2012-06-19 Tue

2002年制作 邦
監督:山田 洋次
≪キャッチコピー≫
『心に、お帰りなさい。』
≪ストーリー≫
時は幕末。平侍の清兵衛は病気で妻を亡くし二人の娘と痴呆の母を養っていた。
生活は裕福には程遠く、借金だらけで城での仕事を終えても家で内職をする始末・・・。
それでも清兵衛は慎ましく淡々と生活していた。
しかしある日、藩命によりある人物と決闘させられることとなる。
≪感想≫
幕末という昔の話なのに、何か現代社会にもリンクしているような・・・。
上からの命令には逆らえず、同僚の飲みの誘いも断り一目散に帰らなければならない・・・。
こんな事ってきっと現代でもあるよなぁ。
ただ清兵衛はそんな環境も苦にせず弱音も吐かずただ粛々と家族の安否を気遣う。
その芯の強い言動や行動にはしびれあがります!!
侍とはこう在るべき!!という存在ではないでしょうか。
個人的に好きだったのが殺陣のシーン。
川原での決闘のシーンは特に派手さは無いのだけれどもリアリティ抜群でかっこよかったです。
やっぱ真田広之という役者さんはすごいですねぇ・・・。
以前観た「ラストサムライ」で渡辺兼が脚光を浴びてましたが僕としては実は真田広之が
めちゃくちゃかっこよかったわけで・・・。
今作でもその立ち振る舞いが存分に出ていたかなと。
ちょっと物語や時代背景的に遠ざけてしまいがちですが、時代劇もあながち捨てたものじゃないと
思えた良作です。
≪点数≫
8点
(08.06.27鑑賞)

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2012-06-19 Tue

2005年制作 中/邦
監督:チャン・イーモウ, 降旗 康男
≪キャッチコピー≫
『まごころが世界を変える。』
≪ストーリー≫
長い間、絶縁状態の息子が病に倒れ余命少ないとの連絡が入る。
意を決して病院へ見舞いに行くが息子に会うことを拒否されてしまう。
息子のお嫁さんに、息子がやり残した仕事があると聞かされた父はその続きを完成させるべく
中国へと向う・・・。
≪感想≫
こんなお話、実際にはなかなかありえない様なストーリーなんだけど、なんか
ドキュメンタリー映画を観ているような感じ。
・・・なんだこの深みのある映画は。
コクがあるというか味があるというか・・・。
それは高倉健さんの雰囲気からくるものなのか、中国のどでかい景色や歴史が
織り成す技なのか・・・。
極力エンターテイメントを抑えたような切り口で、登場する人達の内から湧き出る
人情味を撮った作品かと。
中国の穏やかな作品を観ると何だかなつかしーーい感じになるのは僕だけかなぁ・・・。
≪点数≫
8点
(08.06.26鑑賞)

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2012-06-19 Tue

2006年制作 邦
監督:柴田 昌平
≪キャッチコピー≫
『「忘れたいこと」を話してくれてありがとう』
≪ストーリー≫
沖縄戦に動員された222名の「ひめゆり学徒隊」は負傷兵の看護や水くみなどに追われたが、
米軍に追い詰められ、沖縄本島南部で解散命令を受ける。
その後の数日で、米軍が包囲する戦場に投げ出された彼女たちは100名以上が亡くなった。
看護活動をした病院壕や友人を失った海岸で、戦場を生きのびた元学徒たちが当時を振り返る。
≪感想≫
点数をつけてますが基本的に映画としての評価ではありません。
ストーリーや構成、撮り方などに目を向けるような作品ではないからね。
太平洋戦争の沖縄戦で「ひめゆり学徒隊」として動員された人達のインタビュー集。
画面の向うで思わず目を背けたくなるような当時の惨劇、耳を閉ざしてしまいたくなるような
戦争の痛み、きっと思い出したくもないような思い出を語ってくれている。
僕たちはそれを聞いておかなければならない。
そこにあった事実を受け止めなければならない。
紡がれるべき想いはきっとそこにはある。
僕たちは戦争も知らずに生まれ育ち、毎日を慌しくも平和に、そして穏やかに暮らしていて・・・。
この作品で聞いたような想いを日々考えながら生活することは難しくって・・・。
そりゃそうさ、常にそんなことを考えていたら気が滅入っちゃうぜ。
だけど・・・戦争の思い出を語ってくれた方達の想いを胸に「留めておく」事は必要だと思う。
そうすれば次来る偶然や不幸を変えることだって出来るから。
キャッチコピーにもありますが・・・。
作品に出演し忘れたい思い出を語ってくれた人に感謝。
≪点数≫
10点
(08.06.26鑑賞)

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