2013-01-13 Sun

2005年制作 仏
監督:コリーヌ・セロー
≪キャッチコピー≫
『人生って捨てたもんじゃない。』
≪ストーリー≫
母親の遺産を相続するため、険悪な仲の3兄弟ピエール、クララ、クロードは、
聖地サンティアゴまでの巡礼路を一緒に歩くはめになる。
アラブ系少年やワケありの女性など9人からなる一行は、
さまざまな思いを胸に長い旅に出る……。
≪感想≫
聖地サンティアゴ(サン・ジャック)まで、1500kmもの巡礼路を2ヵ月余りで歩く。
凄いな・・・そりゃ心も洗われるわなぁ・・・。
最初は一癖も二癖もあった人間関係も徐々に角が無くなり丸くなる。
何かを変えたい人にはもってこいの荒行でしょう。
今作の見どころは壮大な景色、そして、まるでこのグループと一緒に歩いているかのような
暖かい空気感でしょう。
観終わった後はほんとに心が穏やかになりました。
なんて後味の良い作品。
いずれ大画面で観てみたいなぁ。
≪点数≫
9点
(12.03.20鑑賞)

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2013-01-12 Sat

2008年制作 邦
監督:平川 雄一朗
≪キャッチコピー≫
『ひとりじゃない。』
≪ストーリー≫
夏の日の東京。
ギャンブルから足を洗えず、借金まみれのシンヤは、オレオレ詐欺に手を染め、
老婦人をだまそうとする。
しかし、その老婦人と心が触れ合ってしまい、金を引き出せずにいると、
街で寿子という女性と出会う。
寿子は、母・鳴子の恋の軌跡をたどろうと、とある場所へ向かっていた。
≪感想≫
芸人「劇団ひとり」が書いた大ベストセラー小説が原作。
この小説がまた素晴らしい!!
読書なんて、さほど好きでもなかった僕。
たまたまこの小説を頂き読んでみたところ、あまりの面白さに感動。
そこから僕の読書趣味が始まったわけで・・・。
物語のトーンと展開の妙みたいなものが新鮮だったんですよねぇ・・・。
小説を読んでいない方は必読です!!
それでは映画のお話を・・・。
原作と比べてしまうとちょっと「うーーーん・・・。」
原作は短編連作でこれまでのお話が最後に一つにまとまる、気持ち良さがあったが、
映画ではそれぞれの物語がパラレルに進んでいくので、
原作で味わった最後にギュッてまとまるあの気持ち良さが無かった。
まぁ、これは2時間という限られた時間、そして視覚でも訴えないといけないという条件があるから
仕方がないか。
今作は映画と小説、それぞれ別物として観たほうがいいのしょうね。
内容に関しても、新しいキャラクターも出てくるしストーリーも
こんな感じじゃなかったような気がするので・・・。
小説のじんわりくる感動とは違って、「どうぞ感動してください」的な。
いわゆるおきに行っている感じ。
ただし、それが鼻についたかと言えばそうではなく、それはそれでしっかりと
感動させてくれたのはさすがです。
穿った見方をしなければ素直に良い作品でした。
あとねぇ・・・今作は主題歌が絶妙に良いんです。
ケツメイシの「出会いのかけら」。
これも必聴ですよ!!
今回、原作・主題歌と映画とは違う所を絶賛してしまいましたねぇ・・・。
映画は映画で良かったですよ。
≪点数≫
7点
(12.03.19鑑賞)
こちら原作。
おススメです!!
こちらはケツメイシ。
「出会いのかけら」は名曲。

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2013-01-11 Fri

2009年制作 米
監督:ギャヴィン・フッド
≪キャッチコピー≫
『斬り裂かれた運命を変えろ。』
≪ストーリー≫
特殊な能力を持つ、ウルヴァリン。
かつてカナダの森で目覚めたとき、ローガンという名の兵士だったというほかに、
彼は過去を記憶していなかった。
そして、そこには“ウルヴァリン”と刻まれた軍の認識票が残っていたが……。
≪感想≫
「X-MEN」シリーズ、今回は人気キャラクターのウルヴァリンが主人公のスピンオフ作品。
前作の感想でも書きましたが、まぁこのシリーズの楽しみ方はキャラクターの
能力の気持ちよさという事で。
相変わらずのストーリーの粗さはアメコミならではっぽいので、この際、
目をつぶりましょう。
今回は、アクションに特化した能力のミュータントが多かったかな。
なので格闘シーンもCGやワイヤーアクションも多用していてなかなかイケていました。
キャラクター的には、新キャラのガンビットが特にカッコ良かったー。
何だかんだ言って楽しめる作品なので今後も要チェックだな。
≪点数≫
7点
(12.03.18鑑賞)

