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No.120 『たそがれ清兵衛』
No120 『たそがれ清兵衛』

2002年制作 邦
監督:山田 洋次

≪キャッチコピー≫
『心に、お帰りなさい。』

≪ストーリー≫
時は幕末。平侍の清兵衛は病気で妻を亡くし二人の娘と痴呆の母を養っていた。
生活は裕福には程遠く、借金だらけで城での仕事を終えても家で内職をする始末・・・。
それでも清兵衛は慎ましく淡々と生活していた。
しかしある日、藩命によりある人物と決闘させられることとなる。

≪感想≫
幕末という昔の話なのに、何か現代社会にもリンクしているような・・・。
上からの命令には逆らえず、同僚の飲みの誘いも断り一目散に帰らなければならない・・・。
こんな事ってきっと現代でもあるよなぁ。
ただ清兵衛はそんな環境も苦にせず弱音も吐かずただ粛々と家族の安否を気遣う。
その芯の強い言動や行動にはしびれあがります!!
侍とはこう在るべき!!という存在ではないでしょうか。

個人的に好きだったのが殺陣のシーン。
川原での決闘のシーンは特に派手さは無いのだけれどもリアリティ抜群でかっこよかったです。
やっぱ真田広之という役者さんはすごいですねぇ・・・。
以前観た「ラストサムライ」で渡辺兼が脚光を浴びてましたが僕としては実は真田広之が
めちゃくちゃかっこよかったわけで・・・。
今作でもその立ち振る舞いが存分に出ていたかなと。

ちょっと物語や時代背景的に遠ざけてしまいがちですが、時代劇もあながち捨てたものじゃないと
思えた良作です。

≪点数≫
  8点
                                           (08.06.27鑑賞)


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映画 | 22:03:34 | トラックバック(0) | コメント(0)
No.119 『単騎、千里を走る。』
No119 『単騎、千里を走る。』

2005年制作 中/邦
監督:チャン・イーモウ, 降旗 康男

≪キャッチコピー≫
『まごころが世界を変える。』

≪ストーリー≫
長い間、絶縁状態の息子が病に倒れ余命少ないとの連絡が入る。
意を決して病院へ見舞いに行くが息子に会うことを拒否されてしまう。
息子のお嫁さんに、息子がやり残した仕事があると聞かされた父はその続きを完成させるべく
中国へと向う・・・。

≪感想≫
こんなお話、実際にはなかなかありえない様なストーリーなんだけど、なんか
ドキュメンタリー映画を観ているような感じ。
・・・なんだこの深みのある映画は。
コクがあるというか味があるというか・・・。
それは高倉健さんの雰囲気からくるものなのか、中国のどでかい景色や歴史が
織り成す技なのか・・・。

極力エンターテイメントを抑えたような切り口で、登場する人達の内から湧き出る
人情味を撮った作品かと。

中国の穏やかな作品を観ると何だかなつかしーーい感じになるのは僕だけかなぁ・・・。

≪点数≫
  8点
                                           (08.06.26鑑賞)


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映画 | 22:01:40 | トラックバック(0) | コメント(0)
No.118 『ひめゆり』
No118 『ひめゆり』

2006年制作 邦
監督:柴田 昌平

≪キャッチコピー≫
『「忘れたいこと」を話してくれてありがとう』

≪ストーリー≫
沖縄戦に動員された222名の「ひめゆり学徒隊」は負傷兵の看護や水くみなどに追われたが、
米軍に追い詰められ、沖縄本島南部で解散命令を受ける。
その後の数日で、米軍が包囲する戦場に投げ出された彼女たちは100名以上が亡くなった。
看護活動をした病院壕や友人を失った海岸で、戦場を生きのびた元学徒たちが当時を振り返る。

≪感想≫
点数をつけてますが基本的に映画としての評価ではありません。
ストーリーや構成、撮り方などに目を向けるような作品ではないからね。

太平洋戦争の沖縄戦で「ひめゆり学徒隊」として動員された人達のインタビュー集。
画面の向うで思わず目を背けたくなるような当時の惨劇、耳を閉ざしてしまいたくなるような
戦争の痛み、きっと思い出したくもないような思い出を語ってくれている。

僕たちはそれを聞いておかなければならない。
そこにあった事実を受け止めなければならない。
紡がれるべき想いはきっとそこにはある。

僕たちは戦争も知らずに生まれ育ち、毎日を慌しくも平和に、そして穏やかに暮らしていて・・・。
この作品で聞いたような想いを日々考えながら生活することは難しくって・・・。
そりゃそうさ、常にそんなことを考えていたら気が滅入っちゃうぜ。
だけど・・・戦争の思い出を語ってくれた方達の想いを胸に「留めておく」事は必要だと思う。
そうすれば次来る偶然や不幸を変えることだって出来るから。

キャッチコピーにもありますが・・・。
作品に出演し忘れたい思い出を語ってくれた人に感謝。

≪点数≫
  10点
                                           (08.06.26鑑賞)


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映画 | 21:54:58 | トラックバック(0) | コメント(0)
No.117 『CUBE ZERO』
No117 『CUBE ZERO』

2004年制作 カナダ
監督:アーニー・バーバラッシュ

≪キャッチコピー≫
『もう逃げられない!殺戮の立方体』

≪ストーリー≫
CUBEの監視員として働くウィンは、監視カメラに映る女性カッサンドラのことが気になり始める。

≪感想≫
時代背景としては一作目の前のお話。
なんのためにCUBEが存在するのか等、少しずつ解明されていきます。
最後は一作目に繋がるようなシーンもあって少し気持ちが良い仕上がり。

ただし・・・謎の解明もいまいちしっくりこなくて、「CUBE」シリーズならではの謎解きや
心理的描写が物足りなく少し残念でした。
今作もやっぱり一作目の衝撃には到底及ばずといったところか・・・。
グロさはシリーズの中でも突出してたけどね・・・・んーーーそこは要らないんだよなぁ・・・。

