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No.993 『もらとりあむタマ子』
No993 『もらとりあむタマ子』

2013年制作 邦
監督:山下 敦弘

≪キャッチコピー≫
『坂井タマ子 23才 大卒 ただ今、実家に帰省(寄生)中』

≪ストーリー≫
東京の大学を卒業した23歳のタマ子(前田敦子)は、父親がスポーツ用品店を営む甲府に戻って来る。彼女は特に就職活動をするわけでもなく、ほぼ毎日惰眠をむさぼり、ぐうたらな日々を送っていた。父親に仕事を探せとせっつかれても聞く耳も持たず、たまに起きているときはマンガやゲームに没頭していたが……。

≪感想≫
大学を卒業して実家にて寄生中のタマ子。
くっちゃねくっちゃねの毎日を過ごすタマ子に親父の叱責。

タマ子が日本の現状を憂うニュースを眺めて一言。
タマ子「はぁーーー、だめだ日本」
父「・・・日本がダメなんじゃない、お前がダメなんだよ!!」
タマ子「その時が来たら動くわよ私だって!!」
父「それはいつなんだ!!」
タマ子「少なくとも・・・・・・・・・・・・今ではない。」
なんて会話が起こる始末。

観ているこっちは
「なんてぐうたらで、ダメな奴なんだこいつは・・・。」
って。
そんな日常、会話を終始描き続ける。

観ているこっちの苦痛、苛立ちに繋がりそうなそんな内容。
ただね・・・。
ぜんっぜん嫌じゃない、むしろこのダメダメ人間タマ子に好感すら湧いてくる。
理由はいくつか。

1つ、主演の前田敦子力。
このタマ子=前田敦子が絶妙にハマっていたんです。
前田敦子さんと言えばAKB48のトップに君臨していたお方で。
TVで観ていてあまり美人じゃないのになぁ・・・なんて失礼極まりない事を思っていたのですが、
本作でもその印象は変わらず(苦笑)
ただ、不思議と画持ちがするというか、アップで映っていても、沈黙の中ただタマ子が
映っているだけでも不思議と見ていられるんですよね。
独特のオーラがある感じに、
「あぁ、この魅力がセンターをはらせていたのかな。」
って。
とにかくこのダメ人間をキュートとすら思わせてくれたのはこの前田敦子さんが演じたからと
言っても過言ではないでしょう。

2つ、タマ子の成長。
物語は最後の最後まで劇的に何かが起こるわけでは無い。
最後もタマ子がすっごい成長したという訳ではない。
相変わらず仕事は決まっていないし、何をしたいのかも分からない。
ただ、実はタマ子は少しずつ、本当に少しずつ、牛歩戦術のように成長しているんですよね。
冒頭では父親が娘の下着まで洗濯し干していたものを、最後はタマ子が父親の下着を
干してあげている。
そんなちょっとしたシーンが、タマ子の成長を感じさせて。(ほんとに他愛もないのですが(苦笑))
てんでダメ子なんだけど鑑賞後は
「この子なら何とか良い社会人に成長するんじゃないかな。」
って応援したくなったりしていて。

3つ、父親との関係性。
2つ目の理由と少し重なるんですが、この父親との関係性が凄く良くって。
喧嘩はするけど、ただ素直になれないだけなんでしょ的な。
何だかんだでお互い良くも悪くも依存しているんじゃん的な。
クライマックス、父親との会話。
父「この夏が終わったら出てけ。」
タマ子「合格。」
父はあえてタマ子を厳しく突き放す。
タマ子は父親の甘さに気付きながら、甘えていた自分から抜け出す。
ちょっとグっときましたよ。

そんなこんなで素敵なお話が、ひたすらぐだぁーっと映される。
いや、これやっぱり面白かったなぁってこの文章を書いてて再確認。

あっとそうそう。
本作の隠れMVPはタマ子の唯一の友達(笑)の中学生の少年でしょう。
あの坊ちゃん感、垢抜けない少年感がたまりませんでした。
同級生の彼女との会話で、
「あの人、友達いないんだよね。」
には思わず大爆笑してしまいました。

とにもかくにも。
78分と言う短い上映時間でこんなに良い気分にさせてもらえるなら観ない手は無いでしょう。
おススメです。


≪点数≫
  8点
                                           (14.08.17鑑賞)


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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)