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2013-01-11 Fri

2001年制作 米
監督:テリー・ツワイゴフ
≪キャッチコピー≫
『ダメに生きる』
≪ストーリー≫
イーニドとレベッカは高校を卒業した今も進路も決めないまま好きなことだけしてフラフラする毎日。
ある日、二人は新聞の出会い系の広告に載っていた中年男をダイナーに呼び出し、
待ちぼうけを食っている惨めな姿を見て暇を潰すのだったが……。
≪感想≫
今作、全米ティーンエイジャーのバイブルとなったコミックを実写化。
小粋なティーンエイジコメディ作品かと思って観てみると大間違い。
観た後「むむむ・・・。」と色んな考えが思い浮かぶ深みのある作品でした。
いたる所にブラックなユーモアが満載。
以前観た「アートスクール・コンフィデンシャル」に似ていたかな。
何となく、こんな子たちってどこにでもいるよなぁなんて。
自分の考え方は何となく社会にマッチしていないと気づき抗うイーニド。
自分の価値観が受け入れられない歯がゆさ。
うんうん・・・あるある。
そうしたリアリティのあるストーリーから一転、最後のあのオチ。
あのオチが観た後の「むむむ・・・。」に繋がるわけです。
出演者の出で立ち、色味もどこかマンガチック。
ぜひぜひ原作を読んでみたいものです。
余談ですがレベッカ役のスカーレット・ヨハンソン。
こんなハスキーな声だったっけ。
≪点数≫
4点
(12.03.17鑑賞)
こちら原作。
興味あります。

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2013-01-10 Thu

2009年制作 邦
監督:福田 雄一
≪キャッチコピー≫
『壊れるほど、「好きだ。」』
≪ストーリー≫
茨城、大洗にある海の家でのクリスマス・イブ。
ナルシスト男の杉本、サメオタクの松山らひと夏を海の家で働いた男たちが、
マドンナ・江里子の手紙のもとに召集された。
皆が皆「江里子の本命は自分」と言い張るが、偶然現れた弁護士の関口が
彼らの本命説をことごとく論破していき……。
≪感想≫
7人の男が1人の女性をめぐって繰り広げられるワンシチュエーション会話劇。
それは以前観た名作「キサラギ」のよう。
ただ「キサラギ」の時のような衝撃はなかったかな。
オチもすこし弱い気がして・・・。
うーーーん佳作・・・。
とは言え、出演者の山田孝之と佐藤二朗にはやられてしまいました。
そのいききった演技力は最高です。
特に山田孝之は面白かったーー。
この人、ほんとに上手です。
人気ドラマ「ちゅらさん」のときから応援させてもらって映画「クローズZERO」で好き度が爆発。
今後も追い続けたい役者さんです。
≪点数≫
6点
(12.03.15鑑賞)
こちら「ちゅらさん」。
この作品にどれだけ助けられたか。
大好きです。

満足ならクリック!!
2013-01-10 Thu
2008年制作 邦監督:雑賀 俊郎
≪キャッチコピー≫
『仲間がいるから挑戦できる。』
≪ストーリー≫
生粋の薩摩っ子である隼人はカナヅチのため、毎年夏に開催される「錦江湾横断遠泳大会」を
仮病を使い逃げ切ってきた。
しかし小学生最後の夏、あこがれの奈津子先生の誘いを断れず大会に参加することに。
困った隼人は無口な転向生と過敏性腸症候群に悩むクラスメイトを仲間に、秘密の特訓を開始する。
≪感想≫
出演者がマイナーだって!?
関係ないない。
演技力に難があるって!?
関係ないない。
その少年少女たちの瑞々しさ、キャラクター力が最高なんです!!
人気者で正義感が人一倍強いんだけど実は泳げない隼人。
転校生で何やら過去に一物を隠し持った智明。
元々からだが弱いためにクラスでいじめられてしまう雄太。
そんな三人が一つにまとまり遠泳大会へ挑戦する。
子供たちの純粋無垢な「優しさ」が周りにも派生し連鎖する。
疑い知らずな子供たちの想いはとがったりまるまったり。
いやはや、良いですこの作品。
きっと低予算でつくられたであろう今作。
安上がりでも良い作品はあるんです!!
≪点数≫
10点
(12.03.09鑑賞)

