2013-11-30 Sat

2012年制作 米
監督:アンドリュー・ドミニク
≪キャッチコピー≫
『その男は優しく、殺す。』
≪ストーリー≫
「優しく殺す」をモットーにする殺し屋ジャッキー・コーガンは、
ドライバーと呼ばれるエージェントから賭博場強盗の黒幕を捜す依頼を受ける。
彼は前科のあるマーキーを捜し出したものの、強盗を仕組んだのは
別の悪党3人組であることが判明。
さまざまな思惑が複雑に絡み合う中、ジャッキーは事件に関わった者を
皆殺しにすることを決める。
≪感想≫
ブラッド・ピットがクールな殺し屋!?
という事で鑑賞してみました。
・・・うーーーん、おもてたのとちがぁーう。
ちょっと変な映画だったかなぁ。
もっとこう、プラピ色の強い作品かなと思っていたので。
冒頭20分ぐらいはちんけな強盗コンビのお話。
抑揚のない会話と展開。
これが結構、退屈な感じで。
「あれ?これってこんな作品なの!?」
なんて、ちょっと気分が萎えちゃってね・・・。
そして登場、真打ブラッド・ピット様。
「おぉーーー、やっぱりブラピはカッコいいな。」
ワクワクしながら鑑賞を続けていると。
・・・・やっぱり何だかつまらない感じ。
エンタメ性を求めてしまっていたせいか、この淡々とした展開に辟易。
よく分からない展開。
時折、と言うか要所要所で流れる、ブッシュやオバマの演説。
うーーーーん、やっぱり変な映画。
感想が難しいなぁ。
良い点を挙げるなら、やっぱり俳優さんかな。
ブラッド・ピットは言わずもかなだけどレイ・リオッタも久しぶりに観れて良い感じでした。
まぁそんな感じです。
鑑賞後、色々なサイトでお勉強。
本作、アメリカ経済のお話をギャングの世界に置き換えた作品のようで。
解説を読んでなるほど納得。
ギャング映画ではなく経済の映画だったんですね。
それを知って観ていたらまた印象が変わったかもなぁー。
≪点数≫
4点
(13.10.12鑑賞)

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2013-11-28 Thu

2010年制作 仏
監督:フレッド・カヴァイエ
≪キャッチコピー≫
『決して君を不幸にはしない。』
≪ストーリー≫
看護助手のサミュエルはある日出産間近の妻を何者かに誘拐され、
彼が勤める病院から警察の監視下にある男を連れ出すよう要求される。
その男とはある重要事件の容疑者サルテで、訳も分からぬまま犯人の
要求に従うサミュエルは、やがて警察からも追われる身に。
孤立無援の状況下、妻を救うため彼は必死の思いで奔走する。
≪感想≫
テンポの良いフレンチノワール作品。
一介の看護助手が妻を誘拐され、取り返すために奮闘。
普通の男がひょんなことから事件に。
いわゆる「巻き込まれ型」作品。
面白ーーい!!
以前観た良作「96時間」シリーズに似てるかも。
短い上映時間でトントントントン物語は展開。
起承転結、見事に描いてくれました。
「96時間」は元CIAのスーパー親父が主人公。
一方、本作はただの看護助手。
そんなたわいもない普通の人間が「巻き込まれる」事によって
意地を発揮し、何とか問題を切り抜けていく。
そんなドデカイ演出もないんですけど食い入るように鑑賞できたのは
やっぱりテンポが良かったんでしょうね。
もちろんツッコミ所も多々あったんですよ。
例えば、入院中の仲間を助けるにはもっといい方法があったろうに。
わざわざ看護助手の奥さんを誘拐しなくても良かったんじゃないかなぁとか。
例えば、序盤で誘拐された奥さんの引き渡し。
途中でジャマが入る訳ですが、もうここでサミュエルの仕事は殆ど
終わっている訳で。
ここでまた奥さんを連れまわすことは逆に邪魔になるんじゃないかなぁとかとか。
諸々・・・。
ただそのツッコミ所も先に書いたスピーディーな展開のおかげで、
気にならなかったんですよね。
良い感じ良い感じ。
あれ?だったら何故にそんな低得点なのかって??
それはね・・・。
その短い時間、テンポのせいなのかな。
グッとくるものもなかったのも事実で・・・。
仇となっちゃった部分もね。
「96時間」シリーズはその作風にエンターテイメントと言うスパイスが
効いていたから良かったんです。
なので本作にも、エンタメ的とまでは言いませんが、もう一スパイスあれば
良かったなぁと。
まぁ、それでも観ても損しない作品なので機会があればぜひ。
≪点数≫
6点
(13.10.07鑑賞)