今回観賞した「CUBE」シリーズ、楽しめた順番は
CUBE」>「CUBE2」>「CUBE ZERO」
の順です。

まぁ基本的にこのシリーズは登場人物も異なるし繋がりも大してあるわけではないので、
ある程度の概要さえ抑えておけばどの作品から観ても問題ありません。
一作目だけ観るのもアリかも・・・。

≪点数≫
  5点
                                           (08.06.21鑑賞)


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映画 | 19:37:18 | トラックバック(0) | コメント(2)
No.116 『CUBE2』
No116 『CUBE2』

2002年制作 カナダ
監督:アンドレイ・セクラ

≪キャッチコピー≫
『出口はあるのか──』

≪ストーリー≫
心理療法医のケイトが目覚めると、そこは冷たく光る立方体(CUBE)の中だった。
CUBEを囲む6面の壁にはそれぞれドアがあり、別の部屋へと続いていた。
他の部屋へ入ったケイトは、経営コンサルタントのサイモン、盲目の学生サーシャ、
さらには技術者のジェリーらと出会う。
みな、ここに来た経緯も理由も知らなかった。
出口を求めて移動を始めた彼らは、やがてゲームデザイナーのマックス、
国防総省エンジニアのマグワイア大佐、老女ペイリー夫人たちと合流。
大佐は、ここから脱出するためにはこのCUBEの謎を解く以外にないと語るのだが…。

≪感想≫
前作に比べお金がかかっているんだろうなぁと強く思えた今作。
CGが多様されていて、前作ではチープでリアリティのあった罠も今作ではパワーアップしてました。

シリーズ物なので前作と比べてしまいがちだけど比べないほうがいいかも・・・。
比べてしまうと、前作の面白さには圧倒的に劣ってしまうので・・・。

まぁでも前作を観ていなくてもストーリーに繋がりはないので問題ありません。
内容も前作に比べ今作は分かりやすいのでこれはこれで面白いです。

CUBEの謎はまだまだ解けていないので最終作「CUBE ZERO」に期待。

≪点数≫
  7点
                                           (08.06.20鑑賞)


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映画 | 19:35:27 | トラックバック(0) | コメント(0)
No.115 『CUBE』
No115 『CUBE』

1997年制作 カナダ
監督:ヴィンチェンゾ・ナタリ

≪キャッチコピー≫
『世界を犯す、騒がしい絶望。』

≪ストーリー≫
ある日突然、密室に閉じこめられた6人の男女。
それは正方形の巨大な立方体だった。
いったい何のために作られたものなのか、なぜ自分たちが閉じこめられたのかは誰も知らない。
脱出方法は6つあるハッチのいずれかを選び、同じ立方体でつながっている隣に移動しながら出口を探す以外ないが、いくつかの部屋には殺人トラップが仕掛けられていた。
そんな中、やがて彼らは安全な部屋を示す“暗号”に気づくが・・・。

≪感想≫
はじめて観たとき「おわ!!何じゃこりゃ!?」ってはまってしまって記憶を基に再観賞。
やっぱり色褪せず面白かったです。

ストーリーは突然立方体の部屋に閉じ込められた人達が脱出を図るという単純なお話。
しかしそこには謎がいっぱい。
なぜここに連れてこられているのか?
そもそもここは何処なのか??
無数の部屋にある罠を回避するには???
周りにいる奴らも味方なのか????
数え上げりゃきりがない・・・。

失意に蝕まれ恐怖にかられた人間の心理状態は極限MAX。
たまりません・・・。

きっとこの作品、物凄く低予算で作られたんでしょうね。
だってシチュエーションは箱型の部屋のみ。その部屋も物一つなく怪しげな色彩と模様のみ・・・。
登場人物も閉じ込められた7人だけ。
なんて安上がり・・・だけどこの面白さは何だ!!
すげぇなぁ・・・。
グロいのが若干苦手な僕でも許容範囲のグロさでした。

ストーリーはとりあえず解決したけれど、まだまだ謎は多い・・・。
シリーズ物なので次回作、次回作。

≪点数≫
  9点
                                           (08.06.18鑑賞)


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映画 | 19:32:57 | トラックバック(0) | コメント(2)
No.114 『わたしのグランパ』
No114 『わたしのグランパ』

2003年制作 邦
監督:東 陽一

≪キャッチコピー≫
『やさしい人ほど、ほんとは怖い?
グランパがいるだけで何かが起る。』

≪ストーリー≫
中学一年の珠子は五代家の一人娘。
今日は彼女にとって特別の日だった。
祖父・謙三が刑務所を出所し13年ぶりに帰ってくる。
やがて街に姿を現わした謙三をまるで長い旅から戻ってきたかのように、地元の商店街の人たちが暖かく迎える。
謙三の存在は様々に影響を与えた。
珠子へのいじめはなくなり、不良グループによる校内暴力も収まる。
また、珠子の両親のギクシャクした関係も改善されていく。
そんな中、謙三の社会復帰と時を同じくして珠子の家の前をヤクザがうろつくようになる。
それは13年前の事件と関係していた…。

≪感想≫
菅原文太さん演じる祖父ゴダケンさんがなんともカッコイイ!!
正義感溢れる粋なじいちゃんです。

じいちゃんを見たことのない僕がイメージするじいちゃんはデカイ背中、無償の愛情、
それはまさしくヒーローのような感じ。
このゴダケンさんはまさしくそれで街の誰からも慕われ悪を憎み弱きを助ける。
うーーん・・・しびれあがりますなぁ・・・。

とにかく今作品は菅原文太さんが持つ「渋み」と「カッコよさ」これにつきます!!

一つ気になったんだけど、珠子が椅子に縛られててそれが超常現象のように宙に
浮くシーンがあった・・・・・ありゃなんだ??

