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No.946 『スプリング・ブレイカーズ』
No946 『スプリング・ブレイカーズ』

2012年制作 米
監督:ハーモニー・コリン

≪キャッチコピー≫
『一瞬を生きろ。』

≪ストーリー≫
つまらない大学のルーティンに飽き飽きしている女の子4人組は、刺激を求めて春休みにフロリダ旅行を計画。
資金調達のため強盗を計画すると予想外に成功し、訪れた春休みでは存分にハメを外しつつ大いに楽しんでいた。
そんな中、自分のことをエイリアンと名乗る外見がいかつい男(ジェームズ・フランコ)と出会ったことで、4人の運命が狂い始めていき……。

≪感想≫
ホットファズ 俺たちスーパーポリスメン!」「ショーン・オブ・ザ・デッド」を撮った大好きエドガー・ライト監督。
彼が2013年に鑑賞した作品の中のベスト10ランキングを発見。
その中で本作が2位に選ばれていたので前情報もなく鑑賞してみました。
(ちなみにベスト1は「ゼロ・グラビティ」ね。)

タイトルにあるスプリング・ブレイク。
アメリカ特有の春休みで、学生たちはその中期休みを使って、暖かい所でバカ騒ぎをするらしいです。

本作でも片田舎の女子学生4名が、スプリング・ブレイクに小旅行へ飛び出す。
日頃の退屈から抜け出した彼女ら。
ドラッグ、アルコール、SEXと飲めや騒げやの乱痴気騒ぎ。
トップレスの女性や水着の女性(ビッチ)たちが溢れんばかりに登場するバカ映画。
とまぁ序盤はそう思っていましたが・・・。

結局彼女たちが求めるのは退屈ではない世界。
夢のような楽しい世界なんでしょう。
それはきっとスプリング・ブレイクの中にはあると信じていて。

だからこそ彼女たちのそこでの行動は突拍子もなく、モラルもへったくれもない自由な世界。
求めていた夢のような楽しい現実。

ただそれを求めるにはやはり危険な事にも手を出さなければいけない。
あぁ、怖い怖い。

中盤。
物語は急転。
彼女たちが警察に捕まり、とある男に助けられる。
そこから彼女たちはさらに自由への道をあるきだす・・・。

中盤まで、こんな乱痴気騒ぎをメチャクチャ楽しんでいる姿にちょっと引いた目で観ていました。
彼女たちは、日ごろの窮屈な生活、退屈な毎日から抜け出して、心はとても解放されていた訳で。
その気持ち分からいでもないなぁって。
形は違えど、僕も若いころはこんな鬱屈した感情を持っていたような。
そこで彼女たちが踏み入れる不穏な世界。
ドラッグ、強盗、暴力。
ある子は警察に捕まって、そこで現実に戻り一足先に引き返すことに。
ある子は銃に撃たれ、そこで現実に戻る。
最後の最後まで残った2人はその世界に居座り自由の翼を手に入れる。
ただその自由のすぐ後ろには危険も潜んでいて。
その危険もどこか絵空事のように彼女たちは居座り続ける。

現実に戻る子と残る子。
虚と実の境界線。
最後の最後までそのバランスを上手く描かれていました。

卑猥な表現や映像も多いですが、なるほどストーリー的にいろいろ思う所の多い作品でした。


≪点数≫
  7点
                                           (14.05.04鑑賞)


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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)