満足ならクリック!!
2013-01-09 Wed

2009年制作 米
監督:ジェイソン・ライトマン
≪キャッチコピー≫
『あなたの"人生のスーツケース"詰め込みすぎていませんか?』
≪ストーリー≫
彼の人生哲学は、バックパックに入らない荷物はいっさい背負わないこと。
ある日、ライアンは自分と同じように出張で各地を飛び回っているアレックスと出会い、
意気投合するが・・・。
≪感想≫
ライアンの仕事はリストラ通告請負人。
この職業は色んな人の人生を背負い込み、その人へ解雇通告を行う。
そりゃあ、あんな性格にもなりますよね。
なんでも客観的に見る事ができて、対人関係もドライに。
そこに情が入ってしまうときっと自分まで負のスパイラルに飲み込まれてしまいますから。
新人さんのナタリーがそうでした。
個人として接するか、仕事人として接するか。
そこら辺の違いかなぁと。
世界のどこかにこういう仕事はきっと存在しているんでしょうね。
この時代と非常にマッチしていて違和感無く観ることができました。
やっぱり映画にも鮮度みたいなものがあるんだなぁ。
きっと今作は今が見ごろでしょう。
何よりこの作品は脚本が素晴らしいです。
最後の展開は予想だにしなかったけど、あの終わり方はとっても良かったです。
まぁライアンにとってはちょっとかわいそうですが・・・。
色々と賞レースにも登場した本作。
おススメです!!
≪点数≫
8点
(12.03.08鑑賞)

満足ならクリック!!
2013-01-09 Wed

2003年制作 米
監督:ウィリアム・フリードキン
≪キャッチコピー≫
『生き残れるか。』
≪ストーリー≫
初老の男L.T.は、野生動物保護官としてひっそりと暮らしていた。
そこへある日、FBI捜査官が訪ねてくる。
特殊部隊の元教官でサバイバル術と追跡のエキスパートであるL.T.にオレゴンの
連続殺人事件の協力を要請に来たのだった。
早速現場へ飛んだL.T.は、残されたわずかな痕跡からそれが自分の教え子に
よるものであることを察知する。
一人森に消えたL.T.は、やがて犯人のアジトを突き止め、
そこでかつての教え子ハラムと対峙する。
ハラムはコソボ紛争で活躍した優秀な兵士だったが、戦場の過酷な記憶が彼を
凶悪な殺人鬼へと変えていた…。
≪感想≫
主役を張る、ベニチオ・デル・トロ&トミー・リー・ジョーンズ。
共に好きな俳優さんです。
特にデル・トロは「トラフィック」を観て大ファンになり以後も「スナッチ」「シン・シティ」等々
追い続けているお気に入り俳優の一人。
ストーリー自体は中途半端でイマイチ。
キャラクターの掘り下げも無かったので
「うーんなんだかなぁ・・・。」
ってな感じ。
しかしながら今作でも、やっぱり大好きデル・トロ力はハンパじゃなかったです。
渋カッコいいったらありゃしない。
良いですねぇ・・・。
作品自体はイマイチでしたがデル・トロを観られただけでも良しとするか。
≪点数≫
5点
(12.03.07鑑賞)

