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No.243 『おと・な・り』
No243 『おと・な・り』

2009年制作 邦
監督:熊澤 尚人

≪キャッチコピー≫
『はじめて好きなったのは、あなたが生きている音でした。』

≪ストーリー≫
東京のとあるアパートに住む二人の男女。
風景カメラマンを目指しながらも実際の仕事に追われる男とフラワーデザイナーを目指し
花屋でアルバイトを続ける女。
おとなり同士のふたりは顔を合わしたことはないが、隣の部屋から聞こえてくる生活の音に
安らぎを感じながら忙しい毎日を過ごしていた。
そんなある日のこと、二人の生活に変化が訪れその心地よい音にノイズが走る・・・。
夢を追うがために色んな迷いにぶつかりながらも懸命に生きていく二人のお話・・・。

≪感想≫
音楽・・・それよりももっと単純明快な『音』をテーマにした作品。
二人は互いの生活音に安らぎを感じ癒される。
自分の中に生まれる穏やかな気持ちは恋のような・・・。
人間の細胞はそういう『音』を本能的に探しているらしい。
言葉にもできないし、ましてや目にも見えない・・・けど想いは確かにそこにあるんだ。
『音』を通して繋がる心・・・しびれます。

きっと二人は運命、奇跡だなんだじゃなく惹かれるべくして惹かれあったんでしょうねぇ・・・。
素敵な形でした。

大好きなシーンが三つ。
説明しにくいのであまり書きませんが一つはラストカット。
思い出すだけでこれまたしびれます・・・。

僕と同じぐらいの年代の人は気に入る作品じゃないかなぁ。

≪点数≫
  10点
                                           (09.09.12鑑賞)


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映画 | 19:56:28 | トラックバック(0) | コメント(2)
No.242 『カポーティ』
No242 『カポーティ』

2005年制作 米
監督:ベネット・ミラー

≪キャッチコピー≫
『何よりも君の死を恐れ、誰よりも君の死を望む。』

≪ストーリー≫
ある日、カポーティは新聞記事に載っていた一家殺人事件に目を留める。
それを記事にしノンフィクション小説にしようと取材を続けていくカポーティ。
犯人と接していくうちに自分が育ってきた境遇と似ている犯人に奇妙な感情が生まれる。
犯人を助けたい気持ちもあるが、小説を売り出したいため死刑執行を望む気持ちのなかで揺れ動く心・・・。

≪感想≫
『ティファニーで朝食を』等を書いた人気小説家、トルーマン・カポーティが
新たなるジャンルの小説『冷血』を書き上げるまでを追った実話。

今作を観た後、少しカポーティの事を調べてみました。
両親の離婚により子供の頃は各地を転々とし、後に母親は自殺。
かなり壮絶な幼少時代を過ごされたようです。
晩年はアルコール中毒になり心臓発作で急死。
とても芸術的で繊細な方だったのかなぁ。
この『冷血』という作品を出した後は小説を出していないんですね。
むむむ・・・考えさせられます。

カポーティを演じたフィリップ・シーモア・ホフマンは今作でアカデミー主演男優賞を受賞されました。
なるほど、納得、納得。
それだけでも一度観る価値はありです。

≪点数≫
  9点
                                           (09.09.05鑑賞)


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映画 | 19:55:01 | トラックバック(0) | コメント(0)
No.241 『カッコーの巣の上で』
No241 『カッコーの巣の上で』

1975年制作 米
監督:ミロス・フォアマン

≪キャッチコピー≫
『一羽は東に 一羽は西に 一羽はカッコーの巣の上を 飛んでいった……』

≪ストーリー≫
刑務所にいるのが嫌で精神を患っているふりをして精神病院に入院したマクマーフィー。
徹底的な管理の下で入院している患者達は心は病んでいるが気の良い奴らばかり。
マクマーフィーはその管理体制に反発し、他の患者達を巻き込み楽しく暮らそうと画策する・・・。

≪感想≫
1975年アカデミー作品賞受賞作。

マクマーフィーの勝手な行動は周りを巻き込み、他の患者達にも影響を及ぼします。
それは悪い方向にではなく、それぞれが自立へ向かう道筋。
とても微笑ましく、何だか素敵です。

しかししかし・・・。
物語終盤まで温かく気持ちよーく観ていたのに、最後のあの展開で気持ちがどんより・・・。
だけど、それを少しだけ救ってくれたのが一人の患者、チーフがとったあのラストシーン。
今までの二人のカラミが思い出されてたまりませんでした。

絶望と希望をするっとのせたラストが、この作品の素晴らしさに繋がっているんだろうなぁ。

≪点数≫
  8点
                                           (09.09.04鑑賞)


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映画 | 19:53:24 | トラックバック(0) | コメント(0)