2013-05-11 Sat

2010年制作 米
監督:デヴィッド・フィンチャー
≪キャッチコピー≫
『天才 裏切者 危ない奴 億万長者』
≪ストーリー≫
2003年、ハーバード大学の学生マーク・ザッカーバーグは、
学内で友人を増やすためのサイトを親友のエドゥアルド・サヴェリンと共に立ち上げる。
サイトは瞬く間に学生たちの間に広がり、ナップスター創設者
ショーン・パーカーとの出会いを経て、社会現象を巻き起こすほど巨大に成長していくが……。
≪感想≫
今や世界最大のSNSである「Facebook」。
その「Facebook」を開発した世界最年少の億万長者であるマーク・ザッカーバーグのお話。
さてさて。
今作は純度何%ぐらいなのでしょう。
恐らくですが数%ぐらいじゃないかなと僕は考えています。
人物描写にしてもそうだけど、起こる出来事は凄くドラマドラマしていて、まさに映画チック。
実際はこんなにスタイリッシュではなく、「ドロッ」と言うか
もっとリアリティのあるお話でしょうから。
それらを理解して観てみると・・・。
なるほど良くできた作品ですね。
マークの人物設定はアスペルガー症候群(これまた恐らくですが)として描かれていて、
天才なんだけど、協調性に欠ける人物。
そのために他者との壁や溝ができ、最終的には訴えられる事になる。
恐らくマークが他者と接する時の対応に、本人はそこまで悪意はないんですよね。
この、自分のアイディア(Facebook)で世界を変えたいみたいな願望だけが
自分の行動力へ繋がり、周り(他者)との世界を遮断する訳で。
そこら辺を今作では巧みにドラマチックでクールに描いていました。
マークの周りの人達についても少し。
これまた天才型、と言うか観ている僕らよりも圧倒的な高層地帯の住人、ショーン・パーカー。
こいつは本当に嫌な奴でしたねー。
セレブ感満載で、バリバリのヒルズ族っぷりを発揮していました。
本当にこれぞっていうやつでした。
そして、おそらく観ている僕らに一番近いであろう人物。
マークの親友であるエドゥアルド。
環境の変化に耐えられず、孤独を感じ他者へ依存する。
劣等感の塊みたいなね。
他にもエリート組の双子の先輩や、インド人風の先輩。
それぞれの人物描写が上手に描かれていて見応えのある作品に。
良いですねぇ・・・。
実話として観賞せず半分以上はフィクションとして観ると違和感なく観れるのでは。
とっても良作でした。
さすがアカデミー作品賞ノミネート作品といった所でしょう。
≪点数≫
8点
(13.03.25鑑賞)

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