2014-10-27 Mon

1992年制作 米
監督:フィリップ・ノイス
≪キャッチコピー≫
『愛する妻と娘のために 名誉も国も捨てる…』
≪ストーリー≫
偶然現場に居合せた事からテロ事件を阻止したライアンだったが、弟を殺されたテロリストは私怨のためにライアン一家を狙い始める……。
≪感想≫
「ジャック・ライアン」シリーズ第2作目。
時系列的には前作の少し前のお話らしいです。
ジャック・ライアン役もアレック・ボールドウィン⇒ハリソン・フォードへ。
さて2作目。
「おぉーーー、面白ーーーい。」
前作を観た時、自分が思っていたようなジャンルではなくって、少し拍子抜けしたんです。
もちろん、とても良い作品だったんですが、観たかったものと違うみたいな・・・。
本作はその世界観を踏まえて観たので、とても楽しめました。
理由はいくつか。
まず、本作では完全にジャック・ライアンにスポットを当てていたという事。
ジャック・ライアンに降りかかる受難。
冒頭、たまたまテロリストを成敗したら、それを恨まれ家族ごと狙われることに。
そして実際に妻と娘がテロリストに襲われてしまう。
ここからジャック・ライアン力爆発!!
徐々に徐々に犯人グループを追い詰めていくところは、緊張感もあり見応え抜群でしたよ。
本作は分析官らしく、知的に敵を追い詰めていました。
とにかく本作は、このジャック・ライアンの魅力が満載でした。
次にストーリー、演出について。
本作も前作に負けず劣らずの予定調和的なお話でしたが、ジャック・ライアン家族が狙われ続けるという
絶え間ない緊張感を、巧みに演出し見応えのある作品に。
中盤、テロリスト集団の居場所を突き詰めて、空爆で仕留めるシーン。
レーダー、衛星映像で見るそのシーンはとても無機質で人が殺されているとは感じる事ができない。
戦争なんてこんなもんなんだとゾッとしたり。
人が亡くなっているという感覚が麻痺してしまいそうな、それこそゲームを見ているような感覚。
怖いなぁ・・・。
そこから一転、クライマックスのジャックとの攻防戦。
暗闇の中での追いかけっこはとても良かったです。
前作の時にもっとアクションをド派手になんて書きましたが、本作のアクションもそこまで派手ではなくって。
ただ、それがとても良かったんですよね。
ジャックのできる限りの能力で必死にトラブルを解決する感じが、良い緊張感に繋がって。
「いくらなんでも、もうこりゃダメだ。」
なんて思っていても、何とか切り抜ける。
そこが気持ち良かったりね。
とても上手な演出だったと思います。
敵役も良かったですねー。
弟を殺されたミラーのジャックへの執念は鬼気迫るものがあり、ついには仲間まで殺してしまいます。
そこは少し「ん!?」と思いましたが、流れ的には◎。
演じているのはショーン・ビーンと言うお方。
どこかで観た事あるなぁ・・・。
などなど、とても見応えのある作品でしたよ。
少し気になった点を。
ちょっと矛盾してしまうかもしれませんが、前作にも言えるんですが、原作本をかなりカットしている
部分もあるんじゃあないでしょうか。
たまにですけど、ブツッとお話が進んだり、ちょっと説明が足りないなという部分もあったりしたもので。
そこは少し残念でした。
さぁ、次回作次回作。
≪点数≫
7点
(14.09.07鑑賞)

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