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No.952 『ハード・ラッシュ』
No952 『ハード・ラッシュ』

2012年制作 米
監督:バルタザール・コルマウクル

≪キャッチコピー≫
『全員、コイツにだまされる』

≪ストーリー≫
世界一の運び屋として裏社会で名をはせたものの、いまでは警報装置の施工業者となって妻ケイト(ケイト・ベッキンセイル)と2人の息子に囲まれた幸せな日々を送るクリス(マーク・ウォールバーグ)。
しかし、義弟アンディ(ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ)が麻薬の密輸に関わっていた上に、その失敗が原因で命を狙われてしまいクリス一家にも危険が及んでしまう。
クリスは運び屋へと戻り、忍び寄る危険から家族を守り抜くために、パナマでのニセ札密輸計画を進めることに。
だが、その前に現地のマフィアや警察が立ちはだかる。

≪感想≫
・・・むむむ。
取り立てて絶賛するところもなく、かといって批判するわけでもなく。

終始抑えたストーリー。
ド派手な演出がある訳でもなく、ある意味淡々と。
良く言えばスリリングな展開。
悪く言えば単調な展開。

キャストについて。
主演は「テッド」のマーク・ウォールバーグ。
彼を見ていると、マット・デイモンを思い出すのは僕だけでしょうか。
似ているなぁ・・・・。
なのでアクションドンパチっていうイメージがあります。
本作はドンパチはそこまでなかったですが、凄腕の運び屋っぷりがいかにもっていう雰囲気を
醸し出していてカッコ良かったです。
そういえば「ザ・ファイター」や「ミニミニ大作戦」にも出ていましたね。
好きな役者さんの一人です。
セバスチャン役のベン・フォスター。
ひ弱な感じがいかにもっぽくていい味出していましたねー。
敵役のジョヴァンニ・リビシ。
彼も声が良かったなー。
すぐキレそうな感じとか、そこまで大物になりきれない感じとか。
刑務所に服役中のクリスの父親(ウィリアム・ラッキング)。
少ししか出ていませんでしたが、ドデカイ図体で貫録たっぷりでインパクトありました。
とまぁ、キャストはみんな好印象。

ストーリー。
先ほど書きましたが、終始抑えたテンション。
少しドンデン返し的な展開もありますが落ち着いた雰囲気なのでサラッと流される。
思い返すと、なかなかの展開なのに。
もうちょっと派手さがあればもっと盛り上がったのにな。
カタルシスが足りないというか。
・・・・んんーーーもったいない!!

キャストは素晴らしかったので、どなたかのファンの方は観てもいいかな。


≪点数≫
  5点
                                           (14.05.24鑑賞)


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No.951 『舟を編む』
No951 『舟を編む』

2013年制作 邦
監督:石井 裕也

≪キャッチコピー≫
『マジメって、面白い。』

≪ストーリー≫
玄武書房に勤務する馬締光也(松田龍平)は職場の営業部では変人扱いされていたが、言葉に対する並外れた感性を見込まれ辞書編集部に配属される。
新しい辞書「大渡海」の編さんに従事するのは、現代語に強いチャラ男・西岡正志(オダギリジョー)など個性の強いメンツばかり。
仲間と共に20数万語に及ぶ言葉の海と格闘するある日、馬締は下宿の大家の孫娘・林香具矢(宮崎あおい)に一目ぼれし……。

≪感想≫
原作は2012年本屋大賞を受賞。
三浦しをんさんの作品。
私、この三浦しをんさんの作品が好きでして。
以前、映画化された「まほろ駅前多田便利軒」のまほろ駅シリーズ。
最近、映画化された「神去なあなあ日常」。
どれもこれも楽しく拝読させていただきましたよ。
本作の原作ももちろん読みました。
久しぶりに本を読んでウルッとさせられました。
そんな原作が映画化されたという事でさっそく、鑑賞。

とても丁寧な良い作品。
本作の監督は「川の底からこんにちは」「ハラがコレなんで」「あぜ道のダンディ」の石井裕也監督。
石井監督作品の印象は、けっこういききった人物描写。
先に書いた3作品ともそんな感じ。
けっこうエキセントリックで過度の演出を加えた人物描写で、ハマればいいんだけど、ハマらなかったら、
ただガチャガチャした印象を受けてしまう。
ちなみにハマったのが「川の底から~」。
残り2作の人物描写はうーーーん・・・・。(「あぜ道~」はストーリーが◎)

さて本作は。
前作までのテイストをなるべく抑えて撮ったなぁという印象。
もちろんほんのり石井演出っぽい所はあったのですが(マジメ君の描き方とかね)、
そこはまぁ許容範囲。
ストーリー自体がとても丁寧で繊細なので、そこに合わせて作ったのかな。
登場人物たちは、一人を除いて、とにかく良い感じに描かれていました。
原作を読んだ僕にも納得のキャスティングでしたよ。
ちょっと違うかなぁと思ったのが宮崎あおいさん。
彼女自体はとても好きな女優さんですが、本作のかぐやとはちょっと印象が違ったかなぁという感じ。
もう少し朴訥な佇まいの出で立ちを想像していたもので・・・。
もったいないなと。
僕的にはやっぱりオダギリジョーさん演じる西岡が良かったなぁ。
軽薄だけど、どこか優しさを残している感じがね。
やっぱり良い役者さんですね。