満足ならクリック!!
2013-01-08 Tue

2011年制作 米
監督:マーティン・スコセッシ
≪キャッチコピー≫
『ヒューゴの<夢の発明>にあなたは驚き、涙する』
≪ストーリー≫
1930年代のパリ。
駅の時計台にひそかに住む孤児の少年ヒューゴの唯一の友達は、
亡き父が残した機械人形だった。
壊れたままの人形の秘密を探る過程で、彼は不思議な少女イザベルとジョルジュに出会う。
やがてヒューゴは、機械人形にはそれぞれの人生ばかりか、
世界の運命すらも変化させてしまう秘密があることに気付き……。
≪感想≫
「レイジング・ブル」「タクシードライバー」「ギャングオブニューヨーク」「ディパーテッド」等々・・・。
これまで、骨太で男くさーい作品を排出してきたマーティン・スコセッシ監督が、
老若男女向けに撮った本作。
1902年に『月世界旅行』を撮ったジョルジュ・メリエス氏を題材に、
映画のこれまでの歴史を紐解いていく。
あの時代ってあんな感じで映画って作られていたんですね。
数々のトリックや知識を駆使して作られていく作品達は『面白い!!』の一言。
その時代その時代で最良のものを探り出し進化させていく。
それが現代の映画に繋がり未来への進化へと繋がる。
「一体、今後映画はどのように進化していくんだ!?」
ワクワクですねぇ・・・。
映画もいまや3Dにまで発展している訳ですが、今作ではその最先端の技術を駆使しながら
映画の原点を映し出す。
その圧倒的画力に脱帽です。(とは言っても僕は2Dで観たのですが・・・へへへ。)
スコセッシ監督の映画愛に満ち溢れた作品に仕上がっていました。
ストーリーとは関係ないですがイザベル役のクロエ・モレッツ。
以前観た名作「キック・アス」からずいぶん成長した顔立ちになってきていました。
この子は大女優への道を着実に進んでいるような気がするなぁ・・・。
こりゃ今後も要チェック要チェック。
もひとつ余談を・・・。
ジョニー・デップがカメオ出演しているなと思ったらただのそっくりな人でした。
とほほ・・・。
≪点数≫
9点
(12.03.04鑑賞)
こちらジョルジュ・メリエスの作品。
この画は有名ですね。

満足ならクリック!!
2013-01-07 Mon

2004年制作 邦
監督:矢口 史靖
≪キャッチコピー≫
『ジャズやるべ♪』
≪ストーリー≫
サボりの口実としてビックバンドを始めた、“やる気のない”女子高生たちだったが、
次第にジャズの魅力に引き込まれ、楽器は無いが自分たちだけのバンドを結成する。
≪感想≫
ストーリー云々は置いといて、辻褄とかを気にせず頭カラッポにして観れば・・・。
た、た、た、たのしぃー!!!
ジャズはあまり分かんないけど、一緒にスウィングしたくなる。
何となく聞いたことのあるあんな曲やこんな曲。
良いですねぇ・・・。
ド直球の青春作品です。
ある意味想像通りと言うか期待通りの作品だったので感想はまぁこんな感じです。
≪点数≫
6点
(12.03.03鑑賞)

満足ならクリック!!
2013-01-07 Mon

2005年制作 英/米
監督:クリス・ヌーナン
≪キャッチコピー≫
『その恋が私を変え、私の絵が世界を変えた。』
≪ストーリー≫
1902年、ヴィクトリア王朝時代。
封建的で身分の高い女性が仕事を持つことなど考えられなかった時代に、
上流階級の女性ポターは“ピーターラビットとその仲間たち”の物語を次々と出版する。
やがて編集者のノーマンと恋に落ちるが、身分違いの恋には思わぬ運命が待っていた。
≪感想≫
いやはや、なんとも暖かい作品なのでしょう。
まずはポターの人間性がそれを映す。
芯が強くて茶目っ気のある暖かさ。
そしてポターが描くピーターラビット等のキャラクター達がそれを映す。
やわらかくて愛嬌のある暖かさ。
さらに、ここが一番の肝とも言える、ポターを演じたレネー・ゼルウィガーのたたずまい。
素敵な女優さんですね。
欲を言えばストーリーに厚みがあっても良かったかも。
例えば、ポターがキャラクターを作り上げる過程とか。
例えば、ポターが田舎の土地を買っていく上での苦労等々・・・。
いやいや、それでは今作の暖かい空気感は無くなってしまうか。
これはこれで良い作品なんですもんね。
≪点数≫
9点
(12.03.01鑑賞)

