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No.873 『月光ノ仮面』
No873 『月光ノ仮面』

2011年制作 邦
監督:板尾 創路

≪キャッチコピー≫
『俺はいってぇ誰なんだ――』

≪ストーリー≫
戦後2年が過ぎた昭和22年のある晩、擦り切れた軍服を身に着けた男(板尾創路)が
ふらりと町に現れる。
彼はいきなり寄席小屋に入って高座に上がってしまったため、噺(はなし)家たちに
つまみ出されてしまう。
そこに偶然弥生(石原さとみ)が通りかかり、その男こそが戦前に一世を風靡(ふうび)した
若手落語家で、彼女のいいなずけだった森乃家うさぎだと明言する。

≪感想≫
芸人板尾創路監督第二作目。
前作「板尾創路の脱獄王」はあの大オチに賛否両論巻き起こりそうな作品でしたが
僕的には楽しんでみる事ができました。
なんてったって私、DTG(ダウンタウンジェネレーション)なので、基本的に
その時代(1990年代)のお笑い界を引っ張ってきた方々は、それだけでポイントが
アップしちゃったり。

なんて事もありつつ本作について。

んん?
んんんん??
良く分からないなぁ・・・。

設定や世界観、物語の展開に着いていけなくって。
例えば時折、映し出される戦場シーンは安っぽく、物語に入り込めかったり。
例えば、中盤にドクター仲松がタイムスリッパーとして何回か登場するんですが
イマイチその意味を読み取ることもできなかったり。
板尾演じる主人公も、絶えずぼんやりしていてイマイチキャラ立ちができていなかったり。
そして何より、主人公の周りの人間達の対応!!
いくら顔に包帯を巻いているからって、昔、夫婦の約束を交わした許嫁は
分かるでしょうに!!
真打目前とまで言われた落語家を忘れる訳ないでしょうに!!
クライマックスはド派手ですが、あれをやるためだけに今までのぼんやりが
あったのだとすればそれはそれでもったいないなぁと。
なんかこう、もっと分かりやすく作っても良かったのではと思っちゃいました。
前作はとても分かりやすくって、楽しめたのにな・・・。

とまぁ、そんなこんなであまり良い印象を受けない作品。

・・・だったのですが、例の如く、観賞後いろんなサイトでお勉強。
何やら本作は、古典落語「粗忽長屋」をモチーフにしているとのこと。
『粗忽長屋』のあらましはこんな感じ

なるほどねぇ・・・。
それなら合点がいくってなもんで。
全体的にあいまいでぼんやりしていたのもそういう事ですか。
つまり嘘と本当自体があいまいなお話しで、そこをおもしろおかしく楽しむのが
本作の楽しみ方だったんですね。

むむむ・・・。
それならこの「粗忽長屋」のお話しを映画の中で話しても良かったのにな。
落語家のお話しだから、例えば師匠の寄席のシーンでその「粗忽長屋」を話させるとかね。
そうする事で、もっとたくさんの人が本作の楽しみ方を分かってくれたかと・・・。
もったいなーい!!

映画を観る時、そこまで前情報を入れない事も多々あるのですが、
やっぱり少しは勉強した方が良いのかなぁ。
反省・・・。


≪点数≫
  3点
                                           (13.12.05鑑賞)


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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)