2013-03-10 Sun

2011年制作 米
監督:スティーヴン・ソダーバーグ
≪キャッチコピー≫
『【恐怖】は、ウイルスより早く感染する。』
≪ストーリー≫
ミッチの妻・ベスは、香港への出張後にシカゴで元恋人と密会していたが、
せきと熱の症状が出始める。
同じころ香港、ロンドン、東京で似たような症状で亡くなる人が続出。
フリージャーナリストのアランは、伝染病ではないかと考え始め……。
≪感想≫
集団感染。
今後、僕らの身近で起こっても、おかしくなくって・・・。
その時に起こりうる状況を、まざまざと見せられた感じです。
メディアに踊らされたり、自己保身に走ったり、暴力、誘拐、略奪。
負の連鎖は広がるばかり。
モラルもへったくれもない極限状態に。
ゾッとします。
そこらへんの問題を派手に映し出さずに、なるべく抑えて抑えて、上手に描いていた作品でした。
あとは何と言っても豪華なキャスト。
これだけで観てみたいって思ってしまいましたもんね。
だ・け・ど。
そのわりには抑えたストーリー。
ガチャガチャしていなくて、これはこれでアリでしょう。
ただし欲を言うと、それぞれが交わるシーンがもっと欲しかったというのが正直な所。
せっかくこんなに豪華なキャストなので、もっと絡んでほしかったなぁ。
ちょっと残念。
≪点数≫
6点
(12.10.28鑑賞)

満足ならクリック!!
2013-03-09 Sat

2012年制作 邦
監督:吉田 大八
≪キャッチコピー≫
『全員、他人事じゃない。』
≪ストーリー≫
とある田舎町の県立高校映画部に所属する前田涼也は、クラスの中では地味で目立たないものの、
映画に対する情熱が人一倍強い人物だった。
そんな彼の学校の生徒たちは、金曜日の放課後、いつもと変わらず部活に励み、
一方暇を持て余す帰宅部がバスケに興じるなど、それぞれの日常を過ごしていた。
ある日、学校で一番人気があるバレー部のキャプテン桐島が退部。
それをきっかけに、各部やクラスの人間関係に動揺が広がり始めていく。
≪感想≫
原作は朝井リョウの同名小説。
こちら読みましたが、それほどピンとこなかったかな。
まぁ高校生の日常を描いているなぐらいの感想で・・・。
そして実写化された今作はというと・・・。
すっごい作品に出会ってしまいました!!
ヤバいです!!
鑑賞後、こんなに誰かと語りたくなる映画は久しぶりです!!
映画はまず、ある金曜日のエピソードを主要人物の視点を変えて、何度も反復するスタイルで進む。
以前観た「バンテージ・ポイント」「その土曜日、7時58分」的な手法ですね。
まずこの構成、ストーリーテリングが巧み。
その中で見えてくる学校内のヒエラルキー。
そここそが彼ら彼女らの生きていく世界。
オタク系の映画部の彼。
吹奏楽部の彼女。
バレー部補欠だった彼。
何でもできるが熱くなれない彼。
その他諸々の彼ら彼女ら・・・。
でてくるみんなが主役で、それぞれの価値観で学校と言う狭い世界で戦いもがいている。
でてくるみんなに自分の学生時代に、そして現在の生活に照らし合わせる。
「こいつのこういう所あったなぁ・・・。」
「この弱気な考え方あったよなぁ・・・。」
共感し葛藤しチクチクと心にささる。
そしてクライマックスのオーケストラに合わせて流れる映画を撮影するシーン。
これまで思いだし感じたネガティブなイメージを喰い殺してくれる。
今まで感じた痛みや弱さが昇華する。
まさに大メインクライマックス!!
そしてこれだけで終わらず、少し落ち着いたラストシーン。
僕はこのラストの映画部前田とイケメン宏樹君の会話が一番グッと来たんですよね。
原作本にはないクライマックスからラストまでのこのシーン。
ここがめちゃくちゃ良いんです!!
何かが変わってスカッと爽やかになるわけでは無いんだけど、昔を思い出し、現在を考え、未来へと繋げる。
結局、僕らはこの世界で自分を信じ戦っていかなければならない。
たまに訪れるご褒美のために・・・。
みたいな。
いやぁー、本当に良い作品です。
きっと思い出してはまた観るであろう作品。
みんなも観てほしいし、観た後に語り合いたいなぁ。
とにかく書けば書くほど、どんどん感想が溢れてくる。
今年ベスト級の作品です!!
あっ!!大事なことを書き忘れてました。
今作、主題歌もめちゃくちゃ良いんです!!
高橋優の「陽はまた昇る」。
「自分だけが置いてけぼりを喰らっているようなきがする」
から始まる彼の歌声が、今作にたまらなくマッチしていて最後の最後までこの作品に浸れる。
めちゃくちゃ良いんですこの曲!!
≪点数≫
10点
(12.10.26鑑賞)
こちら原作。
映画を観てたら、もう一度読みたくなりました。
こちら主題歌。
名曲。
何度も何度も聞き倒しました!!