満足ならクリック!!
2013-01-07 Mon

2002年制作 仏
監督:アラン・ベルベリアン, フレデリック・フォレスティア
≪キャッチコピー≫
『超フレンチ級。』
≪ストーリー≫
大物ギャングのモルテスは7年の刑務所暮らし。
お調子者の看守レジオともすっかり親しい仲。
出所間近のある日、レジオに頼んで買っていた宝くじが、なんと1500万ユーロの大当たり。
しかし、モルテスが大喜びしたのも束の間、レジオの妻ポーリーヌがその当たりクジを持ったまま、
仕事でアフリカへ行ってしまっていた。
レジオは当たりクジを奪い返そうと脱獄し、更に警察を振り切りレジオを連れてアフリカへ旅立つ。
だが警察、モルテスの敵、鉄の歯の男、殺し屋、盗賊までもが彼らの後を追ってくる。
ノンストップの当たりクジ争奪レースが始まった・・・。
≪感想≫
タイトルの「ル・ブレ」、意味は弾丸という事。
ただ、作中では「厄介者」として引用されていました。
このレジオの「ル・ブレ」っぷりがハンパない。
面構えからしてとぼけているんだもんなぁ・・・。
観ていて最初は
「いやいや、こんなに馬鹿な奴いないでしょ」
と思っていたけど、観ているうちにどんどん
「さぁ、次はどんな馬鹿をやらかしてくれるんだ」と
期待してしまう自分がいたりして。
それに振り回されるモルテスが悪党とはいえ不憫でね・・・。
その他のキャラクター達。
レジオの奥さんのポーリーヌ、モルテスを追っかける敵コンビも、
見た目、行動共に一癖も二癖もあって面白かったです。
作品のパッケージを見るとカーチェイスがバンバンみたいな印象を受けましたが、
実際はコメディ色の強い娯楽作品に仕上がっていましたよ。
≪点数≫
7点
(12.02.28鑑賞)

満足ならクリック!!
2013-01-06 Sun

2007年制作 仏/独/ベルギー/南アフリカ
監督:ビレ・アウグスト
≪キャッチコピー≫
『あなたに逢って、知った。世界は間違いだらけだと──』
≪ストーリー≫
アパルトヘイト政策により、黒人が差別されている1968年の南アフリカ。
白人看守のグレゴリーは、マンデラが収監されているロベン島の刑務所に赴任。
マンデラの故郷の言葉であるコーサ語を操ることができるグレゴリーは、
マンデラらの秘密の会話をスパイするよう命じられる。
≪感想≫
同じくマンデラ大統領を題材にした作品「インビクタス/負けざる者たち」を観た後に続けて鑑賞。
あいたぁーーーーー・・・やってしもうたぁ・・・。
順番が逆だったよぅ・・・。
くぅーーー、本当に悔やまれる・・・。
今作はマンデラが大統領になる以前。
ロベン島に収容されている時のお話。
特質すべき部分は、実話に基づいているという事。
つまりこの白人看守グレゴリーの手記を基に作られていて、
マンデラ大統領の了承も得て作られている作品であるという事。
その時代のアパルトヘイト政策を加害者の視点で描かれているのは
とても貴重なのではないのでしょうか。
こういった問題は単純明快なはずなのにとってもセンシティブ。
ナチスのホロコースト、ルワンダのジェノサイド等々。
血の違い?肌の色の違い??宗教の違い???
俯瞰で見るととても恐ろしい価値観や行動も中心になって考えると当たり前になってしまう。
うーーーん、何だかなぁ・・・。
そんな中、それらの流れに抗う人たち、例えば、マンデラ大統領や
マハトマ・ガンジー、キング牧師等々。
その確固たる意志にシビれあがる。
そんな力強い志を感じることができた良作でした。
≪点数≫
7点
(12.02.25鑑賞)

