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No.913 『テルマ&ルイーズ』
No913 『テルマルイーズ』

1991年制作 米
監督:リドリー・スコット

≪キャッチコピー≫
『男たちよホールド・アップ!』

≪ストーリー≫
平凡な主婦テルマが、友人のウェイトレス、ルイーズと共にドライブに出かけた。
途中のドライブインで、テルマが見知らぬ男たちにレイプされそうになった時、
ルイーズは男たちを射殺してしまう。
二人はそのまま銀行強盗をして逃避行に移るが……。

≪感想≫
「男尊女卑からの脱却」

本作に出てくる男どもはとにかく女性を物として扱っているかのごとき振る舞い。

テルマの旦那。
妻を放っては浮気ばかりのダメ亭主。

バーで知り合った男。
女性を暴力で押さえつけようとするクズ男。

逃亡中に出会った自称大学生のJ.D。
優しい男を装って、スキをみて金を奪うダサい奴。

その他、何度も出会うダンプの運転手やテルマらを追う警察たち。
良い奴と言ったらハーヴェイ・カイテル演じる警察官とルイーズの恋人くらいかな。

とにかく出てくる男はなめきった奴らで・・・。

そんな男どもから彼女たちは自立していく。
ある時は拳銃で撃ち殺し。
ある時はダンプカーをぶっ放し。
果ては強盗をしての逃避行。

本作を観ていて何が気持ちいいかって、彼女たちが段々と強くなっていく姿が良いんです。
序盤、バーでテルマが強姦されそうになって、ああいう事になってしまい、その後、
J.Dに同じように騙されるテルマには正直辟易しそうになってしまいましたが・・・(苦笑)。
ただそれも女性なのかなって思ったり。

テルマとルイーズはとても良いコンビ。
どちらが上っていう訳でもなく互いが互いを補い合っているよう。
何でしょう、分かりやすくそういう風に描いている訳じゃなくって。
なんとなく観ていてそう感じるような雰囲気。
演出が巧いのでしょうね。

全体的に、多くのメッセージは大げさに語られるのではなく、観ている人が感じ取れる作り。
とてもいい作品。

ただ、田舎町でゴロツキを一人殺しただけで、ここまで大事になるのかとちょっと「?」でしたが、
きっとそれは本作のテーマである「なめた男どもからの飛翔」を描くうえで必要な演出、
ストーリーだったのでしょうね。
問題ないです。
最後の終わり方も、そのテーマに沿った素敵な終わり方。
彼女たちは鬱屈した毎日から、この逃避行を通して、成長し、脱皮し、最後の最後に
自由の翼を羽ばたかせた。
決して最良とは言えない終わり方でしたが、とても素敵な作品でした。

今でこそまだ女性が活躍する社会は作られてきている方だとは思いますが、
その昔や田舎の州では本作で描かれているような世界が少なからずあるのでしょうね。

なんだかなぁ・・・。

男ってやつぁーーよぉ・・・。


≪点数≫
  8点
                                           (14.02.15鑑賞)


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映画 | 08:00:00 | トラックバック(1) | コメント(6)