≪点数≫
  6点
                                           (08.06.17鑑賞)


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映画 | 19:27:47 | トラックバック(0) | コメント(0)
No.113 『博士の異常な愛情』
No113 『博士の異常な愛情』

1964年制作 英/米
監督:スタンリー・キューブリック

≪キャッチコピー≫
『 - 』

≪ストーリー≫
米ソがいまだ冷戦時代、アメリカ軍基地の司令官が血迷いソ連への核攻撃命令をする。
攻撃されたとなると戦争は免れることはなく、さらにはソ連は反撃に人類滅亡の兵器を
使用するとのこと。
それを知った基地内の副官、国防総省にて会議中の大統領らは中止するすべを模索する。

≪感想≫
基本的には、会議室・戦闘機内・基地の司令官室の3つのシチュエーションでのお話です。
核戦争や人類滅亡と言うヘビーなテーマなのに登場人物達はなんだか軽い。
お門違いの阿呆の集まりと言うか何と言うか。
実際の政治家・軍人・戦争を思いっきり皮肉ってますな。
思いっきりデフォルメされてはいるが実際にありえないこともないのでは!?

バランスを崩した人間はなんて危うい。
そしてみんなにその可能性はありえる訳で・・・。
そんな危うい人類に核兵器なんてもってのほか!!
末恐ろしいです・・・。

余談ですが、ピーター・セラーズはこの作品で大統領・副官・博士の三役を演じてたんだって。
まったく気付きませんでした・・・。

≪点数≫
  7点
                                           (08.06.16鑑賞)


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映画 | 19:59:48 | トラックバック(0) | コメント(0)
No.112 『Jam Films』
No112 『Jam Films』

2002年制作 邦
監督:飯田 譲治, 岩井 俊二, 北村 龍平, 篠原 哲雄, 堤 幸彦, 望月 六郎, 行定 勲

≪キャッチコピー≫
『短くてもイケる。』

≪ストーリー≫


≪感想≫
日本実力派監督7人が撮った15分程度のショートフィルム集。
特にテーマが決まっていないため色んな種類の作品が揃っていてお得な感じがしました。
例えるなら、色んな味の詰まったドロップ缶みたいな・・・・・伝わんないか・・・。

個人的お気に入りは篠原哲雄監督の「けん玉」と岩井俊二監督の「ARITA」、
堤幸彦監督の「HIJIKI」かな。
「けん玉」はちょっとしたゆるさをかもしだしていて何やらよさげ。
「ARITA」はストーリーは良く分かんなかったけど独特のファンタジックな空気感が魅力的でした。
堤幸彦監督の「HIJIKI」は15分という短い時間を使って目一杯あそんどるなぁーって感じか。

何はともあれ、今じゃたくさんの作品を排出している7人の監督達。
そんな監督達の入門編として観てみるのもいいかも。

≪点数≫
  5点
                                           (08.06.15鑑賞)


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映画 | 19:57:08 | トラックバック(0) | コメント(0)
No.111 『ラッキーナンバー7』
No111 『ラッキーナンバー7』

2006年制作 米
監督:ポール・マクギガン

≪キャッチコピー≫
『すべては<幸運のナンバー7>から始まる』

≪ストーリー≫
職をクビになり彼女に浮気をされたスレヴンは友人の住むニューヨークに降り立つ。
しかしニューヨークに着いたとたん強盗に襲われ鼻を折られるという不幸続き・・・。
さらにはいなくなっていた友人に間違えられギャング同士の抗争に巻き込まれる事となる。

≪感想≫
最初の1時間ぐらいはいまいち内容が掴めなくて一苦労・・・。
なんじゃこりゃ??がたくさんです・・・。

しかーし!!これぞドンデン返しの王道!!

最後の30分ぐらいから怒涛のストーリー展開。
これまでの謎やつじつまがどんどん解決。
気持ち良いですなぁ・・・。

観賞する方・・・少し我慢が必要な作品かも。
ただ、その我慢を抜ければ、なるほど気持ちの良い結末がまっております。

≪点数≫
  9点
                                           (08.06.12鑑賞)


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映画 | 19:54:25 | トラックバック(0) | コメント(0)
No.110 『キサラギ』
No110 『キサラギ』

2007年制作 邦
監督:佐藤 祐市

≪キャッチコピー≫
『アイドル・如月ミキ。彼女の自殺の真相は!? 男・5人、愛とドキドキの密室サスペンス!!』

≪ストーリー≫
「遅れてきた清純派」アイドル如月ミキが自殺して一年。
彼女のファンである5人の男が一周忌のオフ会を開く。

≪感想≫
キタキタキターーーー!!!
めちゃくちゃ面白い作品に出会ってしまいました!!!

とにかく必見!!
最高ですから。

ワンシュチュエーションで織り成す絶妙なトーク劇。
伏線を張ってはすぐに回収する、それはまるでジェットコースターのようなテンポの良さ。
登場人物ひとりひとりに隠された鮮やかな実態。
そしてそれを演じる俳優さん達の演技の妙。

どれをとっても一級品。
やばいです!!

