2012-05-29 Tue

2002年制作 フィンランド/独/仏
監督:アキ・カウリスマキ
≪キャッチコピー≫
『人生は前にしか進まない』
≪ストーリー≫
ある日列車に揺られ、夜のヘルシンキに流れ着いた一人の男。
公園のベンチで夜明けを待っていた彼は突然暴漢に襲われ、瀕死の重傷を負う。
男は病院で奇跡的に意識を取り戻すが、過去の記憶を全て失っていた。
身分証もなく、自分の名前すらも分からない有様。
しかし、幸運にもそんな彼にコンテナで暮らす一家が手を差し伸べ、
男は彼らと共に穏やかな生活を送り始める。
そして救世軍からスープが振る舞われる金曜日。
男はコンテナの主人に連れられ支給場所へとやって来る。
そこで男は救世軍の女性イルマと運命的な出会いを果たすのだった…。
≪感想≫
こんなタイプの映画を見たのは初めて!!
登場人物達の感情のブレがかなり微量なのだ。
喜怒哀楽が一定のレベル以上に上がる事がまず無い。
そのおかげでストーリーも坦々と進んでいくように感じる。
ただそんな微妙な感情の変化を見せるこの映画の空気感は悪くなく、
たまらない感じに仕上がっているのです。
抑え気味の音楽も、穏やかなフィンランドの映像も哀愁が漂っていていい感じ。
観終わったあと、心がホッとしたりムムムと考えさせられることは無かったけど
この映画の空気感にやられてしまいました。
この空気感は凄い!!
決して友達と見るのではなく、一人でミニシアターあたりでふらりと観る作品かな。
そして観終わった後は馴染みの喫茶店(そんなものは無いけど・・・)で
コーヒーでもすすりながら(コーヒー飲めないけど・・・)ボーっと座っている。
傍から見たら、その姿はきっと哀愁漂う姿に映っているに違いないだろう。
この監督の作品、他にも見てみたいなぁ・・・。
余談ですが主人公の俳優さんは、かの有名な「かもめ食堂」にもでてますな。
フィンランド繋がりかな・・・。
≪点数≫
8点
(07.12.30鑑賞)

満足ならクリック!!
スポンサーサイト
2012-05-29 Tue

2000年制作 邦
監督:石井 克人
≪キャッチコピー≫
『もはや常識は通用しない!!』
≪ストーリー≫
とある、とっても郊外。
ホテルニューメキシコに訳あり金を持って逃走するチンピラ三木がたどりつく。
そこへ、金持ちと結婚するのに何故か金が欲しいカナ、カナの婚約者トドヒラ、
三木の兄貴分ソノダが乱入。
さらに、彼らが大騒ぎしているところへ、鳥会組の若頭が殴り込み!!
その一部始終を隣の“ノゾキ部屋”から、ノゾキの罪で出所したてのオキタと謎の男
キャプテンバナナがじっと見ていた……。
≪感想≫
物語序盤はグズグズっとしたテンポと笑いで進んでいき・・・。
中盤で物語が色付いてきてグググと引き寄せられ・・・。
最後で全てがバーンってな感じ。
こういう映画をきっとスタイリッシュと言うんでしょうか。
「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」を見たばかりなのでスピード感に
少々物足りなさを感じてしまいました。
但し!!
オープニングの登場人物紹介のアニメーションムービーは必見です!!
物凄くカッコよく仕上がっていて、そこからの期待値を格段にアップさせてくれます。
≪点数≫
6点
(07.12.20鑑賞)

満足ならクリック!!