2013-05-13 Mon

2010年制作 米
監督:デヴィッド・O・ラッセル
≪キャッチコピー≫
『頂点へ。』
≪ストーリー≫
地域の期待を一身に背負う名ボクサーだが、短気でだらしない性格から
破綻した日々を送っている兄ディッキーと、才能に恵まれていないボクサーの弟ミッキー。
過保護な母アリスや兄に言われるがままに試合を重ねるが、一度も勝利を収められず……。
≪感想≫
実在するプロボクサーを描いた伝記的作品。
男性向けの熱い作品でした。
ミッキーに依存する人々。
これはもうモンスターペアレンツならぬモンスターファミリー。
過去の栄光にすがる兄、母親、姉妹達。
観ていて、あまりの利己主義的考えにイライラ。
ただ、ミッキーも実は兄離れ、家族離れができていないようにも見えました。
切っても切れない関係、家族と言う普遍の形が見え隠れするんです。
それでもダメな形はやっぱりより良くしなくちゃいけない。
そこに恋人シャーリーンの登場。
彼女の登場でミッキーと家族との形に変化が・・・。
自分にとって家族とは。
弟とは、息子とは、恋人とは。
それぞれが自立に向けて歩き出し、それぞれが家族のために歩き出す。
そしてミッキーの初めての世界戦。
ヤク中から抜け出したディッキーと二人三脚でトレーニングするシーンは
最高にイケていて暖かい。
いやぁー、良いですねぇ。
そこからクライマックスのファイトシーン。
はじめて人生の主役になったミッキー。
男ならここでアガらない訳ないでしょう!!
負け犬どもがあがいてあがいて再生する。
良い作品でした。
もう一つ。
今作のポイントは、ディッキー演じたクリスチャン・ベイルでしょう。
彼の作品はたくさんは観ていませんが、どうやら凄い役者さんらしい。
今作でも役作りのために実際に髪の毛を抜いたり歯並びを矯正したようで。
そりゃ、アカデミー賞を取る訳だ。
あっとさらにもう一つ。
エンディングロールにて今作のモデルとなった、兄弟が出演されていましたね。
映画の中の兄弟と、さも似たりだったので、嬉しかったなぁ。
≪点数≫
9点
(13.03.29鑑賞)

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