満足ならクリック!!
2013-03-08 Fri

2005年制作 米
監督:デヴィッド・スレイド
≪キャッチコピー≫
『赤ずきんが仕掛けるオオカミへのゲーム』
≪ストーリー≫
出会い系サイトのチャットで知り合った14歳の少女ヘイリーと32歳の売れっ子フォトグラファー、ジェフ。
キュートなヘイリーが気に入ったジェフは、彼女を自宅に誘い込む。
いつの間にか気を失ったジェフは、股間むき出しの状態でキッチン台に縛り付けられていて……。
≪感想≫ネタバレあります
以前「JUNO -ジュノ-」を観てエレン・ペイジを好きになり、他の出演作をと思い鑑賞。
「JUNO -ジュノ-」では可愛らしい妊婦を演じたエレン・ペイジですが今作では
謎の猟奇的な少女を演じています。
これがまた怖い怖い。
そしてそれを観ているこっちもイタタタタ・・・。
ジェフとヘイリー。
二人だけの空間で織りなす会話劇。
ヘイリーは結局どういう背景があってこういう事をやっているのか。
そしてジェフは本当に犯罪を犯しているのか。
ここらへんの謎を残しつつ物語は進んでいきます。
二人の会話から徐々に真相が明らかになっていき、そして最後は綺麗に着地。
ただヘイリーの正体は謎のまま・・・。
うーーん、だけどそれはあまり気にならなかったかな。
結局、ジェフは悪党だしやることやってたんだから自業自得。
鑑賞後はむしろ「良いぞ!ヘイリー!!」なんて思ったり。
最後の最後までハラハラドキドキ。
引っ張りかたが巧いですね。
きっとそれはジェフが悪党に見えない所がそうさせたんじゃないでしょうか。
これがめちゃくちゃイヤなやつだったら見方が変わりますもんね。
キャッチコピーにある「赤ずきんが仕掛けるオオカミへのゲーム」。
まさにそう!!
このキャッチコピーを付けた人はセンスありますな。
≪点数≫
7点
(12.10.13鑑賞)

