2014-10-08 Wed

2008年制作 米
監督:アラン・ガニョル
≪キャッチコピー≫
『その真相を追ってはいけない──』
≪ストーリー≫
突然の電話で起こされたセラピストのクレア(アン・ハサウェイ)は、墜落した旅客機事故から奇跡的に生き残った5人の男女が抱えるトラウマ的なストレスを治療するため、担当のセラピストに命じられる。クレアは大任にやる気を見せるが、生存者の一人、エリック(パトリック・ウィルソン)は彼女のカウンセリングを拒否し……。
≪感想≫※ネタバレ大いにアリ!!
大オチ一発勝負の本作。
最後の最後にとてつもないオチが待っていて。
ただねぇ・・・。
そのクライマックスのオチまでのドラマの描き方がもうねぇ・・・。
ずーーーーっとザラザラしていて、モヤモヤしっぱなしなんですよね。
とにかく、出てくる人間の行動に違和感が・・・。
そしてその描き方にも違和感が・・・。
いかにも何か隠れてますよ的な描き方がなんだかなぁと。
確かに、謎々しい描き方は興味の持続と言う点では良かったんです。
ただ、その謎々しい感じがちょっとピンとこなかったというか、読めてしまうというか。
あざとすぎるというか。
例えば、冒頭、飛行機事故が起こって、クレアが生存者たちのカウンセラーとして派遣される。
とてつもない大事件なのに、いかにも新人っぽいクレアが担当するのも何だかなぁと。
その後、クレアは被害者の一人である謎の男性エリックと恋に落ちる。
この恋に落ちる展開にもピンとこなくって。
何故、彼に惹かれていくのか、ちょっと共感できなかったんですよね。
そもそも、彼の心をケアするのが目的なのに、いつの間にか彼女の方がケアされている。
ちょっと医者としてねぇ・・・みたいな。
もっと言うと、この恋の展開自体、いらなかったのでは!?
もっと、サスペンスに力を入れて描いてくれればラスト大オチの展開に衝撃があったのではと。
そしてそして。
本作の肝である大オチ。
ネタバレしますが、実は本作に登場する被害者たちは実はみんな死亡していて。
クレア自体も実は飛行機に乗っていて、死亡して成仏しきれていなかったんですよね。
かの傑作「シックス・センス」的なね。
まぁそんな感じなんだろうなと正直感じていましたが・・・(苦笑)
大オチが明かされたとき、普通はめちゃくちゃ驚きそうなものなのに、そうでもなかったんです・・・。
理由としては、先に書いた通りそれまでの展開、描き方にピンとこなかったから。
オチを観ても、正直、
「なおさら、なっとくいかねぇなぁ。」
って。
つまるところ、彼女たちはみんな死んだ人間なんですよね。
特にエリックは最後の方、電車に轢かれそうなときすり抜けていませんでした??
車や船、他の物質は触れるのに??
そもそも、周りの人たち(すでに亡くなられていた人たち)は彼女たちを成仏させるためだけに
現世に降り立ったってこと??
とっても良いお話げなんだけど、無理矢理、感動させようとしてる感じがしてね。
うーーーーん・・・。
良いお話なのは分かるんだけど、納得いかない。
ちょっとなぁ・・・。
オチにはインパクトがあるので、もう少しお話をサスペンスフルに作っていれば、
もっと良かったのに。
残念無念。
≪点数≫
4点
(14.08.23鑑賞)

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