2014-03-10 Mon

2003年制作 米
監督:アラン・パーカー
≪キャッチコピー≫
『あなたはこの結末に納得できますか・・・』
≪ストーリー≫
アメリカ、テキサス州。
大学の哲学科で教鞭を執る人気教授デビッド・ゲイルは、妻と息子を愛する良き父親であり、
死刑制度反対運動に熱心に取り組む活動家でもあった。
その彼が、今は活動団体の同僚女性をレイプしたうえ殺害した罪で死刑が確定し刑務所の中にいる。
デビッドは死刑執行直前になり、突然人気誌の女性記者ビッツィーを指名し、
多額の報酬と引き替えに残りの3日間での独占インタビューを許可した。
デビッド・ゲイルの有罪を疑っていないビッツィーは、彼の話を聞くうちいつしか
冤罪を確信するようになるのだが…。
≪感想≫ネタバレあります
ドンデン返し作品として名高い本作。
ずっと観たいと思っていてやっとこさ鑑賞することが出来ました。
ドンデン返しは置いといて、大オチまでの作りがとても巧いなと思いました。
最後までの物語の持っていき方がね。
ちょいと前に観た作品「アルゴ」も観る者の心をグッとつかむのが巧い作り方だなと
思いましたが、本作もそんな感じ。
大きなストーリーの流れから小さな演出まで。
例えば小さな演出。
演出で場面の転換時に英単語がパッパッパって出てきてそれもいい味出していて、
謎々しいんですよね。
とにかく緊張、興味の持続が続いて最後まで食い入るように鑑賞。
出演している役者さんも興味の持続に一役買ってくれました。
ケヴィン・スペイシーという役者さん。
悪そというか、裏に一物抱えている雰囲気がぷんぷんですね。
彼のおかげで「何かあるぞ」感が増して緊張の持続が続き、本作の楽しさが倍増しました。
大オチについて。
ドンデン返し作品という事は知っていたので、色々考えながら観ていたのですが、
素直に予想もしていなかった展開に驚かされました。
驚かされたというより考えさせられたというか。
本作のテーマは死刑制度の是非について。
センシティブなテーマなだけに突飛すぎる大オチはいらなくって。
しっかりとその本質について考えさせられる、しかも驚かされるギリギリの着地。
やっぱり巧いなぁと。
一つ苦言を言わせてもらうと、死を扱うのに死を持って制するやり方は、個人的には×かな。
そこに至るまでの過程も描かれていたので、とっても合点がいくんですが、
「それでも、それでも、別の方法が・・・。」
なんて思ったりもするのです。
とにもかくにもストーリー、構成、演出、全て一定の水準を越えた良作でした!!
≪点数≫
8点
(14.01.18鑑賞)

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