険が及ぶ。

それでも彼はメジャーリーガーとしてプレーし続ける。
どんなに罵られても屈辱的な仕打ちを受けても我慢し続ける。
なんと太い(ぶっとい)心を持っているのだろうか。

作中、彼が一度だけ声を荒げ怒りに震えるシーンがあるが、実際の彼は、
全く怒った事のない紳士だったんですって。
本当に凄い人です。

そんな彼の存在がやがてアメリカを変えていく。
じーーん・・・。

ただ、やはり彼一人の力ではこの偉業は成し遂げる事は出来なくて。
まず、彼をメジャーリーグの舞台に呼び寄せた、ドジャースのオーナー、ブランチ・リッキー。
彼も、黒人を呼ぶことで周りの反発を受け、たくさんの敵を作ることに。
ブランチはジャッキーを鼓舞し、支え、絶対に彼を見捨てる事はしなかった。
彼の行動から、周りも少しずつ変わり始め、一人、また一人と味方が増えていく。

チームメイトも徐々に変わっていく。
セカンドを守るエディ・スタンキー。
彼が、相手チームの監督の侮辱行為に我慢ならずベンチから飛び出すシーン。
ショートのピー・ウィー・リース。
彼が、ブーイングをする観客たちに対して黙ってみせた行為。
ロビンソンと肩を組んで微笑みあう。
いかに自分たちがやっている行為(ブーイング)が恥ずかしい事だと知らしめるように。
とてもグッときましたよ。

こういう人達が存在して、こういう事実がアメリカの風習をより良い方向へ変えていく。
少しずつ少しずつ。
そういう事実を知るには持って来いの作品。
映画としてどうかと言われると、少しだけ盛り上がりに欠ける作品かなとは思ったのは事実。
ちょっと見せ方が淡白で平板なイメージも受けたもので・・・。
・・・が!!
ぜひ、一度は観てほしい作品です。


≪点数≫
  6点
                                           (14.11.07鑑賞)


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その15 『2014年 読書録-①』
映画と並行して読書も少々。
忘れないための忘備録。

1冊目
影法師/百田 尚樹

人気作家百田尚樹作品。
光と影。
勘一と彦四郎。
この二人の関係に痺れました!!
映画化しても良いかもね。
追記・・・けど最近のこの人の発言や行動は何だか好感が持てないんだよなぁ・・・。

2冊目
春を嫌いになった理由(わけ)/誉田 哲也

なかなか面白かったです。
3つのシチュエーションが、ラストに絡まり合って・・・。
ワッと驚くことはありませんでしたが、なかなか読みごたえのある作品でした。

3冊目
猫を拾いに/川上 弘美

以前読んだ「センセイの鞄」の作家さん。
やっぱり好きです。
短編集なので読みやすくって良い感じ。
何だか心が温かくなる。
素敵な作家さんです。

4冊目
天地明察/冲方 丁

映画化されたので映画鑑賞の前にまず原作をと手に取りました。
むむむ・・・なかなか小難しい。
途中で断念してまず映画から観賞。
なるほど小難しい言葉ややり取りも映像を見ながらだとスッと入ってくる。
観賞後、改めて読了。
原作は映画とは多々違いましたがこれはこれで熱い物語でした。

5冊目
旅猫リポート/有川 浩

とても良い作品。
以前読んだ傑作『横道世之介』を思い出しました。
主人公のサトルの純粋な人格に憧れや痛みを感じつつグッとね。
サトルと旅をする猫のナナ。
これがまた粋な性格しているんですよねー。
お勧めの良作です。

つづく


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No.1020 『アンヴィル!夢を諦めきれない男たち』
No1020 『アンヴィル!夢を諦めきれない男たち』

2009年制作 米
監督:サーシャ・ガヴァシ

≪キャッチコピー≫
『30年間夢を諦めなかった男たちの夢と友情を描いた、
                笑って泣けるウソのような本当のお話!!』

≪ストーリー≫
1973年に結成されたヘヴィメタルバンド、アンヴィルが1982年に発表したアルバム「メタル・オン・メタル」は、後にビッグになる数多くのメタルバンドに影響を与えた。しかし、当の彼らはスターダムにのし上がることなく、現在は地元でしがない仕事をしながらバンド活動に精を出している。そんな彼らにヨーロッパ・ツアーの話が舞い込むが……。

≪感想≫
久しぶりのドキュメンタリー作品。

愛すべきバンド、アンヴィル!!

