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No.926 『すーちゃん まいちゃん さわ子さん』
No926 『すーちゃん まいちゃん さわ子さん』

2012年制作 邦
監督:御法川 修

≪キャッチコピー≫
『結婚しなくていいですか。』

≪ストーリー≫
すーちゃん(柴咲コウ)、まいちゃん(真木よう子)、さわ子さん(寺島しのぶ)の3人は、以前同じアルバイト先で働いていた。
出会ってから10年以上がたった今も年齢や職業が異なる彼女たちの友情は変わらず、時間を見つけては集まっている。
だが、一見平和に暮らしているように見える彼女たちも、それぞれ悩みや不安を抱えていて……。

≪感想≫
かもめ食堂」「めがね」「マザーウォーター」等々を輩出している株式会社スールキートス作品。
スールキートス配給の作品はいわゆるゆるーいテイストが売り。
本作もその空気感はしっかりと醸し出していました。
お得意の美味しそうなご飯描写も健在でした。

さて本作について・・・。
んんーーーーー・・・何だろうなぁ・・・もやもやもやもや。

先に挙げた「かもめ食堂」や「めがね」等は、どんなものでも全てを肯定した世界観。
毎日の中で、身の回りにあるささいな事柄を小さな幸せとして受け止める。
どんな事でも、「まぁ、良いんじゃないか」的にね。
もちろんその生活、世界観にリアリティは全くないのですが、これはこれでフィクションと捉えたら
とても良きこと、暖かいなぁなんて思ったり。

それに比べて本作。
日々起こる小さな嫌な事を事細かに拾って描く。
一人でいる事の寂しさ、職場での嫌な事、家庭での空しさ。
今まで生きてきた事に疑問を感じる、どこか今までの自分に自信を持てない女性像。
そういう嫌な事のつるべ打ちで・・・。
最後の最後までずーーーーっとチクチクするんですよね。
きっと本当の生活の中では、ささいな幸せもあるはずでしょ!?
こんなに嫌な事ばっかりじゃないでしょ!?
もちろん共感できるシーンも多々あるんですよ。
と言うか一つ一つを見るだけなら、あるあるなんて思うシーンばっかり。
ただ、そういった事だけを立て続けに描かれるとなんか嫌な気分になっちゃったんですよね・・・。
敢えて、それこそマッチポンプ的に不幸せな思考に向かっているような気がして。
ちょっと自虐的と言うかネガティブに見えてしまいました。

物語の最後の最後で
「それでも毎日は素晴らしい。少しずつ少しずつ・・・。」
的なメッセージを流して温かい雰囲気で終わったのですが、なんか腑に落ちない。
その想いに至るまでの過程がしっかり描かれていなかったし、無理矢理すぎる気もしたし。

基本的にはこういう人達って女性のみならず男性も多いと思うんです。
少なからず自分にも当てはまる部分もあったりするんです。
ただ本作でのそういう事ばっかり起こっている風な描き方があまりピンとこなかったんですよね。

言いたい事も分かります。
キャスティングも素晴らしかったです。
ただ構成、描き方に違和感があったおかげで非常にもったいない作品になってしまいました。

何だかなぁ・・・。
本作は30代独身女性と言う限られたゾーンの方向けに作られたっぽい作品なのでは。
観た人の感想が聞きたいものです。

しっかし、本作に出てくる男どもはクズばっかりでしたね!!
染谷将太君演じるバイトの後輩以外は本当にヤナ奴ばっかりでした。
特にすーちゃんが働くカフェのマネージャー(井浦新)さん。
あれはいかん!!いかんぞーーー!!

本作は益田ミリさんの同名漫画シリーズを映画化。
実は、僕は「オレの宇宙はまだまだ遠い」と言う本シリーズのスピンオフ的作品を読んだことがありまして。
本シリーズの男版と言った感じで似たテイストの作品でしたが、とても良い作品でしたよ。


≪点数≫
  3点
                                           (14.03.09鑑賞)



こちら原作漫画。


こちらは「オレの宇宙はまだまだ遠い」。
男版すーちゃん。
もちろんすーちゃんもちょっとだけ出ていました。

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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
No.925 『スター・トレック イントゥ・ダークネス』
No925 『スター・トレック イントゥ・ダークネス』

2013年制作 米
監督:J・J・エイブラムス

≪キャッチコピー≫
『人類最大の弱点は、愛だ。』

≪ストーリー≫
西暦2259年、カーク(クリス・パイン)が指揮するUSSエンタープライズは、未知の惑星の探索中に巨大な地殻変動に遭遇。
彼は深刻なルール違反を犯してまで原住民と副長スポック(ザカリー・クイント)を救おうと試みるが、地球に戻ると船長を解任されてしまう。
ちょうど同じ頃、ロンドンの宇宙艦隊データ基地が何者かによって破壊され……。

≪感想≫
大人気「スター・トレック」シリーズ最新作。
監督をJ・J・エイブラムスに迎えたリブート作品第二弾。

先日、前作を観て意外な面白さに大満足した訳ですが、さて本作・・・。
やっぱり楽しいこのシリーズ!!

