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No.961 『凶悪』
No961 『凶悪』

2013年制作 邦
監督:白石 和彌

≪キャッチコピー≫
『知るべき闇は、真実の先にある。』

≪ストーリー≫
ある日、ジャーナリストの藤井(山田孝之)は、死刑囚の須藤(ピエール瀧)が書いた手紙を持って刑務所に面会に訪れる。
須藤の話の内容は、自らの余罪を告白すると同時に、仲間内では先生と呼ばれていた全ての事件の首謀者である男(リリー・フランキー)の罪を告発する衝撃的なものだった。
藤井は上司の忠告も無視して事件にのめり込み始め……。

≪感想≫
こ・こ・こ・こえぇーーーー・・・。

本作は実際にあった事件を基に作られたお話で。

冒頭、須藤たちの卑劣で下劣な行為が映し出される。
これがもう不快極まりないんです。

例えば、こういう犯罪映画やサスペンスもの、悪人物って、その悪人にカリスマ性や
インテリジェンスが身についていたり、そこに至るまでの背景が描かれているから、
共感まではいかないけど、なるほどと思ったりするんです。
ただ本作の奴らは、その背景に厚みがなく、ただ単純に損得だけで行っているようにしか
見えないからいやぁーな気分になる。
須藤は仲間(自分)のため。
木村は金(自分)のため。

この二人の怖さ。
質が違っているように見えて、須藤は単純な暴力的怖さ。
一方の木村は、こいつ狂ってるな的怖さ。
この二人が揃えばどんな悪い事でも平気で犯してくる。
ぞぞぞ。

内容的には以前観た「悪の法則」という作品に少しテイストが似ているかな。
「悪の法則」に比べると派手さは欠けるが、その分リアルで身近な感じ。
それこそ、本作で描かれている事が3軒隣りで行われていそうな・・・。
とにかく、いやぁーな、こわぁーい気持ちになりましたよ。

そしてこの主犯格の二人を演じた俳優さん。
ピエール瀧さんとリリー・フランキーさん。
どちらも近づいたらやっかいな匂いをプンプン。
僕的にはピエール瀧さん演じる須藤がメチャクチャ怖かったなぁ・・・。
留置所で藤井に向けるあの鬼面!!
ひぇぇーーー・・・。
彼の名台詞であり口癖
「ぶっこむ!!」
は、しばらく口癖になりそうです(苦笑)

本作、実は善人らしい善人が出てこない。
この事件を追っかける記者の藤井(山田孝之)。
彼も事件を追う事にのめり込み過ぎて家庭をおろそかにしている。
これはこれでとても不快な気持ちに。
この藤井と言う男の行動にはイマイチピンとこない部分がありました。
正義を追求していく男には見えなかったし、家庭に戻るのが嫌と言う感じも見受けられなかった。
この藤井と言う男のキャラクターの描き込みは少し足りなかったのかなって。
山田孝之さんはとても良い役者さんだけに、そこはもったいなかったです。
他にも須藤の舎弟である五十嵐、須藤の妻。
嫌な奴らばっかし。
警察の対応もあまり好きじゃなかったな。
マスコミもあまり良い印象を受けなかった。
とにかく人間の嫌な所ばっかりをドデカイ犯罪と並行して描きこむ。
もやもやと気分が萎えてくる。
とほほ・・・。

こんな事件が本当にあるんだよなぁ・・・。
とても身近感があるだけにより怖さを感じたし、より不快に感じました。

ただ観て本当に良かったです。

激ハマリ役者さん達のアンサンブルも見応え抜群です!!


≪点数≫
  8点
                                           (14.06.14鑑賞)



こちら原作本。
興味ありますねぇ。

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映画 | 08:00:00 | トラックバック(1) | コメント(4)