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2013-11-26 Tue

2012年制作 米
監督:アン・リー
≪キャッチコピー≫
『なぜ少年は、生きることができたのか。』
≪ストーリー≫
1976年、インドで動物園を経営するパイの一家はカナダへ移住するため太平洋上を航行中に、
嵐に襲われ船が難破してしまう。
家族の中で唯一生き残ったパイが命からがら乗り込んだ小さな救命ボートには、
シマウマ、ハイエナ、オランウータン、ベンガルトラが乗っていた。
ほどなくシマウマたちが死んでいき、ボートにはパイとベンガルトラだけが残る。
残り少ない非常食、肉親を失った絶望的な状況に加え、空腹のトラがパイの命を狙っていて……。
≪感想≫
この作品。
CMで見た時から、
「トラと漂流!?」
「なんて美しい映像!!」
なんて楽しみにしてたんですよね。
さて感想。
オチに驚かされ、後々色々と考えさせられる作品でした。
まず本作の肝ともいえる映像美。
これがまた、すっげぇ幻想的で美しい。
この映像を映画館、しかも3Dで鑑賞していたらと思うと・・・。
くぅーーーー・・・映画館で観ればよかったよぅ。
残念!!
そしてこの現実離れした美しい映像はストーリーの考察にも深く関わっていて。
ネタバレしますが本作は、この物語が実は創作かどうかを観た人にゆだねる作品でして。
トラと200日以上の漂流生活。
このいかにも胡散臭いお話と、パイが語るもう一つのお話。
さてどちらが本当のお話か・・・。
主であるトラとの漂流のお話をあえてファンタジックに幻想的に映している。
この演出が後に効いてくるんですよね。
ここは巧いなぁと。
とまぁ、どっちが本当のお話かなんて謎かけのように書いていますが、
もっと言うと本作の主題は「宗教観」や「生命力」を描いた作品だと思うんです。
所々で宗教について語られるし、神様の存在についても語られる。
パイが漂流してこれまでの宗教観を捨てたり、その宗教に救われたりと。
生きるためにどう行動するのか。
そしてその生きるための活力はどう作られるのか。
みたいなね。
色々と考えさせられるんですよねぇ。
鑑賞後、色々なサイトを見てお勉強。
あのシーンにはあんなメタファーが。
あのシーンにはこんな意味合いが。
やっぱりこんなにも意味を持った作品だったんですね!!
深い!深いなー!!
もう一回観てもいい作品。
恐らくもう一回観て分かる作品。
≪点数≫
6点
(13.10.06鑑賞)

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2013-11-24 Sun

2005年制作 米
監督:クリストファー・ノーラン
≪キャッチコピー≫
『その男は「闇」から生まれた──。』
≪ストーリー≫
両親を殺害されたブルース・ウェインは、世の中に幻滅し、不当な闘いを終わらせ、
弱者を餌食にする悪党を倒すことを心に誓う。
≪感想≫
今更ながらバットマンシリーズを全部観てみようと思って。
今回は第5弾。
本作から監督もクリストファー・ノーランへ変更。
こっから3部作の始まり。
なるほど。
監督が代わるとここまで違いますか。
前作までは、アメコミ色、これぞマンガ作品といった感じでした。
本作は、その部分をできるだけ削ぎ落として、どちらかと言うとリアリティの強い作風に。
例えばバットマンシリーズの肝ともいえる敵達。
前作まではジョーカーやペンギン、キャットウーマンらをアニメチックな描き方で。
本作では、スケアクロウ、ラーズ・アル・グールをよりドラマチックでリアルな描き方で。
例えば世界観。
前作まではゴッサムシティといういかにも架空の都市を舞台に描いていましたが、
本作では、そのゴッサムシティが虚構ではなく実在する都市かのごとく描いていました。
このリアリティの強さがより見応えのある作品に仕上がっていたかと思います。
3部作の1作目という事で、本作は助走と言ったところ。
バットマン、ブルース・ウェインのルーツを深く掘り下げたストーリーでした。
今まで、その事については特に掘り下げていなかったので良かったです。
ブルースは心に闇を抱えていながらも、信念のために戦う。
これまでのヒーローとはちと違うダークヒーロー。
なるほどねと。
次回作を観るのが楽しみですな。
さて、物語ラストでは次回作の布石が描かれていましたね。
巷では伝説的悪役ジョーカー。
このジョーカーは、第1作目でも出ていましたが、このノーランシリーズのジョーカー。
非常に楽しみですが、くらぁーくなりそう・・・。
ワクワクドキドキです。
おっとそうそう。
本作では日本の名俳優、渡辺謙さんが出演されていましたね。
ただ、あまり活躍しなかったー!!
もっと活躍させてほしかったです・・・。
残念!!
≪点数≫
8点
(13.10.05鑑賞)