おそらく前作の成功もあったおかげで制作金も結構UPしたのでしょう。
映像が格段にスケールアップしていました。
宇宙での戦闘シーンやエンタープライズ号でのアクションシーン。
観ていてとってもアガる。
本シリーズは映画館で観たら面白さも倍増するタイプっぽい。
うーーーん・・・もったいない事したなぁ。

愛すべきキャラクター達。
前作のレビューでも書きましたが、本シリーズは各キャラクターの描き方がとっても
巧いんですよね。
それぞれが立っていて素敵なキャラクター達で。
しかも本作は、前作での積み上げがあるのでさらにキャラの魅力が立っていたんです。
みんなが良い具合に見せ場があって活躍してくれる。
本作ではサイモン・ペッグ演じるスコッティが大活躍。
サイモン・ペッグは大好きな役者さんなので嬉しかったり。

あと本シリーズの見所の一つとしてスポックの人間的な成長も描かれていますね。
どんどん人間的情みたいなものを覚えていくあたり、そしてカーク船長との友情を育んだり
ウフーラとの恋愛事情等々、本作でも良い感じで描かれていました。

そしてそして。
本作の陰の主役と言っていい、敵役カーン。
カーンを演じたベネディクト・カンバーバッチは理知的でクールな役を見事に怪演されていました。
初めて見ましたが、そりゃファンは増えるわなぁ・・・。

物語について。
前作のレビューの時にもう少しクライマックスに味付けをなんて書きましたが、
本作は見事に修正されていて。
最後の最後まで見所を作ってくれていて、テンションが落ちることなく鑑賞。
良いですねぇ・・・。

本シリーズ(特に本作)を観ていると大好き「ワイルド・スピード」シリーズを思い出すんですよね。
何でしょう。
ストーリーに粗は見受けられたりするんだけど、観ている時には全然気にならなくって。
ストーリー、映像に勢いがあって、ツッコミ所なんて気にならずに見入ってしまう。
特に本作は前作にも増して勢いがあったからかな。

前作よりも作りもストーリーもキャラクターもパワーアップして楽しませてくれた本作。
続編はもちろん作られるんですよね!?
よろしくお願いしまっす!!


≪点数≫
  9点
                                           (14.03.09鑑賞)


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映画 | 08:00:00 | トラックバック(1) | コメント(6)
No.924 『スター・トレック』
No924 『スター・トレック』

2009年制作 米
監督:J・J・エイブラムス

≪キャッチコピー≫
『なぜ挑むのか』

≪ストーリー≫
ジェームズ・T・カーク(クリス・パイン)が宇宙艦隊に入隊して3年。
USSエンタープライズに乗ることに成功したカークだったが、
船内のトラブルメーカーになってしまう。
それが気に入らないスポック(ザカリー・クイント)は、カークを船から追い出そうとするが……。

≪感想≫
スター・トレックと言えば誰もが一度は聞いたことがあるであろうSFテレビドラマシリーズ。
1966年の放映開始以来、5本のテレビシリーズ、12本の映画、1本のアニメシリーズが作られているんだって。
僕はもちろんドラマも観たことが無いし、誰が誰やらわからない。
昔、少年ジャンプで連載していた「Dr.スランプ アラレちゃん」でスポック君と言うキャラが出てきて、
その存在を知ったくらいの浅い知識。
そんな昔の作品、伝統ある作品を「クローバーフィールド/HAKAISHA」や
SUPER8/スーパーエイト」のJ・J・エイブラムスが監督でリブート作品として映画化。
最近、続編も出たので満を持して鑑賞しました。

おぉーーー、意外に面白ーーーい!!
基本的に僕が持っていたイメージはあまり宜しくなかったんですよね。
「どうせ、粗挽きのストーリーで派手にドンパチやっているだけの作品なんでしょ。」
的な・・・。
とにかくハードルが低く設定していまして。
いざ鑑賞すると、その低いハードルをかるーく飛び越えてくれました!!

まず人物描写。
エンタープライズ号の乗組員たち。
各人キャラクターが立っていてとても良い感じ。
船長のカークとスポックの凸凹コンビ。
この二人が仲が悪くも次第に息を合わせて敵に立ち向かっていく。
この良質なバディムービー感でテンションアガリまくり。
船医のレナード・マッコイや通信士のウフーラ。
他にも転送係のスコットや操舵士のスールー、ロシア人のチェホフ。
彼らも地味ながらしっかりとキャラクターに色付けされていてとても好感触。
僕的にはチェホフの口調やキャラクターがツボだったなぁ・・・。
ここら辺の乗組員たちはそれぞれ活躍の場が与えられていて、
「おっ、こいつはこういう性格なんだな。」
って分かりやすい作りになっていて。
そして乗組員以外にもイケているキャラクターはたっくさん。
本作の世界観は、「スター・ウォーズ」的な世界観。
異星人と地球人が同居する世界。
なのでいかにも宇宙人的なフォルムのキャラが数々画面に映り込む。
スコットと一緒にいた、ちびちゃん異星人がまたブサ可愛くってね。
「スター・ウォーズ」のイウォークを彷彿させるフォルムでした。
とにかく各キャラクターが活きていて、とても好印象。

ストーリーについて。
ツッコミ所も無い事も無いのですが、基本的には勢いで押し切られた感じ。
後々、ツッコミ所を見つけたんですが、観ている時は全然気になりませんでした。
辻褄も大まかにはしっかり作られていたので楽しく鑑賞。
一つ不満を言うなら、クライマックスをもう少し味付けして欲しかったかな。
ちょっと物足りない気もしました。

総括。
「スター・トレック」シリーズ初心者の僕にも大満足の作品。
どんどん続編を作って新たにシリーズ化して欲しいです!!