彼らはメタルミュージックの先駆け的存在で、多くのロックミュージシャン達に影響を
与えているんだって。
本作でも、ガンズ・アンド・ローゼスのスラッシュやメタリカのメンバーたちがその
凄さを語っている。

ただ彼らは、全然売れていない。
ボーカルのリップスは給食の販売のバイトをし、ドラムのロブは解体業をしながら
生計を立てている。
それでも彼らはロックスターになる夢を諦めずひたすら音楽に情熱を注いでいる。
彼らは夢を「諦めきれない」のではなく「諦めない」のだ。
疑う事もなく30年以上もアンヴィルを続けている。
ここら辺がまずグッと来てカッコいい!!
不細工でダメダメな生き方にも見えるがすげぇカッコいいんです!!
以前観た大傑作「レスラー」を彷彿とさせる生き方。
しかもこちらはドキュメンタリーともあって、よりリアル。

基本的にこの人たちって本当にダメダメなんですよね。
世界ツアーが決まって、各国でライブをすることになるんだけど、
色んなトラブルでギャラがもらえなかったり、お店の責任者ともめたり、
しまいには電車に乗り遅れるわで。
こりゃ、売れるわけないわな・・・。
それでも盲目的にバンドを続ける彼ら。
ひたすらスターになる事を夢見て。
これがまたカッコ良いんです・・・。
大好きなマンガ「BECK」を彷彿とさせる、落ちては登りの繰り返し。
観ているこっちは痛々しくも、無責任に応援したくなっちゃうんですよねぇ。

ここまで音楽への取り組み方、夢との向き合い方について書きましたが、
アンヴィルの最大の良さが実は別の所にあって・・・。
それは、リップスとロブの「関係性」。
他のメンバーは変われど、Vo.のリップスとDr.のロブはずっと一緒。
10代のころからずっと一緒にやってきて、お互いの存在はもう家族以上。
二人のボンクラ達は今日も喧嘩をしながらお互いを必要とし、支え合う。
これがまた良いーーーんです!!
喧嘩の内容も本当にもう子供なんです。
「なんで、俺にばっかり愚痴るんだ!!」
とか
「お前にしか弱音を吐けないんだよ!!」
とかとか・・・。
とにかくいい大人がこんな事で喧嘩をするかねっていうぐらいバカバカしくて、滑稽で可愛らしい。
僕も30年来の友達が何人かいますが、もうそんな感じですもんね。
この二人の関係がとても微笑ましくて最高で最良なんですよね。

さてさて・・・
紆余曲折あって、どん底に落ち込むアンヴィルを救ったのは・・・。
何と、日本人!!
新しいアルバムを出したアンヴィル。
どこにプロモーションしても泣かず飛ばずの所、日本からライブのオファーが。
これまでの経験から、客が少ないかもと不安がるリップスの目の前に広がる
たくさんの日本のお客さん達。
このクライマックスには不覚にも涙してしまいましたよ・・・。

最高のエンディングを迎えた本作。
本作が上映されて、アンヴィルの評価グンと上がったみたい。
もう、バイトなし、音楽だけで食っていけるようになったんだって。

いやぁーーー最高ですね。
夢との向き合い方、音楽の素晴らしさを再確認したドキュメンタリーの傑作でした!!

≪点数≫
  9点
                                           (14.11.03鑑賞)


こちら漫画「BECK」。
映画はダメダメでしたが、マンガは生涯ベスト級!!


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No.1019 『ジャッカル』
No1019 『ジャッカル』

1997年制作 米
監督:マイケル・ケイトン=ジョーンズ

≪キャッチコピー≫
『毒には、毒を』

≪ストーリー≫
ロシア・マフィアの一員がFBIの手入れで死亡。激怒したボスは、ジャッカルを雇い米国要人の暗殺を依頼する。一方、その動きを察知したFBIのプレストンは、ジャッカルを詳しく知る元IRAの囚人デクランに協力を要請。だが、ジャッカルの標的はデクランの思いもよらぬ人物だった。

≪感想≫
ブルース・ウィリス&リチャード・ギア。
二大俳優の共演作。

悪対悪。
「毒を以て毒を制す」なんて言葉がありますが、FBIは凄腕殺し屋のジャッカルを
捕まえるために、牢獄に入っている、同じく悪のデクランを雇う事に。
さて、勝つのはどちらの悪か・・・。

どうです、この面白そうなプロット。
二大俳優の共演作と言えば思い出すのが「フェイス/オフ」。
ニコラス・ケイジ対ジョン・トラボルタ。
とても良い作品でしたね。

さてさて本作。
・・・・うーーーん、期待を越える事のない作品でした。

まず、最大の見所であるはずの二大俳優のキャラクターがうまく立っていなかったかな。
ジャッカルはとってもクールで氷のような殺し屋風。
マンガ「ゴルゴ13」のようなね。
ダイ・ハード」的な熱い男ではないブルース・ウィリスは新鮮でカッコ良かったですよ。
ただ、それも最初の方だけ。
行動の一つ一つやクライマックスの展開などをみても、イマイチその凄腕さが伝わらない。
もうちょっと巧く見せてほしかったなぁ。
一方のデクランはさらにひどい。
デクランも凄腕の悪のはずなのに、ただのお人好しの善人にしか見えない。
冒頭、FBIとの交渉の際もイマイチその凄さが伝わらない。
本当にこいつに任せていいのか??
みたいな・・・。
悪対悪の構図が上手くできていないんですよね。
とても中途半端と言うか。
このキャラ付けがイマイチだったので面白さが半減。
ノリきれないとはこの事か。

