2014-09-17 Wed

2006年制作 米
監督:デヴィッド・フィンチャー
≪キャッチコピー≫
『この暗号を解いてはいけない』
≪ストーリー≫
1969年、自らを“ゾディアック”と名乗る男による殺人が頻発し、ゾディアックは事件の詳細を書いた手紙を新聞社に送りつけてくる。手紙を受け取ったサンフランシスコ・クロニクル紙の記者ポール(ロバート・ダウニーJr)、同僚の風刺漫画家ロバート(ジェイク・ギレンホール)は事件に並々ならぬ関心を寄せるが……。
≪感想≫
1960年代に実際に起こった未解決事件を描いた犯罪映画。
この手の作品は結果が分かっている分、中身がとても重要となってくる。
本作は、犯人が誰か的な謎も見せつつ、そこまでの過程を巧みに描いていました。
本作の肝はまだ未解決事件だという事。
という事は犯人は見つかっていないという事。
そこで焦点は犯人を捜す人間にあてられる。
このゾディアック事件に振り回される人間たち。
その人間たちがいかにこの事件に関わり、憑りつかれ変化していく。
最近観た「凶悪」に少しテイストが似ているかも・・・。
新聞の漫画を描いているグレイスミス。
彼は事件に興味をもち、のめり込み憑りつかれる。
家族をないがしろにし、仕事をないがしろにし・・・・。
同じく新聞記者のエイブリーも同様。
彼も事件にのめり込み過ぎた故に、アル中になりヤク中になり、果ては亡くなってしまう。
犯罪者を追う彼らの中に潜む闇のようなものが徐々に現れ出してくる。
この闇は観ている僕らの中にも潜んでいるような・・・。
あぁ、やっぱり「凶悪」に似ていますねぇ。
そこらへんの描き方は巧みでしたね。
最後の最後まで緊張は持続して、観終わって力が抜ける感じ。
監督は、デビット・フィンチャー。
「セブン」「ファイト・クラブ」の監督さんでもあります。
どちらもサイコパス的なお話ですね。
なるほどなるほど・・・。
本作には大好きロバート・ダウニーJr.が出演されていました。
彼は実生活でもその昔、ヤク中、アル中になっていたみたい。
今は復活して「アイアンマン」やら引っ張りだこの俳優さん。
無事に復活してくれて嬉しい限りです。
あと、マーク・ラファロもゾディアック事件を担当する刑事を好演されていました。
マーク・ラファロと言えば「アベンジャーズ」のハルク。
アイアンマンにハルク。
何気に嬉しい組み合わせでした(笑)
とにもかくにも。
本作で、おそらく犯人であろう容疑者は絞り出されていました。
アーサー・リー・アレンという最重要人物。
彼はその後、事件が解決しないままに病気で亡くなってしまったんですって。
そして彼の死後、DNA鑑定をしたらしいのですが結果はシロ。
本事件は未解決のまま今に至っていて。
ただねぇ・・・本作を鑑賞後色々、検索して調べたのですが、やっぱりこのアーサーと言う人物が
犯人のような気がするんだよなぁ・・・。
世の中ではいまだ解決していない事件は山ほどあって。
そして、それが解決しないままに新しい事件は山ほど起こっていて。
やるせないなぁ・・・。
≪点数≫
6点
(14.08.12鑑賞)

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