2014-05-02 Fri

2011年制作 中/香港
監督:ロー・ウィンチョン
≪キャッチコピー≫
『この手で処刑することが、
愛しき者へのレクイエム。』
≪ストーリー≫
狡猾(こうかつ)な手口で稼ぐ悪徳不動産会社の社長ウォン(アンソニー・ウォン)の娘デイジー(ジャニス・マン)が何者かにさらわれ、その遺体が発見される。
ドラッグ依存症で自分に反抗的だったデイジーが誘拐を自作自演していると思い、ウォンは警察に通報していなかった。
それゆえに身代金だけを奪われ、娘が命を落とすという結果を招いたと自責の念に駆られるとともに、犯人へのうらみを募らせていく。
そのリベンジを果たそうと、ボディーガードのチュウ(リッチー・レン)と犯人捜しを始めるウォンだったが……。
≪感想≫
大好きジョニー・トー作品・・・と思いきや制作作品。
監督は違うお方。
制作と監督の役割ってどう違うのでしょうか・・・。
とは言え、本作、今まで観たジョニー・トー作品にひけを取らない面白さでした。
娘を誘拐され殺された会社の社長ウォン(アンソニー・ウォン)が、復讐のため元やくざ者の
部下チョウ(リッチー・レン)と奔走する。
人物について。
基本的にウォンも悪徳社長っぽくて。
結局明かされませんでしたが、きっと娘が誘拐されたのにも理由があって。
暴力の連鎖・・・。
それにどう決着をつけるのか。
彼は彼なりに思う所があってあの決着のつけ方をしたんですね。
彼は今後どのように過ごすのでしょうか。
息子はどのように成長するのでしょう。
10年後の彼らの姿が気になりますな。
部下のチョウ。
彼が裏社会を通じて犯人をドンドン追い込んで行く様は渋くてカッコ良かったですね。
リッチー・レンは以前観た「奪命金」にも出演していて、その時はそこまで引っかからなかったんですが
今作のキャラクターはカッコ良かったです。
チョウも息子がいてその後はどうなるのでしょうか。
彼らの息子たち・・・。
そこまでスポットライトが当たる訳ではなかったけど、ちょっと気になったな。
最近観た親子の繋がりを描いた「プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命」を思い出したり。
さてさて本作の作りについて。
本作はストーリーの構成が巧みでしたね。
最初に結果を見せて、時系列をバラバラに進めていく構成。
こういう作りって、観ていてチンプンカンプンになりがちですが、それがない。
塩梅が上手なんですよねー。
観る者をグッと引き込む感じ。
訳が分からなくならない程度に見せていく。
良いですねぇ・・・。
渋くて大人なノワール作品でした。
やっぱりジョニー・トー印は良い作品が多いですな。
≪点数≫
7点
(14.03.22鑑賞)

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