満足ならクリック!!
2013-03-08 Fri

2003年制作 米
監督:ジョン・シングルトン
≪キャッチコピー≫
『限界を突き抜けろ!』
≪ストーリー≫
米フロリダ州・マイアミ。
夜になると、派手なカラーリングとチューンナップが施されたスポーツカーに乗った若者たちが
続々集まってくる。
その中には、かつてロスでストリート・レーサーたちの強盗団に潜入していた元警官
ブライアンの姿もあった。
そして、彼はその驚異的なスピードで他を圧倒しレースに勝利するが、突然現われた警察に囲まれ、
逮捕されてしまう。
実は、ブライアンの捕獲には警察の思惑があった。
それは、彼をある国際的なマネー・ロンダリング組織に囮捜査官として潜入させることだった。
≪感想≫
「ワイルド・スピード」シリーズ第二弾。
私事ですが、むかぁーしむかしの話。
高校3年生。
免許をとりたての僕らは、車いじりにいそしんで、やれドリフトだ、
やれどこどこでゼロヨンやっているらしいから見に行くぞなんて事をやっていました。
まぁ僕は早生まれなので、免許は取れず、運転はできずに助手席担当でしたが・・・。
前作レビューでも書きましたがこのシリーズを観るとその頃を思い出すんですよね。
ちょうど漫画で「頭文字D」と言う作品も流行り出したり、ゲームでは「グランツーリスモ」なんて
ソフトもヒットしだした頃で。
とにかく車やバイクをさわっては馬鹿やってた青春時代でした。
そしてそんな時友達の家に行くと、そいつの兄貴がこの手の映画を毎日観ていたりして。
懐かしき思ひ出・・・。
さてそんな車・車・車の今シリーズ第二弾はと言うと。
前作に比べカーチェイスシーンも増えて面白かったです。
前作はキャストに魅力を感じましたが、今作はふんだんに盛り込まれた
カーチェイスシーンが良かった!!
小粋なHipHopに乗せて流れるシーンは肩肘張らずに観る事が出来ます。
エンターテイメントに溢れた良作ですね。
さぁ次回作次回作。
≪点数≫
7点
(12.10.13鑑賞)

満足ならクリック!!
2013-03-07 Thu

2011年制作 邦
監督:橋本 一
≪キャッチコピー≫
『何かあったら電話してくれ。』
≪ストーリー≫
行きつけの札幌・ススキノのバーにいた探偵と相棒の高田は、コンドウキョウコという
女からの依頼の電話を受けて早速行動を開始。
しかし、何者かに連れ去られ、雪に埋められてしまうという事態に。
報復しようと立ち上がった2人の前に、謎の美女・沙織と実業家・霧島という人物、
そして四つの殺人事件が浮かび上がり……。
≪感想≫
人気俳優・大泉洋が二枚目探偵となって北海道のススキノを舞台に駆け回る。
僕の中での大泉洋は三枚目でコメディチックな作品にたくさん出演している印象。
だけど今作では、なるべくそれを押さえた感じ。
最初はそこに違和感を覚えて、イマイチ乗りきれなかったのですが・・・。
観ていくうちにだんだん違和感もなくなって最後には「あっ、カッコ良いかも。」に。
フザケ過ぎない笑いとアクション盛りだくさんの今作。
ちょっと古いですがアブナイ刑事を観ているような感覚かなぁ。
テイストが似ていますね。
今作、原作本があってシリーズ化されているみたい。
映画版の今作に少し苦言を言わせてもらうと、もう少し人物描写とか、
感情の揺れみたいなものをもう少し丁寧に描いてほしかったかなと思ったかな。
それはきっと原作本には書かれているのでしょう。
読んでみよっと。
そして今作は続編も制作されるようで。
良いですねぇ!!
次作は相棒の高田をもっとフューチャーしてほしいです。
彼との出会いやいきさつ等々を。
ぜひ次作も観たいと思います。
≪点数≫
7点
(12.10.13鑑賞)
こちら原作。
未読です。

満足ならクリック!!
2013-03-07 Thu

2007年制作 仏
監督:パスカル・ボニゼール
≪キャッチコピー≫
『誰にも解けない、愛の謎』
≪ストーリー≫
上院議員のアンリとその妻は、週末には田舎にある屋敷に客たちを招いてもてなしていた。
ある週末、精神分析医のピエールとその妻が招待されてやって来る。
だが、同時にピエールの愛人エステルも姿を現し……。
≪感想≫
ミステリーの女王アガサ・クリスティの小説を映画化。
アガサ・クリスティと言えば名探偵ポワロ。
さて、今作ではどんな名探偵がでるのかな。
なんて思っていたらだぁれも出てきませんでした。
と言うか、推理と言う推理もなく、警察もずさんで勝手に事件が解決した感じ。
推理を楽しむ作品ではなく、その事件に関わる人間ドラマを楽しむ作品でした。
うーーーん・・・。
その人間ドラマが楽しければ良かったのですが、まぁ可もなく不可もなくといった所。
ただの痴情のもつれですね。
≪点数≫
4点
(12.10.06鑑賞)

