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No.911 『ル・コルビュジエの家』
No911 『ル・コルビュジエの家』

2009年制作 アルゼンチン
監督:ガストン・ドゥプラット 、マリアノ・コーン

≪キャッチコピー≫
『隣人は、選べない』

≪ストーリー≫
椅子のデザインで世界的な成功をおさめたレオナルド(ラファエル・スプレゲルブルド)は、
近代建築の巨匠として有名なル・コルビュジエが設計した南米唯一の邸宅に、
妻子と共に生活していた。
ある朝大きな音で目覚めた彼は、隣家の住人ビクトル(ダニエル・アラオス)が
レオナルド宅に向けて窓を作るべく、ハンマーで壁に穴を開けていることを知るが……。

≪感想≫
タイトルにもあるル・コルビュジエとは。
「近代建築の三大巨匠」と呼ばれる名高いお方。
へぇー、へぇー、へぇー・・・。
そのお方の設計した家に住む主人公のレオナルド。
隣人が壁を壊して自分の家を覗き見できる環境に。
もちろんレオナルドはそれを許さず隣人ビクトルに止めるよう抗議をするが・・・。

うーーん、何でしょうこのコミュニケーションのとれなさ具合は。
レオナルドとビクトル。
レオナルドと妻。
レオナルドと娘。
基本的に心が上手く繋がっていない感じ。
ビクトルも確かに偏屈で言っていることはよく分からない部分もあるんだけど。
レオナルドのこのプライドの高さと言うか自己顕示欲の強さみたいなものが、
この騒動を長引かせていると思ったり。
レオナルドは色々と試行錯誤してビクトルの改築工事を止めさせようとする。
ビクトルも、レオナルドのとある折衷案を呑んで話がまとまるかと思ったら。
今度は奥さんの鶴の一声。
そんなの納得いかねぇからとにかく改築を止めさせてと。
あらあら、ここにもコミュニケーション下手が・・・。

最初の方はなんとなくビクトルの方が嫌な奴で変わった奴なのかななんて思いましたが、
ビクトルはまだいい方で。
レオナルド一家の被害者意識がもたらした騒動への発展。
もちっとやり方、話し方を考えようよ・・・。

さてさて。
途中、終盤までこいつらどういう風に話をまとめるんだ?って気になりが止まらない。

そしてラストのあの展開!!
「え!えぇーーー!!」
のあの展開。
強引ながらもしっかりと物語の本質を描いた展開。
観終わって思わず
「なるほどねぇ・・・。」
と。

これは何と言うジャンルでしょうか。
シュールでブラックと言ったところか。

とにかく人と人との関わりでコミュニケーション力って必要なんだなと。
最終的な着地もレオナルドやビクトルの人間性が上手く描かれていました。

アルゼンチンの作品は久しぶりかな(ちなみに以前観たのは「ボンボン
NINE QUEENS 華麗なる詐欺師たち」)。
何気に楽しめた一作でした。

あっとそうそう。
本作、デザイナーが主役という事もあって、オシャレな家具がたくさん出てきて
こちらも見所ですよ。
ル・コルビュジェ設計の家も素敵でした。


≪点数≫
  7点
                                           (14.02.07鑑賞)


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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(4)