2014-10-20 Mon

2012年制作 米
監督:クエンティン・タランティーノ
≪キャッチコピー≫
『これがワイルドだ。』
≪ストーリー≫
1858年、アメリカ南部。奴隷ジャンゴ(ジェイミー・フォックス)は、賞金稼ぎのキング・シュルツ(クリストフ・ヴァルツ)の手によって自由の身となる。やがて2人は協力し、次々とお尋ね者たちを取り押さえることに成功する。その後、奴隷市場で離れ離れとなってしまった妻を捜す目的のあったジャンゴは、農園の領主カルヴィン・キャンディ(レオナルド・ディカプリオ)のところに妻がいることを突き止め……。
≪感想≫
大好きタランティーノ監督最新作。
前作「イングロリアル・バスターズ」ではナチスに映画で制裁を!!
そして本作では黒人を奴隷にしている白人どもに映画で鉄槌を!!
相変わらずのタランティーノ節。
鑑賞後のスカッと感、映画を観たなぁ感はハンパなかったです。
まずストーリー。
本作165分とかなりの長尺。
物語も大きく3つぐらいに別れている。
①ジャンゴとシュルツが出会いコンビを組むの巻
②カルヴィン・キャンディとの戦いの巻
③キャンディ・ランドへ舞い戻るジャンゴの巻
普通なら②で終わっても良いんです。
むしろ②のストーリーがクライマックス感もあって気持ちが良かったりもしたんです。
ここで終わらせないのがタランティーノ節。
正直、まだ続くのかいなんて思ったのですが、しっかりと着地をしてくれました。
最後の屋敷爆発シーンはたまらなくスカッとしましたよ!!
お話自体も丁寧に作られていたので魅入る事ができたし◎。
登場人物たち。
ジャンゴも確かに凄腕ガンマンで不屈の精神で白人どもに立ち向かう姿は凛々しくカッコ良かった。
ただそれを上回るキャラクター。
ドクター・シュルツ。
演じたクリストフ・ヴァルツは本作でまたもやアカデミー助演男優賞を受賞。
(因みにタランティーノ監督の前作「イングロリアル・バスターズ」でも同賞を受賞)
納得の演技と納得のキャラクターでした。
黒人奴隷が当たり前の中、自らの志を持ちジャンゴを自由の身にし相棒とし、共に戦う。
ラストのあの展開には
「え!?もう!!なんなんだよ!!」
なんて思いましたが、彼らしいと言えば彼らしい。
むしろ
「良くやった!!」
と褒めてやりたい。
とにかく、素敵なキャラクターでした。
敵キャラではディカプリオももちろんハマっていたのですが、個人的にはキャンディに仕える
黒人の老人スティーブンが印象的でした。
こいつがまた嫌な奴で嫌な奴で・・・。
コイツのおかげで、先ほど書いた②で終わっても良かったのにという気持ちが一気に吹っ飛びました。
ラストの爽快感ったらもう。
演じているのはサミュエル・L・ジャクソン。
途中まで全く気づきませんでした!!
とにかく嫌な奴でしたねぇ・・・。
ストーリー、登場人物全てにおいて◎。
演出も相変わらずのタラ印。
血しぶきブッシャー。
拳銃ドッカンバッカン。
エグイシーンなのに不快感がまるで無い。
やっぱり大好きタランティーノ。
新作が待ち遠しい監督の一人ですな。
≪点数≫
9点
(14.08.31鑑賞)

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