2013-03-03 Sun

2012年制作 邦
監督:内田 けんじ
≪キャッチコピー≫
『入れ替わった人生、大金の行方、そして結婚――その先にはなんと、史上最高に爽快でトキメくラストが待っている!?』
≪ストーリー≫
35歳にして定職もなく、売れない役者稼業にもほとほと嫌気がさした桜井は
自殺にまで失敗してしまう。
その後、出掛けた銭湯で見るからに勝ち組男のコンドウが彼の目の前でひっくり返り、
頭を強打したせいで記憶を失ってしまった。
桜井は衝動的に彼の荷物をくすねてコンドウに成り済ましたのだが、
実はコンドウの職業は殺し屋で……。
≪感想≫
以前観た「運命じゃない人」、「アフタースクール」を撮った内田けんじ監督の最新作。
上記2作品がとても大好きで、この監督が撮る作品は追い続ける宣言をしていた訳で。
さぁ、いざ最新作を鑑賞。
いやぁ、相変わらず良い作品を撮ってくれますね。
安心して観ることができました。
僕は時折、読書もするのですが、好きな作家さんが伊坂幸太郎氏。
伊坂作品は全作、読破していて。
内田監督が撮る作品を観ている時は、伊坂作品を読んでいる時と似ているんですよねぇ。
テンポといい、巧みなストーリーといい、空気感といい、何かこう誰も損しないみたいなところが。
印象を一言で言うと「優等生」って感じ。
この二人の作品は間違いない。
さて、映画について。
内田監督の前2作品ではその構成力の凄さに驚いたので、今作ではどんな大どんでん返しが
待ち受けているんだ!?と思いながら鑑賞。
だけど、今作はそこまでのパンチ力があるどんでん返しはありませんでした。
ある程度、直球勝負というか。
それじゃ今作の売りは何だ??
それは役者力でしょう。
主演のお三方。
さえない役者崩れの堺雅人。
凄腕裏稼業の香川照之。
そして婚活中で堅物純粋女子の広末涼子。
この3人が役と上手にマッチしていろんな化学反応を起こしてくれる!!
とにかくふふふと笑わせてくれるんですよねぇ。
あとは、これぞ内田印な演出手腕。
あのラストの「キューン」の演出。
あれはズルい(笑)。
粋ですねぇ。
大好きです。
とにもかくにも良い作品。
内田監督作品は今後も見逃せない!!
≪点数≫
8点
(12.09.17鑑賞)

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