ストーリーについて。
辞書作りを何年も何年も作る彼ら。
とにかく一つ一つ丁寧に細かく細かく。
一つのミスがあれば最初から・・・。
職種は違えど自分も働くうえで見習わなければと思ったり・・・。
一つ一つ、一人一人の作業が完成へと近づける。
グッときますねぇー・・・。

言葉を大切にする方々。
以前観た「博士の愛した数式」を思い出したり。
あれは数字を愛し大切にした博士のお話でしたね。
良作だったなぁ。

とにもかくにも、とてもグッときた良作。
おススメの邦画がまた一つ増えました。
原作もとっても良い作品だったので、本作が好きならぜひ読んでいただきたいです。

≪点数≫
  7点
                                           (14.05.17鑑賞)



こちら原作。
凄くおススメです。

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映画 | 08:00:00 | トラックバック(1) | コメント(4)
No.950 『キャリー(1976年)』
No950 『キャリー』

1976年制作 米
監督:ブライアン・デ・パルマ

≪キャッチコピー≫
『キャリーをいじめないで!
 彼女が泣くと恐しいことが起こる……』

≪ストーリー≫
友人からも嫌われ、母親からも疎まれている、さえない容姿の女子高生キャリー。
だが彼女には怒りを引き金として念動力を発揮する力があった。
プロムの夜、悪質ないたずらとも知らずクィーンに選ばれたキャリーの頭上に、ブタの血が降り注ぐとき、惨劇が幕を開けた……。

≪感想≫
ブライアン・デ・パルマ監督、1976年制作。
最近、大好きクロエ・グレース・モレッツ主演でリメイクされたのでまずはオリジナルをと思い
いざ鑑賞。

名作とうたわれた本作。
噂にたがわぬ良作でした。

演出について。
カメラの撮り方、効果音の使い方がとても独特。
分割画面の映像はデ・パルマカットと言われるぐらいなんですって。
へぇー、へぇー、へぇー・・・。
先に書きましたが効果音。
キャリーが念動力を発動する際に流れるあの効果音。
ヒッチコックの「サイコ」で使われている効果音。
使い方が絶妙に上手いですねー。
この音の使い方で、一気に怖さが倍増されるんだもん。
クライマックスのカット割りも変わっていたなー。
分割されたカットに色んな人の視点が組み込まれていて。
このカット割りのおかげで衝撃度が倍増されているんだもん。

凄いですねぇ・・・。

本作の魅力を一気に押し上げたのは主演のキャリーを演じたシシー・スペイセクじゃ
ないでしょうか。
この絶妙なフェイス。
いかにも弱々しく学校でもおとなしそうなタイプ。
ただ、初めてのパーティでの嬉しそうな表情。
そしてそこから急転直下の悲劇。
タガが外れて触れる者みな傷つけるあの見開いた目はゾッとしました。

この2点が本当に素晴らしかったです。

ストーリーについてですが、本作の中に何かメッセージ的なものは
あったのでしょうか。
例えばいじめは良くないよ的な。
例えば宗教についての云々的な。
そういったメッセージ、ネタ的な事を含んでいましたが、僕的には、それはそこまで
強く訴えたいわけじゃないのかなと感じました。
物語を面白くするためのスパイス的な存在なのかなと。
メッセージ云々より、映画、エンターテイメントを前面に押し出そうとした
作品なのではないのかなぁ。

とにもかくにも。
1976年と僕が生まれる前の作品ですが、良い作品と言われるものはやっぱり
いつ観ても良いんです。
満足の一作です。

これをクロエ・グレース・モレッツ主演でリメイクかぁ。
楽しみ半分、心配半分・・・。


≪点数≫
  7点
                                           (14.05.11鑑賞)


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映画 | 08:00:00 | トラックバック(1) | コメント(6)
No.949 『ボクたちの交換日記』
No949 『ボクたちの交換日記』

2013年制作 邦
監督:内村 光良

≪キャッチコピー≫
『夢は叶うと、信じてた。』

≪ストーリー≫
甲本孝志(小出恵介)と田中洋平(伊藤淳史)はお笑いコンビ「房総スイマーズ」を結成して12年目だが、いまだに売れる気配がない。
コンビの将来について膝を突き合わせて話すことをしてこなかった二人だったが、彼らはもう30歳。
お笑いに情熱を傾け続け、相方と一緒に成功したいと願いつつも後がない二人は、互いに本音を語り合うべく交換日記を始める。

≪感想≫
お笑い第3世代をみて育ってきた私。
とんねるず・ダウンタウン・ウッチャンナンチャンが大好きな訳で。
その中の一人ウッチャンこと内村光良監督作品。

監督の1作目「ピーナッツ」はもちろん鑑賞。
内村プロデュースのメンバーが内村監督の元ワイワイキャッキャッとやっている。
これがまた優しい空気で観ていてとっても微笑ましい。
誰も不幸にならない感じが、いかにもウッチャン印で良い感じ。
内P好きの僕には大満足の一作でした。