≪点数≫
  8点
                                           (14.03.08鑑賞)


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映画 | 08:00:00 | トラックバック(1) | コメント(4)
No.923 『クラウド アトラス』
No923 『クラウド アトラス』

2012年制作 米
監督:ラナ・ウォシャウスキー, トム・ティクヴァ, アンディ・ウォシャウスキー

≪キャッチコピー≫
『いま、<人生の謎>が解けようとしている。』

≪ストーリー≫
1849年、太平洋諸島。若き弁護士に治療を施すドクター・ヘンリー・グース(トム・ハンクス)だったが、その目は邪悪な光をたたえていた。
1973年のサンフランシスコ。
原子力発電所の従業員アイザック・スミス(トム・ハンクス)は、取材に来た記者のルイサ(ハル・ベリー)と恋に落ちる。
そして、地球崩壊後106度目の冬。
ザックリー(トム・ハンクス)の村に進化した人間コミュニティーのメロニム(ハル・ベリー)がやって来て……。

≪感想≫
物凄い傑作を観せつけられました。

一つの映画で流れる6つのストーリー。
ただそれはやっぱり一つの物語な訳で。
壮大な世界観。
こりゃすごい作品だなぁ・・・。

ストーリーは6つ。(パンフより)
① 1849年 南太平洋諸島 数奇な航海物語 
② 1936年 イギリス 幻の名曲の誕生秘話
③ 1973年 カリフォルニア 原子力発電所の恐るべき陰謀
④ 2012年 イギリス 平凡な編集者の類希な冒険
⑤ 2144年 ネオソウル クローン少女の革命
⑥ 2321年 ハワイ 崩壊後の地球の行方 

6つのストーリーがテンポよくランダムに流れていく。
序盤は、それぞれの物語を整理するのに大変でしたが、そこは監督の手腕でしょうか
しばらくしたら、ある程度物語も見え始め、グイと引き寄せられる。

本作のテーマは輪廻転生。
その時代で生命は失っても、魂は生き続け次の時代へ受け継がれる。
物語の中で
「命は自分のものではない。子宮から墓場まで、人は他者とつながる。
過去も現在も、すべての罪が、あらゆる善意が、未来を作る。」
というセリフがありました。
僕は生まれ変わりというシステムと言うか考え方にはイマイチピンとこないのですが、
この言葉には凄く惹かれまして。
自分の行動や考え、意志は何かを通して未来へと繋がっていく。
良くも悪くも形を変えながら。
日常の中で常にその意識を持っている訳ではありませんが、時折ふと思ったりするんですよね。
楽しく生きるためのバランスとりみたいな。

本作、色んな人の感想にも書かれていましたが、手塚治虫の名作「火の鳥」を
思い出させますよね。
一人の役者が、姿を変えて色々な場所で登場するシステム(スターシステム)だったり、
過去の業(カルマ)や善意が未来に受け継がれる設定だったり。
あれもメチャクチャ壮大な世界感でしたからねぇ・・・。

先に挙げたそれぞれのエピソード。
全てが分かりやすく繋がっているかと言うと実はそうでもないんです。
例えば似たようなテーマで以前観たエンタメ邦画の「フィッシュストーリー」。
あれも僕は大好きなんですが、「フィッシュストーリー」のような直接的な未来への繋がりではなく
本作はうっすら繋がっていて、それでいてとても深く繋がっていて。
これはこれで、ズシリとくる作りで巧いなぁと思ったり。

本作の監督は「マトリックス」シリーズのウォシャウスキー兄妹。
なるほど「マトリックス」を彷彿とさせる映像も多々あって、視覚的にも楽しめました。
②で二人の青年が部屋中の陶器を壊したりするシーンでのスローモーションの使い方だったり。
⑤の近未来の世界観、アクションはまさに「マトリックス」的な世界観だったり。
⑥もその近未来と太古をミックスしたような描き方は見た目的にも良い感じ。

そして本作、一人の役者さんが色々な役どころで色々なストーリーに登場する。
例えばトム・ハンクス。
ある時代では子悪党のお医者さん。
ある時代では作家さん、博士、映画俳優等々。
それらを観るのも本作の楽しみ方の一つ。
エンドロールで主要俳優さんの登場シーンが流れるのですが
「えっ!?こんな姿で出ていたの!?」
って思う事間違いなし(笑)

とにもかくにも観た後、しばらくぼーっと物思い。
正直、全てに納得したわけでは無いんです。
もう一回観たら、点数がもっともっと上がると思うんです。
ただ現時点でも、凄い作品を観たなぁって思えた大傑作でした!!


≪点数≫
  10点
                                           (14.03.08鑑賞)


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No.922 『オブリビオン』
No922 『オブリビオン』

2013年制作 米
監督:ジョセフ・コシンスキー

≪キャッチコピー≫
『何故、彼は人類のいない地球に残されたのか――?』

≪ストーリー≫
エイリアン“スカヴ”の侵略を食い止めたものの、その戦いによって地球が半壊してから60年。
生き残った者たちがほかの惑星へと移住してしまった中、ジャック・ハーパー(トム・クルーズ)
だけが地球に残って上空から偵察していた。
パトロールに向かっていた彼は、誰一人として生存しているわけがないエリアで
何者かの襲撃を受けてしまう。
混乱するジャックの前に現れたのは、ビーチ(モーガン・フリーマン)という謎の男。
彼との遭遇を機に、ジャックは地球、人類、そして自身の運命を担う冒険に出ることに。

≪感想≫
相変わらずの大活躍トム・クルーズ主演のSF近未来作品。

トム・クルーズと言えば最近観た「アウトロー」。
なかなか良い作品でしたね。
基本、トム・クルーズの作品は、
「トム・クルーズがトム・クルーズであれば良い!!」
みたいな所があって、一つのジャンルとして観ている部分もあるんですよね。
本作ももれなくトム・クルーズ作品でしたよ(笑)
アクションもカッコいいし、風体もカッコいいしね。

さてさて。
作風は近未来で荒廃した地球。
最近観た「エリジウム」を思い出したり。
クローン的なお話で言うと以前観た「月に囚われた男」を思い出したり。
マトリックス」シリーズを思い出したり。
等々・・・。
色々思い出して既視感たっぷりの本作ですが。
これはこれで悪くなく楽しめる世界観がありました。

例えば、登場するメカ類。
敵のドローン機はガンダムのボールを思わせる出で立ちで、可愛らしいんだけど
人間を木端微塵にしてしまう武器を備えていて、迫力抜群で。
ジャックが操縦するバトルシップのデザインもいかにも近未来っぽくてカッコ良かったです。
バトルシップとドローンの攻防戦はスピーディーで見応えがあり、
デカい画面で観たかったなぁなんて思ったり。

