2012-08-21 Tue

2007年制作 イスラエル/仏
監督:エトガー・ケレット,シーラ・ゲフェン
≪キャッチコピー≫
『ひとりひとりに、天使がいる。』
≪ストーリー≫
結婚式場で働くバティアは恋人と別れたばかりで、その痛手から立ち直れずにいる彼女を上司はしかり飛ばしてこき使う。
彼女が海辺に座っていると、どこからともなく浮き輪を付けた少女が現れる。
バティアはその女の子を警察に連れて行くが迷子の届け出ておらず、しかたなくしばらくの間その子を預かることにする。
≪感想≫
イスラエルの海辺の町に住む人達の日常を追ったオムニバス的作品。
ある女性は、恋人に出て行かれ沈んだ日々を過ごしていると、ある日海辺で一人の少女と出会う。
ある女性は、遠い母国フィリピンに息子を残し出稼ぎに出てきている。
ある新婚さんは、結婚式当日に新婦が足を骨折。そのまま新婚旅行へ出かける事になる。
三者三様の物語はほんのちょっぴり悲しくてほろ苦い・・・。
そして彼女たちは、それぞれ自分の分身に出会い明日への糧を見つける。
きっと、明日からの生活が劇的に変わるわけではない。
だけど、すこーしだけ生きてくって楽しいかもって思えたんじゃないかなぁ。
真っ暗闇にロウソク程度かもしれないが光が差した。
うん、きっとそういうことだ。
≪点数≫
7点
(10.03.24鑑賞)

満足ならクリック!!
スポンサーサイト
2012-08-21 Tue

2008年制作 邦
監督:李 闘士男
≪キャッチコピー≫
『僕がしたかったのは・・・こんなバンドじゃない!!』
≪ストーリー≫
フリースタイルの「このマンガを読め!2007」1位作品の実写版。
マンガは未読だけど、めちゃくちゃ面白いって聞いたことがあって、まずは映画から観賞。
どぎつい言葉や下ネタが満載のマンガだと聞いてたけどそこは万人向けの映画っつーことで
控えめになっていました。
田舎から出てきた純朴な好青年が、ひょんなとこから悪魔系デスメタルバンドの
ヴォーカリストになるというお話。
まぁ、もとがギャグ漫画なので全体的にコメディタッチなんだけど個人的には
ロバートの秋山が演じるドラマーのカミュがつぼでした。
別に、面白い事も言ってないし登場シーンも少ないんだけど、画面に写っているところを
見つけてはふふふって。
ドラムを叩いているだけなのにふふふって。
良い味出してます。
あと好きだったのは、お母さんのふわりとした母性でしょうか。
素敵なお母さんですねぇ・・・。
≪点数≫
7点
(10.03.21鑑賞)
こちらは原作漫画。

満足ならクリック!!
2012-08-21 Tue

2006年制作 独
監督:クリス・クラウス
≪キャッチコピー≫
『弾く時だけわかる。何のために生まれてきたか。』
≪ストーリー≫
80歳になるトラウデは、60年以上女子刑務所でピアノを教えている。
彼女は何年も貯金して新しいピアノを購入するが運送に失敗し、その責任を追及される。
早急に彼女のピアノレッスンを受ける生徒を探す必要に迫られたトラウデは、
刑務所内でジェニーという逸材と出会う。
≪感想≫
ピアノ教師として刑務所で働く老女クリューガーと、殺人の罪で収容されている
女ジェニーの交流を描いた作品。
触れるもの全てを傷つけるジェニー。
天才的なピアノ演奏の才能を持った彼女には人間嫌いになるだけの過去を背負っていた。
一方、ピアノを教える老女クリューガーにも触れられたくない過去を持っていた・・・。
それぞれが重い過去を持ち触れるもの全てを傷つけていく・・・。
互いを傷つけながらも少しずつ近づく心。
こういう支えあい方もあるんだなぁなんて・・・。
今作の見所はなんと言ってもラストシーンでしょう。
このインパクトは見てもらわないとわかんないかもしれませんがとにかく突き抜けています。
これまでのストーリーを思いながらその演奏に耳を傾ける。
想像とは違う音とそこに写るジェニーの姿に衝撃が走りました。
少し痛みも伴う映画ですがぜひぜひご覧ください。
≪点数≫
7点
(10.03.18鑑賞)

満足ならクリック!!