さて本作。
お笑いコンビが主人公、そして監督もお笑い芸人さんが監督。
以前観た品川シロシ監督の「漫才ギャング」もそうでしたね。
まぁあれは、お笑いの他にもアクション要素も強い作品でしたが。
本作はお笑いコンビの陰と陽を真正面から描いた作品でした。
本作HPで多数の芸能人の方々からコメントがよせられており、読んでみると、
お笑い芸人さん達にとったらやはりとてもリアルで自分に照らし合わせて観た的な
コメントが多くって。
夢を追い続ける奴らの物語。
そしてそれをあきらめるのか続けるのかを葛藤し続ける奴らの物語。

冒頭、コンビの片割れ甲本君の甘えっぷりに腹が立ちつつ鑑賞。
だって、お笑いにかける情熱は認めますが、愚痴ばっか言ってて、バイトもせず
彼女に世話されていて(この彼女がまた菩薩のような優しさで)、何にも動こうとしない。
夢を追っかけているようで、依存しているだけみたいな・・・。
とりあえずその姿を観ていると腹が立ってねぇ・・・。
周りもまた優しい奴らばっかだから、甘やかされっぷりがね。

中盤、コンビを解消することとなり、ここから怒涛の展開。
前述した甲本君のダメっぷりが上手に活かされていく。
クライマックスからエンディングまでのこの流れはやっぱり内村印だなって。
とてもほっこり観ることができました。

夢をあきらめる事。
「諦める=明らかに見極める」なんて事を何かで読んだことがありますが、
きっと諦める事も悪い事ではないんだよなぁって。
もちろん、夢をかなえる事はあきらめない事と直結しているから、マイナスなイメージも
つきまとうのですが・・・。
ただ。
あのエンディングの二人の関係を観る限り、二人の選択はきっと間違いじゃなかったんだと
思いました。

内村印全開の暖かい本作。
全体的には粗もあったし正直盛り上がりに欠ける部分もありましたが、内村印のほっこり感、
所々冴える演出(プールで泳いでいるのを俯瞰で上から撮るシーン等)もあったので全体的には
満足できた1作です。

前作「ピーナッツ」が2005年で本作が2013年かぁ・・・。
次回作はいつになるのでしょうか・・・。
コンスタントに撮って欲しいなぁ・・・。


≪点数≫
  7点
                                           (14.05.10鑑賞)


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No.948 『エイリアン バスターズ』
No948 『エイリアン バスターズ』

2012年制作 米
監督:アキヴァ・シェイファー

≪キャッチコピー≫
『 - 』

≪ストーリー≫
オハイオ州の田舎町で大手スーパーのエリアマネージャーを務めるエヴァンは、ある日、職場の警備員が何者かに惨殺されたことから、町の安全を守るため悪友三人とともに自警団を結成。
遊んでばかりの四人だったが、そんな彼らの目の前に現れたのは地球外生命体=エイリアンだった!

≪感想≫
ナイトミュージアム」「トロピック・サンダー/史上最低の作戦」。
うーーーん、最近ベン・スティラーの作品ばっかり観ている気がするなぁ。

本作について。
あまり好きじゃないですな。

ごく普通の町の普通の男4人組が自分の店で起こった殺人事件をきっかけに自衛団を結成。
町をパトロールしているとエイリアンと出会う!!
彼らは自らの町を守るため立ち上がる!!
っつーーお話を、下品な下ネタを交えて描きます。

何が嫌いって、この下品な下ネタが僕の許容範囲を超えてしまったんですよね。
ちょっと不快に感じちゃって・・・。

以前観たくまのぬいぐるみが主人公の「テッド」。
あれもメチャクチャ下品でしたが、あれに匹敵するようなワードの数々。
「テッド」はぬいぐるみと言う可愛いフェイスがオブラートになっていましたが、
本作では、ちょいとひょうきんフェイスのおじさん達がおりなしているんだもん。(苦笑)
こりゃいかんね・・・。

所々、良い感じの所もあったんです。
クライマックスのエイリアンとの攻防戦は、オッと思いましたし。
これまたクライマックスのジャマルカスの銃撃もカッコよかったり。

ストーリー自体も基本的には分かりやすいスタンダードなお話。
このどぎつい下ネタさえ受け入れてしまえば、まぁ楽しめる作品。


≪点数≫
  4点
                                           (14.05.06鑑賞)


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No.947 『ハードエイト』
No947 『ハードエイト』

1996年制作 米
監督:ポール・トーマス・アンダーソン

≪キャッチコピー≫
『 - 』

≪ストーリー≫
青年ジョンは、亡くなった母親の葬式代を稼ぐためラスベガスのカジノにやって来た。
だが、事は上手く運ばずジリ貧状態になってしまうジョン。
そして彼が打ちひしがれていると、そこへシドニーという初老の賭博師が現われる。
不思議と親切な彼は再びジョンをカジノへ連れて行き、次々とギャンブルに勝たせていった。
数年後、プロのギャンブラーに成長したジョンは久しぶりにシドニーと再会する。
この時、シドニーはジョンに恋人のウェイトレス、クレメンタインと友達のジミーを紹介されるが、ジミーには過去の秘密を握られていた…。