DVDで観たんだけどこの作品は映画館で観なくてもまぁ問題ないので是非ご覧あれ。
ただ映画館で観た時の周りの観客のリアクションはどんな感じだったのか少し気になるなぁ。

ストーリーに関する前情報は見ないほうがいいかもね・・・。

ひっさしぶりに前のめりで鑑賞した作品です。

≪点数≫
  10点
                                           (08.06.10鑑賞)


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映画 | 21:50:41 | トラックバック(1) | コメント(0)
No.109 『この森で、天使はバスを降りた』
No109 『この森で、天使はバスを降りた』

1996年制作 米
監督:リー・デヴィッド・ズロートフ

≪キャッチコピー≫
『誰にも言えない過去を抱えて、彼女はここにやってきた-。』

≪ストーリー≫
殺人を犯して5年もの間服役していた主人公パーシーは刑務を終え、
とある田舎町へやってきた。
ハナという老女が営むレストラン「スピリット・ファイア」にて住込みで働くようになるんだけど、
最初は町の人達やハナもパーシーの事を好意的には思わない。
少しずつ少しずつ心を通わせてきたある日、10年前から売りに出しているレストランが
なかなか売れないためパーシーは作文コンテストを開いて参加料を取りレストランを
コンテストの商品として出してみてはどうかと提案。そしてそれが大成功。
アメリカ全土から応募ハガキが殺到する。
そんな大成功で喜んでいるのもつかの間、コンテストの参加料が盗まれる事件が起こる・・・・。

≪感想≫
過去の業を背負ったパーシーと閉鎖的な町の人々とが交流を通して穏やかながらも
再生していく様は何だかとても綺麗。
それは時折映し出されるたくさんの森林や滝、自然がそうさせているのでしょうね。

物語中盤まではいい感じで幸せに向って事は流れていくのにまさかの結末・・・。
ハッピーエンドを期待していただけに、むむむと言う感じでした。

だけど鑑賞後なんだかジンときたのはラストに垣間見える町の人達の希望へと向う姿勢が
見えたからかもしれません。
これこそパーシーがもたらした光なのでしょうね。

≪点数≫
  7点
                                           (08.06.09鑑賞)


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映画 | 21:48:57 | トラックバック(0) | コメント(0)
No.108 『ほしのこえ』
No108 『ほしのこえ』

2002年制作 邦
監督:新海 誠

≪キャッチコピー≫
『 - 』

≪ストーリー≫
長峰美加子と寺尾昇は仲の良い同級生。
中学3年の夏、美加子は国連宇宙軍の選抜に選ばれたことを昇に告げる。
翌年、美加子は地球を後にし、昇は普通に高校へ進学。
地球と宇宙に引き裂かれたふたりはメールで連絡を取り続ける。
しかしメールの往復にかかる時間は次第に何年も開いていくのだった。
美加子からのメールを待つことしかできない自分に、いらだちを覚える昇だったが…。

≪感想≫
ストーリーは地球に残った男の子と宇宙へ行った女の子の超遠距離恋愛話+
エヴァンゲリオン風異星人との戦闘物ってなとこだろうか。

短い作品だけあってストーリーはちょっと物足りない感じがしたかな。
登場人物の絵もあんまり受け入れる事ができなくって・・・。
むむむ・・・・。

ただし!!
その他、空や宇宙・ロボットや異性人のデザインはすごい!!
特に空なんて物凄く綺麗。
これを一人で作ったと聞いて、思わず感心・・・。
やりおるのー・・・。

まぁ、25分と短い時間で鑑賞できるので背景の美しさを楽しみたい人は一度ご覧あれ。

≪点数≫
  3点
                                           (08.06.07鑑賞)


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映画 | 21:46:51 | トラックバック(0) | コメント(0)
No.107 『至福のとき』
No107 『至福のとき』

2002年制作 中
監督:チャン・イーモウ

≪キャッチコピー≫
『ありがとう 生まれて初めての笑顔です』

≪ストーリー≫
失業中の主人公チャオは結婚したくてたまらない。
ある日チャオは旅館の社長と偽ってお見合いをする。
そして、事情により見合い相手の前夫の連れ子を預かることになるのだが、
その娘は盲目の少女だった・・・。

≪感想≫
お金もない・仕事もないダメ親父・・・。
だけど「ボロは着てても心は錦」。
心の奥の奥のほうにある不細工で大雑把な優しさが少女を救っていく。
なんだろう・・・無意識で何にも飾らない無償の優しさってこんなきっと
こんな感じなんだろうなって。
愛すべき生粋のお人好しなダメ親父です!!

ちょっとハッピーエンドとは言えない終わり方・・・。
ダメ親父・少女、二人の今後の幸せを祈らずにはいられない。
観終わった後にジワジワとくる作品です。

現に今この感想を書きながら点数を一つ上げてしまっていたりして・・・。
じぃーーーーーん・・・。

≪点数≫
  8点
                                           (08.06.05鑑賞)


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映画 | 21:39:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
No.106 『ぜんぶ、フィデルのせい』
No106 『ぜんぶ、フィデルのせい』

2006年制作 伊/仏
監督:ジュリー・ガヴラス

≪キャッチコピー≫
『やっぱり大人は判ってくれない』

≪ストーリー≫
何不自由なく暮らしていたアンナ一家。ある日伯父さんが死んだのをきっかけに
両親はチリへ旅立つ。
そして帰ってきたと思ったら生活は一転。
父親が共産主義者になっちゃたのだ!!
おかげで、アンナの周りは急変。カトリックスクールで行われる宗教の授業は
一人だけ自習・・・大好きだったお手伝いのキューバ人は解雇・・・次に来た
ギリシア人のお手伝いさんも仲良くなったと思ったらまた交換・・・挙句の果てには
裕福だった家庭も貧乏になり家も狭くなる始末。
お父さんの周りには毎日色んなお客さんが来るし、お母さんはお母さんで
何やら部屋で色んな女の人にインタビュー活動を行っている。
家族の時間もドンドン減っていく。
大人のエゴに振りまわされてアンナの不満は募るばかり・・・。
アンナは不満を爆発させながらも自分の居場所を作っていくが・・・。

≪感想≫
時は1970年代前半。
9歳の少女アンナを通して激動の時代を眺める。

共産主義・五月革命・アジェンデ政権・ウーマンリブ運動・核戦争・フィデルカストロなどなど
たくさんの政治的用語が出てくる本作品。
1970年代のフランス・スペイン・チリ・ギリシア・ベトナム・キューバ等々色んな国の
時代背景を知ることができます。
少女アンナの目を通して描かれているので何も分からない人にでもわかりやすく
仕上がっていていい感じ。
まぁ、予備知識を持ってみたほうがもっと楽しめたかもね・・・反省・・・。

