fc2ブログ
 
■プロフィール

ゆず豆

Author:ゆず豆
映画のレビューをつらつらと・・・。

■最新記事
■最新コメント
■最新トラックバック
■月別アーカイブ

■カテゴリ
■カウンター

■検索フォーム

■RSSリンクの表示
■リンク
■ブロとも申請フォーム
■QRコード

QR

No.793 『ル・アーヴルの靴みがき』
No793 『ル・アーヴルの靴みがき』

2011年制作 フィンランド/仏/独
監督:アキ・カウリスマキ

≪キャッチコピー≫
『心をみがけば、奇跡はおこる。』

≪ストーリー≫
昔パリで暮らしていた芸術家のマルセルは、今は港町ル・アーヴルで
靴磨きをしながら生計を立てている。
彼は自分に尽くしてくれる妻と愛犬ライカとの暮らしに満足していた。
だが、ある日妻が病気で入院した後、アフリカからの難民の少年と出くわし、
警察に追跡されている彼をかくまうことにする。

≪感想≫
アキ・カウリスマキ節炸裂。
相変わらずの表現方法。
人物の感情、表情の起伏があまりない感じ。
淡々と流れる映像の奥に見えるおっきな問題や出来事をあえてスッと映しだす。
この作風が嫌いになれないんですよねぇ・・・。

例えば、以前観た「負け犬3部作」と言われる「浮雲」「過去の無い男」。
めちゃくちゃダメダメなんだけど最後の最後は希望の光。
あの感じが好きなんです。
独特の空気感の中、観終わってホッとする。

今作でもその作風は健在。

靴磨きを生業とするマルセル。
日銭を稼いでは、近くの酒場で一杯ひっかけたり、愛する妻とのんびり語らいあう。
ツケは貯まるわ、お金は無いわで生活かっつかつ。
そんなマルセルがひょんなことから不法移民の少年をかくまう事に・・・。

法律的には駄目なんだけど、人間的には称賛に値する。
個人的にはこの粋な行動に◎!!
淡々と流れる行動。
粛々と生活している表情。
その奥にある「想い」や「意思」にグッとくるんですよねぇ・・・。

だからこそ最後のシーンは夢でなく現実であってほしい。
確かにラストのあのシーンはマルセルの夢だと捉える事もできなくもない。
けどね、あんな行動をとったマルセルや町の仲間達にはきっと夢ではなく
現実である方がお似合いだ。
奇跡と呼ばれるかもしれないけどマルセル夫婦にはピッタリのラストです!!

≪点数≫
  8点
                                           (13.06.20鑑賞)


にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
満足ならクリック!!

スポンサーサイト



映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)