俳優さん達について。
トム・クルーズももちろん良かったのですが、ヒロインのオルガ・キュリレンコが
めちゃくちゃ素敵でしたね。
彼女は「薬指の標本」を観た時に綺麗な方だなぁと思ったのですが、本作も
もれなく素敵でしたねぇ。

全体的には、先に書いたように既視感たっぷりの作品だったので、メチャクチャあがる事は
ありませんでしたが、トム・クルーズ作品としては申し分ないし、ストーリーも飽きさせない展開で
最後まで楽しんで観る事ができました。


≪点数≫
  6点
                                           (14.03.07鑑賞)


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No.921 『グスコーブドリの伝記』
No921 『グスコーブドリの伝記』

2012年制作 邦
監督:杉井 ギサブロー

≪キャッチコピー≫
『「ボクにも、できることがきっとある。」』

≪ストーリー≫
イーハトーヴの森で家族と暮らしていたグスコーブドリは、
森を直撃した冷害のせいで両親と妹を一度に亡くしてしまう。
たった一人残された彼は懸命に働き、長じて火山局で働き始めるが、
またしても大規模な冷害が発生する。
かつての惨事を二度と繰り返さないようにするため、
グスコーブドリは自分の身を呈して冷害の被害を防ごうとする。

≪感想≫
誰もが知っている、文豪であり詩人である宮沢賢治の同名短編童話をアニメ映画化。
恥ずかしながら私、宮沢賢治作品は殆んどと言っていいほど読んだことが無くって・・・。
かろうじて「雨ニモマケズ・・・」を知っている程度。(作品ではないか)
あとは「銀河鉄道の夜」や「セロ弾きのゴーシュ」は名前だけ聞いたことがある程度。
ほんと、お恥ずかしい・・・。

そんな無知な僕がまずは映画から入ってみようと鑑賞。

・・・ピンと来ないなぁ・・・。

良かった所。
キャラクターのフォルムや映る画はとても良かったです。
本作の登場人物は全て人型のネコに置き換えて描いている。
物語が物語だけに、こういう擬人化と言うか、少しファンタジックに描いてくれた方が
入り込みやすかったです。
子どもに戻って観ているかのような感覚。
暖かい風景、穏やかな風景。
とても綺麗で素敵でした。
後半の都会のような近未来のような世界観も◎。
飛行船みたいなメカも見ていて気持ち良かったしね。

良かった所はこのぐらい。
簡単に言うと、画はとても良かったです。

さぁ、ここからあまり良くなかった所。
全体的にストーリーの伝え方がイマイチだったかなと。
まず肝心の主役であるグスコーブドリのキャラクター。
ものすごーーーーく、一定の温度で描かれているので感情の機微が全く分からない。
作品内で数年間は経過していて、少年から青年ぐらいまで成長しているだろうに、
声もトーンも変わらないし性格の変化も見られない。
ずっとグスコーブドリはグスコーブドリのまんま。
この主役が、本作の一番の肝であるはずなのに上手に描き切れていない。
何だかなぁと。
そういう事もあって、物語が盛り上がらないまんま、いつの間にか終わっちゃったんですよね。

本作のテーマは恐らく「自己犠牲」。
グスコーブドリは最後に自分を犠牲にして世界を他者を救う事になるのですが、
そこまでの過程がピンとこなくって。
一応、その前に両親がグスコーブドリら兄妹のために自らを犠牲にするようなシーンも
あったのですが、しっかりとそういう風に伝えていないためニュアンスで
感じ取るしかできなかったんですよね。

とにかくこのグスコーブドリの性格に一切共感できなかったんです。
否定とかではなく、分からないと言った感じ。

本作はテーマ的に凄い良い作品だと思うんです。
それこそ「雨ニモマケズ・・・」的なね。
無償の愛と言うか日々への感謝と言うか。
慈愛の精神とはなんぞやみたいな。

そんな暖かなテーマをこんな無味的な伝え方しちゃって。
もったいないよなぁ・・・。

残念無念な作品でした。
原作を知っている人はどう観たのでしょうか。
気になりますねぇ・・・。


≪点数≫
  3点
                                           (14.03.02鑑賞)


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No.920 『セルフィッシュ・サマー』
No920 『セルフィッシュ・サマー』

2013年制作 米
監督:デヴィッド・ゴードン・グリーン

≪キャッチコピー≫
『 - 』

≪ストーリー≫
1987年、テキサスの森で大火災が発生。
翌年、町から遠く離れた森の中の破損した道路を修復するため、中年のアルビンと、
彼が雇った恋人の弟である若者ランスは、週末以外は毎晩テントを張ってそこに泊まりながら、
道路沿いに旅を続ける。
真面目だが怒りやすいアルビンとマイペースでおとなしいランスは当初そりが合わなかったが、
旅を通じて身の上を明かしたり大火災の被害を知るなどしていくうち、少しずつ気持ちは動き……。

≪感想≫
アメリカ・テキサスで起こった大きな山火事。
その後の後処理のために道路にセンターラインを引く仕事をしているアルヴィンとランス。
アルヴィンはランスのお姉ちゃんの彼氏。
二人は未来の兄弟っつー訳で。

ただ二人の性格は全然違っていて。
アルヴィンは生真面目で孤独を愛する偏屈な男。
一方のランスは女好きのいわゆるチャラ付いた男。

そんな二人が最初から仲良くやる訳でなく・・・。
付かず離れずの微妙な関係。
微妙な空気。

だいぶ前に観た「キッチン・ストーリー」を思い出しました。
切な面白い感じかな。

そして本作の魅力の一つに挙げられるのが大自然。
山火事後の風景は何とも切ないですが、広がる風景の中で二人ポツリと仕事をしている
映像を観ると穏やかな気持ちになったりして。
基本、流れるお話、出来事はさほど起承転結がある訳ではないんです。
もちろん本人たちの中では大きな事なんだけど。
これがこのドデカイ自然の中で映し出されると本当にちっぽけな事に感じて。
そのちっぽけな事もとても愛しく感じたり。