以前観た作品『それでも生きる子供たちへ』で描かれていた子供達のように純粋ゆえに
持ち合わせる順応性。
そして『ペルセポリス』で描かれていたマルジに見た女性が持つ逞しさ。
その二つを持ってアンナは自分の「居場所」を作っていく。
この子、ほんとにタフだなぁ・・・。

少し重い感じの映画に見えるかもしれないけどそんなこたぁない。
けして重すぎず軽すぎず、上手い具合に笑いも散りばめられていて、
そのくせ考えさせられることもたくさん。
女性の監督が撮ったからなのかな。
兎にも角にもすごく愛らしくてキュートな作品です!!

≪点数≫
  8点
                                           (08.06.02鑑賞)


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映画 | 21:36:59 | トラックバック(0) | コメント(0)
No.105 『コーラス』
No105 『コーラス』

2004年制作 仏
監督:クリストフ・バラティエ

≪キャッチコピー≫
『涙がこぼれそうなとき、歌があった。』

≪ストーリー≫
世界的指揮者として知られるピエールは、母の葬儀のために故郷へ戻る。
そんなピエールのもとに子供時代を一緒に過ごしたペピノが現れ、幼い日にピエールの生き方を
変えてくれたひとりの音楽教師の残した形見の日記を手渡す。

≪感想≫
これまたいい作品に出会ってしまいました。
子供達が歌うシーンには鳥肌立ちまくり!!

うーん・・・なんでしょうか・・・。
歌詞も分からない、その歌が放つメッセージの本質も分かっていないのにしびれあがる心。
きっとそれは、子供達から生まれる限りなく透明に近い声のせい。
そして、その声が綺麗なメロディに乗って耳に届いてくる。
ふつふつと湧き上がる感動。
やっぱり音楽って凄いなぁなんて思ったりなんかして。

感動の歌声もそうなんだけどストーリーも面白かったです。
所々散りばめられた笑いも柔らかくていい感じ。
こんなところにベタボメな一作みっけ。

僕的にはラストシーンがめちゃくちゃ大好き!!
お洒落で粋なんだよなぁ・・・。

やっぱり純粋無垢な子供達には勝てねーや。

≪点数≫
  10点
                                           (08.06.01鑑賞)


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映画 | 21:34:13 | トラックバック(0) | コメント(0)
No.104 『ジョンソン一家のババババケーション』
No104 『ジョンソン一家のババババケーション』

2004年制作 米
監督:クリストファー・アースキン

≪キャッチコピー≫
『 - 』

≪ストーリー≫
ジョンソン一家は実家で行われる家族大会に出場するため遠く離れた実家へ向う・・・。


≪感想≫
良く言えば何にも考えずにポカーンと観れる軽い作品。
悪く言えばも一つパンチが足りない様な・・・。

とは言えたまにはこういうライトな作品を観るのも悪くないね。
音楽も軽くてノリのいい感じなのでBGM代わりに流しておくのもありっちゃあありかな。

イメージは土曜日のお昼にやっているエディ・マーフィーのコメディ映画ってな感じです。
んーー・・・伝わんないか。

≪点数≫
  4点
                                           (08.05.29鑑賞)


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映画 | 19:20:10 | トラックバック(0) | コメント(0)
No.103 『69 sixty nine』
No103 『69 sixty nine』

2004年制作 邦
監督:李 相日

≪キャッチコピー≫
『1969年、世界では、フリーダムとラブ&ピースを訴えていた。
そしてボクたちは、楽しく生きるために、学校をバリケード封鎖した。』

≪ストーリー≫
1969年、長崎県佐世保市。高校生のケンとアダマは映画と演劇とロックの大イベント、
“フェスティバル”を企画。
だが、ケンの野望はどんどん膨れ上がり、ついには学校をバリケード封鎖することに……。

≪感想≫
村上龍の自伝的小説を映画化。

井の中の蛙たちのあっつい青春!!
楽しけりゃなんだっていいぜ的な思いは行動力になり何かを変える事だってあるんだ。
やってる事の良し悪しは置いといて、若さゆえの危うさ・無鉄砲さを見ていると
何だか胸がスカッとしたりなんかして・・・。

今の時代とは違うアナログな青春。
とりあえず動け!叫べ!!なんて考えは今の時代には薄れてしまっていること。
こういう映画を観ると何だかこっちまであつーくなりますな。

笑いもたくさん盛り込まれていてスカッと爽やかな作品。
まさかジャニスの曲をあんなシーンで流すとは・・・。

妻夫木聡・安藤政信・加瀬亮などなどキャスティングも豪華でした!!

≪点数≫
  7点
                                           (08.05.29鑑賞)


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映画 | 19:18:04 | トラックバック(0) | コメント(0)
No.102 『シン・シティ』
No102 『シン・シティ』

2005年制作 米
監督:フランク・ミラー, ロバート・ロドリゲス, クエンティン・タランティーノ

≪キャッチコピー≫
『この街では、愛さえも闘い』

≪ストーリー≫
    -

≪感想≫
アメリカで人気のコミックを実写化した本作。
シン・シティにて巻き起こる3つのストーリー。
クールでハードボイルドなアクション活劇!!

