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No.783 『ペルシャ猫を誰も知らない』
No783 『ペルシャ猫を誰も知らない』

2009年制作 イラン
監督:バフマン・ゴバディ

≪キャッチコピー≫
『いつだって、音楽は自由の翼なんだ』

≪ストーリー≫
ネガルとボーイフレンドのアシュカンは、テヘランでバンドを組んでいた。
だが、音楽の自由のないイランでインディー・ロックを続けることに限界を感じていた二人は、
ロンドンで演奏したいと夢見るようになる。
何よりも国外に出るためにはアシュカンのパスポート取得が先決で……。

≪感想≫
以前観ました「オフサイド・ガールズ」や「ペルセポリス」。
どちらもイラン映画で、どうにも住みにくいイランの文化に抗う姿が描かれていた。
今作もその手の作品。

主人公のネガルとアシュカン。
自由な音楽、声を上げたくて国外へ出る事を希望する。
そして仲間に助けを求めあらゆる手段をとって夢へと歩き出すのだが・・・。

イランという国の文化の抑制は本当に厳しいようで。
その中でみんな隠れてパーティーを開いたり、好きなジャンルの音楽を聴いたり等々。
こういう部分を見せられると
「遠い国、ろくに知らない国なんだけど、やっぱり思う所は一緒なんだなぁ」
と。
やっぱり楽しい事は大好きだし、そこには音楽があったり、スポーツがあったり、祭りがあったり。
文化は違えど内に秘める物はさも似たり。

今作では、そのイラン文化からの脱却を軽快な音楽と冗談交じりの会話でテンポ良く映し出す。
そして突然訪れるあのエンディング。
このエンディングがいかに文化に抗う事の厳しさを教えてくれた。
ズシリと重力を感じる。
社会に抗い自由を求める事はやはりリスクを伴う。
それでも一歩。
それでも自由を。

どんよりと・・・ただしグッとくる良作でした。

今作では色々な音楽がPV風に流されていましたね。
ラップ調の音楽はカッコ良かったなぁ。

キャッチコピーにもありますが、やっぱり「音楽」は自由の翼だ!!

≪点数≫
  8点
                                           (13.05.24鑑賞)


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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)