2014-10-06 Mon

2010年制作 仏
監督:アラン・ガニョル
≪キャッチコピー≫
『ディノは、
ふたつの顔をもつ猫。』
≪ストーリー≫
ディノは女警視のジャンヌと娘のゾエの家で飼われているオス猫。ギャングのボス、コスタに父親が殺されてしまったことから、ゾエは失語症になってしまった。ある日、ダイヤモンドが埋め込まれた魚の形のブレスレットをディノが持ち帰ってくる。不思議に思ったゾエは、毎夜どこかに出掛けるディノを追跡。実は、夜のディノにはもう一つの顔があって……。
≪感想≫
フランス発アニメ作品。
さっぱりした良作でした。
絵のタッチがまず◎。
先日「スーサイド・ショップ」という同じくフランス発のアニメ作品を鑑賞しましたが、
あれとはまた違ったタッチで。
「スーサイド~」は過度のデフォルメしたキャラクターのデザイン。
それに対し本作はあっさりしたキャラクターデザイン。
これはこれでとても好印象。
落ち着いて観れる感じがね。
アニメ作品も意外と観ている方ですが、キャラクターデザイン等はやっぱり海外の作品の方が
好きだったりします。
次にストーリー、演出について。
本作70分とこれまたあっさりとした上映時間。
ただしストーリーはしっかりしていて、伏線と言うか演出もきっちりしていました。
例えば、母親の武道場での鍛錬シーン。
あのシーンがあったおかげで、ギャングのボスとの確執やクライマックスの格闘アクションシーンが
断然、ドラマチックに見えてくる。
例えば、ディノとニコがゾエを探すシーン。
あそこも裏切者のお手伝いさんの香水シーンが活きている。
ゾエの失語症と言う設定もただの可愛そうな子供と言うだけでは終わらせない演出の一つ。
ラストの
「私の話は退屈??」
的な台詞には思わずにっこり。
とにかく一つ一つが突拍子あるものではなく丁寧に描かれているように感じました。
それだけではなくアニメならではの楽しみ方もきっちりあったしね。
お家の屋根をピョンピョン駆け回るところなんて、アニメならではの楽しみ方ですもん。
とにかくあっさりとした映像、ストーリーながらも十分に楽しめた本作。
もし子供がいたら家族で一緒に観ても良いかなぁ・・・。
短い時間だし映画の入門的には良い作品かも。
≪点数≫
7点
(14.08.23鑑賞)

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