コミックならではの脱リアリティ。
スタイリッシュでイカした登場人物たちはとにかくカッコイイ!!
個人的にはデヴォン青木演じる「ミホ」がお気に入り。
まさに天衣無縫の護り屋なり!!
大好きなデル・トロも出ていたけど悪役だったー・・・・残念。

R15指定になっているので、エグイのかなぁなんて思ってたけど、
実際観てみたら嫌悪感はまったくなく全然大丈夫。
生首だけになるシーンや人がバンバン死んだりするんだけど
観ているこっちに痛みは届いてこない。
それは全編モノクロで描かれていて、さらにはリアルには程遠い
描かれ方をしているからでしょうな。

何気に満足できた一作です。

そういえば続編製作の話題が出ているみたい。
楽しみ・・・。

≪点数≫
  8点
                                           (08.05.26鑑賞)


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映画 | 19:15:52 | トラックバック(0) | コメント(2)
No.101 『カーテンコール』
No101 『カーテンコール』

2004年制作 邦
監督:佐々部 清

≪キャッチコピー≫
『お父さん、あなたの昭和は幸せでしたか?』

≪ストーリー≫
昭和30年代、映画館には映画と映画の間に舞台で歌などを披露する幕間芸人という人物が存在した。
ライターの香織は一通の投稿ハガキからその幕間芸人について取材を始める。

≪感想≫
古き良き時代と言われる昭和の風景を懐かしむ映画かと思えば少し違う。
在日韓国人の芸人とその家族の歴史を振り返り、父娘の絆を取り戻していくという
ハートフルな作品でした。
他にも香織の親子の話、昔の恋の話などをうまく織り交ぜて静かに、
そして穏やかに流れるストーリー。
けしておしつけがましい訳ではなく、控えめな良作でした。

≪点数≫
  8点
                                           (08.05.17鑑賞)


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映画 | 19:57:27 | トラックバック(0) | コメント(2)
No.100 『Dear フランキー』
No100 『Dear フランキー』

2004年制作 英
監督:ショーナ・オーバック

≪キャッチコピー≫
『パパからの手紙だけが、ぼくの心の支えだった。』

≪ストーリー≫
ある理由で引越しを繰り返す家族。
ばぁちゃん・お母さん・そして一人息子のフランキー。
難聴のフランキーは船乗りで航海に出ている父親に手紙を送り続けているんだけど、
実際は父親は船なんかに乗っていない。
実は隠れて母親が手紙を受け取ってやりとりをしていたのだ。
何も知らないフランキーはある日、父親が乗っている船が近くに寄港すると聞いて喜ぶ。
困った母親は、嘘の父親を用意しフランキーと会わせることにするのであった・・・。

≪感想≫
いやぁー沁みた!!
穏やかな空気感に演出・そして音楽。優しさ満点の作品です。
ありがちで完全なるお涙ちょうだい映画ではなく、ストーリーにリアリティを
持たせることによって生まれる危うさ。
演出の妙です。

一見の価値あり。

≪点数≫
  10点
                                           (08.05.15鑑賞)


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映画 | 19:53:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
No.99 『ガルシアの首』
No99 『ガルシアの首』

1974年制作 米
監督:サム・ペキンパー

≪キャッチコピー≫
『百万ドルが 俺を動かしたのか! その首が俺を走らせたのか!
    25人の命を血に染めて 愛と暴力に散った ベニーの生きざま』

≪ストーリー≫
メキシコの大地主が愛娘を妊娠させた男、ガルシアの首に賞金を懸けた。
酒場のしがないピアノ弾きベニーは、情婦のエリータからガルシアが
既にこの世にない事を聞かされ、エリータと共にガルシアが葬られた彼の故郷を目指す。
だが、同じく懸賞金を狙う男たちがベニーの後を追っていた。
やがて、墓場に到着したベニーはガルシアの墓を暴こうとするが……。

≪感想≫ ※ネタバレ注意!!
追われる男ガルシアのお話かと思ったら当のガルシアの登場は写真のみ。
本筋は、ガルシア探しに巻き込まれたバーのしがないピアノ弾きベニーの話。

ベニーは欲望のまま突っ走り、それが悪いほうへ悪いほうへ転がっていき
大事なものを失ってしまう。
そしてついには自分の命まで失ってしまいます。

ハードボイルドには程遠いけど、ベニーの姿は何だかダサカッコイイ。
自らの過ちを回収していく展開に思わず見入ってしまいました。

あと、だいぶ昔の映像なので少し粗が見受けられたけど、それが逆にラストにどんでん返しが
あるんじゃないかなんて期待を持たせる演出に見えて何だか得した気分。

親父世代が好きそうなむかぁーしむかしの映画です。

≪点数≫
  6点
                                           (08.05.13鑑賞)


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映画 | 19:50:43 | トラックバック(0) | コメント(0)
No.98 『花よりもなほ』
No98 『花よりもなほ』

2006年制作 邦
監督:是枝 裕和

≪キャッチコピー≫
『岡田准一 改メ 青木宗左衛門』

≪ストーリー≫
仇討ちに藩が賞金を出していた元禄十五年に、田舎侍の宗左衛門(岡田准一)は、
父の仇討ちのために江戸に出てくる。
しかし、剣の腕がからきし立たない宗左衛門は、貧しいながらも人情味あふれる
長屋で暮らす間に、仇討ちをしない人生もあることに気づかされる。宗左衛門は、
仇討ちに対して疑問を抱き始めるが…。

≪感想≫
物語の主線は主人公・宗左衛門の仇討話なんだけど長屋街に住む他の住民達のストーリーも
絡めながら進んでいく。
長屋街にすむ人達それぞれが、それぞれの幸せの形を模索し奔走する。
それは誰も傷つくことの無いほっこりしたストーリー。

んーーーー・・・何でしょうか。
終始穏やかな空気感でどこか暖かい。
そんな優しい映画ですな。

時代劇なんだけど、そこまで設定がかっちりしていないので時代劇が苦手な方もサクッと
観ることができると思います。
逆に本格的な時代劇だと期待して見るとガッカリするかも・・・。

僕的にはこの空気感、好きです。

≪点数≫
  7点
                                           (08.05.10鑑賞)