満足ならクリック!!
2013-03-06 Wed

2001年制作 米
監督:ロブ・コーエン
≪キャッチコピー≫
『太陽が沈むと、もう一つの世界が始まる・・・』
≪ストーリー≫
L.A.では深夜、若者たちが大金を賭けたストリート・カー・レースに熱狂していた。
ドミニクは仲間たちから一目置かれる天才ドライバー。
彼はレースを挑んでくる無謀な連中を相手に1度のレースで1万ドルを稼ぎ出す。
そんなある夜、ブライアンという新顔がやって来る。
彼もまたドミニクに負けない驚異のドライビングテクニックを披露、ギャラリーの注目を集める。
しかし、誰も彼が警察官だとは想像もしなかった。
ブライアンは実は、最近多発している高級品を積んだトラックがハイスピード状態のまま
ジャックされるという事件を追って、潜入捜査を行っていたのだった。
≪感想≫
私事ですが、むかぁーしむかしの話。
親友たちが車好きで、僕も一緒になって学校帰りに修理工場に入り浸っては、
車をいじっていました。
そして組んだ車でドライブしてはぶっ壊して、治して、またぶっ壊して・・・。
うーーん・・・世間知らずで馬鹿でしたねぇ・・・(苦笑)
まぁこれも青春。
意外と車とは関わりがあった僕でして。
やっぱり、カーチェイスやら改造車やらが出てくる作品ってだけで少し気分がアガりますね。
けして真似はできないけれどカッコいいなぁと。
一度はあのぐらいのスピードでかっ飛ばしてみたいなぁと。
ストーリーはいまいちでしたが、やっぱりこういう作品は演出が優れていてナンボ。
肝心のカーチェイスのシーンや車の映しこみ方はカッコ良く仕上がっていたので
とっても楽しめました。
ヴィン・ディーゼルやミシェル・ロドリゲスも素敵でしたしね。
今作はシリーズ物。
さて全部、観れるかな。
こういうシリーズ物ってドンドン飽きてきがちなんだよなぁ・・・。
ちょっと間を置こっと。
≪点数≫
7点
(12.10.06鑑賞)

満足ならクリック!!
2013-03-06 Wed

2009年制作 米
監督:ルーベン・フライシャー
≪キャッチコピー≫
『目指せ、奴らのいない夢の遊園地へ 32のルールを駆使して生き残れ!!』
≪ストーリー≫
人類の大半が人食いゾンビと化した世界で、引きこもり青年のコロンバスは、
ゾンビの世界で生き残るためのルールを作り、それを実践して生き延びてきた。
故郷へ向かう旅の途中、屈強な男タラハシー、したたかな姉妹ウィチタとリトルロックに出会い、
ゾンビがいないとうわさされる遊園地を目指してサバイバルの旅を続ける。
≪感想≫
コメディタッチのゾンビ映画。
似たテイストの傑作「ショーン・オブ・ザ・デッド」。
あの作品程ではありませんでしたが、とっても面白かったです。
感想を一言で言うと「爽快」。
ラストの遊園地でのゾンビとのやりとり、特にタラハシーがゾンビをバッタバッタと
なぎ倒していくシーンは最高にイケていました!!
他にもビル・マーレイのくだりには思わず笑ってしまいましたし。
コロンバスのダサさも良い感じで好感触。
なんでしょうか、とにかく鑑賞後の後味が良かったんですよね。
B級好きにはたまらない作品に仕上がっております。
追伸・・・タラハシーがずっと探していたトゥインキー(Twinkie)と言うお菓子。
食べてみたいな。
日本では売っていないのでしょうか。
≪点数≫
7点
(12.09.30鑑賞)