≪感想≫
監督はポール・トーマス・アンダーソン。
以前観た「ザ・マスター」の監督。
彼の作品で「マグノリア」「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」辺りにとても興味があり、とりあえず
デビュー作をと思い鑑賞。

前回「ザ・マスター」を鑑賞した際、その内容にピンとこなくって。
小難しい作品だなぁと思ったのが正直な所。
ただ、出てくる役者力がハンパなく良かったから、それだけでも観る事が出来て良かったなって思ったり。

さて本作。
「ザ・マスター」に比べると分かりやすい作品でした。
謎のダンディな男シドニーとジョンの交流。
何故彼はジョンに声をかけて親切にしてくれるのか。
「ザ・マスター」のマスターとフレディの関係のように、そこら辺は深く語らずに受け手の僕らが
感じなければいけないのかなんて考えていると、しっかりと理由が語られていましたね。
しかもその理由が本作の肝とも言える部分でした。
なるほどねぇ・・・。

この監督さんは人と人との繋がりみたいなものを語るのを主としているようです。
本作でもそこらをしっかりと映していました。

ただやっぱり、ピンとこなかった部分もあったんです。
多少、説明不足な部分もあったのかなって。
もちろんそれが粋だっつーのも分かるんですが。
もう少し分かりやすく作ってもらっても良いのになぁって(苦笑)

「ザ・マスター」のレビューでも書きましたが役者力は本作でも健在。
謎の男シドニーを演じたフィリップ・ベイカー・ホール。
これがまたメチャ渋い!!
このお方が演じたおかげで分かりにくい部分でもグッと入り込むことができました。
ちょっと「ドライブ」のライアン・ゴズリング的渋さがありましたね。
寡黙な感じとかがね。
あの終盤のホテルでソファーに座ってジミーを待つシーンなんて、痺れましたもん。
「あぁ、この人、相当な悪だったんだなぁ。」
って。
ジミー役のサミュエル・L・ジャクソン。
ろくでなしのゴロツキっぷりが良かったですねぇ。
他にもジョン役のジョン・C・ライリー。
クレメンタイン役のグウィネス・パルトロー。
みなさん素晴らしかったです。

この監督さんって、役者を撮るのが巧いのかなぁ。
それとも演技力のある役者さんとの相性がいいのでしょうか。

何はともあれ「ザ・マスター」よりはのめり込んでみる事ができました。
さぁさぁ、次は「マグノリア」辺りでも。


≪点数≫
  7点
                                           (14.05.05鑑賞)


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No.946 『スプリング・ブレイカーズ』
No946 『スプリング・ブレイカーズ』

2012年制作 米
監督:ハーモニー・コリン

≪キャッチコピー≫
『一瞬を生きろ。』

≪ストーリー≫
つまらない大学のルーティンに飽き飽きしている女の子4人組は、刺激を求めて春休みにフロリダ旅行を計画。
資金調達のため強盗を計画すると予想外に成功し、訪れた春休みでは存分にハメを外しつつ大いに楽しんでいた。
そんな中、自分のことをエイリアンと名乗る外見がいかつい男(ジェームズ・フランコ)と出会ったことで、4人の運命が狂い始めていき……。

≪感想≫
ホットファズ 俺たちスーパーポリスメン!」「ショーン・オブ・ザ・デッド」を撮った大好きエドガー・ライト監督。
彼が2013年に鑑賞した作品の中のベスト10ランキングを発見。
その中で本作が2位に選ばれていたので前情報もなく鑑賞してみました。
(ちなみにベスト1は「ゼロ・グラビティ」ね。)

タイトルにあるスプリング・ブレイク。
アメリカ特有の春休みで、学生たちはその中期休みを使って、暖かい所でバカ騒ぎをするらしいです。

本作でも片田舎の女子学生4名が、スプリング・ブレイクに小旅行へ飛び出す。
日頃の退屈から抜け出した彼女ら。
ドラッグ、アルコール、SEXと飲めや騒げやの乱痴気騒ぎ。
トップレスの女性や水着の女性(ビッチ)たちが溢れんばかりに登場するバカ映画。
とまぁ序盤はそう思っていましたが・・・。

結局彼女たちが求めるのは退屈ではない世界。
夢のような楽しい世界なんでしょう。
それはきっとスプリング・ブレイクの中にはあると信じていて。

だからこそ彼女たちのそこでの行動は突拍子もなく、モラルもへったくれもない自由な世界。
求めていた夢のような楽しい現実。

ただそれを求めるにはやはり危険な事にも手を出さなければいけない。
あぁ、怖い怖い。

中盤。
物語は急転。
彼女たちが警察に捕まり、とある男に助けられる。
そこから彼女たちはさらに自由への道をあるきだす・・・。

中盤まで、こんな乱痴気騒ぎをメチャクチャ楽しんでいる姿にちょっと引いた目で観ていました。
彼女たちは、日ごろの窮屈な生活、退屈な毎日から抜け出して、心はとても解放されていた訳で。
その気持ち分からいでもないなぁって。
形は違えど、僕も若いころはこんな鬱屈した感情を持っていたような。
そこで彼女たちが踏み入れる不穏な世界。
ドラッグ、強盗、暴力。
ある子は警察に捕まって、そこで現実に戻り一足先に引き返すことに。
ある子は銃に撃たれ、そこで現実に戻る。
最後の最後まで残った2人はその世界に居座り自由の翼を手に入れる。
ただその自由のすぐ後ろには危険も潜んでいて。
その危険もどこか絵空事のように彼女たちは居座り続ける。

