2014-11-10 Mon

2013年制作 米
監督:スコット・ウォーカー
≪キャッチコピー≫
『奴は怪物(モンスター)。
追い詰めるまで、
逃さない。』
≪ストーリー≫
1983年冬のアラスカ、モーテルの一室で拘束され半狂乱になっている娼婦(ヴァネッサ・アン・ハジェンズ)が保護された。彼女はボブ・ハンセン(ジョン・キューザック)という男に危うく殺害されそうになったと主張するが、模範的市民のボブを警察は疑おうともしない。同じ頃、身元がわからない少女の惨殺体が発見され、事件の担当となった巡査部長ジャック・ハルコム(ニコラス・ケイジ)は、ハンセンが一連の事件の犯人ではないかと疑うが……。
≪感想≫
本作、実際にあったお話を映画化しておりまして・・・。
非常に緊張感あふれる空気を纏った作品でした。
本作の舞台は1980年代アラスカ。
時代のせいなのか、場所のせいなのか、とにかく人々の行動がどんくさい。
連続殺人犯を追う警察、その被害者、加害者である犯人。
彼らの行動が、とても重々しく、なかなか解決へと向かわない。
警察のずさんな行動、州の法律、被害者の行動と、とにかくイライラしっぱなし。
もっとこういう行動を取ればいいのに。
ああいう行動をしてみればいいのに。
この行動の一つ一つが観ているこっちをイライラさせる。
実話ならではのスッキリしなささと言ったところか・・・。
そして、このどんくささが良い意味でリアリティが増してとても緊張感あふれる作品に。
ただね・・・。
全体的に地味に感じたのも確か。
とても悲劇的な事件で、重々しいお話なのは分かるのですが、もう少し見せ方に
工夫が必要だったのかなと感じました。
ラスト、犯人が捕まったのにもかかわらず、どんよりした気持ちになったし。
なんだかなぁと。
キャストについて。
犯人役のジョン・キューザックが不気味でいい味出していました。
何を考えているか分からない感。
ただ、こいつはかなりの悪党だぞ感。
以前観た「凶悪」のリリー・フランキーさん演じる先生に通づるものがありました。
そういや、あれも実在の人物をモデルにしていましたね。
本当にこういう事件があって、こういう人物が実在するんだと考えると本当にゾッとします。
そして本作を観ていて引っかかったのが、やっぱり法律について。
被害者のための法律ではない感がしてね。
あと検察側の行動にもイマイチ納得がいかなかったな。
すぐそこに犯人がいるのに、もう一歩踏み出せない。
もやもやもや。
ここら辺もどの国も一緒なのかってげんなり。
とにもかくにも。
全体的に地味目ながらも緊張感あふれる本作。
良いとこ半分悪いとこ半分。
まぁまぁまぁ・・・。
≪点数≫
5点
(14.09.23鑑賞)

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