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映画 | 22:05:57 | トラックバック(0) | コメント(0)
No.97 『ペルセポリス』
No97 『ペルセポリス』

2007年制作 仏
監督:マルジャン・サトラピ, ヴァンサン・パロノー

≪キャッチコピー≫
『ロックとユーモアとちょっぴりの反抗心を胸に』

≪ストーリー≫
1978年のテヘランに住む9歳の少女マルジ(ガブリエル・ロペス)は、
両親や祖母とともに何不自由なく暮らしていた。
そんなある日、革命が始まり、新イスラム共和国が誕生。
反政府主義者として投獄されていたアヌーシュおじさん(フランソワ・ジェローム)も解放され、
マルジは彼からさまざまなことを教えてもらうが、その後アヌーシュは新政府に逮捕されてしまう。
≪感想≫
モノクロチックな映像、妙に気をひくデザイン、フランス語で織り成すやわらかい空気。
良い作品に出会いました。

ストーリーは、この映画の監督でもある女性マルジの半生記。
まずマルジは小さい頃イスラム革命を体験。周りでデモが起こる中、
沢山の犠牲者を目のあたりにしていく。
そして中学生ぐらいになるとイラン・イラク戦争が勃発。
マルジは戦禍を逃れるためオーストリアに留学。
留学先ではお国柄の違いからなかなか心を通わす事のできる仲間が見つからない。
たとえ恋をしても、彼がゲイであったり浮気をされたりとそこでも波乱万丈な生活をおくる。
結局マルジは何年かで故郷イランに帰ることになっちゃう。
イランに戻ったマルジは大学に入り友達を作り恋人を作り、そして結婚。
だけどまた色々あり離婚。

なんて波乱万丈な人生!!
流れだけ見ているとくらーい感じがするんだけど、まったくそんな事は無い。
むしろ、所々クスクス笑えるところもありかるーく見ることができる作品だと思います。

両親からの愛情、祖母からの教訓、叔父からの教え・・・。
全てがマルジが持つタフネスへと繋がる。
家族の絆って素晴らしい!!

社会情勢・文化・宗教の違いから生まれる環境、
そして人が持つ強さをまた一つ知ることができました。
この作品を見ることでイランの歴史や文化の一部分を
知ることができるのでぜひとも一度ご鑑賞を!!

余談ですが最後の1シーンのあの哀愁感・・・たまりませんねぇ・・・。

≪点数≫
  9点
                                           (08.05.07鑑賞)



こちら原作のマンガ。
読みたいなぁ。

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映画 | 22:02:22 | トラックバック(0) | コメント(0)
No.96 『ディック・トレイシー』
No96 『ディック・トレイシー』

1990年制作 米
監督:ウォーレン・ベイティ

≪キャッチコピー≫
『悪がはびこる犯罪都市に心優しきタフな刑事とみなしごキッドが立ちあがる。』

≪ストーリー≫
悪の華が咲き誇る1930年代の大都会。
街は情け無用の大立者、ビック・ボーイ・キャプリスに牛耳られていた。
正義を守る男ディック・トレイシーは日夜悪と戦っていたが、中でもこのビック・ボーイは
彼の宿敵だった……。

≪感想≫
人気アメコミを実写化した本作。

コミックが元なので主人公のディック・トレイシーはもっと凄腕でスペシャルな奴かと思いきや、
案外そうでもなかったね・・・。
もっと浮世離れした強さと規格外の行動を想像してたので、ちょいとがっかりしました。
但し!!
キャラクターのフォルムは特殊メイクバッチリで気持ちの良い風体に仕上がってます。

ストーリーはともかくコミックならではの色使い、キャラクター達は一見の価値ありです。

あと、鑑賞後に知ってびっくり!!
アル・パチーノ, マドンナ, ダスティン・ホフマン, キャシー・ベイツとそうそうたるメンバー。
意外に豪華キャストだったんですね・・・。
知らなんだ・・・。


≪点数≫
  5点
                                           (08.05.05鑑賞)


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映画 | 21:58:59 | トラックバック(0) | コメント(0)
No.95 『家族ゲーム』
No95 『家族ゲーム』

1983年制作 邦
監督:森田 芳光

≪キャッチコピー≫
『 - 』

≪ストーリー≫
出来のいい兄とは反対に、問題児の中学3年の弟・沼田茂之。
高校受験を控えて、家庭教師としてやって来たのは三流大学の7年生でなぜか
植物図鑑を持ち歩く吉本勝という奇妙な男だった……。

≪感想≫
一昔前の作品なので時代描写と現代の価値観に少しズレがあるんだけど家庭の悩みなんてものの
根底はいつでも似たもの。
今観たって何の問題もありません。
ただ、学校でテストを返される時、点数の悪い順に返していく先生、口答えをすると有無を
言わさずビンタをする家庭教師・・・今じゃすぐ問題になっちゃうね。

とにかく松田優作演じる家庭教師は破天荒極まりない!!
その他登場人物もそれぞれアクが強くてイロモノ揃いです。

ゲラゲラ笑うのではなく思わずニヤリと笑ってしまう作品でした。

≪点数≫
  7点
                                           (08.05.05鑑賞)


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映画 | 20:03:15 | トラックバック(0) | コメント(2)
No.94 『あおげば尊し』
No94 『あおげば尊し』

2005年制作 邦
監督:市川 準

≪キャッチコピー≫
『父は黙ったまま、私たちに最後の授業をする』

≪ストーリー≫
余命少ない父親が最後の時間を家族と過ごすため家に戻ってきた。
息子は小学校の教師をしているが、学校での出来事、そして父親の介護をしていく中で
人生とは「死」とは何かを考え出す。

≪感想≫
まだまだ若輩者の私。
とにかくガムシャラに淡々と毎日を送っている訳で・・・。
「死」や「生」と真剣に向き合う事は、あまりにも非現実すぎるので考えることがあまり無い。
そんな私に、この作品は「生死」、特に「死」と言う身近にある形無いものと
向き合う時間を与えてくれました。