基本二人しか出てこないし、先に書いたように大した事件が起こるわけでも無いから
結構ぼーーんやり眺めている感じでした。

大絶賛でもなけりゃあ大批判でもない。
メチャクチャおススメするわけでもなけりゃあ、しないわけでもない。

そんな作品。
そんな内容。
そんな空気感。
・・・。
映画の内容と感想がマッチしているなぁ・・・。


≪点数≫
  5点
                                           (14.03.01鑑賞)

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No.919 『キック・アス/ジャスティス・フォーエバー』
No919 『キック・アスジャスティス・フォーエバー』

2013年制作 英
監督:ジェフ・ワドロウ

≪キャッチコピー≫
『正義は永遠だ!!』

≪ストーリー≫
キック・アスことデイヴ(アーロン・テイラー=ジョンソン)と、ヒット・ガールの
ミンディ(クロエ・グレース・モレッツ)は普通の日々を送っていた。
ところがそんなある日、デイヴは元ギャングで運動家の
スターズ・アンド・ストライプス大佐(ジム・キャリー)とスーパーヒーロー軍団
“ジャスティス・フォーエバー”を結成。
そこへ、レッド・ミスト(クリストファー・ミンツ=プラッセ)が父親を殺害された
恨みを晴らそうと、刺客と共に乗り込んできて……。

≪感想≫
大大大好きキック・アスの待望の続編。
前作「キック・アス」を始めて観て、ヒット・ガールの魅力に心を打ち抜かれた私。
そのアクション・ルック・キャラクターにやられてしまった私。
You Tubeでヒット・ガールのアクションシーンだけのPVを探して山ほどみてきた私。
続編制作が決定したその瞬間から首をながーーーーーくして待っておりました。

まずは映画全体についてをば。

演出について。
本シリーズはどぎついバイオレンス描写や下ネタ満載な作品。
前作のレビューにて、そのバイオレンス描写にエグいんだけどイケていると表現しましたが、
本作は、そういう描写がエグいで止まってしまって、ちょっとウっとなるシーンが多かったです。
下ネタもちょっと品がなさすぎるというか、僕的ボーダーラインを軽く越えてきたので
顔をしかめながら観たり。

ストーリーも全体的に荒っぽくて入り込めない。
例えばミンディ(ヒット・ガール)が素直に普通の女の子に戻るくだりはイマイチピンとこないし、
例えばデイブ(キック・アス)も同様。
そこら辺が説明不足で、ころころ心変わりされてもねぇ。
デイブのお父さんが亡くなるくだりも、イマイチ乗れないし。
展開を丁寧に描いていないせいか入り込めなかったんですよね。
それが先に書いた演出と相まって、
「うーーーん、なんだかなぁ・・・・。」
みたいな。

キャラについては、前作のアイツやアイツ、いろいろ出てきて嬉しかったり。
ニューキャラもたくさん登場してワクワクドキドキ。
これまたただねぇ・・・。
たくさん出てきたニューキャラ達もイマイチ活かしきれていなかったんです。
もっと各キャラが立っていたら楽しかったのになって。

その他諸々・・・。
全体的に期待していたほどの作品じゃなかったかなぁと。
しかもちょっと怒り、不快にすら感じたりしたもので・・・。

とまぁ全体的に悪評をつらつらり。

ただね・・・。

そんな悪評を一気に吹っ飛ばしてくれる存在が!!

それは・・・・みんな大好きヒット・ガール!!
やっぱりヒット・ガール=ミンディ=クロエ・グレース・モレッツ、最高です!!
どんなに納得いかないシーンのあとでも、どぎつい下ネタを聞いたあとでも、彼女が画面に
写ったらもうどうでも良い!!
彼女が出てくるシーンはもれなく素敵でもれなくカッコ良かったです!!
アクションも確かに1作目に比べると少し見劣りするけど、これはこれでいぃーんです!!
終盤のカーアクションシーンやクライマックスのマザー・ロシアとの格闘シーン。
観ているこっちもテンションアガリまくりなわけで。
それまでが例え0点でも、ヒットガールを見たら1万点!!
みたいな。

実は他にも良かった点もありました。
続々出てくるキャラの中で、主要キャラのマザー・ロシアとマザー・ファッカーは
しっかりとキャラ付けができていて、良い味出していました。
マザー・ファッカー(クリストファー・ミンツ=プラッセ)の悪役キャラは残忍で
嫌なヤツだけど、どこか嫌いになれなかったり。
マザー・ロシアの神取忍ばりの肉体、アクションはヒットガールの相手としては申し分ない。
クライマックスシーンの正義の軍団VS悪の軍団の構図は見ていてテンションが上がったりもしました。

まぁ不出来な部分がほとんどだったのですが、好きな部分もこのようにあった訳で。
そしてと・に・か・く。
ヒット・ガール=ミンディ=クロエ・グレース・モレッツを見れただけでも最高な訳で。

これは最高得点をあげない訳にはいかないでしょう。
1作目を観てヒット・ガールのファンになった皆さん。
おススメです!!

いつもの余談。
ちょいと調べてみると本作、なんと3部作の予定なんですって!!
いやったーーーー!!
楽しみーーーーー!!

ただ本作、アメリカでは興収的に芳しくなかったらしい。
頓挫しないか心配です。

お願いだから続編を!!
そして願わくば、マシュー・ボーンが再度、監督を!!