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2013-01-05 Sat

2009年制作 米
監督:クリント・イーストウッド
≪キャッチコピー≫
『ひとつの願いが、ほんとうに世界を変えた物語。』
≪ストーリー≫
1994年、ネルソン・マンデラはついに南アフリカ共和国初の黒人大統領となる。
いまだにアパルトヘイトによる人種差別や経済格差の残る国をまとめるため、
彼はラグビーチームの再建を図る。
1995年に自国で開催するラグビー・ワールド・カップに向け、
マンデラとチームキャプテンのピナールは、一致団結して前進する。
≪感想≫
今作を観て、わずかながらその歴史を勉強させて頂きました。
アパルトヘイト・人種差別がこんな身近な過去、
僕が高校生ぐらいの頃まで行われていたんですね。
まぁ今でも、どこかの国では小さな事から大きな事まで発生しているのでしょう。
そんな心無い現実を打破しようと動いたのが、かの有名なネルソン・マンデラ大統領。
彼は、反アパルトヘイト運動により反逆罪として逮捕され27年間に渡り
刑務所に収容されたが釈放され南アフリカ共和国大統領に。
そしてかつて自分を苦しめたはずの人種を許し、協力し、一つの国へまとめあげるため奔走。
ちょうどマンデラが大統領に就任した翌年、ラグビーのワールドカップが
南アフリカで開催されることに。
マンデラはアパルトヘイトの象徴とも言えたラグビーを通して国民、
人種を越えた和解と団結を目指したのだった。
いやぁーー分厚いです。
こんな分厚い内容を、終盤まで淡々と写し決勝戦のシーンでグーーーッと盛り上げる。
演出力がハンパない。
良くできた作品です。
ただ一つ感じたのが、ラグビーのルールを知っていればもっと楽しめたかな。
あまりにも淡々と試合が流れていったので緊張感がそこまで高まらなかったです。
これはまぁ僕の勉強不足という事で。
それにしてもやはり音楽やスポーツの力は本当に凄いですね!!
あの色んな垣根を越えてそこにいる人、それを見ている、
聴いている人の気持ちが同じ方向へ向いている。
それを感じた瞬間・・・グッときますねぇ・・・。
≪点数≫
8点
(12.02.25鑑賞)

満足ならクリック!!
2013-01-04 Fri

2005年制作 韓
監督:キム・ギドク
≪キャッチコピー≫
『海の上、ふたりきり。老人は少女に永遠の夢をみた。』
≪ストーリー≫
海に浮かぶ船の上で、2人きりで暮らす老人と少女。
少女は10年前に老人の手でどこからともなく連れて来られた少女は、
17歳の誕生日に老人と結婚することになっていた。
ところがある日船にやって来た1人の青年の存在が彼らのきずなを揺るがし始める。
≪感想≫
ストーリーだけ読んでいると・・・。
「何じゃこりゃ!!単にじいさんが誘拐した女の子を船に監禁して洗脳している話じゃないか!!」
「いかん!!これはいかんぞー!!」
となってしまう。
そうならないためにも、今作を観る際は、とにかく自分の中の理性やモラルをふっとばして観ること。
現実の物語として観てはダメ。
あくまでもこの話は映画の世界で、完璧なフィクションとして受け入れる。
それを踏まえれば見えてくる物も変わってくるし、受け入れることも簡単。
鑑賞の仕方を変えれば、めちゃくちゃ反倫理的な行為もどこか詩的で空気も穏やか。
言葉を削いだ演出。
音楽と動きで感情を描く。
その閉鎖的な空間はどこか美しくもみえる。
きっとこのじいさんは「永遠の愛」みたいなものを創りたかったんでしょうね。
なぁんて長々と書いてはみましたが、実際の僕はそんな鑑賞の仕方はできずに、
終始モヤモヤしっぱなしだったのですけどね・・・。
≪点数≫
4点
(12.02.23鑑賞)

満足ならクリック!!
2013-01-03 Thu

2009年制作 米
監督:アンジェイ・バートコウィアク
≪キャッチコピー≫
『可憐にして最強。』
≪ストーリー≫
裕福な家庭に生まれ、大好きな父親にカンフーを習い、幸せいっぱいの
暮らしの中で育った少女チュンリー。
しかしある日、彼女の目の前で父親が誘拐されてしまう。
10年後、美しい女性へと成長したチュンリーは、悪の組織に拉致された父親の
行方を捜すことを決意し、厳しい修行を重ねて“ストリートファイター”となる。
≪感想≫
ある日いつものごとくネットサーフィンに勤しむ僕。
「うわぁー、この人すごい美人だなぁ。」って見つけたのがクリスティン・クルック。
さらに調べると彼女は、僕ら世代の王道格闘ゲーム「ストリートファイター」シリーズの
実写映画の主役をやっているとのこと。
これは観ない手はないでしょう。
この「ストリートファイター」というゲーム。
格ゲーブームの火付け役となった今シリーズ。
僕も小・中・高校生ぐらいまでドハマリして友達と一緒に盛り上がっていたなぁ。
さて今回の映画版はどうだったかと言えば・・・。
まずストーリー。
これがまた粗い!!
途中でもうストーリーなんてどうでもいいやって思っちゃうほど粗かった・・・。
ゲームにも出てくるチュンリーやベガ、バルログやバイソン等々、
馴染みの名前がてんこ盛りだが設定が酷すぎる・・・。
名前だけ出しておけば良いって訳じゃなかろうに・・・。
まぁまぁそれは100歩譲るとして、肝となるアクション。
これがまた中途半端!!
以前観てレビューも書いている「チョコレート・ファイター」のジージャーを
知っているせいか物足りなくて物足りなくて・・・。
ちきしょー、とんだ作品を観てしまったーー。
とは言え、クリスティン・クルックを見れたという事でプラス2点。
大好きだったストリートファイターという事でプラス1点。
合計3点なり・・・。
≪点数≫
3点
(12.02.22鑑賞)

