2014-08-29 Fri

2011年制作 ノルウェー/独
監督:モルテン・ティルドゥム
≪キャッチコピー≫
『 - 』
≪ストーリー≫
低身長のさえない風ぼうながら、優秀な人材を引き抜く敏腕ヘッドハンターとして名をはせ、誰もがうらやむような美女と暮らしているロジャー(アクセル・ヘニー)。しかし、彼女との豪勢な暮らしを続けるために、美術品を盗んでは生活資金へと変えていた。そんな折り、ロジャーは電子機器の分野で成功を収めた元エリート軍人のクラス(ニコライ・コスター=ワルドー)と知り合う。その高価な絵画コレクションの存在をつかんだ彼は、最後の大仕事としてクラスの屋敷に忍び込んでいく。だが、そこで人生最大最悪のトラブルに遭遇し……。
≪感想≫
ノルウェー発サスペンスノワール。
何だか変な映画だなぁ。
あらまし。
自分の身長にコンプレックスを持っているヘッドハンティングを生業としているロジャー。
奥さんに嫌われないために、お金を稼いで物を貢いでと大盤振る舞い。
仕事だけではお金が足りぬとロジャーは絵画を盗む副業をこなしていた。
そして今回のターゲットは妻の紹介するクラスと言う男の高額の絵画。
無事盗んだと思ったら、なぜかロジャーはクラスに命を狙われているようで・・・。
・・・んんーーー。
本作、物語がどんどんどんどん二転三転していくんですよね。
ロジャーの窃盗キャッキャなお話かなーって思ったら、クラスと言う謎々しい男の登場。
そして突然クラスに命を狙われるロジャー。
こっからどんどん追い込まれていくロジャー。
時折、出てくる周りのサブキャラ達もガンガン殺されていく。
まさに絶体絶命!!
と思いきや、ロジャーは火事場のクソ力的順応性で、クラスを逆に追い込んでいく。
ハプニングに次ぐハプニング。
心の準備、整理ができないままに次の展開。
こんな感じのお話かなーって思っていたら新しい展開に。
速いテンポであっちこっちへ展開していくお話に、ちょっとお腹いっぱいで
胸焼けしそうなストーリーテリング
映像的にもグロ描写が多かったですし。
とあるシーンで顔面がつぶれた映像。
ちょっとオエッてなったり。
中盤、肥溜めの中に隠れて水遁の術をした時にもオエッてひき笑い。
そこまで執拗に映さなくてもねぇ・・・。
ただ、そのひっちゃかめっちゃかな展開から凄くスッキリしたエンディング。
これまでの展開に全て意味付けさせて回収していく。
いくらなんでも都合よくいきすぎだろって思ったりもしたけど、
この展開の速さに有無をいう事が出来なかったな。
ほんとに良くできた脚本でした。
本作キャスティング、キャラクターも良かったですね。
特に主役のロジャーを演じたアクセル・ヘニー。
スティーブ・ブシェミっぽいネズミフェイスでチビッこいフォルムが、
また良い感じだったんですよね。
貧弱そうなんだけどずるがしこそうで。
このチビにコンプレックスを抱えているっていう設定が、
展開に旨味をたくさん持たせていました。
とにもかくにも。
お腹いっぱい、胃もたれ気味ですがドキドキハラハラ楽しめた良作。
本作、ハリウッドでリメイクの予定とのこと。
結構楽しみ。
≪点数≫
8点
(14.07.20鑑賞)

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