≪点数≫
  10点
                                           (14.02.27鑑賞)

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映画 | 08:00:00 | トラックバック(2) | コメント(6)
No.918 『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命』
No918 『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命』

2012年制作 米
監督:デレク・シアンフランス

≪キャッチコピー≫
『それは、愛か罪か――』

≪ストーリー≫
天才ライダーのルーク(ライアン・ゴズリング)は移動遊園地でバイクショーを行う
刹那的な日々を送っていたある日、元恋人ロミーナ(エヴァ・メンデス)と再会。
彼女がルークとの子どもを内緒で生んでいたことを知ると、二人の生活のために
バイクテクニックを生かして銀行強盗をするようになる。
ある日銀行を襲撃したルークは逃走する際、昇進を目指す野心的な新米警官
エイヴリー(ブラッドリー・クーパー)に追い込まれるが……。

≪感想≫
出てくる俳優たちのカッコ良さに感服。
本作、まず3つのパートに物語が分かれていて。

第1幕、ルークの章。
やっぱりルークを演じたライアン・ゴズリング力でしょう。
天才ライダーでならず者。
以前観た「ドライブ」のドライバーを彷彿とさせるクールさ。
めちゃくちゃカッコ良かったです。
銀行強盗している時の恫喝シーンには
「こんなの、ライアン・ゴズリングじゃないやい!!もっとクールにこなしてくれよ!!」
なんて思っちゃったり(苦笑)。
ただ、その後のバイク疾走シーンや、冒頭のショータイムへ向かう背中。
やっぱり、これぞライアン・ゴズリング。
良いですねぇ・・・。

第2幕、エイブリーの章。
本章の主役はブラッドリー・クーパー。
最近良く観るなぁ。
ハング・オーバー」シリーズや「アメリカン・ハッスル」。
前に観た4作品に比べて、キャラが少し弱かったかな。
ただ、正義に揺れる警官を熱演されていました。
本章で出てくるレイ・リオッタ。
相変わらずのわるーーーーい感じ。
そしてこわーーーーーい感じ。
目を合わしただけで震え上がるわ・・・・。

第3幕、AJとジェイソンの章。
ジェイソンを演じたデイン・デハーン。
以前観た「クロニクル」に出ていた俳優さん。
かれはこういう繊細な役をさせたら上手いですね。
今後も見逃せない俳優さんです。

他にもルークの奥さんを演じたエヴァ・メンデスやルークの相棒を演じた
ベン・メンデルスゾーン等々。
みんないい味出していました。

さてストーリーについて。
本作に流れるテーマの一つに、
性格は血から生まれるのか、
それとも環境から生まれるのか。
エイブリーの息子AJは環境から作られて。
ルークの息子ジェイソンは血から作られて。
どちらも思春期ならではのはねっかえり方。
血・環境、どちらからも受け継がれて彼らは成長していくのでしょう。
AJのお話は中途半端で終わってしまいましたが、ジェイソンは希望の光が射す終わり方。
少し物悲しいけどグッときました。

ストーリーは少し重めで長尺ですが、とても良い作品でした。


≪点数≫
  8点
                                           (14.02.23鑑賞)


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No.917 『エリジウム』
No917 『エリジウム』

2013年制作 米
監督:ニール・ブロムカンプ

≪キャッチコピー≫
『彼の余命は、あと5日――。』

≪ストーリー≫
2154年。
スペースコロニー“エリジウム”で生活する富裕層はパーフェクトな居住空間で過ごす一方、
荒廃した地球に暮らす貧困層はひどい搾取に苦しんでいた。
エリジウム政府高官のローズ(ジョディ・フォスター)が地球の人間を消そうと動く中、
地球で暮らすマックス(マット・デイモン)はエリジウムに潜入することを決意。
残り5日しかない寿命を懸けて戦いに挑む。

≪感想≫
傑作「第9地区」を撮ったニール・ブロムカンプ監督待望の最新作!!

やっぱり上手、この監督。

ファーストシーン。
荒廃した都市が映し出される。
「第9地区」を彷彿とさせる世界観。
ワクワクワク。

そっから怒涛の展開。
マックスは自分の病気を治すため楽園エリジウムへ行くため奔走する。
良いですねぇー!!

本作何が良かったってまず出てくるメカたち。
マックスが装備するレトロな大リーグ強制ギプス的な装着物は置いといて・・・。
敵キャラが使う武器や未来の電子銃みたいなものがイケていたねー。
電気ビリビリ的な光線銃や、着弾したら爆発する武器。
電磁シールドみたいなものもありましたねー。
こういうアイテムは観ていてアガリまくりましたよ。

そしてそれらの武器を駆使したアクションシーン。
これも監督の技量だと思うのですが、映し方がカッコ良かったんですよね。
ド派手なアクションをしているという訳ではないと思いますが、撮り方、カット割り、CGが見事に
調和していて、超イケていて。
アクションに関しては見応え抜群でしたね。

あとね。
本作、色んな登場人物がいて、関係が結構複雑に入り組んでいるんです。
ただ、その入り組んだ人間関係も結構スッキリ描いてくれている。
これまた監督の技量なのかなと。
巧みな方だなと。

ただ、全体的に粗っぽくて前作「第9地区」に比べると緻密さと言うか衝撃度が減ったかなと。
さっきスッキリ描いてくれていると書いていますが、実はストーリー的には粗いんですよね。
ツッコミ所も意外に多くって。
スッキリ描いているから観ている時は全然気にならなかったりするのですが、鑑賞後に、
「あれ?ちょっと脚本が甘いかも。」
みたいな。
そこはちょっと気になったかな。

「第9地区」が売れて、製作費に関して本作は劇的に上がったと思うんです。
それこそ映像に関しては前作にも勝って凄かったですもん。
出演されている俳優さんも豪華と言うか名のある方々でしたもん。
やなとこ、と言うか気になるところも多々ありましたが、全体的には見応えバッチリの良作でした。
やっぱりこの監督は良い作品を撮ってくれるので新作が楽しみな監督の一人です。