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2013-11-22 Fri

2012年制作 米
監督:ローリーン・スカファリア
≪キャッチコピー≫
『君に出会えたから
世界の終わりも
怖くない』
≪ストーリー≫
小惑星の接近で、人類と地球の滅亡が決定的なものに。
保険セールスマンのドッジは、何も言わずに姿を消した妻を追いもせず、
律儀に出社しては単調な業務を続けていた。
そんな中、隣に暮らす自由奔放な女性ペニーが母国イギリスへ向かう
最後の飛行機に乗れなかったと泣いているのを見掛ける。
それを機に初めて言葉を交わして妻の浮気を知るも、ペニーの家に
間違って配達された自分宛ての郵便物から昔の恋人オリヴィアからの手紙を発見して狂喜。
生涯で最も愛した彼女のもとへ駆け付けようとするが……。
≪感想≫
小惑星の接近で、人類と地球の滅亡することに。
主人公のドッジは妻に逃げられ、途方に暮れていた。
そんな時出会ったのがお隣さんのペニー。
ひょんなことから二人でドッジの昔の恋人に会いに行くことにする・・・。
主人公のドッジは慎重派。
石橋を叩いて、叩いて、割って、
「ね!危険だったでしょ!?」
って結局渡らないタイプ。
地球の滅亡が近づいているというのに日々をぼんやり過ごしている。
一方ペニーは自由奔放。
やりたいことはとりあえずやっと系。
そんな二人が出会い惹かれあう、と言うか自然に寄り添いあう。
地球の滅亡が刻々と近づいているのに、危機感を大げさに伝えるのではなく、
なんとなく、ごく自然に映し出す。
だからこそ、この二人の最後の最後までの過程が温かく見守れる。
素敵な作品でした。
さて、こういう設定の作品。
大好きな作家、伊坂幸太郎の小説「終末のフール」。
あの作品も似た設定でしたね。
テイストも本作と似ていたかも。
もし世界があと数日、数週間、数ヶ月で終わってしまうのなら。
きっと人間の欲に対するストッパが聞かなくなって犯罪やどす黒い事柄が
多々起こっちゃうだろう。
それこそ無法地帯で目も当てられない世界に。
ただ、それもそうなんだけど一方で、どうにか助かる方法を必死で考えて
行動する人もいるんじゃないかなぁ。
そしてさらに一方では、その終末を受け入れて淡々と暮らす人たちもいるんでしょう。
本作や終末のフールは3番目の方。
けど、それは後ろ向きなんじゃなくって。
人間の根っこにある善なる部分だけが残って終わりを迎えるみたいな感じでしょうか。
喧騒の中、自分のできる事を粛々と。
遠くの人を考えずに、今近くにいる人と支え合う。
これはこれでとても綺麗ではと思ったりもします。
人の死には順番があるのが自然の摂理。
ただ、こうやっていっぺんに人類が滅亡するのなら。
こんな作品を観ると、必ず自分に置き換えてみたりする。
うーーん・・・。
やっぱり独りは嫌だなぁ。
≪点数≫
8点
(13.10.04鑑賞)
こちら伊坂幸太郎の「終末のフール」
大好きです。

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2013-11-20 Wed

2012年制作 邦
監督:三池 崇史
≪キャッチコピー≫
『まるで出席をとるみたいに、先生はみんなを殺し続けたんだ。』
≪ストーリー≫
ハスミンというニックネームで呼ばれ、生徒たちから圧倒的な人気と
支持を集める高校教師・蓮実聖司。
生徒だけでなく、ほかの教師や保護者も一目を置く模範的な教師だったが、
その正体は他人への共感や良心を持っていない反社会性人格障害者であった。
学校と自身に降り掛かったトラブルや障害を取り除くために、
平然と殺人を犯しては校内での地位を強固なものにしていく蓮実。
しかし、ささいなミスから自身の凶行が知られそうになってしまう。
それを隠そうと悩んだ彼が導き出した答えは、クラスの生徒全員を殺すことだった。
≪感想≫
貴志祐介原作の人気小説を実写化。
原作が凄く良かったので、観るのに少し躊躇いがあったのですが満を持して観賞。
とても良くできた作品でした。
原作ですがこれがまた長いんですよね。
上下巻あって800ページぐらいかな。
ただその長さも苦にならないくらい面白くって引き込まれる作品でして。
実写版の本作は、その膨大な量の内容をよりコンパクトに、そして分かりやすく
上手くまとめていたように感じました。
まず開始十数分で登場人物のキャラを上手く立たせる。
これで一気に作品にのめり込ませる事に成功。
そして本作品の肝であるともいえる、学校での大大大殺戮シーン。
ここをあえておどろおどろしく描くのではなく、音楽に乗せて魅せていく。
リアリティを排したエンタメショー的演出。
もちろんそこに「恐さ」もあったんですが・・・。
そこら辺の演出力、撮り方が上手く原作とマッチしていたかなぁと。
さすが三池崇史監督といったところでしょうか。
しっかしこの監督、めちゃくちゃたくさん作品を撮っていますねー。
「クローズZERO」などのマンガが原作の作品。
「藁の楯」や本作など小説が原作の作品。
果ては「ヤッターマン」や「忍たま乱太郎」等アニメが原作作品まで。
凄いですねぇ・・・。
そしてそして。
僕的に原作を読んで一番興味がわいたのが主人公である蓮実聖司という人間。
他人の事なんておかまいなし。
他人を喜ばせる事も傷つける事も厭わない。
そこにあるのは自分が考えたゴールだけ。
そこに向かうために淡々と粛々と行動する。
例えば連続殺人犯って何らかのバックボーンがあって、その人間性が
作られているかと思うのですがこの蓮実という人間はそれが分かんないんですよね。
どうやってこういう人間が誕生したのがが分からない。
育ってきた環境なのか。
はたまた生まれ持っての資質なのか。
・・・・うーーーん、そこら辺にとても興味が沸いたんですよね。
そういった人間にどうやれば共存、共感してもらえるのかって。
原作を読んだ時にこのサイコパスを誰がどう演じるのか。
僕が観るのを躊躇っていたのはイメージを壊されやしないかと言う心配があったから。
いざ蓋をあけると、伊藤英明さんが見事に怪演されていました!!
良い意味で違和感なかったです。
お見事!!
そんなこんなで満足した本作。
ダメダメな点もいくつかあったんですよ。
例えばアーチェリー部のカップルが殺されるくだりはやっつけ感があったし、
蓮実のアメリカ時代の描写はイマイチ必要性が感じられなかったり。
そして何より、主題歌が頂けませんなぁ。
映画のイメージを壊すかのような曲。
なぜにこの曲??
大人の事情でしょうか・・・。
まぁまぁまぁ。
原作はもっと登場人物が多くて、人物背景もさらに深い。
原作を読んで映画を観るといいかなぁと。
さて余談。
AKB48の大島優子さんがこの映画の試写にて途中退出。
「(命を軽んじる)この作品は嫌い」的な発言をしたそうですね。
・・・・んんー、なんでしょう。
彼女は本当にプロフェッショナルな人だとつくづく思う。
≪点数≫
7点
(13.10.03鑑賞)
こちら原作。
メチャクチャおススメです!!

