2013-05-21 Tue

2012年制作 米
監督:ウェス・アンダーソン
≪キャッチコピー≫
『恋をしに出かけよう! ふたりだけの秘密の場所へ――。』
≪ストーリー≫
1960年代ニューイングランド島。
自分が養子だということを寂しいと感じながらボーイスカウト活動をしていたサムは、
常に本を読んでいる少女スージーに恋をする。
キャンプでの生活になじめない二人は文通を始め、
キャンプから勝手に抜け出し森で自由気ままに過ごしていた。
一方、村では保安官やスージーの両親らが、二人を捜していたのだが……。
≪感想≫
巷で、かの名作「小さな恋のメロディ」のウェス・アンダーソン版だと噂の作品を鑑賞。
ウェス・アンダーソンと言えば「ダージリン急行」や「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」の監督さん。
僕的にはどちらも好感触。
この監督。
カメラワークやカット割り、構成力が巧みなんです。
パノラマチックなカメラ割りや、どこかファンタジックな映像は計算尽くされた感がして良い感じ。
嫌いになれないというか、「大好き!!」みたいな。
その「大好き!!」な作風にこれまた大好きな「小さな恋のメロディ」に似た作品!?
良いじゃないですか。
さてさて感想を。
前述したカメラワークや構成力に加えストーリーもどこかファンタジック。
リアルなんだけど寓話的と言うかおとぎ話的と言うか。
かといって、可愛らしすぎず、ほっこりし過ぎず。
ちょいと大人・・・いやいや大人になりきれていない大人のための作品といったところでしょうか。
とにかく、その感じが良いんですよねぇ。
まず出てくる子供たち、その他の大人たちが最高なんです。
「小さな恋のメロディ」では、子供たちが主役でしたが、
今作はその周りの大人たちも愛すべきキャラクター達でした。
ブルース・ウィルス演じる保安官や、エドワート・ノートン演じる隊長さん。
ちょっとダメダメな所もあるけど、押さえる所はしっかりと押さえていて。
とっても魅力的だったんですよね。
そして主役級の子供たちは言わずもかな素敵すぎる!!
サムとスージーの純粋なる恋物語は観ていてめちゃくちゃ微笑ましかったし、
その仲間たちの行動も心がほっこりほくほく。
サムとスージーが海辺で二人、ダンスを踊るシーンなんてキュンキュンしました!!
いやぁー良いですねぇ・・・。
なんとなくこの監督の色というものが分かってきました。
どうやら好きみたい。
次作が楽しみな監督さんです。
≪点数≫
9点
(13.04.06鑑賞)

満足ならクリック!!
スポンサーサイト