2013-04-18 Thu

2011年制作 邦
監督:石井 裕也
≪キャッチコピー≫
『「自分のことより、他人のこと」周りのみんなを元気にする、"粋"な妊婦ヒーローの誕生!』
≪ストーリー≫
妊娠9か月の原光子。
子どもの父親はアメリカ人の元カレの可能性が高いが行方知れず。
お金もなく行くあてもないが、昔住んでいた長屋に行ってみることに。
そこには貧乏で優し過ぎるがゆえに、パッとしない住人たちが昔と変わらず住んでいた。
人のことなど構っていられないはずの光子だったが、彼らのために一肌脱ごうと決意する。
≪感想≫
なぁんか変な映画。
あまり好きじゃないかも・・・。
ふらりふらふら暮らしている光子。
全ては雲の流れゆくままに、風の吹くままにと。
そこに悲しんでいる人いれば
「OK,OK大丈夫。」
「良い風が吹けばドーンと行こう。」
「それまでは昼寝でもしておけば良いさ。」
なんて・・・。
そんな行動には光子の心の根底に「粋」という信条があるから。
観ている僕は、
「おぉーー、なんて人情深いあったかい子だ!!」
・・・なんて、思うかぁー!!
「粋」という言葉で全ての行動を正当化しているような気が。
確かに優しくって素敵げな行動、生き方ではあるのですが・・・。
その光子の行動や、他の人達の行動は、「粋」ではなく無責任で自分勝手に見えちゃったんです。
あまりにも何も考えてなさ過ぎてねぇ。
そこらへんは紙一重なのでしょうか・・・。
とにかく共感できないし、納得できなかったんです。
とほほ・・・。
今作、最大のテーマは「粋」。
さてさて、粋とは何ぞや??
今作の中で、光子やおばちゃんの口から「粋だねぇ。」とか「粋じゃないねぇ。」
なんて言葉が飛び交う。
もう、それ自体が「粋」じゃないような気がするんですよね。
そういうのって自分で決める事じゃなくって、他人に言われて
「いやいや、そんなことないっすよ。」
なぁんて軽くいなすのが「粋」ってもんでしょうが!!
うーーーん、何だかなぁ。
ただし好感もてた部分もあったんですよ。
それは、光子演じる仲里依紗さん。
彼女が演じる事で、その無責任に見えるキャラクターも少し好感が持てました。
その点ではプラスです。
今作は以前観た「川の底からこんにちは」と同監督。
なるほど、「川の底から~」の佐和子もけっこういききっていたキャラクターでしたね。
≪点数≫
3点
(13.02.10鑑賞)

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