いつもの余談。
本作、日本文化をリスペクトしているような演出が多々見受けられました。
手裏剣だったり刀だったり桜だったり。
ギレルモ・デル・トロしかり日本好きな監督さんは良い作品を撮ってくれますねぇ(笑)


≪点数≫
  8点
                                           (14.02.22鑑賞)


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No.916 『SUSHI GIRL』
No916 『SUSHI GIRL』

2012年制作 米
監督:カーン・サクストン

≪キャッチコピー≫
『ハラニイチモツ、オアリノヨウデ』

≪ストーリー≫
6年間刑務所で服役していたフィッシュ(ノア・ハサウェイ)は、出所した晩にかつての
仕事仲間4人に出迎えられ、パーティーに招待される。
ディナーテーブルには美しい裸の女性が横たわり、すしが盛られていた。
だが出所祝いの目的は、6年前の強奪事件で行方不明になっているダイヤのことを
聞き出すためで、4人の男たちはフィッシュを拷問するも、フィッシュはわからないの
一点張りで……。

≪感想≫
大好きギャング作品。

過去にダイヤ強盗をした男たちが1人の出所に再び集まり、裏切者を炙り出すという物語。

これまた大好きタランティーノ監督の「レザボア・ドッグス」を思い出しました。
ワンシチュエーションで仲間内のだべり合いと言うか腹の探り合いと言うか。
たしか「レザボア・ドッグス」もそんな作品でしたよね。

そんな似たテイストの作品ならば
「面白くない訳がない!!」
なんて鑑賞しましたが・・・。
テイストだけで終わってしまった感じかなぁ・・・。

まず、先に良い所をば。
一つ目は拷問の残酷さ。
基本的に残酷描写はあまり得意じゃないのですが、本作の拷問シーンは
思わず目を背けたくなるようなシーンが結構あって(褒め言葉ね)。
特にお箸を膝に刺すシーンや歯をペンチで抜くシーンは嫌だったなぁ・・・(褒め言葉)。

二つ目は懐かしのあの人やあの人の登場。
本作、どっかで見たことあるなぁ的な役者さんが何人かいて。
まず、大人気「スター・ウォーズ」のルーク・スカイウォーカー演じたマーク・ハミル。
ひっさしぶりに観ましたねぇ。
次に、「インディペンデンス・デイ」にて、特攻親父の息子を演じていたジェームズ・デュヴァル。
これまたひっさしぶりに観ましたねぇ。
こんなに老け込んじゃったのかなんて。

良い所はこんぐらいかな。

あとはそこまでグッと来なかったんですよね。
大オチは、まぁ面白い展開なんですが、イマイチ納得できなくって。
オチを話すと、結局は女体盛りをされていた女性の復讐劇だった訳ですが、
復讐するならもっと良い方法があったんじゃないのかななんて思ったり。
そして強盗団それぞれのキャラクターは良い具合に立ってはいたのですが、
すこーし物足りなくって。
ボスみたいな男の演技もクサすぎてクサすぎて、イマイチのれなかったり。

雰囲気や設定は面白そうな作品だけに惜しいなぁって。
ドンマイドンマイ。

お暇な時間があれば。
タランティーノテイストがお好き。
なんてお方は観てはいかがでしょうか。


≪点数≫
  6点
                                           (14.02.22鑑賞)


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No.915 『テッド』
No915 『テッド』

2012年制作 米
監督:セス・マクファーレン

≪キャッチコピー≫
『世界一ダメなテディベア、出没。』

≪ストーリー≫
いじめられっ子からも無視される孤独なジョンは、クリスマスプレゼントとして贈られた
テディベアと友人になれるように祈る。
彼の願いが通じたのか、テディベアに魂が宿り、ジョンにとって唯一無二の親友テッドとなる。
それから27年の月日が経ち、中年となっても親友同士であるジョン(マーク・ウォールバーグ)と
テッド。
一緒にソファでくつろいでは、マリファナをくゆらし、映画を楽しんでいる彼らにジョンの恋人
ロリー(ミラ・クニス)はあきれ気味。
ジョンに、自分とテッドのどちらかを選べと迫る。

≪感想≫
大人向けの子ども映画。
子どもの頃の気持ちを大人の目線で思い出させてくれる映画。
そんなテイストをどぎつい下ネタで包んだ映画でした。

まずストーリーについて。
これって流れてる会話や行動がお下品なだけで、伝えたい内容はいたってシンプルで
子供向けのストーリーなんですよね。
ただそのお下品なネタはすっごいですよー(苦笑)
※△×□が×□※したり、○■&×に※●□%だったりと兎角、お下劣極まりないのです。

ただね・・・。

そこまで引くことなく観賞できたんです。
その理由はやっぱり主役のテッド力。
このテッドの容姿、風貌が絶妙にかわいいんですよね。
いや、かわいくはないか・・・。
良い塩梅のブサかわいさで何をやっても、その見た目で中和されていてゲラゲラと笑う事が
できたんです。
やっぱり見た目って大事なんだななんて思ったり。
ジョンとの格闘シーンもありましたが、よくできていましたねー。
リアリティ抜群で本当にケンカをしているよう。
このケンカのシーンはちょっとすげぇなと思いました。
こういった見た目のディテールは丁寧にできていてクマのぬいぐるみが喋るという奇天烈な
展開にも違和感なく見る事ができました。