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2013-11-18 Mon

2007年制作 スペイン/メキシコ
監督:フアン・アントニオ・バヨナ
≪キャッチコピー≫
『愛を信じたら、本物の光が見える。』
≪ストーリー≫
孤児院で育ったラウラは、長らく閉鎖されていたその孤児院を買い取り、
障害を持つ子どもたちのホームとして再建しようと夫のカルロス、
息子のシモンとともに移り住んでいた。
だが、シモンは遊び相手のいない寂しさから空想上の友だちを作って遊ぶようになり、
その姿にラウラは不安を覚える。
そして入園希望者を集めたパーティーの日、シモンはこつ然と姿を消してしまい……。
≪感想≫
ギレルモ・デル・トロ総指揮の本作。
ギレルモ・デル・トロと言えば以前観た傑作「パンズ・ラビリンス」。
あれは本当に良い作品でした。
今作もやっぱりデル・トロ印。
雰囲気も内容も「パンズ・ラビリンス」に似ていましたね。
物語の着地も似ていたかも。
過去に住んでいた場所へ戻るラウラ。
ラウラは孤児院育ちで、旦那と養子のシモンと育った場所で、新たに孤児院を開く。
最終的なあのオチ。
ラウラは戻るべくして戻った。
もしくは昔の友人たちに戻された。
少し悲しいんだけど、ラウラにとって、そしてシモンにとってはそれも一つの平和的終焉。
光と影。
表裏一体。
どの場所から見るかで見え方が変わってくる。
やっぱり「パンズ・ラビリンス」と似てる。
ジャンルはホラーでしょうが、どこかファンタジー要素もある。
脚本も上手く練られていて◎。
しっかりと伏線もあり回収もありと良かったです。
もちろん、ホラー要素もたっぷりで、いきなり
バン!!
とか
ドン!!
的演出にはきっちりと驚かされました(苦笑)
あっとそうそう。
オープニングの撮り方は良かったなぁ。
やっぱりギレルモ・デル・トロ関連の作品は良い感じ。
今後も追い続けます!!
いつもの余談。
以前「インディシアス」と言う作品を鑑賞した際、隣で観ていたうちの母親が
「ちっちゃい子供が親と別々の部屋で寝るなんて考えられないさー。」
なんて言っていました。
なるほど確かに今作でも、息子シモンと両親の部屋は別々でしたね。
子供はある程度の年齢まで、親と一緒に寝そうなものですが。
あんなに広い家だからかな。
文化の違いかな。
≪点数≫
8点
(13.09.28鑑賞)

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2013-11-17 Sun
-つづき-映画と並行して読書も少々。
忘れないための忘備録。
21冊目
パラダイス・ロスト/柳 広司
D機関シリーズ第3弾。
めちゃくちゃシビれるスパイもの。
短編集なのでとても読みやすい。
どんどん続編を書いてほしいですな。
22冊目
神去なあなあ夜話/三浦 しをん
前作「神去なあなあ日常」が良い感じだったので。
やっぱり僕は都会の喧騒より自然に囲まれた生活にあこがれる。
なあなあ生活にあこがれる。
映画化されるんだって。
監督は「ハッピーフライト」や「ロボジー」等の矢口史靖監督。
楽しみ。
23冊目
我が家の問題/奥田 英朗
どんな家庭にも小さかれ大きかれ問題はあるようで。
そんな他人から見ればどうでもいい。
本人たちにとっては一大事。
そんな出来事を面白おかしく描き出す短編集。
読みやすくって楽しく読了することが出来ました。
家庭を持つことが不安になりました。
それと同時にワクワクしております。
僕もいずれ物語の主人公になるのでしょうねぇ・・・。
24冊目
楽園のカンヴァス/原田 マハ
美術について詳しくないわたくし。
ルソーやピカソ。
そこら辺の知識があればもっと楽しめたはず・・・。
基本的に作風が大好き。
暖かいというか、柔かいというか。
芸術的思考力を身に着けたい。
25冊目
共食い/田中 慎弥
芥川賞受賞作。
こういう作品を純文学と言うのでしょうか。
うーーーん・・・・肌に合わないかな。
そもそものストーリーがちょっとモヤッとね。
映画化されているようですが、この内容だと観ようと思わないなぁ。
-つづく-
2013-11-16 Sat

