2012-08-30 Thu

2004年制作 邦
監督:市川 準
≪キャッチコピー≫
『あなたを、いまでも 愛しい。』
≪ストーリー≫
美大で芸術を学んだトニーは、デザイン会社へ就職、その後独立してイラストレーターになり、
自宅のアトリエで仕事をこなすようになる。
そんなトニーが一人の女性、出版社編集部員・小沼英子に恋をする。
≪感想≫
生まれてからずっと、当たり前のように孤独に過ごしてきたトニー滝谷。
それでも何不自由なく暮らしているトニーはある日、突然恋に落ちる・・・。
今作を観てのイメージは「無色透明」。
映像も音楽もナレーションも演者も限りなく透明に近い空気感を作り出し、
その中で微妙なゆらぎをみせる。
それがもう、繊細で繊細で・・・。
孤独を当然に感じていた男が、恋をして孤独ではなくなる。
孤独ではなくなった瞬間に孤独になる事が怖くなる。
しかし突然訪れるそれ。
もがき苦しむ男。
そして新たなる出会い。
終わり方が好きです。
あそこで無色透明な世界に彩が付いたような気がして。
これぞミニシアター系作品ってなところでしょうか。
≪点数≫
9点
(10.07.01鑑賞)

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2012-08-30 Thu

2005年制作 米/英
監督:ジュリアン・ジャロルド
≪キャッチコピー≫
『幸せへと導くブーツ、お作りします。』
≪ストーリー≫
イギリスの田舎町にある紳士靴メーカーの「プライス社」。
一人息子のチャーリーは尊敬していた父の急死によりプライス社の社長の座を継ぐこととなった。
売れ行きも悪く経営不振に思い悩むチャーリー。
ある日、夜の道端でドラッグクイーンのローラと出会い新しい戦略、
ドラッグクイーン専用のブーツを作ることに勝機を見出すのだった・・・。
≪感想≫
父親の突然の死、婚約者との意見の食い違い、ドラッグクイーンと言う異質な分野に
手を出すという不安とそれを作ってもらう靴職人とのすれ違い。
様々な問題が浮き彫りになっていく中でチャーリーは一皮も二皮もむけていきます。
そこで、みんなの気持ちが一つになるあの瞬間。
ジ・ジ・ジ・ジーーーーーン・・・素敵ですね。
あの一つになる感覚を共有できただけで観たかいがあったってなもんです。
万人にうける作品じゃないかな。
≪点数≫
8点
(10.06.27鑑賞)

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2012-08-30 Thu

1997年制作 米
監督:デヴィッド・リンチ
≪キャッチコピー≫
『この恐怖に欲情する』
≪ストーリー≫
とある夫婦の下にある日から突然、ビデオテープが送られてくるようになる。
中身を観てみると、その夫婦の屋敷を隠し撮りしている映像が・・・。
気味悪がっている最中、今度のビデオテープの中身は夫が妻をバラバラに殺している映像だった。
≪感想≫
「リンチワールド」と呼ばれるぐらい訳の分からないキテレツな作品を撮るデヴィッド・リンチ監督。
今作も巷ではこれぞと言われた作品のようですね。
なるほどなるほど・・・。
ほんとによく分からないストーリーなんですが、何だこれ??って思うか思わないかぐらいの所で
上手くストーリーを繋げる。
ん?これはまさかこういうことか??なんて所々で思わせてくれる。
この飽きさせる手前で新しい謎を与えるあたりが上手いです。
そして観終わっても、後から後から謎が解決したり新しく謎が思いついたりのこの心情。
しょっちゅうはやだけど、たまにならこういう作品も良いかなぁ。
≪点数≫
6点
(10.06.27鑑賞)

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