そして演出について。
本作に期待したのは豪華競演のド派手なアクションや演出。
本作は、アクションもイマイチ薄味でしたね。
ド派手な爆破等もなく抑えめの演出で、少し地味目な印象。
これまたノリきれないなぁと・・・。

・・・むむむ。
良くも悪くもインパクトが弱く、いずれ内容を忘れてしまいそうな本作。
ただ、主演2人の豪華競演。
このうたい文句に騙されてまた手に取ってしまいそうだなぁ・・・。

≪点数≫
  5点
                                           (14.10.25鑑賞)



こちら「ゴルゴ13」。
実写化されているって知ってました!?
しかも高倉健さん主演!!

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No.1018 『ウィンターズ・ボーン』
No1018 『ウィンターズ・ボーン』

2010年制作 米
監督:デブラ・グラニック

≪キャッチコピー≫
『家族のために 未来のために
    彼女は大人になるしかなかった――』

≪ストーリー≫
ミズーリ州に住む17歳のリー(ジェニファー・ローレンス)は、心を病んだ母に代わって幼い弟と妹の世話に励み、その日暮らしの生活を切り盛りしていた。そんなある日、ドラッグの売人をしていた父親が逮捕され、自宅と土地を保釈金の担保にしたまま失踪(しっそう)してしまう。家を立ち退くまで残された期間は1週間、リーは家族を守るべく父親捜しの旅に出るが……。

≪感想≫
何とも重々しい作品。

場所はアメリカのミズーリ州。
見るからに閉鎖的で都市とは程遠い田舎な地域。
その中で暮らす一家。
父親は行方不明で母親は心を病んでいて殆ど動けない。
17歳のリーは幼い弟と妹の面倒をみている。
冒頭の数分でこの状況が観ている者へ伝わる。
そして徐々に彼女たちに降りかかる無理難題。
リーは、行方不明になった父親を探すことになるのだが・・・。

うーーーん、重い!!
非常に重たい作品でした。
田舎ならではの結束。
それは良くも悪くもみなをがんじがらめにしてしまう。
一族としての掟に背いたものは罰せられる。
この「繋がり」がとても綺麗なものじゃなく、なんだか禍々しいものに見えて・・・。
その中に嫌でも生きていかなければいかない子供たち。
そのシステムを知る前の子どもたちには分からない窮屈さ。
その窮屈さ、困難さをリーは徐々に知ることになります。
それでも逞しく突き進むリー。

本作の魅力は何と言ってもこのリーの逞しさと健気さ。
リーはどんな苦境に立たされてもあきらめない。
この状況を何とか打破しようと立ち向かう。
そこに怯えや戸惑いは見られず、絶えず緊張をしていながらもピンと張りつめた
意志で行動しているように見えた。
それこそ、ゴールだけ見ていて、そこに向かう事だけを考えているような。
17歳の少女のこの行動がなんとも健気で、応援したくなる、救いたくなるんですよね。
リーを観ていると誰かとかぶるなと思っていたら、以前観た「トゥルー・グリッド」の
父親の復讐のために旅を続けるマティだ。
あの作品の主役も凛としたたたずまいで応援したくなる少女でしたね。
とにかくリーのすべてに立ち向かう姿勢にグッときました。

リーを演じたジェニファー・ロレンス。
やっぱりこの女優さんは素晴らしいです。
以前、「アメリカン・ハッスル」という作品で絶賛しましたが、本作もとても好演されていて。
ジェニファー・ローレンスのために本作があると言っても過言ではないハマりっぷり。
この何とも言えない我慢顔が似合うんですよね。
調べてみると、本作でアカデミー主演女優賞にノミネートされたみたい。
凄いなぁ・・・。
今後も追い続けたい女優さんの一人です。

ラストは少し希望の光が射しこむ終わり方。
確かに、そこまで現状は良くなっていないのかもしれない。
確かに、取り急ぎ今の危機を乗り切っただけなのかもしれない。
ただ、彼女たちならこれからの生活を何とか逞しく乗り切っていけるのではないか。
乗り切って欲しいと強く願うばかり。
重々しくもとても良い作品でした。


≪点数≫
  8点
                                           (14.10.19鑑賞)


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