2011年制作 邦
監督:山崎 貴
≪キャッチコピー≫
『どんなに時代が変わっても、夢があるから、前を向ける。』
≪ストーリー≫
昭和39年、日本中が高度経済成長と東京オリンピックに沸く中、
東京・夕日町三丁目はいつものように住民たちが和気あいあいと暮らしていた。
小説家の茶川は間もなく新しい家族を迎えようとしており、
鈴木オートの則文も事業を軌道に乗せ、三丁目中が活気にあふれていた。
しかし、そんな中転機を迎える人もいて……。
≪感想≫
大好き三丁目の夕日シリーズ最新作。
三作目ともなると少しマンネリ感は否めませんが問題ないない。
その世界観を十分に堪能させて頂きました。
前々作、前作、そして今作を観てきて。
感じたのは本シリーズのジャンルはファンタジーということ。
戦後の時代をとても良質に「良きお話し」的に描いている。
きっとその時代は、もっとドロドロしていて、活気に溢れていて、
熱量はハンパなかったのでしょう。
そんな時代の良き部分のみをを主として描く。
暖かくて人情味あふれて柔らかい人間賛歌。
「古き良き時代」とはこのことか。
本シリーズは、そういう物(ジャンル)として観れば、こんなにも
じんわりできる作品はなかなか無いかと。
基本的に本シリーズ、不器用なやつはいれど根っからの悪党がいないんですよね。
そこにまず好感。
ある種、理想的な、優等生的なお話しがそこに待っていて。
安心して眺めていられる感じ。
彼ら彼女らの成長記。
ほのぼの観られる良作シリーズでした。
ちょっと余談。
前作で淳之介少年の成長っぷりに驚かされましたが本作では鈴木オートの一人息子の一平君。
彼も異常に成長していましたね。
あんなにおぼこい顔つきが思春期真っ只中の少年へと変貌していました。
ある意味、この部分も観ていて楽しかったりします。
さらに余談。
これって3D作品だったんですね。
言っちゃ悪いですが、どこに3Dにしたら効果的な場面があったのでしょう。
観た人の感想を聞きたいな。
つられて余談。
2020年オリンピック開催地が東京に決まりました!!
本作はオリンピックが東京で行われた1964年が舞台でした。
うーーーん、感慨深い。
あの時とは違う風景。
見える夕日も恐らく違った彩。
だけどそこから生まれる想いは普遍的だったりもする。
オリンピックが楽しみです。
最後の余談。
前作に引き続き主題歌はBUMP OF CHICKENが担当。
本作も映画の世界観と見事にマッチしていて◎。
上手ーーー。
≪点数≫
8点
(13.09.25鑑賞)
こちら主題歌。
やっぱりBUMPは作品に合わせた歌作りが巧みだ。

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2013-11-14 Thu

1999年制作 米
監督:デヴィッド・フィンチャー
≪キャッチコピー≫
『危害、破壊、石鹸。』
≪ストーリー≫
空虚な生活を送るヤング・エグゼクティブのジャックは、謎の男テイラーに導かれるまま、
謎の秘密組織「ファイト・クラブ」のメンバーになる。
そこは鍛え抜かれた男達が己の拳のみを武器に闘いを繰り広げる、壮絶で危険な空間だった。
≪感想≫
ちょいとキツめのバイオレンス映画。
多々、訪れる暴力シーンは痛々しいったらありゃしない。
ファイト・クラブで行われる素人どもの殴り合いは見ていてさらに痛々しい。
とにかく暴力にまみれた作品でした。
ただね・・・。
本作の特色の一つとして挙げられるのがオチのインパクト。
何となく途中から、そうじゃないかなぁと思ったのでそんなに驚きはしませんでしたが、
インパクトは強烈。
陰と陽、光と影、正と負。
そんな対極的な存在ではなく、自分の中に在る普遍の暴力性だけに
特化した人格の存在。
いききった男の行動には魅力が身に纏う。
カリスマ的な魅力が。
ここからが怖いなと思ったのですが、その男の基に集う男達。
盲目的に心酔し、盲目的に従う。
自分たちの内なる想いを、その人を疑わない事で正当化させる。
それと同時に、くだらない毎日との決別も兼ねたりして。
そらいっちょ、カルト教団のできあがり。
怖いですねぇ・・・。
暴力色も強かったですが、そこから生まれる物もゾッとしましたねー。
男臭プンプンの本作。
赴くままに殴り合う彼らの姿に、「男っちゅうのはこういうもんじゃ」的な部分が見え隠れ。
暴力を肯定する訳ではないです(むしろ大っ嫌い)が、ちょっとこう、カッコいいなって
思う部分もあったりするんですよね。
不良マンガや格闘技マンガを見ている感じに近いかもしれません。
頭の中で自分をリングに上げているみたいなね。
本作はキャスティングも素晴らしかったかと思います。
ブラッド・ピットもエドワート・ノートンは相変わらずカッコいい。
やっぱり二人とも大好きな役者さんです。
ヒロインのヘレナ・ボナム=カーターも退廃的な女性を見事に演じていました。
ロックでパンクでサイコ。
キレのいい映像と音楽。
重苦しく深みのあるストーリー。
これきっと、もう一回観る事でかなり印象、深みが増すような気がします。
豆情報を一つ。
監督はデヴィッド・フィンチャー氏。
この監督さんは、たくさんテイクを重ねる事で有名なんですって。
ワンシーンに何十回も撮り直しをして役者さんを追いこんで、奇跡が降るのを待っているらしい。
本作で言うと、終盤ブラッド・ピットがブルース・リーの真似をしながら格闘するシーン。
あれは演出じゃなくって、完全アドリブだったそうです。
へぇーー、へぇーー、へぇーー。
≪点数≫
8点
(13.09.23鑑賞)

