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No.895 『SR サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者』
No895 『SR サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者』

2012年制作 邦
監督:入江 悠

≪キャッチコピー≫
『終われない。この魂は、不滅。』

≪ストーリー≫
かつて埼玉の弱小ヒップホップ・グループ「SHO-GUNG」の仲間と別れ、上京した
マイティ(奥野瑛太)はラップを断ち切ることができず、先輩ヒップホップクルー
“極悪鳥”の手伝いをしながらメンバーに入る機会をうかがっていた。
しかし、ラッパーになりたいと願いつつも現実は厳しく、ある事件をきっかけに
マイティは追われる身となってしまい……。

≪感想≫
大好きサイタマノラッパーシリーズ第3弾!!
埼玉、群馬と続き今回の場所は栃木。
本シリーズは全国津々浦々に展開していく予定とのことだが、とりあえず本作で
北関東3部作の最終章。

きたきたきたーーーー!!
相変わらずのグッとくる負け犬映画。
やっぱり好きですこのシリーズ。

主役は1作目に出てきたあの男。
「おれは埼玉生まれ、ブロ畑育ち」のMCマイティ。
そのマイティが1作目で東京に出て色々あって栃木に逃げ落ちる。
そっからさらにアンダーグラウンドへ落ちる落ちる・・・。

本シリーズの特徴は
「負け犬たちがヒップホップと言うツールを使ってそれでも何とか立ち上がる!!」
的なお話ですが、1作目から2作目、そして本作。
良い意味でも悪い意味でもレベルアップしていました。
より映画的な作品に仕上がっている感じ。
確かに、1作目の方が身近感があってより共感ができたのですが、本作はよりエンタメ調に
仕上がっていてこれはこれでとても良い作品でした。

という事で本作はとてもダークでシリアス。
ヤンチャな大人になりきれないガキどもがたっくさん出てきます。
こいつらがもう本当にヤナ奴らで怖くって、ほんと関わりたくない人達。
特に職場の先輩の等々力さんなんかめちゃくちゃ怖くって怖くって・・・。
東京のラッパー集団「極悪蝶」の奴らもヤナ奴らでしたねぇー・・・。
等々力さんの悪友の紀夫も最低な奴でしたし・・・。
本当にこんな奴らがいるのかって思う程ヤナ感じでした。

そんな奴らと共にしているマイティ。
彼の転落ぶりを見ているとこっちもイタタタタ・・・。

そこで登場、かつての盟友MCイックとMCトムが馴染のイントロで颯爽と現れる!!
「よっ!!待ってました!!」
お馴染みの彼らが出てくることで場の空気、映画の空気が緩和。
彼らが出てくる場面はコミカルで安心して観ることができる。
そして本作から登場した栃木のグループ「征夷代将軍」の面々も最高。
特にDJ眠り猫はいい味出してましたねー。
彼らのライブシーンはもっと観たかったなぁ・・・。

本シリーズのクライマックスはどん底に落ちた所でのラップシーン。
1作目から続くこの這い上がる瞬間を映すシーンは本当にグッときますね。
先にも書いたように1作目からドンドンレベルアップしているので本作も凄かったー。
1作目=食堂、2作目=葬式後の客間、そして本作=留置場の面会場所。
どんどん場に緊迫感が溢れてきていますね(笑)

良いとこばっか書いてしまいましたが。
しいて悪い所を一つ挙げさせてもらうと・・・。
マイティが色ん場所で逃げ回るシーンがありましたが、そこはちょっと無理があったなぁと。
いくらなんでも逃げ切れるわけないじゃんってなっちゃいました・・・。
実はここは本作のおっきなマイナス点でもあるんですよねぇ・・・。
あまりにも無理がありすぎて、マイティの夢を見ているのか?ってな気持ちになったり。
うーーーん・・・他が良かったから、まぁ許す!!

とにもかくにも大好き本シリーズ。
本作ももれなく傑作に値する作品でしたよ。


≪点数≫
  8点
                                           (14.01.11鑑賞)


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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)