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No.844 『ファイト・クラブ』
No844 『ファイト・クラブ』

1999年制作 米
監督:デヴィッド・フィンチャー

≪キャッチコピー≫
『危害、破壊、石鹸。』

≪ストーリー≫
空虚な生活を送るヤング・エグゼクティブのジャックは、謎の男テイラーに導かれるまま、
謎の秘密組織「ファイト・クラブ」のメンバーになる。
そこは鍛え抜かれた男達が己の拳のみを武器に闘いを繰り広げる、壮絶で危険な空間だった。

≪感想≫
ちょいとキツめのバイオレンス映画。
多々、訪れる暴力シーンは痛々しいったらありゃしない。
ファイト・クラブで行われる素人どもの殴り合いは見ていてさらに痛々しい。
とにかく暴力にまみれた作品でした。

ただね・・・。
本作の特色の一つとして挙げられるのがオチのインパクト。
何となく途中から、そうじゃないかなぁと思ったのでそんなに驚きはしませんでしたが、
インパクトは強烈。
陰と陽、光と影、正と負。
そんな対極的な存在ではなく、自分の中に在る普遍の暴力性だけに
特化した人格の存在。
いききった男の行動には魅力が身に纏う。
カリスマ的な魅力が。

ここからが怖いなと思ったのですが、その男の基に集う男達。
盲目的に心酔し、盲目的に従う。
自分たちの内なる想いを、その人を疑わない事で正当化させる。
それと同時に、くだらない毎日との決別も兼ねたりして。

そらいっちょ、カルト教団のできあがり。
怖いですねぇ・・・。

暴力色も強かったですが、そこから生まれる物もゾッとしましたねー。

男臭プンプンの本作。
赴くままに殴り合う彼らの姿に、「男っちゅうのはこういうもんじゃ」的な部分が見え隠れ。
暴力を肯定する訳ではないです(むしろ大っ嫌い)が、ちょっとこう、カッコいいなって
思う部分もあったりするんですよね。
不良マンガや格闘技マンガを見ている感じに近いかもしれません。
頭の中で自分をリングに上げているみたいなね。

本作はキャスティングも素晴らしかったかと思います。
ブラッド・ピットもエドワート・ノートンは相変わらずカッコいい。
やっぱり二人とも大好きな役者さんです。
ヒロインのヘレナ・ボナム=カーターも退廃的な女性を見事に演じていました。

ロックでパンクでサイコ。
キレのいい映像と音楽。
重苦しく深みのあるストーリー。
これきっと、もう一回観る事でかなり印象、深みが増すような気がします。

豆情報を一つ。
監督はデヴィッド・フィンチャー氏。
この監督さんは、たくさんテイクを重ねる事で有名なんですって。
ワンシーンに何十回も撮り直しをして役者さんを追いこんで、奇跡が降るのを待っているらしい。
本作で言うと、終盤ブラッド・ピットがブルース・リーの真似をしながら格闘するシーン。
あれは演出じゃなくって、完全アドリブだったそうです。
へぇーー、へぇーー、へぇーー。


≪点数≫
  8点
                                           (13.09.23鑑賞)


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映画 | 08:00:00 | トラックバック(1) | コメント(2)