現実に戻る子と残る子。
虚と実の境界線。
最後の最後までそのバランスを上手く描かれていました。

卑猥な表現や映像も多いですが、なるほどストーリー的にいろいろ思う所の多い作品でした。


≪点数≫
  7点
                                           (14.05.04鑑賞)


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No.945 『ライク・サムワン・イン・ラブ』
No945 『ライク・サムワン・イン・ラブ』

2012年制作 邦/仏
監督:橋本 一

≪キャッチコピー≫
『84歳、
かりそめの恋を
夢みた』

≪ストーリー≫
80代の元大学教授のタカシ(奥野匡)は、デートクラブを通して亡き妻に似た明子(高梨臨)を自宅に呼ぶ。
しかし、明子は駅で彼女を待っていたはずの祖母のことを気にしていた。
翌朝、明子を大学へ送ったタカシを、婚約者ノリアキ(加瀬亮)は彼女の祖父と間違えてしまう。
こうして三人が出会ったことにより、物語は予期せぬ方向へと進んでいき……。

≪感想≫
何だこれ??変な映画だなぁ・・・。

鑑賞直後の感想。
とにかく本作が何を伝えたいのか、何を見せたいのか。
まっっったく分かりませんでした(苦笑)

監督は「友だちのうちはどこ?」のアッバス・キアロスタミ。
外国の監督さんが日本を舞台に日本の俳優達をどう撮るのか気になって鑑賞したわけですが。

長いカット割り。
妙な会話劇。

初老の男と、デートクラブに働く女子大生とその彼氏のお話。
その特異な空気感にイマイチ乗りきれなくてぼんやり眺めていると、サイコチックな終焉に、
思わずポカン。
そこで思わず「何だこれ??」。

鑑賞後しばらく考える。
思考を捻りだす。

本作は恋のお話なのか??
夢のお話なのか??
何でしょうねぇ・・・。
日本のお話なのに、外国人が撮っているからか少し異国感があって。
少しファンタジックにも感じたり。

登場人物について考える。
まず、初老の男タカシについて。
観ている間は、その風体(名作漫画「スラムダンク」の安西先生風)に、
この人はきっと穏やかな良い人で、何か理由があって明子を読んだんだろうなぁなんて思っていましたが。
思い返すと。
タカシという人はほんとはいやらしさを身にまとった親父なんじゃないかなって。
嫌な人って訳じゃないんですが、そこまで賢人、モラリストと言う感じじゃないんじゃないでしょうか。
明子の彼ノリアキとの会話を思い返すとふと思ったんですよね。
うーーーん、そこら辺は観ている人にゆだねる描き方をしていましたが。

明子について。
この子については、共感とか一切できずに、ただのわがままな女子大生にしか見えませんでした。
口数も少なく、かわいそうな感じを前面に出していましたが、やっている事、話すことは、
「何言ってんだ?この子は??」
なんて感じたり。

ノリアキについて。
実は、僕的にはこのノリアキが一番普通の人なのかなって。
キレやすくって暴力的な部分は肯定できませんが(苦笑)
言っている事は少し子供っぽいですが、それは良く言えば純粋っつー訳で。
・・・けどやっぱり暴力はいかんよ、暴力は。

とまぁ思い返すと登場人物たちは、嫌な奴らかなと。
それを、キアロスタミ特有の撮り方で観ると、こんな感じになるんだって。

鑑賞直後は「???」で、しばらく考えてみると、ちょっと嫌な気分に。
うーーーん。
雰囲気は良いけど、描かれている事はあまり好きじゃないかなぁ。
まぁ、受け手の感じ方に凄い影響される作品なので、好きな人は好きなのではないでしょうか。


≪点数≫
  2点
                                           (14.05.04鑑賞)


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No.944 『探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点』
No944 『探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点』

2013年制作 邦
監督:橋本 一

≪キャッチコピー≫
『待たせたな、調査再開だ。』

≪ストーリー≫
探偵(大泉洋)がよく行くショーパブの従業員で、友達でもあるオカマのマサコちゃんが殺害される。
捜査が進まない中、「マサコちゃんは政界の闇に触れて殺された」といううわさを耳にした探偵のもとに、彼を尾行してきた女から事件究明の依頼が舞い込む。
友達の死の真相を探るため、探偵と相棒の高田(松田龍平)は、再び札幌ススキノを駆け巡る。

