2014-03-02 Sun

1998年制作 米
監督:ウェス・アンダーソン
≪キャッチコピー≫
『 - 』
≪ストーリー≫
ラッシュモア校に通う少年マックスは、人並み外れた才能を持ちながらも落第を繰り返す落ちこぼれ。
だがそんな彼が学園の美人教師に恋に落ちたことから奇想天外なドラマが始まって行く…。
≪感想≫
大好きウェス・アンダーソン監督作品。
制作年度は1998年という事は初期作品ですね。
後に発表される「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」「ダージリン急行」「ムーンライズ・キングダム」等々。
なるほど後の作風に繋がるような作品でした。
パノラマチックなカット割りや絵本とか小説のような人物描写。
雰囲気がこれぞウェス・アンダーソン印という感じでほっこり穏やかに観る事ができる。
良いですねぇ。
さて本作の内容について。
ストーリーはいたって単純。
ちょいと変わった男子高生が、初恋をし周りを巻き込んでのひと騒動。
この主役のマックス君、超がつくほど真面目で純粋。
ただ真面目をこじらせて周りの人にどういう影響が起こるか考えない。
いわば空気の読めない男の子。
そんなマックス君の周りに集う人たち。
脇を固めるキャラクター達が良かったですね。
マックスの親友のような年下の少年ダーク君やマックス君のお父さん。
転校先の女の子マーガレットもいい娘だったなぁ。
そして同級生のお父さんのブルームさん。
マックス君に振り回されながらも、彼は彼でちょいと変わった方で。
基本的に本作に出てくる人たちってちょっと(ほんとにちょっと)変わっているんですよね。
そこがとてもいい塩梅のフィクショナルな世界観に繋がっていて。
それら世界観がウェス・アンダーソン印なのかなと思っています。
マックス君はほんとーに変な奴。
あんなに勤勉で多趣味なのに成績には繋がらない。
偶然出会った年上の女性教師に恋をして。
そっからは猪突猛進。
いっぱしの男になったつもりでアプローチの連続!!
傍から見てもいい迷惑な奴なんだけど、大っ嫌いにはなれない。
きっと彼の純粋培養の行動を感じているからか。
まぁ友達になれるかはちょっと分かりませんが・・・(苦笑)。
そんなマックス君が挫折を味わって最後の最後に再生する。
誰にでも訪れる思春期を少しデフォルメして伝える。
最後は少しほっこりあたたかな着地。
いやぁー、やっぱりウェス・アンダーソン監督は良いですねぇ・・・。
今後も追いたいな。
≪点数≫
7点
(14.01.12鑑賞)

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