2013-12-12 Thu

2011年制作 邦
監督:是枝 裕和
≪キャッチコピー≫
『あなたもきっと、誰かの奇跡。』
≪ストーリー≫
離婚した両親がやり直し、再び家族4人で暮らす日を夢見ている航一。
母親と祖父母と鹿児島で暮らしながら、福岡で父親と暮らす弟・龍之介と
連絡を取っては家族を元通りにする方法に頭を悩ませる航一は、
九州新幹線全線開通にまつわるうわさを聞きつけ、ある無謀な計画を立て始める。
≪感想≫
以前観た傑作「歩いても 歩いても」の是枝監督作品。
今作もとても良い作品でした。
この監督ってドキュメンタリーチックな撮り方がとてもお上手。
実際に歌手Coccoさんのドキュメンタリー映画
「大丈夫であるように -Cocco 終らない旅-」
も撮っていますね。
あの作品も傑作でした。
さて本作ついて。
ストーリーに関しては特に抑揚がある訳ではないんです。
すっごいドラマチックな展開がある訳ではない。
退屈と言ってしまえばそうかもしれない。
ただね・・・。
この退屈と言われる日常の風景だけの映像。
主である子供たちの日常。
これがめちゃくちゃ自然に映し出されているため全然、退屈じゃないんです。
すっごい身近で起こっているかのよう。
こんな子供たちがあんなとこにも、こんなとこにもいるよう。
僕は子供がいませんが、それこそ甥っ子や姪っ子たちの日常を観ているような感覚に。
しかも、この子供たちがめちゃくちゃ良いんです!!
子どもらしい子供と言うか、とても澄んでいると言うか。
おにぃちゃんチームのメンバーも、弟チームのメンバーも。
とても自然でピカピカに輝いていて。
是枝監督って子供たちには脚本を渡さず撮っていくんですって。
だからこそのリアリティある映像。
そして、おそらくその演出に見合った撮り方もしていて。
何度も書きますが、彼らがとても身近な存在かのごとく映しているんですよね。
本当に本作は、子供たちが素晴らしかったです。
なんでしょうか。
日常の中で哀しい事やつらい事、腹立つことも多々ありますが、
「まだまだ捨てたもんじゃないよなぁ。」
なんて思わされました。
脇を固めるキャストも素晴らしかったです。
大人たちはもちろん脚本を渡されているので、これぞ役者力ですね。
橋爪功や樹木希林、オダギリジョーに夏川結衣、大塚寧々等々。
皆さんとても素敵にサポートしていました。
唯一、長澤まさみだけはちょっと浮いているかなと感じましたが・・・(苦笑)
とにもかくにも本当に素敵な作品。
「歩いても 歩いても」も傑作でしたが、本作も負けず劣らずの作品でした。
≪点数≫
9点
(13.10.26鑑賞)

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