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2013-11-12 Tue

2012年制作 米
監督:ポール・トーマス・アンダーソン
≪キャッチコピー≫
『男はただ、信じようとした。』
≪ストーリー≫
第2次世界大戦後のアメリカ。
アルコール依存の元海軍兵士のフレディは、「ザ・コーズ」という宗教団体の教祖ドッドに出会う。
やがてフレディはドッドを信頼し、ドッドもフレディに一目置くように。
そんな中、ドッドの妻・ペギーは暴力的なフレディを追放するよう夫に進言し……。
≪感想≫
行間を読まなければいけない小難しい作品でした・・・。
やばい・・・読解力が足りないのか・・・。
正直、そこにある本質みたいなものを掴むことができませんでした。
とほほ・・・。
僕なりの何となくの解釈。
戦争帰りのフレディ。
彼は恐らくPTSDからくるアル中。
自己否定、他者否定、孤独、暴力、負の連鎖。
そこで出会った宗教団体のマスター。
彼はマスターに心を許し、マスターもまた彼に興味を示す。
彼らの心は開いたり閉じたり、近づいたり遠のいたりの繰り返し。
どうして彼らは惹かれあうのか。
そこらへんの説明を、言葉ではしていなくって。
それが先に書いた行間を読むにつながる。
うーーん・・・なんでしょう。
フレディはマスターに会って自分に変化が起こったことに希望を見出す。
一方、マスターはこれまで会ったことのないタイプを覚醒させることで、
自分の尊厳を確立させる。
そんな二人の想いがお互いを引き寄せた。
そんな感じかな。
それでも最後は二人は別れる事に。
結局、フレディはそんなに変わることはできなかった。
恐らく彼自身も、誰にもひれ伏することのできないマスターだったんでしょうね。
とまぁこんな解釈。
うーーーん、ピンとこないなぁ。
それでも本作を楽しめたのはやっぱり役者力。
本作、アカデミー主演男優賞、助演男優賞、助演女優賞がノミネートされていて。
ノミネートされたホアキン・フェニックス、フィリップ・シーモア・ホフマン、エイミー・アダムス。
特にホアキンとフィリップ・シーモア・ホフマンのじゃれあいは見応え抜群。
彼らの図太い演技力のおかげで行間が埋め尽くされる。
画面から目が離せなくなっちゃう。
とりあえずこのやり取りを観る事ができたのは良かったなと。
以前、フィリップ・シーモア・ホフマンが出演されていた「ダウト ~あるカトリック学校で~」。
あの作品を観た時と似ているかな。
と思ったら、あの作品にもエイミー・アダムスの名が。
なるほどねぇ・・・。
≪点数≫
6点
(13.09.22鑑賞)

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2013-11-10 Sun

2012年制作 米
監督:オリヴァー・ストーン
≪キャッチコピー≫
『野蛮の限りを尽くしても、最愛の女は取り戻す。』
≪ストーリー≫
平和主義者のベンと元傭兵のチョンは親友同士。
彼らはカリフォルニア州ラグーナ・ビーチを拠点に大麻栽培のベンチャー起業で大成功を収め、
二人の共通の恋人オフィーリアと3人で生活している。
だが、ある日、彼女がメキシコの麻薬組織に拉致され……。
≪感想≫
ベニチオ・デル・トロが好きなので鑑賞。
何じゃこりゃ!!
デル・トロ力爆発!!
しかもめちゃくちゃ悪いやつ、野蛮なやつじゃないですか。
見た目もおっさんで、いかにも悪党。
やる事も悪党、喋ることも悪党。
いやぁーーーーーなやつでした。
ある意味、こんなデル・トロ見たくなかった・・・。
さてストーリーについて。
主人公のベンとチョン。
2人は麻薬の売買で大儲けをしている。
ある日、2人の最愛の女性がメキシコの麻薬組織にさらわれる。
2人は彼女を救い出すために自らを危険をさらすことに。
さてさてここから出てくる野蛮なやつら。
悪のスパイラルは途切れることなく、悪い事ばっかり。
悪に対抗するには悪で迎え撃つその姿勢はいやぁーーーな感じ。
そしてラストのあの展開。
ちょっとネタバレですが2パターンの締め方があって。
僕的にはこの2つのパターン、どちらもスッキリしなかったんですよね。
どうせなら最初のパターンだけで良かったんじゃないでしょうか。
ひたすら暗い感じで終わるみたいな。
もしくは最初のパターンを後に持ってくる方が、インパクトあった気がします。
ちょっと支離滅裂なストーリー。
そこから重要なメッセージを感じ取ることはできませんでしたが
そこに映った俳優さんやゴア描写、バイオレンス描写の数々。
それらを楽しむ、と言うか強く感じる作品としては良かったと思います。
特に拷問シーンや銃撃シーンは視覚的にエグイものがありました。
デル・トロの悪行は精神的にエグイものがありましたが・・・。
タランティーノ作品が好きな人には楽しめると思います。
ただし、それを聞いて過度の期待はだめですよ。
あっとそうだ。
本作、トラボルタ氏も出演されていましたね。
デル・トロとのカラミはみていて少しアガりましたよ。
「こいつら、悪そうだなぁー・・・。」
って。
「野蛮なやつら」とは良く言ったもんだ。
≪点数≫
7点
(13.09.22鑑賞)