満足ならクリック!!
2013-03-05 Tue

2009年制作 邦
監督:大森 美香
≪キャッチコピー≫
『理由なんて、愛ひとつで十分だ。』
≪ストーリー≫
さよはタイ北部、チェンマイのゲストハウスで働く母を訪ねる。
4年前、祖母にさよを預けて旅立った母は小さなプールのある場所で、
オーナーの菊子や手伝いの市尾らと楽しそうに過ごしている。
そこにはタイ人の少年も同居しており……。
≪感想≫
ゆるテイストで一躍名を挙げた「かもめ食堂」「めがね」のスタッフが贈る新作。
フィンランド、与論島に続きまして今回の地域はタイ・チェンマイ。
さぁ今回はいったいどんな空気を味わえるんだろうと楽しみにして鑑賞・・・。
観終わって・・・ん?ピンとこないなぁ・・・と言うか面白くなーい。
まず設定について。
これタイの意味あるのか??
場所がタイっていうだけでやっていることは日本とさして変わらないし、
タイ人の少年も日本語喋っているし・・・。
タイにいる意味を見つける事が出来なくって。
まぁ映像は確かにタイの良い所を前面に映し出した感じでしたが。
次にストーリーについて。
「人は好きなことをやって生きていけばいいんです」的なメッセージがありましたが、
それは一人で生きるならいいのだけど、家族、一緒に生きていく人がいた場合、
きっとその行動は「無責任」になっちゃうような気がするんだよなぁ。
このお母さんの娘に対する愛情の形みたいなものがイマイチ共感できなくって。
あと、この作品のテイストがゆるくって多くを語らない作品でして。
それが仇となってピンとこない部分がたくさんたくさん。
うーーーん、いかんですねぇ・・・。
今作は「かもめ食堂」「めがね」があっての作品かな。
この2作品が成功したからこそ成立している感じ。
なんにも知らなくって鑑賞したら全然、意味が分からなかったかも。
鑑賞後に気付いたのですが、今作、上記2作品のスタッフが一緒と言うだけで監督は違うんですね!!
なるほど・・・。
あと、余談と言うかこれもイマイチピンときていないので分かりませんが、
今作のメッセージの中に「死生観」みたいなものも入っていたのかな??
それらしき部分も見え隠れしたもので。
うーん・・・どうなんでしょう・・・。
誰か教えてくださーい。
≪点数≫
3点
(12.09.30鑑賞)

満足ならクリック!!
2013-03-04 Mon

2009年制作 米
監督:ジョン・ヒルコート
≪キャッチコピー≫
『父には息子が、息子には父が全てだった。それぞれが、相手の全世界となって──。』
≪ストーリー≫
謎の天変地異がアメリカを襲い、ほとんどすべての動植物が死に絶え、文明も消滅。
そんな世界に残された父と息子は、ひたすら南を目指して歩き始める。
生き残ったわずかな人々が互いを食らうという狂気の中でも父は決して正気を失わず、
息子に人としてのモラルを語り続ける。
≪感想≫
今作有名な原作本を映画化した作品のようですね。
知りませんでした・・・。
確かに文字で読んだ方が良さげな作品ではあります。
さて映画の感想を・・・。
申し訳ありません。
僕、この作品あまり好きじゃないです。
以前「ミスト」と言う作品で父親がとった最後の行動に酷い嫌悪感を覚えたのですが、
あれに近い感覚です。
世界の終わりを感じさせるような環境でひたすら生きる事を選んだ親子。
父は息子をひたすら守り続けます。
時には他人を傷つけ、時には人を殺めながら・・・。
≪ストーリー≫の中には
「・・・父は決して正気を失わず、息子に人としてのモラルを語り続ける。」
とありますが、この父の中でのモラルに共感が持てなかったんです。
これは国民性や文化の違いなのか。
それとも、その環境ゆえに起こりうるモラルの変化なのか。
とにかくその父親の行動に違和感を感じてしまったんですよねぇ・・・。
本当は1点と言う最低評価を付けようかと思ったのですが、
最後は少しだけ希望の光が見えたのでプラス1点。
そして主役のヴィゴ・モーテンセンの迫真の演技にプラス1点。
そんな感じです。
≪点数≫
3点
(12.09.17鑑賞)

