2013-10-07 Mon

2011年制作 仏/独/ベルギー
監督:マルジャン・サトラピ 、ヴァンサン・パロノー
≪キャッチコピー≫
『叶わなかった愛が、いちばん美しい。』
≪ストーリー≫
愛用のバイオリンを壊された音楽家ナセル・アリは、
代わりのバイオリンを探したが見つからず、とうとう死ぬことにした。
ベッドに横たわったナセル・アリは人生を追想する。
修行の日々から人気者だった時代、大好きなソフィア・ローレンと
チキンのプラム煮、そして成就しなかった恋。
数々の思い出がナセル・アリの脳裏によみがえる。
≪感想≫
以前観たアニメ作品「ペルセポリス」のマルジャン・サトラピ監督作。
「ペルセポリス」が結構好きで、自伝的作品だったので、フィクショナルな
作品をどう撮るのか気になっていたんですよねー。
いざ観てみると・・・。
っぽいぽい。
芸術的な作品と言った感じでしょうか。
ストーリーはあるヴァイオリニストが死に至るまでの8日間を追う内容。
音楽家は繊細である意味芸術家でもあって。
それを先に書いたように芸術的に映し出す。
なるほどねと。
ただ、そのストーリーが最初はよく分かんなかったんですよね。
なぜナセルは死に至ることとなったのか。
繊細な人間にありがちの独特な言い回し、独特な感情の縺れかなんて・・・。
それがいざ観続けて紐解いてみると。
点が線に繋がる。
全ての事情が明らかになる。
複雑なナセルの心情がいとも端的に、いとも単純に映し出される。
観ている僕らはそれを知ることとなる。
おぉ、なんて切ないんだろうと。
そこら辺の映し方が上手でした。
序盤はちょっと期待はずれかななんて思ったのですが。
とても良い作品でしたよ。
≪点数≫
7点
(13.08.24鑑賞)

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