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2013-11-08 Fri

2010年制作 邦
監督:井口 昇
≪キャッチコピー≫
『あきらめるな! 立ち上がれ!』
≪ストーリー≫
秘密殺人強盗機関Σ(シグマ)に父・大門勇を殺され、復讐を誓う大門豊は、
地球の平和を守るため、亡き父が作った変形型のバイクロボット“ザボーガー”と共に
日々戦い続けていた。
そんな彼の前に敵の女サイボーグ、ミスボーグが現れ、大門は好意を抱くようになるが……。
≪感想≫
特撮ヒーロー作品。
本作、1970年代にテレビで放映されていたシリーズらしくって。
全52話とあるので結構人気もあったようですね。
ゴレンジャーや仮面ライダー等のはしり的作品なのかな。
そんな作品を以前観た「片腕マシンガール」の奇才井口昇監督が。
さて感想。
これぞ井口印ではないかという感じ。
「馬鹿な事を大真面目にやってんなー」
っていう印象。
やっすいボケややっすいキャラクターを恥ずかしげもなく披露。
かといって
「どう?これって面白いでしょ??」
的押し付けがましさもない。
チープな映像、演出も違和感なく受け入れられる。
嫌いになれないんですよね。
なんて書いていますが。
エンドロールで原作(1970年代のテレビ版)の映像が流れるんですが、
本作、かなり忠実に描いていたんですね。
キャラクターやザボーガーのディテール等がそっくりでした。
その姿勢も良かったんだと思います。
昔見ていたテレビ版をしっかりとリスペクトし過度の演出を加えない。
だから昔っぽい映像を今、見せられてもスッと受け入れられる。
なかなか良いですねぇ。
ちょっとだけ苦言を呈させてもらいますと、長かったなぁという印象。
そもそもが30分番組なので、もう少し短くても良かったのかも。
せめて90分ぐらいかな。
途中で少し飽きがきたりしたもので・・・。
とは言え、おそらくめちゃくちゃ低予算で作られた本作。
大人(昔、特撮にハマっていた方々)向けの子供番組。
作り手の原作に対する愛情が伝わる良作でした。
僕は嫌いじゃないです。
余談ですがこのザボーガーは主役の大門豊の双子の弟なんですよね。
ちょっと人気漫画「鋼の錬金術師」を思い出したり。
≪点数≫
6点
(13.09.21鑑賞)
こちら人気漫画「鋼の錬金術師」。
実は未読だったりします。

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2013-11-06 Wed

2010年制作 米
監督:ジェイムズ・ワン
≪キャッチコピー≫
『この恐怖は、あなたの家までついてくる・・・』
≪ストーリー≫
ジョシュと妻のルネは、3人の子どもと一緒に新しい家に移り住む。
彼らは、多少老朽化してはいるものの、広い家で子育てと仕事に専念するはずだった。
だが、引っ越し直後から屋根裏で奇妙な物音が聞こえたり、
勝手に物が移動したりする現象が起こり始め、一家は不安に陥る。
≪感想≫
ホラー映画。
実は私、そもそもホラー映画が苦手でして。
今まであんまり手を付けていなかったな。
ただ、ここ数年、たくさん映画を観るようになって、レビューを書くようになって。
色々、作品を観るのも楽しいなって思うようになって、ゾンビ映画に手をだして。
その面白さに惹かれ、ホラーにも手を出してみようと。
本作はどうなんでしょう。
スタンダードなホラー作品なのかな。
お家があって、そこでおこる奇怪な現象。
静かなトーンに突然訪れるドデカイ音、音、音。
観ているこちらのリアクション。
恐怖と驚き。
緊張と緩和。
なるほどなるほど。
ホラー映画もイケますね。
ただ本作に至ってはすこーしパンチが足りなかったです。
ストーリーは良くできていて納得もしたのですがボスキャラと言うか、悪魔みたいなキャラが
あまり怖くなかったんですよねー。
そのせいで少しインパクトに欠けたような。
そこは少し残念でした。
ホラー作品も捨てたもんじゃない。
怖いのがあまり好きじゃないので敬遠していましたが、この調子で色々と観てみよう。
ここで少し余談。
実は本作、母親と観ていまして。
鑑賞後、母親が一言。
「あまり意味が分からなかったねぇ。」
そこで僕があーだこーだ説明して納得させたのですが。
これは映画をたくさん観てきた僕の読解力の成長か。
それとも母の年齢からくる読解力の衰えか。
色んな意味で前者であって欲しいですなぁ。
≪点数≫
5点
(13.09.20鑑賞)