満足ならクリック!!
2013-03-04 Mon

2009年制作 米
監督:ヘンリー・セリック
≪キャッチコピー≫
『扉のむこうは理想の世界。でも気をつけて。かなえてはいけない願いごとがある──。』
≪ストーリー≫
コララインは両親と新しい街に引っ越して来るが、二人とも仕事が忙しくてちっとも自分に
かまってくれず不満に思っていた。
一人で外出すると、ワイビーという少年が黒猫と共にどこからともなく現れ、また姿を消す。
コララインは退屈しのぎに築150年のアパートの探検を始め、その最中に
レンガで封印された小さなドアを発見する。
≪感想≫
ストーリーはいたって平々凡々。
子供向けの絵本を読んでいる感じ。
あらかたの流れは想定内に進んでいく。
じゃあこの作品の魅力は何だろう。
それはキャラクター力とストップモーションアニメという事。
ほんとは、そこに3Dと言うすっごいオプションが付いているんだけど、
僕は2Dで観てしまうという大失態。
ただ、魅力として挙げた2つは本当に良い感じでした。
キャラクターは何やら奇妙で見ていて気持ちのいい仕上がり。
僕的にはお父さんの風体がツボでしたね。
そしてきっと一番のウリであろうストップモーションアニメ。
すっごい労力がいる中でこの完成度は素晴らしいです。
ネズミたちのサーカスシーンは観ていてワクワクしっぱなし。
たぁーーのしーーーって感じです。
欲を言えば物語にもうちっとスパイスを加えてくれたらもっと楽しめたかな。
ただ、やっぱり3Dで観たかったなぁ・・・。
無念。
≪点数≫
8点
(12.09.17鑑賞)

満足ならクリック!!
2013-03-03 Sun

2012年制作 邦
監督:内田 けんじ
≪キャッチコピー≫
『入れ替わった人生、大金の行方、そして結婚――その先にはなんと、史上最高に爽快でトキメくラストが待っている!?』
≪ストーリー≫
35歳にして定職もなく、売れない役者稼業にもほとほと嫌気がさした桜井は
自殺にまで失敗してしまう。
その後、出掛けた銭湯で見るからに勝ち組男のコンドウが彼の目の前でひっくり返り、
頭を強打したせいで記憶を失ってしまった。
桜井は衝動的に彼の荷物をくすねてコンドウに成り済ましたのだが、
実はコンドウの職業は殺し屋で……。
≪感想≫
以前観た「運命じゃない人」、「アフタースクール」を撮った内田けんじ監督の最新作。
上記2作品がとても大好きで、この監督が撮る作品は追い続ける宣言をしていた訳で。
さぁ、いざ最新作を鑑賞。
いやぁ、相変わらず良い作品を撮ってくれますね。
安心して観ることができました。
僕は時折、読書もするのですが、好きな作家さんが伊坂幸太郎氏。
伊坂作品は全作、読破していて。
内田監督が撮る作品を観ている時は、伊坂作品を読んでいる時と似ているんですよねぇ。
テンポといい、巧みなストーリーといい、空気感といい、何かこう誰も損しないみたいなところが。
印象を一言で言うと「優等生」って感じ。
この二人の作品は間違いない。
さて、映画について。
内田監督の前2作品ではその構成力の凄さに驚いたので、今作ではどんな大どんでん返しが
待ち受けているんだ!?と思いながら鑑賞。
だけど、今作はそこまでのパンチ力があるどんでん返しはありませんでした。
ある程度、直球勝負というか。
それじゃ今作の売りは何だ??
それは役者力でしょう。
主演のお三方。
さえない役者崩れの堺雅人。
凄腕裏稼業の香川照之。
そして婚活中で堅物純粋女子の広末涼子。
この3人が役と上手にマッチしていろんな化学反応を起こしてくれる!!
とにかくふふふと笑わせてくれるんですよねぇ。
あとは、これぞ内田印な演出手腕。
あのラストの「キューン」の演出。
あれはズルい(笑)。
粋ですねぇ。
大好きです。
とにもかくにも良い作品。
内田監督作品は今後も見逃せない!!
≪点数≫
8点
(12.09.17鑑賞)