≪感想≫
前作がちょっと好感触。
このオフビート感とキャストのバランスが良かったんですよね。

さて2作目の本作やいかに。

「ん?んんーー??こんなにつまんなかったっけ???」
なんて思ったり。
挙句の果てには
「なんだかちょっとイラつくなぁ・・・。」
なんて思ったり。

まずオフビート的な演出。
真面目なお話の中に適度に笑いを入れてくる。
これがまぁ、あざといというか、わざとらしいというか。
どうぞ笑ってください的な押しつけ演出に感じてしまったんです。
例えば画面の中で本筋の2人の会話のちょっと離れで、脇のキャラがガチャガチャ笑かしに
かかっていたり。
それはもう面白いではなくってただの邪魔!!
みたいな。
例えば前作にも出ていたヤクザとの銃撃戦のくだり。
あんなにドンパチやっているのにどこにもあたらないのは、100歩ゆずってもいいのですが、
その後の、顔ドアップのカットで口から泡ブクブクのカットは面白いではなく気持ち悪い!!
みたいな。
例えば、ヒロインの弓子が突然関西弁をしゃべりだすきっかけにイマイチ乗りきれなくって
笑えなかったり。
とにかくこの笑いの部分が全然受けてけなかったんです。
あんなにバランスよく感じていた演出も本作では不快に変わっていてね。
んんん・・・なんだかなぁという感じ。

あとストーリーもイマイチピンとこなかったですね。
原発問題を取り扱っていたのですが、こういうセンシティブな問題を、真正面から
取り上げるのではなく本作のように取って付けたような扱い方をするのはなんだかなぁと。
脱原発をうたった、政治家橡脇は結局、何も悪くは無かったんですよね。
それを本人にも伝えずに終わりにするなんて、それも何だかなぁと。
オカマの扱いもあまりピンとこなかったです。
ここまでマイノリティな扱いを受けるかなぁ?とか、そこら辺の方々って、今はもっと
ポジティブな存在になっているんじゃないのかなぁなんて感じたり。
んんん・・・こちらもなんだかなぁという感じ。

前作でけっこう楽しめたアクションも、本作では違和感の塊でした。
松田龍平演じる相棒「高田」。
空手の師範代クラスであるはずなのに、格闘シーンではどうも空手家には見えず、
ただ何となく強いんだなぐらいの印象。
説得力が無いというかね。
もったいないなぁ・・・。

とにもかくにも、前作は楽しめたのに本作はダダすべり。
唯一良かったのは、探偵と相棒「高田」は相も変わらず名コンビ。
彼らのやりとりは観ていて「待ってました!!」的になりましたよ。

主要キャスト2人のファンなら観ても良いんじゃないでしょうか。

これって続編が作られるのかな?
シリーズ化してもおかしくないもんなぁ・・・。


≪点数≫
  3点
                                           (14.05.02鑑賞)


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No.943 『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』
No943 『トロピック・サンダー史上最低の作戦』

2008年制作 米
監督:ベン・スティラー

≪キャッチコピー≫
『そこまで演<や>るか!?』

≪ストーリー≫
落ち目のアクション俳優スピードマン(ベン・スティラー)は、戦争大作『トロピック・サンダー』での返り咲きを目指すことに。
コメディー役者のジェフ(ジャック・ブラック)や演技派のラザラス(ロバート・ダウニー・Jr)とともに撮影に臨むが、クランクイン5日目で予算オーバーに陥ってしまう。
あきらめ切れない監督は東南アジアのジャングルで撮影を強行しようとするが……。

≪感想≫
ハチャメチャドタバタコメディ大作。
かと思ったら、とても良いバランスのコメディ大作でした。

キャスティングもそうですが、俳優さん達のルックがとっても変。
キャストで言うとジャック・ブラックやベン・スティラー。
ルックで言うとロバート・ダウニー・Jrの黒人に扮した姿。
あとは何と言ってもトム・クルーズのあのお姿!!
あのフォルム、キャラクターを観て、さらにトム・クルーズが好きになりましたよ。
やっぱりトムはサービス精神旺盛だなぁって。
ロバート・ダウニー・Jrは相変わらずカッコ良かったなぁ。
見た目はあんなんだけど、キャラクターが良い感じでした。

とまぁ、豪華なコメディ俳優たちがこれでもかって出演されているのですが、
先に書いた通り、いききったコメディ作品ではないんですよね。
突拍子もないストーリーなんだけど、どこかリアリティ寄りで。
そこらへんがとってもいい塩梅だったかなと。

もちろん笑えるところは多数。
ゲリラ軍団の頭領が子供だったのはおかしかったし。
冒頭の、タグが監督の生首を使ってのキャッキャキャッキャはエグいんだけど僕的には
面白かったしね。
一番笑えたのはクライマックス。
タグが現地に残ると言いだしてから。
背中におぶった子供がタグの背中をナイフでブッサブッサと刺しているシーンは、
笑っちゃいました。
小ネタもふんだんに盛り込まれていて本当にサービス満点。

満足の一作でした。
コメディでこんなにお金をかけて撮るって、さすがハリウッド。
本気度が違いますな。

監督は主演されているベン・スティラー。
彼は本業の俳優だけでなく監督もされているんですね。
調べてみると以前観た「リアリティ・バイツ」も撮っていて。
多才な方ですね。


≪点数≫
  7点
                                           (14.04.29鑑賞)


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No.942 『ホワイトハウス・ダウン』
No942 『ホワイトハウス・ダウン』