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2013-11-04 Mon

1997年制作 米
監督:ジョエル・シュマッカー
≪キャッチコピー≫
『主役はオレだ!!』
≪ストーリー≫
ゴッサム・シティに又しても狂乱の嵐が吹く。
かつて優秀な科学者でありながら、最愛の妻を亡くし、
自らも超低温でしか生きられなくなったMr.フリーズと、
こちらも優秀な植物学者ポイズン・アイビーである。
彼女の吐息を嗅いだ男は全て彼女の虜となると言う
妖しい魅力を身につけたアイビーは唯一その吐息が効かない
ミスター・フリーズと組み、標的をバットマンとロビンに定める。
≪感想≫
今更ながらバットマンシリーズを全部観てみようと思って。
今回は第4弾。
前作にも増して本作はキャラクターが山盛り。
バットマンに相棒のロビン、ニューフェイスのバットガール。
敵側にはMr.フリーズ、ポイズンアイビー、ベイン。
アメコミが原作ですがこれぞマンガってな感じの作品でした。
やっすいやっすい世界観に思わず口あんぐり・・・。
なんじゃこりゃと・・・。
それでも途中までは少しワクワクしてたりもしたんですよ。
キャラクターは盛りだくさんだし、そこに映る画はなかなか魅力的だったもので。
ただねぇ・・・。
観ていてドンドンげんなりしちゃったんですよねぇ。
まず盛りだくさんのキャラクター達を全然活かしきれていない。
それぞれのキャラ立ちは上手く出来ているのに、掘り下げが足りないから
あっけない感が漂う。
あっけないと言えば敵とのバトルにしてもそうでした。
Mr.フリーズはまだしも、ポイズンアイビーやベインはあまりにも
あっけなさ過ぎて可哀そすぎる結果に・・・・。
もったいない・・・。
もったいないと言えば、ロビンの立ち位置。
映画のタイトルはバットマン&ロビンとなっているのに
ロビンがまったくと言っていいほど活躍しないんです。
ヒーローとしての役割をあまり果たしていなくって。
バットマンとロビン、そしてバットガールの3人に、もっと勢いがほしかったなー。
あと、そもそものお話しなんだけどバットマンを演じるジョージ・クルーニーが
ちょっと合っていないような感じがしました。
ブルース・ウェインの印象はもっとカッチリしたイメージ。
ジョージ・クルーニーはちょっと三の線の匂いも持っている役者さんなので。
まだ前作のヴァル・キルマーや前々作までのマイケル・キートンの方が良い感じでした。
苦言をつらつら。
初期作品に比べてブラックさが薄れたかな。
初期作品に比べて内容に厚みが無くなったかな。
やっぱり監督の色ってあるんですねぇ。
そんな感じです。
次回作からは監督も変わりクリストファー・ノーラン3部作。
次々回作は楽しみなダークナイト。
ワクワクです。
≪点数≫
3点
(13.09.19鑑賞)

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2013-11-03 Sun
-つづき-映画と並行して読書も少々。
忘れないための忘備録。
16冊目
1Q84/村上 春樹
僕、この作家と相性が悪いかも・・・。
そうとう読むのに時間がかかりました・・・。
ただ、ストーリーはしっかりと心に根付いているんだよなぁ・・・。
17冊目
ダークゾーン/貴志 祐介
将棋やチェスの駒が実際に人間だったら・・・。
長尺だけど、その面白い設定に引き込まれました。
発想は良い感じ。
18冊目
大事なことほど小声でささやく/森沢 明夫
タイトルに惹かれました。
素敵な言葉です。
内容もコメディタッチなんだけど暖かい良作。
19冊目
三人暮らし/群ようこ
色んな種類の三人暮らし短編集。
何が起こるわけではない。
色んな形の三人暮らしに思わずふふふ。
ルームシェアも良いかもねぇ・・・。
20冊目
白ゆき姫殺人事件/湊 かなえ
映画化されるという事で手に取りました。
僕、実はこの作家さんの作品との相性が悪いんですよね。
なんかこの独特の重々しさが苦手で・・・。
ただ、この作品は読みやすかったです。
-つづく-
2013-11-02 Sat

2004年制作 韓
監督:キム・ギドク
≪キャッチコピー≫
『この痛みを抱いて生きる』
≪ストーリー≫
父と二人暮らしの女子高生・ヨジンの親友・チェヨンは援助交際をしていて、
ヨジンはそれを嫌いながらも、彼女が心配で見張り役として行動をしていた。
しかしヨジンが見張りを怠ったすきにホテルに警官の取締りがあり、
その手から逃れようとチェヨンは窓から飛び降りてしまう……。
≪感想≫
以前観た「弓」のキム・ギドク監督作。
「弓」も独特な作品でしたが本作も案の定独特。
鑑賞後、色々なサイトでお勉強。
本作は3つの章に別れていて
第1章『バスミルダ』
第2章『サマリア』
第3章『ソナタ』
という流れ。
<バスミルダ>:インドの伝説の娼婦の名前
<サマリア>:聖書に登場する“サマリアの女”
<ソナタ>:交響曲の三部形式のこと、そして、韓国の一般的な自動車の名前
インドの説話集の中に出てくる交わった相手を仏教徒にする娼婦の「バスミルダ」、
新約聖書に登場する差別の対象となる民であるサマリア人の「サマリア」、
韓国の一般的な乗用車の名前の「ソナタ」 。
それぞれ、仏教的なニュアンス、キリスト教的なニュアンス、
社会常識を持った韓国の成人を表しているとのこと。
こんなにもメッセージ性のあった作品。
うーーーん正直、僕にはよく分からなかったかな。
もちろん思う所、感じる事は多々あったんです。
ただ、その想いがぼんやりしていて上手く伝えられない。
そもそも、この援助交際をする女子高生を描いているのですが、
声高に、それはいけないだとか、それが及ぼす影響みたいなものを
強く描いてはいなくって。
先に書いた、各章のタイトルが持つ意味を知って
「あぁ、なるほどね。」
と思ったくらい。
僕が感じたのは、「親友への想い」とか「子供への想い」とか「贖罪」とか。
ただ、やっぱり援助交際という反社会的なテーマを基に描いているので
終始モヤモヤしっぱなし。
それと同時にキム・ギドク監督が描くドラマに目を奪われて。
うーーーん、やっぱり上手く書くことができない。
その思ったことに対しても上手く着地をすることができないんですよね。
なんだかなぁ。
なんて思っていると、「弓」のレビューもいまいちピンときていないようで(苦笑)。
この監督の作品をもう何作か観てみようかな。
≪点数≫
4点
(13.09.16鑑賞)

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