満足ならクリック!!
2013-03-02 Sat

2010年制作 米
監督:リー・アンクリッチ
≪キャッチコピー≫
『「さよならなんて、言えないよ・・・」』
≪ストーリー≫
アンディがおもちゃで遊んでいたのも今は昔。
アンディは大学に入学する年齢になり、カウボーイ人形のウッディたちおもちゃは
託児施設に寄付されることになった。
しかし、そこに待っていたのは乱暴な子どもたち。
ウッディは脱出に成功するものの、アンディの元へ行くか、仲間たちを助けに戻るかの
究極の選択を迫られる。
≪感想≫
いよいよ今シリーズの最終作。
前作では、少しばかりやな所を書いた私。
その中のひとつは自己修正できる事(少し間をあけて観る)でしたので、きっちりと修正して鑑賞。
やっぱりこのシリーズは最高ですね。
前2作とも面白かったのですが、今作はそれを上回る面白さ。
しかも前2作からの流れをしっかりと踏まえてのこの面白さなので、
やっぱりシリーズとして優れています。
ただ前作レビューでもう1点苦言を呈していたことがありまして。
それは、おもちゃたちの行動が人間界にまでかなりの影響を与えているという事。
これが僕的には「うーーーん・・・」だったので点数を下げさせてもらったのですが、
それも今作ではしっかりとケアされていておもちゃの世界だけでやりきっていました。
まず序盤のウッディたちの活劇シーン。
もうこれだけでワクワクが止まりません。
紆余曲折あっての、幼稚園、そしてゴミ処理場からの脱出。
ここらへんはもう安定感抜群。
ウッディやバズ達と一緒にハラハラドキドキ。
最高です!!
そしてラストのあの締め方。
観ている大人と子供たちに綺麗な着地で素敵なメッセージを投げかけてくれる。
ピクサー作品はやっぱり最高ですね。
ストーリーだけではなくアニメーションも抜群。
オモチャたちもそうですが人間の描きも秀逸。
今作で言うと少女ボニーが可愛らしさが尋常じゃないんです。
褒めだしたらきりがありません。
誰にでもおススメできる良作アニメシリーズ。
ぜひぜひご鑑賞を。
追伸・・・今作、バービー人形がやけにヒューチャーされていたな。
なんでだろう・・・。
大人の事情かな・・・。
≪点数≫
10点
(12.09.16鑑賞)

満足ならクリック!!
2013-03-01 Fri

2010年制作 米
監督:ポール・W・S・アンダーソン
≪キャッチコピー≫
『新たな物語は「東京」から始まる。』
≪ストーリー≫
ウイルス感染のまん延で世界は荒廃し、人間は滅びつつあった。
そんな中、生き残りの人間を探して世界中を旅するアリスは、ロサンゼルスの刑務所に
隠れて生き残る人間たちを見つける。
彼らを刑務所から脱出させるため、アリスはアンデッドとの闘いに挑む。
≪感想≫
大人気シリーズ「バイオハザード」第4弾。
前作からネタが尽きてきた感が否めませんが、もうここまでくると何でもアリです。
物語序盤、増殖したアリスの無敵感がハンパなく、バッタバッタと相手をなぎ倒していきます。
こりゃもう、ドラゴンボールの悟空です。
衝撃波とか使うんですもん。
その後、中和ウイルスを撃ち込まれて普通の人間に戻ったアリス。
それでも無敵感はハンパなく、ゾンビたちをこれまたバッタバッタと(笑)
これぞ「や・り・た・い・ほ・う・だ・い・!!」
いかにアリス演じるミラ・ジョボビッチをカッコよく見せるか。
それに特化した作品。
ある意味ミラ・ジョボビッチのPVです。
そりゃそうだ。
だって監督のポール・W・S・アンダーソンはミラ・ジョボビッチの旦那さんなんですもの。
しっかし、この監督、「マトリックス」の作品と何か関係あるのでしょうか。
映像に「マトリックス」的部分が多く見られて・・・。
パクリと言うかパロディと言うかオマージュと言うか・・・。
≪点数≫
6点
(12.09.13鑑賞)

満足ならクリック!!