2013-03-25 Mon

2010年制作 邦
監督:堤 幸彦
≪キャッチコピー≫
『奇跡の出会いによって生まれたバンド、ベック。青春のすべてが、ここにある。』
≪ストーリー≫
平凡な毎日を送るごく普通の高校生コユキが、偶然天才ギタリストの南竜介と出会い、
才能あふれる千葉、平、サクらとともにBECKというバンドを結成する。
コユキは天性の才能を開花させ、バンドも成功を重ねていく中、ある日、
ロックフェスへの出演依頼が舞い込む。
≪感想≫※ネタバレ大いにアリ
ハロルド作石の大人気漫画を実写化。
僕はこの漫画が大好きで。
それこそ生涯ベスト級の作品。
漫画で泣ける作品はそう多くないのですが、今作はその少ない中の一作品。
めちゃくちゃ困難ばかりのBECKのメンバーがそれらを乗り越え報われる瞬間。
1つのバンドがそこにいる観客の心を揺さぶる瞬間。
とにかくグッとくるんですよねー。
本当に大好きな作品です。
そんな大好きな作品を実写化。
さてさて・・・。
まずキャストについて。
竜介演じる水嶋ヒロに少し違和感を感じたけど、観ていく内に良い感じに。
他にも平くん、サク、千葉辺りはベストキャスティングじゃないでしょうか。
コユキも原作の感じを良い具合に反映させて好感触。
BECKのメンバーは全体的に最良かと。
ただぁーし!!
いじめっ子の兵頭やベルアームのエイジ、プロデューサーの蘭はミスマッチかな。
他にもダイブリのエディなんかはもうダメダメ。
華が無さすぎますよ・・・。
もったいないなぁ。
次にストーリーはまあ原作が秀逸なので置いといて。
それを映像化した際の演出について。
正直、開始2分ぐらいで、
「あれ・・・これつまんないぞ・・・嫌な予感・・・。」
最初、コユキがいじめられているシーンがあるんだけど、なんか嫌いだったんですよねー。
いじめ云々じゃなくて、その映し方、描き方みたいなものが鼻持ちならなくて。
とほほ・・・。
次に、この作品の肝であるコユキの歌うシーンの演出について。
あのコユキの歌声を全部排除した演出は良かったんじゃないでしょうか。
これで、歌声を聴かせてしまうと、この歌声がみんなの心を一つにできるのかって
批判を浴びる可能性があるので。
ただし、もうちょっとシンプルにしてほしかったかな。
音を完全に消したり時間を短くしたり。
あとクライマックスのコユキが歌う歌の歌詞の字幕はいらなかったかな。
歌声を消しているっていう事は、「音」の凄さを前面に押したいのであって、
そこに「文字」の力は必要ないでしょう。
たっくさん書いてしまいましたね。
良い所も多少あったんですけど、全体的には「むむむ・・・。」という感想。
何はなくとも、今作に関してはとにかく原作を読んでほしい!!
原作はほんとーーーに良い作品ですから!!
≪点数≫
3点
(12.12.15鑑賞)
こちら原作漫画。
生涯ベスト級。

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