「日々を大切に・・・」と言うようなメッセージではなく、人の「死」について、
そして命の尊さを教えてくれたあたたかな作品。

≪点数≫
  7点
                                           (08.05.04鑑賞)


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映画 | 19:59:10 | トラックバック(0) | コメント(0)
No.93 『Colors / カラーズ』
2006年制作 邦
監督:柿本 ケンサク

≪キャッチコピー≫
『 - 』

≪ストーリー≫
病院のベッドに横たわる瀕死の男、修治。
気がつくと、彼は赤い箱の中にいた。
同じように、孤独な死刑囚・稔、合コン好きな女子大生・リカ、
自分に自信のない女・果穂、自分の存在を否定する色男・賢作、
夫の帰りを待つ平凡な主婦・泰子、女に裏切られたデザイナー・サチオが、
それぞれ色とりどりの箱に閉じ込められていた…。

≪感想≫
ある7人の男女がふと目を覚ますとそれぞれ別々の色分けされた箱部屋の中に
閉じ込められている。
それぞれはここがどこなのか何の為にここにいるのかを考えるのだが・・・。

この展開は「CUBE」の様なサスペンス的なものか??と思いきやまったく違う。
いわゆる一つの自己啓発作品です。
大まかに書いてしまうと、それぞれが絶望を抱いているが為にこの部屋に入り込んでしまっていて
最後には希望を取り戻す流れ。
途中まではあまりにも絶望的すぎてブルーになるけど、最後はきちんと明るく締めてくれる。
うん・・・きもちの良い終わり方ですね。

白いおっちゃんの台詞の中に「絶望の中にしか希望は無い」という言葉があった。
確かに物事を相対的に見ると表裏一体となって絶望から希望、
不幸から幸福を見出すことはできるんでしょう。
でもね・・・。
相対的に見なくても絶対的な希望や幸福も中にはあると思うんだけどなぁ・・・。
まっ、もちろんその台詞も理にかなっていて、とっても良い言葉であることは
間違いないんだけどね。

ちょいと乙な作品です。

そういや、それぞれが閉じ込められた箱部屋は何で色分けする必要があったのかなぁ・・・。
まっ、独り言です。

≪点数≫
  7点
                                           (08.05.04鑑賞)


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映画 | 19:55:02 | トラックバック(0) | コメント(0)
No.92 『アバウト・シュミット』
No92 『アバウト・シュミット』

2002年制作 米
監督:アレクサンダー・ペイン

≪キャッチコピー≫
『すべての人生を失くした日、人生最高の贈りものが届いた。』

≪ストーリー≫
アメリカ中西部オマハ。
この日、勤め先の保険会社で定年退職の日を迎える66歳のウォーレン・シュミット。
彼はこれまで妻ヘレンと今は離れて暮らす娘ジーニーと共に、
平凡だが特に不満のない人生を送ってきた。
そして次の日から新たな人生を歩むことになる。
しかし、翌朝目覚めてみると、シュミットは会社中心の生活リズムが染みついていたせいか
手持ち無沙汰になる日々が続いた。
そんなある日、妻ヘレンが急死する。
そして葬儀の準備に追われるシュミットのもとへ、愛娘ジーニーが婚約者ランドールを伴い
戻ってくるのだった…。

≪感想≫
僕の親父ぐらいの年代の人達ってきっとこういう事があるのかもしれないなぁなんて。
毎日あくせく働いて、仕事から帰って眠りにつくも横には変わり果てた妻の姿、
そして愛する娘は訳の分からない婿を連れてくる始末・・・。
どれもこれもありえそうな話でリアリティ抜群です。

自分がシュミット氏と同じぐらいの年齢になったらもう一度観てみたい作品です。
そん時は、結婚してるのか、はたまた独身か・・・。
家族が増えているのか、減っているのか・・・。

はてさてどうなっているのやら。

≪点数≫
  6点
                                           (08.05.03鑑賞)


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映画 | 19:49:30 | トラックバック(0) | コメント(0)
No.91 『スケアクロウ』
No91 『スケアクロウ』

1973年制作 米
監督:ジェリー・シャッツバーグ

≪キャッチコピー≫
『町から町へ流れるお前と俺…スケアクロウと人はいうけどいいじゃないか!
              行こうぜ友よピッツバーグへ!大いなる夢をつかみに…』

≪ストーリー≫
5年間船に乗っていたというフランシスと6年間刑務所に服役していたマックス。
二人は田舎道でヒッチハイクをしているところで出会い意気投合。
マックスの誘いでピッツバーグで車の洗車屋を始めることにする。
遠い遠いピッツバーグまでのロードムービー。

≪感想≫
この作品が作られたのは1973年。
僕が生まれる前の作品・・・たまにはこういう時代の作品を観るのも悪くない。

マックスは粗暴で喧嘩っ早く荒くれものの大男。
一方、フランシスは繊細で温厚、揉め事も笑いに変えてしまう人当たりの良い優男。
マックスはその粗暴さで他人を寄せ付けないんだけど、フランシスと付き合うようになって
次第に優しさを身に着けていく。
正反対の二人が織り成す友情は不細工なんだけどたまらない。

フランシスがマックスの万引きを止めるシーン。
マックスが刑務所でフランシスの敵をとるシーン。
そしてラストのマックスがフランシスに呼びかけるシーン。
その一つ一つのシーンが心に染み渡り、友情が持つ人間同士の絆みたいなものが再確認できます。
良いですねぇ・・・。

けしてハッピーエンドではないけれど、なんだか爽やかで希望を持てた作品でした。

≪点数≫
  7点
                                           (08.05.02鑑賞)


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映画 | 17:21:50 | トラックバック(0) | コメント(0)
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