2013年制作 米
監督:ローランド・エメリッヒ

≪キャッチコピー≫
『世界は、ここから落ちる』

≪ストーリー≫
大統領ジェームズ・ソイヤー(ジェイミー・フォックス)を警護するシークレットサービスを目指すも、不採用となってしまった議会警察官のジョン・ケイル(チャニング・テイタム)。
不採用だったことで幼い娘を悲しませたくないと、気晴らしも兼ねて彼女を連れてホワイトハウスの見学ツアーに参加する。
だが、そこへ謎の武装グループが乗り込み、瞬く間にホワイトハウスを制圧した上に大統領とケイルの娘らを人質にして籠城。
未曽有の事態に全世界が混乱する中、ケイルは武装グループに挑む。

≪感想≫
レンタルショップにてDVDを物色していると。
何やら似たタイトルの作品が二つ。
エンド・オブ・ホワイトハウス」そして「ホワイトハウス・ダウン」。
恐らくホワイトハウスがハチャメチャになるであろうこの2作。
気になったので2本ともレンタルして鑑賞。

先日、「エンド・オブ・ホワイトハウス」を鑑賞。
ジェラルド・バトラーの無双っぷりに痺れあがった訳で。

さて本作。
おぉーーー!!めちゃくちゃ楽しくってイカした作品!!
最高に満足できました。

アクションについて。
「エンド・オブ・ホワイトハウス」ではホワイトハウスと言う狭い空間内でのドンガラガッシャン
でしたが、本作ではホワイトハウス内だけでなく、地下や屋上、外でもアクション満載!!
銃撃戦だけでなく、カーチェイスもあったりね。
とにかく、施設内を縦横無尽に使い倒しガンガン、ド派手にドンパチやってくれる。
お腹いっぱい満足満足。

登場人物について。
「エンド・オブ・ホワイトハウス」ではジェラルド・バトラーの独り舞台と言う感じでした。
本作では、主役のジョン(チャニング・テイタム)は無敵感はそこまでなく、良い塩梅のカッコよさ。
そこがまた魅力的で良い感じ。
他にも大統領のソイヤー(ジェイミー・フォックス)。
敵のテロリスト集団の一味。
それぞれがキャラ立ちしていて、魅力的。
敵も一人一人が味付けされていて良かったんですよね。
そして何と言っても、ジョンの一人娘であるエミリー。
「エンド・オブ・ホワイトハウス」でも大統領の一人息子が少しでていましたが、
そんな事忘れてしまうぐらいエミリー力爆発!!
めちゃくちゃキュートで大活躍してくれました。
良いですねぇ、こんな勇敢な娘を持ちたいものです(笑)

ストーリー・演出について。
「エンド・オブ・ホワイトハウス」は少し落ち着いた作風。
それに対しこちらは、派手なイメージ。
うーーーん、ちょっと遊び心があるというか。
所々、笑いも交えていたしね。
中二的な感じというか。
それが僕の好みに見事にマッチしたんですよね。
ちょっとした伏線も上手くいきていたし。
例えば、エミリーの冒頭の旗振り話がクライマックスのあのシーンに繋がったし。
例えば、冒頭、ソイヤー大統領と奥さんとの電話で出た時計のお話が
クライマックスのあのシーンに繋がったし。
あざといと言えばあざといのですが、問題ないない。
素直に楽しめましたもん。

他にも楽しかった事はたっくさん。
ソイヤー大統領のエア・ジョーダンのくだりとか。
エミリーのYoutubeのくだりとか。
等々等々・・・。

音楽も良かったな。
エンディングのスタッフロールに流れていた2曲目が特に良かったです。
サントラが欲しいな。

とにかく、十二分に楽しめた本作。
「エンド・オブ・ホワイトハウス」も十分楽しめたんですが、本作と比べると、
やっぱり本作の方が僕好み。
大人な感じを楽しみたければ「エンド・オブ・ホワイトハウス」。
子どもな感じを楽しみたければ本作をお勧めします!!

本作の監督はローランド・エメリッヒ。
調べてみると「インディペンデンス・デイ」の監督さん。
この監督、ホワイトハウスをぶっ壊すの好きなのね(苦笑)
あっと、そうそう余談ですが。
「インディペンデンス・デイ」って続編が出るらしいですね。
楽しみー。


≪点数≫
  10点
                                           (14.04.29鑑賞)


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No.941 『エンド・オブ・ホワイトハウス』
No941 『エンド・オブ・ホワイトハウス』

2013年制作 米
監督:アントワン・フークア

≪キャッチコピー≫
『必ず、救出する』

≪ストーリー≫
シークレット・サービスとして大統領の護衛にあたるも、大統領夫人の命を守ることができなかったマイケル(ジェラルド・バトラー)。
それから2年後、彼はホワイトハウス周辺を担当する警備員となっていた。
そんな中、独立記念日を迎えたホワイトハウスをアジア人のテロリスト・グループが占拠し、大統領の解放と引き換えに日本海域からの米海軍撤収と核爆弾作動コード開示を要求する。
特殊部隊による救出作戦が失敗に終わるのを目の当たりにしたマイケルは、一人でホワイトハウスに飛び込んでいくが……。

≪感想≫
レンタルショップにてDVDを物色していると。
何やら似たタイトルの作品が二つ。
「エンド・オブ・ホワイトハウス」そして「ホワイトハウス・ダウン」。
恐らくホワイトハウスがハチャメチャになるであろうこの2作。
気になったので2本ともレンタルして鑑賞。

本作について。
荒々しく荒唐無稽なシナリオながら楽しむ事ができました!!

