2013-11-26 Tue

2012年制作 米
監督:アン・リー
≪キャッチコピー≫
『なぜ少年は、生きることができたのか。』
≪ストーリー≫
1976年、インドで動物園を経営するパイの一家はカナダへ移住するため太平洋上を航行中に、
嵐に襲われ船が難破してしまう。
家族の中で唯一生き残ったパイが命からがら乗り込んだ小さな救命ボートには、
シマウマ、ハイエナ、オランウータン、ベンガルトラが乗っていた。
ほどなくシマウマたちが死んでいき、ボートにはパイとベンガルトラだけが残る。
残り少ない非常食、肉親を失った絶望的な状況に加え、空腹のトラがパイの命を狙っていて……。
≪感想≫
この作品。
CMで見た時から、
「トラと漂流!?」
「なんて美しい映像!!」
なんて楽しみにしてたんですよね。
さて感想。
オチに驚かされ、後々色々と考えさせられる作品でした。
まず本作の肝ともいえる映像美。
これがまた、すっげぇ幻想的で美しい。
この映像を映画館、しかも3Dで鑑賞していたらと思うと・・・。
くぅーーーー・・・映画館で観ればよかったよぅ。
残念!!
そしてこの現実離れした美しい映像はストーリーの考察にも深く関わっていて。
ネタバレしますが本作は、この物語が実は創作かどうかを観た人にゆだねる作品でして。
トラと200日以上の漂流生活。
このいかにも胡散臭いお話と、パイが語るもう一つのお話。
さてどちらが本当のお話か・・・。
主であるトラとの漂流のお話をあえてファンタジックに幻想的に映している。
この演出が後に効いてくるんですよね。
ここは巧いなぁと。
とまぁ、どっちが本当のお話かなんて謎かけのように書いていますが、
もっと言うと本作の主題は「宗教観」や「生命力」を描いた作品だと思うんです。
所々で宗教について語られるし、神様の存在についても語られる。
パイが漂流してこれまでの宗教観を捨てたり、その宗教に救われたりと。
生きるためにどう行動するのか。
そしてその生きるための活力はどう作られるのか。
みたいなね。
色々と考えさせられるんですよねぇ。
鑑賞後、色々なサイトを見てお勉強。
あのシーンにはあんなメタファーが。
あのシーンにはこんな意味合いが。
やっぱりこんなにも意味を持った作品だったんですね!!
深い!深いなー!!
もう一回観てもいい作品。
恐らくもう一回観て分かる作品。
≪点数≫
6点
(13.10.06鑑賞)

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