2013-11-28 Thu

2010年制作 仏
監督:フレッド・カヴァイエ
≪キャッチコピー≫
『決して君を不幸にはしない。』
≪ストーリー≫
看護助手のサミュエルはある日出産間近の妻を何者かに誘拐され、
彼が勤める病院から警察の監視下にある男を連れ出すよう要求される。
その男とはある重要事件の容疑者サルテで、訳も分からぬまま犯人の
要求に従うサミュエルは、やがて警察からも追われる身に。
孤立無援の状況下、妻を救うため彼は必死の思いで奔走する。
≪感想≫
テンポの良いフレンチノワール作品。
一介の看護助手が妻を誘拐され、取り返すために奮闘。
普通の男がひょんなことから事件に。
いわゆる「巻き込まれ型」作品。
面白ーーい!!
以前観た良作「96時間」シリーズに似てるかも。
短い上映時間でトントントントン物語は展開。
起承転結、見事に描いてくれました。
「96時間」は元CIAのスーパー親父が主人公。
一方、本作はただの看護助手。
そんなたわいもない普通の人間が「巻き込まれる」事によって
意地を発揮し、何とか問題を切り抜けていく。
そんなドデカイ演出もないんですけど食い入るように鑑賞できたのは
やっぱりテンポが良かったんでしょうね。
もちろんツッコミ所も多々あったんですよ。
例えば、入院中の仲間を助けるにはもっといい方法があったろうに。
わざわざ看護助手の奥さんを誘拐しなくても良かったんじゃないかなぁとか。
例えば、序盤で誘拐された奥さんの引き渡し。
途中でジャマが入る訳ですが、もうここでサミュエルの仕事は殆ど
終わっている訳で。
ここでまた奥さんを連れまわすことは逆に邪魔になるんじゃないかなぁとかとか。
諸々・・・。
ただそのツッコミ所も先に書いたスピーディーな展開のおかげで、
気にならなかったんですよね。
良い感じ良い感じ。
あれ?だったら何故にそんな低得点なのかって??
それはね・・・。
その短い時間、テンポのせいなのかな。
グッとくるものもなかったのも事実で・・・。
仇となっちゃった部分もね。
「96時間」シリーズはその作風にエンターテイメントと言うスパイスが
効いていたから良かったんです。
なので本作にも、エンタメ的とまでは言いませんが、もう一スパイスあれば
良かったなぁと。
まぁ、それでも観ても損しない作品なので機会があればぜひ。
≪点数≫
6点
(13.10.07鑑賞)

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