ストーリーについて。
北朝鮮のテロリストがホワイトハウスを襲撃。
シークレットサービスをとある理由で退官したマイケルが、一人で制圧されたホワイトハウスへ立ち向かう。

・・・このシチュエーション。
実は未見なのですが、かの名作「ダイハード」シリーズみたいな。
たまたまそこにいた奴が、敵をバッタバッタとなぎ倒していくみたいな。

このマイケルがまた強いんです!!
無双っぷりがハンパなく、彼の活躍は観ていてアガりました!!
躊躇なく敵をぶったおしていく感じがなんともね。
ここまでいききってくれると観ていて気持ちが良いですね。

あとはもうツッコミ所が山ほど。
こんなにも簡単にホワイトハウスが制圧できるのか?
簡単に制圧できるほど知的で能力の高い集団の割には、その後の行動がちょっと、
効率悪すぎやしないかい??
大統領と言う一番大きな人質(コマ)を持っている割には、ちまちまとやりすぎなのでは。
とにかく、この悪党の行動にはげんなり。
ラストのハッピーエンドのために敢えてちまちまと行動している。
「これが映画で観客にエンターテイメントを見せるための演出なんだよ」
なんて言えば元も子も無いのですが、そこはもっと上手にシナリオを書いてほしかったです。

とまぁ、イマイチな所もありましたが・・・。

本作の良い所はとにかくこのマイケル(ジェラルド・バトラー)の活躍。
これに限るでしょう!!
ひっさしぶりにジェラルド・バトラーを見ましたが、シブくてこの役柄にあっていましたね。
「ダイ・ハード」のマクレーン刑事役でもやっていけるんじゃないですか(笑)
・・・と思ったりもしたのですが、このレビューを書いていて思い出したのが
「沈黙の○○」シリーズのスティーブン・セガール。
どちらかと言うと彼のキャラクターに近いかもしれませんね。
無敵感がハンパない感じが。

さぁさぁ、次は「ホワイトハウスダウン」。
実はこっちの方が楽しみだったりして。


≪点数≫
  6点
                                           (14.04.27鑑賞)


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映画 | 08:00:00 | トラックバック(3) | コメント(6)
No.940 『サプライズ』
No940 『サプライズ』

2011年制作 米
監督:アダム・ウィンガード

≪キャッチコピー≫
『 - 』

≪ストーリー≫
両親の結婚35周年をみんなで祝福するため、息子のクリスピアン(AJ・ボーウェン)と恋人エリン(シャーニ・ヴィンソン)をはじめ、久しぶりに家族が顔を合わせる。
だが、彼らの一家団らんの時間は、ヒツジやキツネやトラのマスクをかぶった集団が押し入ったことにより突如終わりを告げることになる。
いきなりの襲撃に誰もがパニック状態に陥るが……。

≪感想≫※ネタバレ大いにあり
色んな所で本作の予告を観て、めちゃくちゃ興味があった作品。
昨年度に観た傑作「キャビン」に通ずる作品なのかなぁなんて。
素晴らしきB級の香り。

レンタルが始まったので満を持して鑑賞。
期待通りの作品で大満足!!

豪邸に集まった家族。
突然訪れる悲劇。
謎の動物の仮面をかぶった集団(3人)が家族に襲い掛かる!!
いきなり余談になりますが、まずこの動物の仮面が謎々しくてキャッチーで良い感じでした。
ちょっと欲しいくらい。

そもそもなぜこの家族が襲われる必要があるのか?
この集団の目的は??

ここからが怒涛の展開。
色んな手段で一人一人襲われていく。

そこで一人の女性が立ち上がる。
二男のガールフレンドであるエリン。
彼女は小さいころから父親に叩き込まれたサバイバル術で反撃に打って出る。
状況打破能力は「96時間」のリーアム・ニーソンばり。
仮面の集団からしてみると厄介な奴を敵に回してしまったぜ的な。

結局のところ家族みんなはあまり役に立たなくて、エリン一人対集団の戦い。
大きなネタバレになりますが、家族の中にも黒幕がいたり・・・。
ストーリーとしてはこの身内の犯行的な部分はちょっと安易すぎやしないかい?なんて
思いましたが、その後のクライマックスまでの展開は◎。
映画の締め方も僕的には◎。
あの終わり方はちょっと「デス・プルーフ in グラインドハウス」に通ずるものがあって良い感じ。
ハッピーともバッドとも言えなくって、これぞフィクション、見世物と言う感じが良いんですよねぇ。

演出について。
多々訪れるゴア描写。
長女の奥さんが殺されるシーン(まさかりをゴルフクラブのように扱った所)や
三男のミキサーのシーン。
ここら辺は結構新鮮で、痛々しくて思わずグッと力が入ったり。

僕もこの手の作品が慣れてきたのかな。
こんなゴア描写を観ても不快な感じにはならなくなっちゃったなぁ(苦笑)

とにもかくにも期待通りで凄く楽しめた本作。
超大作にはほど遠いですが、B級好きには持って来いの良作でした。


≪点数≫
  8点
                                           (14.04.27鑑賞)


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