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No.801 『ルルドの泉で』
No801 『ルルドの泉で』

2009年制作 オーストリア/仏/独
監督:ジェシカ・ハウスナー

≪キャッチコピー≫
『なぜ、彼女にだけ奇蹟は起こったのか。』

≪ストーリー≫
病気が原因で車いすの生活を送っているクリスティーヌは、
聖地ルルドへのツアーに参加する。
数々の奇跡で知られるカトリックの巡礼地には、
心から神業を願う者や観光客などがひしめいていた。
マリアという若いボランティアがクリスティーヌの介護を担当するが、
次第にその仕事もおろそかになっていき……。

≪感想≫
何とも言えない余韻。
後味が良いのか悪いのか。
観賞者にゆだねられる。

本作を観て気になったというか、ふと思った点が2点。

1つ目は「奇跡」について。
今作ではクリスティーヌがルルドの泉を浴びて、難病が治癒される。
それを見た周りの人たちは「奇跡」ともてはやす。
僕はそこに何らかの「理由」を探し出す。
例えば泉を浴びるその過程で何か原因があったのでは?
例えばいつも食べている何かが体に影響したのでは??
例えば誰かとの触れ合いの中で人体に何らかの影響をおよぼしたのでは???
等々々・・・。
途方もないけどその思考が面白かったなと。

2つ目は「神様」について。
つまるところ、信仰心における「神」は心のよりどころ。
劇中、
「どうして信仰心の薄い彼女に奇跡が起こり、私には起こらないのか」
なんて神父さんに尋ねる方がいましたが、そういう事ではないんです。
別に信仰心の強さで奇跡が起こる訳じゃないんです。
彼ら彼女らにとっての「神」は日々をバランスよく生きるための方法の一つ。
どんな楽しい日々が続いても、辛い日々が続いても全ては「神様」が与えてくれている。
僕は無宗教者なのでおっきな事は言えませんが、信仰者はきっと
「疑わない」事で心穏やかに過ごせているんでしょう。
むむむ・・・難しいですねぇ・・・。

もし自分も(もしくは身近なだれか)難病で、ふと隣の人だけに「奇跡」が起こった場合。
そこに希望を見出すのか、それともひがんで妬んでしまうのか。

そんな人間のドロリとした感情が描かれていました。

ちょっとレトロな雰囲気。
起伏の少ないストーリーテリング。

なかなかでした。

≪点数≫
  6点
                                           (13.07.04鑑賞)


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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)