満足ならクリック!!
2013-01-02 Wed

2008年制作 邦
監督:中島 哲也
≪キャッチコピー≫
『子どもが大人に、読んであげたい物語。』
≪ストーリー≫
昔々、大人の俳優に脱皮できなかった元有名子役や、消防車にひかれたまぬけな消防士など、
患者だけでなく医者や看護師も変わり者ばかりが集まる病院があった。
中でも一代で自分の会社を築いた超ワガママ老人の大貫は、一番の嫌われ者。
ある日大貫は、1日しか記憶を保てない少女パコに出会う。
≪感想≫
以前観た「告白」「嫌われ松子の一生」を撮った中島哲也監督。
この監督、元はCMディレクター。
あのサッポロ黒ラベルのCMで豊川悦司と山崎努が温泉地の旅館で卓球するのを
スタイリッシュに撮った人なんですねぇ。
「告白」がそうだったんだけど作品のストーリーとかメッセージ性云々より
とにかく「見せ方」にこだわる人なんじゃないかな。
なので脚本との相性が強く影響される方なのでは。
今作はと言うと・・・これが大成功!!
とにかく「見せ方」を重視していてとにかく色鮮やかでCGも多様。
キャラクターは変幻自在の奇抜なヤツら。
まさにキャッチコピー通りの「大人に見せたい絵本」といった所でしょうか。
コメディ色も強くて小ボケも連発して、それはまるで舞台劇。
「号泣した」とか「感動した」とかいう感想をよくうかがいましたが、
僕はそこはあまりなくって、むしろ
「うわー、楽しー。ほー、面白ーい。」
の方が強かったです。
特に物語終盤の劇中劇は最高。
作り込まれたファンタジックな映像を見ているだけでワクワクしました。
良いですねぇ・・・。
大満足の一作でした!!
≪点数≫
9点
(12.02.18鑑賞)

満足ならクリック!!
2013-01-02 Wed

2001年制作 米
監督:ジョン・キャメロン・ミッチェル
≪キャッチコピー≫
『誰もが、自分の"カタワレ"を探してる・・・。』
≪ストーリー≫
東西冷戦時代の東ドイツに生まれた男の子ハンセル。
母と二人暮らしの彼の夢は、自由の国アメリカでロックスターになること。
ある日、米兵から結婚を申し込まれた彼は、性転換手術を決意する。
しかし、手術のミスで股間には“怒りの1インチ(アングリー・インチ)”が残ってしまう。
ハンセルは名前をヘドウィグと変え、何とか渡米するも米兵には結局捨てられてしまう。
それでも夢を思い出しロックバンドを結成したヘドウィグは、ある日、17歳の少年トミーと出会う。
同じ夢を持つトミーに愛情のすべてとロックシンガーとしての魂を注ぎ込むヘドウィグだったが……。
≪感想≫
半分アートで半分ミュージカル風味。
波乱万丈に生きてきたヘドウィグの思いのたけを自らの歌声と共に吐き出す。
これぞロックンロール!!
ミュージカル映画、かつ直情的なドラッグクイーンを取り扱った今作。
好みが別れそうな今作。
ただ好きな人には思いっきりハマる作品なんだろうなぁ・・・。
≪点数≫
5点
(12.02.15鑑賞)

満足ならクリック!!
2013-01-01 Tue
あけましておめでとうございます。昨年から始まりました当ブログ。
今のところ順調に歩んでいます。
楽しいな。
さてさて、年も明け2013年になった訳ですが。
今年は
「広い視野、深い思考、そしてシンプルな行動」
を心掛け過ごしたい。
あとは
「ちからもち」
になれればなと。
映画は100本。
読書は15冊。
くらいを目標に。
それでは今年もよろしくお願いいたします。
お互い幸多き年を。
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