2012-07-08 Sun

1998年制作 米
監督:トニー・ケイ
≪キャッチコピー≫
『兄さん、僕たちの物語は憎しみの歴史にピリオドを打てるだろうか。』
≪ストーリー≫
白人至上主義グループのリーダー格であるデレクは有色人種を徹底的に嫌い、迫害していた。
ある日、デレクは家に侵入してこようとする黒人達を射殺する。
3年間服役することになったデレクは刑務所の中でどんどん変わっていく事となる。
それは不自由と不安の中から見つけた光のおかげ。
改心し出所したデレクの前には昔の兄を崇拝しグループの一員となっていた弟が活動を続けていて・・・。
≪感想≫
人種差別という非常に重厚なテーマのもとストーリーは進んでいく。
怒り・憎しみから生まれる悲しみの連鎖は最終的に悲劇的なラストに繋がった。
デレクはこれからどうするのだろう・・・。
きっと、これからも街のあちこちで抗争は起こるだろうし、人種差別もどこかで行われている。
どの様にこの社会を生き抜いていくのだろうか。
人種差別の問題は、単一民族で島国育ちの我々には少し縁遠いような問題なのかもしれない。
しかしながら、差別という問題は個人の主観によるものなので誰の心にも潜んでいる。
そんな普遍的な問題をこの作品は投げかけてきた。
我々受け手は、それをどう解釈し、どう動いていくか・・・。
むむむ・・・。
色々と考えさせられる作品でした。
≪点数≫
8点
(08.09.17鑑賞)

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2012-07-08 Sun

2006年制作 邦
監督:萩生田 宏治
≪キャッチコピー≫
『大丈夫、あたしは音楽だから。』
≪ストーリー≫
ピアノの才能に恵まれた少女うたは、神童として周囲の期待を背負いながらも自らの才能をもてあましていた。
母親との関係や制約の多い窮屈な日常に嫌気がさしていたある日、落ちこぼれ音大受験生ワオと出会う。
彼と一緒に過ごすうちに音楽の真の喜び、人の心の温かさに目覚めてゆく。
≪感想≫
天才ピアニストの少女「うた」と音大浪人生「ワオ」の交流を描いた作品。
どうやら原作のマンガがあるようですね。
小さい頃から籠の中に入れられ窮屈な生活を過ごしてきた「うた」。
一方、ピアノが大好きだけどいまいち技術が追いついてこない「ワオ」。
悩みを抱える二人は出会い、共鳴し、お互いを支えあう。それは恋とは少し違う形。
うん、なるほどなるほど。
物語の流れが少し雑に感じた。なんだかぶつ切りのような展開が少し分かりにくくて・・・。
マンガを映画にするときの弊害ってこういうとこにあるのかもしれないですね。
ストーリー自体は面白かったので、原作本を読んでみよーっと。
≪点数≫
6点
(08.09.16鑑賞)
こちら原作。
未読です。

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2012-07-08 Sun

2003年制作 伊
監督:ガブリエーレ・サルヴァトーレス
≪キャッチコピー≫
『その夏、少年は大人への扉を開けた』
≪ストーリー≫
南イタリアのとある村、いや村と言うか5・6軒の家が連なる集落。
そこに住む子供達が仲良く駆けずり回っている。その中の一人の少年、
小学校5年生のミケーレはある日、家から少し離れた廃屋の隅に洞穴を見つける。
恐る恐る中を覗いてみるとそこには鎖につながれた一人の少年が閉じ込められていた・・・。
穏やかで美しく広がった田園風景の裏側では衝撃的な事件が巻き起こっていた。
≪感想≫
けっこう大づかみで進んでいくストーリー。
だけど、大事なところはしっかり抑えられていてスムーズに観る事ができました。
大人は大人で思い悩み、ある事件を引き起こしている。
そしてその事件を自分の信念で解決しようとするミケーレ。
その正義感はただならぬものです。
最後の最後で「まさか!!」と思わせられましたが、ラストシーンの二人の少年の画は秀逸でした。
適度な緊張感。ググイと引き寄せられた作品です。
≪点数≫
8点
(08.09.14鑑賞)

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