2014-06-27 Fri

2013年制作 邦
監督:石井 裕也
≪キャッチコピー≫
『マジメって、面白い。』
≪ストーリー≫
玄武書房に勤務する馬締光也(松田龍平)は職場の営業部では変人扱いされていたが、言葉に対する並外れた感性を見込まれ辞書編集部に配属される。
新しい辞書「大渡海」の編さんに従事するのは、現代語に強いチャラ男・西岡正志(オダギリジョー)など個性の強いメンツばかり。
仲間と共に20数万語に及ぶ言葉の海と格闘するある日、馬締は下宿の大家の孫娘・林香具矢(宮崎あおい)に一目ぼれし……。
≪感想≫
原作は2012年本屋大賞を受賞。
三浦しをんさんの作品。
私、この三浦しをんさんの作品が好きでして。
以前、映画化された「まほろ駅前多田便利軒」のまほろ駅シリーズ。
最近、映画化された「神去なあなあ日常」。
どれもこれも楽しく拝読させていただきましたよ。
本作の原作ももちろん読みました。
久しぶりに本を読んでウルッとさせられました。
そんな原作が映画化されたという事でさっそく、鑑賞。
とても丁寧な良い作品。
本作の監督は「川の底からこんにちは」「ハラがコレなんで」「あぜ道のダンディ」の石井裕也監督。
石井監督作品の印象は、けっこういききった人物描写。
先に書いた3作品ともそんな感じ。
けっこうエキセントリックで過度の演出を加えた人物描写で、ハマればいいんだけど、ハマらなかったら、
ただガチャガチャした印象を受けてしまう。
ちなみにハマったのが「川の底から~」。
残り2作の人物描写はうーーーん・・・・。(「あぜ道~」はストーリーが◎)
さて本作は。
前作までのテイストをなるべく抑えて撮ったなぁという印象。
もちろんほんのり石井演出っぽい所はあったのですが(マジメ君の描き方とかね)、
そこはまぁ許容範囲。
ストーリー自体がとても丁寧で繊細なので、そこに合わせて作ったのかな。
登場人物たちは、一人を除いて、とにかく良い感じに描かれていました。
原作を読んだ僕にも納得のキャスティングでしたよ。
ちょっと違うかなぁと思ったのが宮崎あおいさん。
彼女自体はとても好きな女優さんですが、本作のかぐやとはちょっと印象が違ったかなぁという感じ。
もう少し朴訥な佇まいの出で立ちを想像していたもので・・・。
もったいないなと。
僕的にはやっぱりオダギリジョーさん演じる西岡が良かったなぁ。
軽薄だけど、どこか優しさを残している感じがね。
やっぱり良い役者さんですね。
ストーリーについて。
辞書作りを何年も何年も作る彼ら。
とにかく一つ一つ丁寧に細かく細かく。
一つのミスがあれば最初から・・・。
職種は違えど自分も働くうえで見習わなければと思ったり・・・。
一つ一つ、一人一人の作業が完成へと近づける。
グッときますねぇー・・・。
言葉を大切にする方々。
以前観た「博士の愛した数式」を思い出したり。
あれは数字を愛し大切にした博士のお話でしたね。
良作だったなぁ。
とにもかくにも、とてもグッときた良作。
おススメの邦画がまた一つ増えました。
原作もとっても良い作品だったので、本作が好きならぜひ読んでいただきたいです。
≪点数≫
7点
(14.05.17鑑賞)
こちら原作。
凄くおススメです。

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