主人公のジョンは親友のテッドに依存して大人になりきれなかったり。
恋人のローリーにテッドと仲良くなりすぎるのも良いけどちゃんと自立しなきゃ
なんて言われるもどっちつかずのやさ男。
愛想を尽かされるも結局、最後は周りの人の寛容力や優しさに助けられる。
多少の甘やかされ感は否めません。
が、ただジョンはテッドもローリーも本当に大好きで大好きで両方とも大事に思っている所も
伺えるので嫌いにはなれなかったり。
甘えているのではなく、甘やかされているのかなって。

なにはともあれ最終的にはジョン、テッド、ローリーと三人仲良く収まる所に収まった訳で。
クライマックスの展開も◎。
ほっこりほくほく。

スタンダードで良質な物語。
ただし下ネタは省きますが・・・(苦笑)

たくさん出てくる小ネタも、楽しく観賞する事ができたのですが、「フラッシュ・ゴードン」や
海外のゴシップネタを知っていればもっともーっと楽しめたんだろうなぁ。


≪点数≫
  8点
                                           (14.02.15鑑賞)


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No.914 『アメリカン・ハッスル』
No914 『アメリカン・ハッスル』

2013年制作 米
監督:デヴィッド・O・ラッセル

≪キャッチコピー≫
『奴らは生き抜くためにウソをつく――』

≪ストーリー≫
詐欺師アーヴィン(クリスチャン・ベイル)と、その相棒で愛人のシドニー(エイミー・アダムス)。
彼らはFBI捜査官リッチー(ブラッドリー・クーパー)に逮捕されるが、無罪放免を条件に
おとり捜査への協力を持ち掛けられる。
それは、架空のアラブ人富豪をダシに、カジノ利権に群がる政治家やマフィアを
一網打尽にするというもの。
アーヴィンとシドニーは、標的のカーマイン市長(ジェレミー・レナー)に近づくが、
二人の仲を嫉妬(しっと)するアーヴィンの妻ロザリン(ジェニファー・ローレンス)が
おとり捜査の邪魔をする。

≪感想≫
第86回アカデミー賞最多10部門ノミネート作品。

これだけ話題に挙がっているので観に行ってみました。

噂にたがわぬ良作でしたよ。

ストーリーは実際にあった事件を基に作られた作品で。
実際にあった事件を作品にしたと言えば昨年のアカデミー作品賞の「アルゴ」もそうでしたね。
ただ「アルゴ」はひりつく緊張感のあるシリアスな作品に対して、本作はどちらかと言うと
コメディタッチで撮られたエンタメ色の強い作品。

まず音楽が良かったなぁー。
古めの時代設定だけあって、昔の名曲が流れたりしてとってもいい感じ。
本作、全体的にテンションが高い印象を受けたんです。
その高テンションの演技や演出、展開に負けず劣らずの音楽。
サントラ欲しくなっちゃったり。

そしてそして。
本作の見所の一つとして挙げられるのが豪華俳優陣。
これまたアカデミー賞ノミネート常連の方々がへんてこな風貌、
一癖も二癖もあるキャラクターを熱演。
お話自体が詐欺=ハッスルのお話なので、見た目からもう胡散臭くってね。
ここら辺は、キャラ立ちや演出も含め巧いですよね。
さて、主要キャラを演じた方々について。
詐欺師アーヴィンを演じたクリスチャン・ベイル。
でっぷり太ったお腹にハゲ散らかした頭髪。
バットマン」シリーズのブルース・ウェイン、「ザ・ファイター」のディッキーを演じた方とは到底
思えない変わりよう。
相変わらずこの人の見た目の変わりようって言ったらすげぇなぁとつくづく尊敬。
キレやすいFBIを演じたブラッドリー・クーパー。
ちりちりパンチパーマで激情型な型破りなキャラクターを熱演。
他にも、アーヴィンの愛人を演じたエイミー・アダムスやリーゼント頭の市長を演じた
ジェレミー・レナーも観て安心のハイ・クオリティ。

あっとそうそう。
ロバート・デ・ニーロも出演されていましたね。
しかもかれもハゲ散らかした怪しいギャング。
彼も見た目から入る役者さんなのでその変わりよう、「凄い」の一言。
とにかくこの方々の演技合戦を観るだけでも一見の価値はあるのではないでしょうか。

ただね・・・。
僕の中で、そんな凄腕の彼ら彼女らをしのいで一際、輝きを見せた方がおられまして・・・。
それはアーヴィンの妻を演じたジェニファー・ローレンス!!
キャラクター的には直情型のすっげえ変な奥さんで、関わりたくない感じ。
顔もそこまで美人だなとは思わない。
だけど凄い魅力的と言うか、この人が出ているシーンは釘付けになっちゃったんですよね。
すてきな女優さんですね。
この方のアカデミー助演女優賞は鉄板ではないでしょうか。
クリスチャン・ベイル、ブラッドリー・クーパーも凄かったですが、その凄さが霞むぐらい、
ジェニファー・ローレンスは飛びぬけていたなぁ・・・。

とまぁ音楽や俳優陣を褒めたりしていますが。

肝心のストーリー。

・・・実は、鑑賞後イマイチスッキリしなかったり。
先に書いた過度の演出、高テンションな空気のせいか、
ラストの展開がガチャガチャっとしていてね。
「ん??これはこういう事だったのか??」
と、ピンと来ない節もあったり。
脳みそフル回転でもう一回観たいなぁ。
もう少し単純に描いてくれるとうれしかったですな。

とにもかくにも今、話題の作品を観る事が出来て大満足。
アカデミー作品賞は難しいかもしれませんが、俳優部門でいくつかは
取るんじゃないかな(特に助演女優賞は鉄板ね)。


≪点数≫
  8点
                                           (14.02.15鑑賞)

[3/3追記]
アカデミー各賞が発表されました。
最多10部門のノミネートがあった本作。
・・・まさかの無冠!!!!!
ありゃりゃ・・・ジェニファー・ローレンスは取ると思ったんだけどなぁ・・・。
残念無念。


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