2013-05-23 Thu

2011年制作 米
監督:ベネット・ミラー
≪キャッチコピー≫
『常識を打ち破る理論で野球を変えた ひとりの異端児の闘い。』
≪ストーリー≫
元プロ野球選手で短気な性格のビリー・ビーンは、
アスレチックスのゼネラルマネージャーに就任する。
チームはワールド・チャンピオンになるには程遠い状態で、
優秀な選手は雇えない貧乏球団だった。
あるとき、ピーター・ブランドというデータ分析にたけた人物との出会いをきっかけに、
「マネーボール理論」を作り上げる。
しかし、「マネーボール理論」に対し選手や監督からは反発を受けてしまい……。
≪感想≫
今作は実在する人物のお話。
しかもわずか10年くらい前のお話。
今作の主人公であるビリー・ビーンが打ち出した「マネーボール」理論は、
これまでのメジャーリーグの在り方に少し革命を起こしたようですね。
個々の実力だけという訳ではなくチームプレイという訳でもない。
確率、データを基に1%でも勝利に近づけるためにチーム作りをしていく。
日本で言う野村IDみないなものかな。
僕は理系出身なので、このデータ、確率云々みたいな考え方は嫌いじゃなくってね。
日本の球団でもそうですが、やっぱり金持ちの球団が戦力は整っているわけで。
選手たちもやっぱりプロなわけで、自分を高く買ってくれる方に行きたいですよね。
それが、球団格差を生んでいく。
それなら貧乏球団はどうすればいいのか。
それがこの「マネーボール」に繋がるわけです。
いかに安上がりで「強い」ではなく「勝てる」チームを作るのか。
球団の経営者、裏方さんたちは四苦八苦やってるんですよね。
プロスポーツのエンタメ的な部分ではなく、その奥の駆け引きや攻防を映し出す。
そこに映る男たちは何ともカッコいいというか世知辛いというか。
「夢を与える」世界の裏には、やっぱりこういう事実もあるんだよなぁなんて。
実は僕、身内がプロ野球に関わる仕事をしているので、
何となくその奥の方も見聴きしたりはしていたのですが、
今作を観てさらに奥の方まで知ることができて、非常に興味深かったです。
≪点数≫
7点
(13.04.12鑑賞)

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