2014-09-24 Wed

2013年制作 米
監督:ベン・スティラー
≪キャッチコピー≫
『生きてる間に、生まれ変わろう。』
≪ストーリー≫
雑誌「LIFE」の写真管理部で働くウォルター・ミティ(ベン・スティラー)は、思いを寄せる女性と会話もできない臆病者。唯一の特技は妄想することだった。ある日、「LIFE」表紙に使用する写真のネガが見当たらない気付いたウォルターはカメラマンを捜す旅へ出る。ニューヨークからグリーンランド、アイスランド、ヒマラヤへと奇想天外な旅がウォルターの人生を変えていく。
≪感想≫
ベン・スティラー主演・監督作。
この人は本当に多才ですねぇ。
実は僕的に彼の事があまり好きじゃなかったのですが・・・。
以前「ペントハウス」という、気持ちのいいケイパームービーを観てから、
「なんか好きかも!!」
なんて思うように。
それから「ナイトミュージアム」やら「トロピック・サンダー/史上最低の作戦」やら
鑑賞。
何だかんだで楽しませてもらいました。
さて本作。
「なんじゃこりゃ!!めちゃくちゃ傑作じゃないですか!!」
本作については映画館で予告をしょっちゅう観る機会がありまして・・・。
実は、あまり好きそうな感じじゃなかったんですよね。
「現状から勇気をもって一歩踏み出せ!!」
的な。
「やりたいことがあるならすぐに行動しな!!」
的な。
僕が10代、20代の頃なら感化されて勇気が湧いてきて
「よっしゃ、やったるぞ!!」
ってな具合になったろうに、もう僕も30中頃。
現実を受け止めながら、切磋琢磨している自分にはちょっとなぁって思ったんです。
とは言え、映像は凄く綺麗で、いずれ少しずつ色んな世界を見て回りたい僕としては、
この壮大な景色を観るだけでもありかななんて。
そしていざ鑑賞。
「・・・思っていたのとちがーう!!(良い意味)」
無鉄砲的夢にときめけ作品ではなく、今を大事にしつつ、今までの自分を肯定しつつ、
踏み出せと言う美味しいとこどりのストーリーでした。
そもそもこの主役のウォルターは誠実で良い奴なんですよね。
ろくでなしで惰性で生きてきた奴なのかと思いきや、ただの人見知りをこじらせた妄想族。
別に他人にそこまで迷惑をかけていないんです。
もっと言うと、地味な仕事をコツコツとこなしている優秀な社会人でして。
そんな善き人間が、一念発起、世界へ飛び出す。
こりゃ応援しない理由はないでしょう!!
このキャラクター、ストーリーにまず胸打たれちゃって。
そして本作のもう一つの見所。
それは壮大な自然映像。
本作の撮影チームは「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」と同じらしくって。
だからこんなに綺麗でカッコ良いんですね。
寄りの画ではなく引きの画を多用し、世界の中にポツリと一人の人間が。
これがすっごい良いんです。
世界に飛び出したくなるというか。
とにかく見応えある映像に仕上がっていましたよ。
映画館で観てたら、さらに良かっただろうなぁ・・・。
音楽もカッコ良くって◎。
ちょっとサントラが欲しいかも。
ストーリー、演者、映像、音楽。
どれを取っても一級品の本作。
誰が観ても受け入れられるような良作でした。
おススメです!!
≪点数≫
9点
(14.08.14鑑賞)
こちらサントラ。

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